草千里ケ浜で80歳を超えるおばあちゃんが販売している、いきなり団子【九州縦断秋旅行記63】

九州縦断旅行記(秋)2020年-63

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(Ikinari-dango(dumplings) sold by an 80-year-old woman in Kusasenrigahama.)

熊本名産のいきなり団子!

ここは阿蘇山の山頂付近にある「草千里ヶ浜」という観光地。現役の活火山で噴煙を上げ続ける阿蘇中岳の噴火口を、一応安全な距離で眺めれるスポットとして、昔から多くの観光客が訪れる場所となっている。

 

 

 

草千里ヶ浜の売店にて

この草千里ヶ浜にある火山博物館の1階には売店などがありお土産屋も並んでいるのだが、前回来た時には全然気付かなかったけど、建物の端っこに熊本名物の「いきなり団子」を販売しているお店があった。

朋ちゃん
朋ちゃん

昼ご飯食べてないから、ちょっと食べてみよ~!

 

そしてこのいきなり団子専門の売店には、かなり年季の入ったように見えるおばあちゃんが1人で販売している様子が見える。そしてよく喋るおばあちゃんで、こっちが聞いてないのに色々と教えてくれた。まずは80歳を超える御老体だという。

 

熊本県には色んな郷土料理があるけど、このいきなり団子は地元のお菓子的な食べ物。地元で栽培しているさつま芋を使った食べ物で、その芋と餡子や粒あんを小麦粉で練った生地に包んで蒸したものだという。ここでは1個160円で販売されている。

 

このようにさつま芋を約1センチ強にカットして、ここに餡子を載せる。特別変わった料理ではないけど、芋にそのまま餡子を載せるというのはあまり見ないような気がする。

 

それにしてもここの販売員のおばあちゃんはとても元気で、お客さんを目の前にするとお喋りが止まらない・・・。このコロナ禍のご時勢にも関わらず、この時はマスクを外して熱弁を奮っていた。。

 

このお店で使われているさつま芋は、この阿蘇山から西の方に行った場所の熊本県菊池郡大津町で栽培された物で、その甘みが特徴のようだ。これがここで使われているさつま芋だそうだ。

 

このいきなり団子の由来には諸説あるけど、熊本では「いきなり」という言葉は「簡単」とか「手軽に」という意味があるらしく、来客があっても手軽にすぐに出せるお菓子という説が根強い。

 

 

しかしこちらのポスターを見ると「手間暇かけて1つ1つ手作りのこだわり」と書かれており、手軽に作れるお菓子とは矛盾しているような内容となっていたが。。

朋ちゃん
朋ちゃん

ここは観光客向けに、手間掛けて作っているのをアピールしたかったのよ~!

 

しかしおばあちゃんはコロナ禍でお客さんが激減して普段はあまり喋れてないからか、まだまだそのお喋りが止まらない・・・。でも80歳を超えても現役でこのように商売が出来るというのは、とても幸せな事だと思う。このように現役で仕事をしていると、頭も冴えてボケにくいのかもしれない。

 

そしておばあちゃんもご自慢のいきなり団子を買ってくれるお客さんが来ると嬉しいのか、更には作り方などを熱心に説明してくれる。ここではこのおばあちゃんが自分で作って販売しているので、いきなり団子に関しては誰にも負けないという。

 

 

そして朋ちゃんが奢ってくれた、おばあちゃん手作りで心が籠った いきなり団子を味わう。芋も蒸してあるので全然固くなく、餡子もあまり甘すぎずについついパクっと食べてしまえるお菓子だった。最近のお菓子は砂糖などの甘味料を使い過ぎて甘すぎるお菓子が多いけど、昔のお菓子はそこまで甘くないので美味しい。

 

だがまだこのおばあちゃんの講義は終わらない・・・ほかにお客さんらしき人も周囲には居なかったのもあって、まだまだ話は続く。大体こういった年代の人達はあまり人の話を聞かずに自分の言いたい事ばかりを話すので、その話が2週目に突入したら引き上げ時である。。

 

 

いきなり団子のおばあちゃん 動画

 

 

このようにいきなり団子はすぐに食べないといけない訳ではなくて持ち帰りもできるので、ちょっとしたお土産にはいいかもしれない。しかも大手食品工場で作られるお菓子に比べれば、このようなおばあちゃん手作りのお菓子なんて、プライスレスの価値があるお菓子である。

 

このおばあちゃんが凄いと思ったのが、こちらの特大な電卓。歳を取ると小さな電卓は使えないけど、この大きな電卓は見やすいし、言葉が通じない外国人とのやり取りもこの電卓で打って見せれば簡単に通じるという。

数字は世界共通ですからね!

