「東洋のナイアガラ」と称される、大分県にある原尻の滝【九州縦断秋旅行記60】

九州縦断旅行記(秋)2020年-60

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(“Harajiri Falls in Oita Prefecture, known as the “Niagara of the East.)

吊り橋はゆっくり!

九州旅の最終日に朝イチで大分県側の稲積水中鍾乳洞を訪れた後は、その通り道近くで気になっていた「原尻の滝」に少しだけ寄り道する事にしました。これから阿蘇山よりも更に南西側にある通関橋に行きたいと言っていた朋ちゃんだけど、クネクネとした曲がりくねった道ばかりが続き、辿り着けるか分からないので確実に見学できる途中の景観地を先に見ていく事に。

 

 

 

 

原尻の滝の見学!

この辺りは田んぼなどの農業が盛んな地域で、原尻の滝はそんな田んぼ地域に流れる川にあるようだ。まずは近くにある道の駅に車を停めて、少し歩いて滝の方に向かう。

 

その滝の手前には、こちらの「滝見橋」という名前の通り、この原尻の滝を見る為に架けられた吊り橋も見られる。ここもあまりゆっくりと見学する時間が無かったけど、このような吊り橋を見ると渡りたくなってしまう。

 

こちらが”東洋のナイアガラ”とも称される、大分県を代表する「原尻の滝」である。まだ現物のナイアガラの滝を肉眼で見た事はないけど、頭にあるナイアガラのイメージに近いように見える滝。ここから見ても分かるように、結構な水量を誇っているので期待を上回る光景だった。

 

ここではあまりゆっくり見学できなかったけど、実はこの滝のすぐ上に道が造られており、この滝の上から景色を楽しめるようだ。さらには鳥居なども設置されていたりでゆっくり散策するにはとてもいい場所なのであるが、見学に余裕がないとそういう楽しめるスポットを見逃してしまうのである。。

 

この原尻の滝が形成されたのは、さっき訪れた稲積水中鍾乳洞が水中鍾乳洞となった約9年前の阿蘇山カルデラの大噴火が原因だという。その際に溢れ出た火砕流がこの辺りにも大量に重なり、川を塞いだ。しかしそれから長い時間を掛けて川の流れが少しずつ火砕流の塊を浸食していき、今ではこのように水が豪快に流れ落ちる場所となっているそうだ。

 

阿蘇山は熊本県だけど、こんな大分県側にも大きな影響を及ぼしたという地形を見ているだけで、その阿蘇山カルデラの計り知れない大きさを実感できる場所でもあった。火山の活動によって、このような景観地が何万年も掛けて現代人の楽しめる場所となっているのだ。

 

そしてこの辺りで自撮り棒兼三脚を使って記念写真を撮ろうとしていると、近くにいた滝を見に来た地元のおじいちゃんみたいな人が寄ってきて、「写真、撮ったるばい!」と言ってきた。そんな好意の気持ちを有難く頂戴してボクのスマホを渡したけど、勿論田舎のおじいちゃんなのでスマホなんて触った事が無くて、試しで撮ってもらうと写っていなかった。

 

そこで機転を利かせたボクはスマホの遠隔リモコンを持っていたのでそれを使って撮影し、その優しいおじいちゃんにはカメラ三脚ならぬ「人間三脚」となってもらって、記念写真を撮る。おじいちゃん三脚なので少々角度が斜めになってしまっているけど、このおじいちゃんに”初のスマホで撮影””初の人間三脚”という人生で初めての体験をさせてあげた記念撮影でもあった。

朋ちゃん
朋ちゃん

その遠隔リモコン付き三脚、便利ね~!

 

1人旅ではとても重宝しますよ~!

 

 

原尻の滝 景観 動画

 

 

ここを訪れた際には滝の上に道が造られている事に気付かなかったので、この吊り橋をとりあえず渡る事しか眼中になかった。もし滝の上に道がある事を知っていれば、絶対にその道を歩いたのに。。

 

この滝があるのは「緒方川」という、阿蘇山カルデラ周辺から湧き出ている川である。このように大きな山がある場所では、その山が自然のダムのような役割を果たしており、その周辺の地域に綺麗な水を提供しているのである。

 

それとこの上流約500m先には「原尻橋」という、大正時代に造られた5連アーチの石橋も見られるようだ。この辺りには江戸時代などに造られた石造りの橋もあったりで、昔の人が知恵を絞って造ったアーチ型の石橋など貴重な物を見られる場所ともなっている。

 

 

「滝見橋」を渡る!

