稲積水中鍾乳洞は鍾乳洞以外でも、意外と楽しめる場所【九州縦断秋旅行記59】

九州縦断旅行記(秋)2020年-59

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(Inazumi Underwater Cave is a place where you can enjoy more than just limestone caves!)

御利益のある白蛇!

ここは大分県豊後大野市の山奥にある「稲積水中鍾乳洞」という水中鍾乳洞がある場所。その水中鍾乳洞は前回まで2回に渡ったけど、この施設内には水中鍾乳洞以外にもわざわざこの僻地までやって来た観光客を飽きさせないようにする施設が何個か造られている。なので少しだけ敷地内を散策してみる事にした。

 

 

 

「昭和タイムトリップ ロマン座」にて

さっき見た「昭和タイムトリップ:ロマン座」で、ちょっと見たかったビクター犬を写真撮らずに通り過ぎてしまったので、一旦戻って写真撮影する。こちらのワンちゃんの置物は結構有名で、デザイナーだったボクの親父も所有していたので愛着がある一品。

 

 

このようなレトロな置物は、希少価値がある物だったらそれなりの値段で売買される。中には数万円~数十万円で取引される物もあるらしいけど、このような監視カメラはあるものの、無人の建物内にそんな希少価値がある置物はたぶん置いていないハズ。。

 

ボクの親父もこういった人形などのコレクターだったので、亡くなった後の処理が大変だった。それぞれに本人の愛着が強かったものだけど、捨てる訳にはいかないし、売れる程に価値があるかも分からないし、引き取りに来てもらうには田舎だし・・と。

 

そんな建物を出ると、正面脇にギターを無くしてしまったプレスリーもどきの像が虚しく置かれているのが見える。ギターがないとプレスリーなのか、それとも単なる不良少年が大きくなってその髪型を維持しているだけのオジサンなのか、見分けがつかないような・・・。

 

その反対側には阿吽像のように、マリリン・モンローもどきの像が置かれているのが見える。こちらのシーンは1955年公開の映画『七年目の浮気』で、地下鉄排気口からの風でスカートがめくれ上がる有名なワンシーンを再現している。

 

少し離れた所から見る分にはいいけど、このように近寄って見ると、結構に痛みや汚れが激しく見える。こちらもこの昭和レトロワールドに合わせて、劣化Verの像が設置されていたのかもしれない。

 

思い切ってスカート内に潜り込むけど、ここもこのように汚れてしまっている。。

せめてスカート内だけは、綺麗にしていて欲しかった・・・

 

朋ちゃん
朋ちゃん

いい歳して、人形のパンツ写す奴もあまり見かけないよね~!(笑)

 

このように稲積水中鍾乳洞の敷地内は結構広くて、10箇所以上もの施設が造られている。またこんな山奥にも関わらず、「久部簡易郵便局」という出張郵便局も設置されていて、実際にハガキも出せるし、預金も降ろせるという。

 

このように滝まで見られるけど、ひょっとしたらこれも人口の滝だったのかもしれない。稲積水中鍾乳洞の入口脇にあった滝は、洞内の水を排出して造られている滝だったので、これも同じように天然水を惜しげもなく流す人工滝だったのかも。。

 

 

敷地内の景色 動画

 

 

この敷地内のテーマはあまり分からなかったけど、このように大きな空海像っぽいのも置かれている。これらは約20年程前にこの稲積水中鍾乳洞を買い取った別府市の不動産業者が新たに設置した物らしく、その会社社長のこだわりというか、自己満足感などが出ているようだ。

 

 

そしてこちらはまだ造られてからそこまで時間が経過していないように見える、水を飲んでいるような龍の像。神社では手水の所で口から水を吐く龍を見かけるけど、このように池の水を飲んでいる龍の姿って、意外と見ないような気がする。。

 

そして敷地内を見回すと、奥の方には黄金色に輝いている観音像なども見えている。このように一般人には奇想天外に思えるアイデアで、観光客を楽しませようという意図なのだろう。

 

なんでもこの観音像は大分県では一番高い観音像だという。ちなみにここを買い取った「開世通商株式会社」は2021年に観光客激減で経営が苦しくなった別府タワーも買い取っており、大分県を代表する観光業の会社ともなっているようだ。

 

 

「開世美術館」にて

そして敷地内にはこのように「開世美術館」という美術館まで造られている。鍾乳洞がある場所に普通、美術館があるなんてという発想がないけど、ここではその常人の発想を度外視する世界観に満ち溢れた場所になっているのだ。

 

こちらの看板を見ればこの美術館に入りたくなってしまうような、有名人の名前がラインアップされている。ピカソやシャガールの名前よりも上に記載されているのが、なんと工藤静香という恐ろしく思える美術館。

朋ちゃん
朋ちゃん

恐らく社長が、工藤静香ファンなのよ!