 

このお店では80歳を超えているおばあちゃんらしく、最近のレジスターなどはなくて、あったのはこちらの木製の箱のみ。

 

ここにある程度の売り上げを入れているようだけど、ちゃんと地域共通クーポンの取り扱いもしているという。この80歳を超えても地域共通クーポンなどに対応しているとは、驚きであった。。

 

いきなり団子と貴重なおばあちゃんの話で満腹となった後は、草千里ケ浜をちょっと歩いて阿蘇中岳の噴火口を眺めに行く。この一般的に阿蘇山と呼ばれている名前は総称であり、実際には阿蘇五岳という5つの岳に分類されている。

 

今でもこのように噴火口から噴煙を上げ続けているけど、この阿蘇山周辺で人々が住んでいる盆地エリアは約9万年前にここにあった途轍もなくデカかった阿蘇山カルデラが大噴火した際に、噴出したマグマの代わりに凹んだ部分である。なおこの阿蘇山カルデラ大噴火によって、今日訪れた稲積水中鍾乳洞は普通の鍾乳洞から湧き水が浸水した水中鍾乳洞となり、原尻の滝は緒方川に積もったこの時の火砕流によって、あのようなナイアガラの滝のような景観が生まれたのである。

 

 

阿蘇山噴火口の景観 動画

 

 

という事でこの熊本県の阿蘇山観光が今回の旅でラスト観光地。何だかんだで熊本県初お目見えの朋ちゃんも、どうやらご満悦のご様子。

朋ちゃん
朋ちゃん

通関橋、行きたかったわ~!

 

草千里ケ浜ではこのようにススキが生えているのが見える。そろそろ10月下旬という事で、秋が迫っている事を視覚的にも認識できる光景である。

 

この時は草千里ケ浜で乗馬体験している人をチラホラ見かける事が出来た。こういった所も乗馬目的で飼育している馬も、観光客がいなければ馬肉になるだけの運命なのかもしれない。

 

 

阿蘇:山上広場にて

さて草千里ケ浜から噴煙を眺めた後は一気に山頂付近まで登り、前回は残念ながら近づけなかった噴火口のリベンジを果たす為にやって来たのである。相変わらずこの辺りは噴火口から出てくる硫黄の臭いが充満している。

 

ここの駐車場は入って来て左側にある駐車場は無料だったけど、右側の建物の前側に広がっている大きな駐車場は有料と書かれていた。しかし料金を徴収している様子もなかったけど、その有料エリアに停めている車もあまり見られなかった。。

 

約2ヶ月前にここを訪れた時には「立ち入り禁止」でその数日後に開放されたのであるが、期待してやって来たら何と今日も火山活動が活発な為に「立ち入り禁止状態」となっていたのである。。

 

阿蘇山初体験の朋ちゃんよりもこの噴火口付近に立ち入るのを楽しみにしていただけに、大きく落胆してしまった。ただ朋ちゃんはこのゲートをどうやって乗り越えようかと考えている様子だったので、男の子3人を産んで育てたお母さんにはどうやら怖い物はないようだ。。

朋ちゃん
朋ちゃん

何とか私だけでいいから見させてよ~!

 

噴火口近くへはどうやっても行けないので、仕方なしに山上広場にある売店内のお土産コーナーを物色する事に。このようなイカアラレなんて美味しそうに見えるけど、基本的にあまり嵩張るお土産は買うと後が大変なのでスルーがベターである。

 

やっぱりくまモンの熊本県だけあって、黒い色が目立つお土産が多く見られる。こういった光景を目にすると、くまモンが熊本県の経済効果にどれだけ貢献しているかという事が分かるのである。

 

そしてお土産コーナーにあったモニターから聞き慣れた音が聞こえてくると思ったら、なんとここで懐かしのテレビ番組『ロケみつ』のVTRが放送されていた。この『ロケみつ』は大阪のテレビ局である毎日テレビの深夜枠で2008年から2015年まで放送されていた番組で、その中の人気コーナーである“桜:稲垣早希のブログ旅”でとても人気となった。

 

こちらは「西日本横断ブログ旅」の最中に、ここ阿蘇山の噴火口を訪れた時のVTRだった。このコーナーはヱヴァンゲリヲンのアスカのコスプレをした吉本興業の女芸人である桜:稲垣早希が、毎日サイコロを振って得た資金で旅するという趣旨の内容となっていた。

 

この“桜:稲垣早希のブログ旅”が面白かったのは徹底的にヱヴァンゲリヲンの世界観を再現して、タイトルで使われている黒ベースに白文字を抜いたカットを真似たり、番組内で流れる音楽が全てヱヴァンゲリヲンで使われているサウンドトラックを採用していたりというこだわりがあった。

 

そしてこの売店で一番ボクの気を惹いたのが、こちらの「歩くおしゃべり:くまモン人形」だった。2種類あり、こちらは座ってオウム返しのようにお喋りする人形で、もう一種類の方は歩きながら喋るという物。あまりにも可愛らしくて、またオウム返しに喋ってくれるのがとても面白くて買おうかと凄く悩むのであった。。

 

 

喋るくまモン人形 動画

迷いに迷って、最終的には買っちゃいました!

九州チャン
九州チャン

迷った時は買いだよね~!

 

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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再び始まる、福岡~佐賀~長崎~大分~熊本の九州旅【九州縦断秋旅行記①】
2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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