あまりゆっくり観光している時間は無いけど、目の前に吊り橋が見えると、それを渡らずにはいられないという旅人の心が疼く。という事でこの「滝見橋」という名前の通り、滝を見る為に造られた橋を少し渡ってみる事に。

 

この滝見橋は長さ約100mほどの木造っぽい吊り橋となっているが、そんなに簡単に千切れない橋に感じる。勿論観光客が一日に多く訪れて渡る橋なので、そう簡単に壊れる橋ではないのであるが。。

 

 

滝見橋からの景観 動画

 

 

この豊後大野市周辺は昔からこの綺麗な緒方川の水を使って、田んぼなどを耕していた農業地。阿蘇山からの恵みを最大限生かして、生命を育んできた場所でもある。

 

この滝見橋はそんなに幅が広くないので、対向者が来ればスレスレで通り抜けしないといけない橋でもある。しかし幅が広い橋よりも、このように幅が狭い橋の方が臨場感があって、渡る工程が楽しく感じれるように思う。

 

観光資源が少ない豊後大野市でも、ここ原尻の滝は有数の景観地。だから滝の上に道を造ったり、このような滝見橋をわざわざ造ったりと、数少ない観光資源を大いに活用している様子が見られる。

 

最近は国内1人旅ばかりしているので、このような吊り橋などを渡る機会があれば、必ずと言っても良い程にその道中の動画を撮影して渡ってしまう。一緒に同行している人がいればあまり自分勝手な行動は出来ないけど、1人だと好き放題出来るというメリットがある。

オカン
オカン

私が一緒の時は、全然遠慮せず自分勝手やないの!(怒)

朋ちゃん
朋ちゃん

う~~ん、確かに私の時も全然遠慮している様子ないな~!(笑)

 

反対側に渡ると、橋の名前が漢字ではなくて、平仮名で記載されていた滝見橋。どうやら平成4年(1992年)に架けられた橋のようで、あまり昔に造られた古い橋ではなかった。

 

とりあえず橋を渡っただけなので、また来た側へとすぐに戻る事に。同行している朋ちゃんも、あまりゆっくり見学している時間がないと分かっているだけに、ここでは急にこの吊り橋で1人走り出したのであった。。

 

 

吊り橋を走る女 動画

朋ちゃん
朋ちゃん

王子が「急ぐ!」って言ったくせに~!(怒)

 

こちらにはそんな吊り橋の注意事項が書かれている。幸い吊り橋を走らないでくださいという記載はなかったけど、走るには適してはいない吊り橋のように見えたが。。

朋ちゃん
朋ちゃん

だから走りたくて走った訳じゃないのよ!(怒)

 

 

それにしても豊富な水量が流れ落ちていく、原尻の滝。滝の上から滝壺に向かってドボンと落ちるジャンプなどをすれば、もっと楽しめる場所になるかもしれない。

 

見ている分にはただ水が流れているだけの川だけど、これが何万年も掛けて川底や淵を削って、段々大きな川になっていくのだろう。

 

滝見橋もこのように木造っぽい雰囲気があっていい感じの橋だったけど、個人的にはもっと足元の板に隙間があって、下手したら落ちかねないような危なめの橋にしてくれた方がもっと楽しめると思うが。。

 

この原尻の滝では、このように滝壺まで降りれる階段なども造られているし、周辺は公園のように整備されているしで、時間さえあればゆったりと時間を過ごせそうないい場所。ただ旅の日程でゆとりがないと、このような場所もフルに満喫は出来ないのであるが。。

 

個人的には阿蘇山麓のホテルからさっき訪れた稲積水中鍾乳洞までは遠いし、往復するとかなりの時間が掛かるのであんまり興味が無かったけど、その通り道にこの原尻の滝があったから、行こうと思えたのである。このような大きな滝を見ると、マイナスイオンは感じないけど、自然の偉大さを感じれる素晴らしい場所であった。

 

この原尻の滝は『日本の滝百選』というのにも選ばれているという。日本でもこのような「日本○○百選」というのが多いけど、その裏には日本国として観光地の良さを売り出したいという思惑が隠れているのかもしれない。

 

ここはまだ熊本県ではなくて、大分県側。大分県と言うとここの旗にも見られる通り、とり天などが有名な場所であるが今日はハードスケジュールなので昼食をゆっくりと食べる時間がない事だろう。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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再び始まる、福岡~佐賀~長崎~大分~熊本の九州旅【九州縦断秋旅行記①】
2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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