 

そんな看板を見て恐る恐る美術館内に足を踏み入れる。入口脇には「展示作品は、安価にてお売りします」と書かれており、得体のしれない絵を売りつけられたら困るので思わず後ろず去りしてしまった。。

 

 

「白蛇堂」にて

ボクと違う方に行っていた朋ちゃんから

朋ちゃん
朋ちゃん

王子~!ここに白い蛇がいるわよ!

という声が聞こえてきたので、その白い蛇が居るという「白蛇堂」を訪れてみる。

 

白蛇堂の中に入ると、このように容器内で飼育されている白い外観をした蛇が見られる。白い蛇というのは正常に生まれてきた蛇ではなくて、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患として遺伝情報の欠損により生まれた珍しい状態である。昔からこの白い蛇は、日本国内では神様の使いとされ信仰対象にされていたようだ。

 

そんな白い蛇も勿論普通の蛇と同様に脱皮をし、その神様の使いとされている白蛇の脱皮した皮をお守りとして、大切にすれば願い事が叶うとされているとか。

 

ハトも白いのをたまに見かけるけど、あれと同じなのかもしれない。ただ自然界では仲間の中で白いと目立つので、捕食種に襲われる確率も高い。また白いと紫外線や太陽光を吸収してしまい易いので、生存率が低くなるので余計に希少価値があるという。

 

この蛇は「白蛇神様」とか呼んでいる割には、こんな監獄のようなカゴに閉じ込めて、人間の都合のいいように飼育されているだけである。まあ天敵から襲われる確率は低いので生存率を高めるにはこの飼育はいいのかもしれないけど、2015年にはこの白蛇堂が火事で全焼してしまって、当時飼育されていた2匹の白蛇神様が焼け死んでしまった事もあったという。。

>「幸せを呼ぶ白蛇が・・・」2015年西日本防災システム(PDF)

 

 

大事な白蛇神様 動画

 

 

この白蛇神様も全然動かないので生きているように見えなかったけど、よ~~く見ているとたまに舌がペロペロ~~!っと出ていたり、このように目を保護する瞬膜に切り替わったりと、少しだけ動くので生きているのが分かる。

 

この時は10月下旬だったので、そろそろ紅葉の見所シーズンが来ていた。旅行も同じ場所を訪れるのに、その時期が違うだけで全然違う顔を見せるので、気に入った場所は時期を変えて何度も行きたくなるのだろう。

 

何だかんだであまり悠長にしている時間はないとか言いつつ、面白い敷地内を10分ほど見回っていた。ただこれ以上ゆっくりする訳にもいかないので、帰りしなにここで湧き出る「白山川」の名水をしっかり味わって、楽しかった稲積水中鍾乳洞を後にする。

 

そして駐車場に出ると、さっき洞窟内で見た壺に溜まっていた硬貨の数を数える作業が行われていた。古くから放置されている硬貨もあるようなので、それらの洗浄も大変なように見える。

 

こちらでは計測器を使って硬貨を数えるシーンの撮影をしていたけど、そのカメラ近くで普通に声を出して朋ちゃんが喋っていたので、思わずカメラマンさんから注意されてしまったのである。。

朋ちゃん
朋ちゃん

いいじゃん、ちょっと声が入っても編集で何とかなるでしょ!

 

そして足早に車に乗り込み、これから再び熊本県に戻ろうと車を動かすと、駐車場内にこのように落ち葉と同化して見えるような三毛猫の姿を発見してしまう。すると早く戻らないといけない事を棚上げして車を停めて、少々この猫ちゃんの姿を撮影するのであった。

朋ちゃん
朋ちゃん

急ぐって言ってたの、王子のハズよ~!(怒)

 

このように稲積水中鍾乳洞の看板の側面には、「この感動をもう一度。またのお越しをお待ちしております。」という文字が入っているのが見える。個人的にはこの施設を運営している会社社長の個性が滲み出ているので楽しかったけど、近くに住んでいない人間からすると、2回目の可能性は少ない事だろう。。

朋ちゃん
朋ちゃん

たぶんというか、絶対2回目はないよ~!(笑)

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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