ありあけタコ街道沿いで、タコの像を眺める【九州縦断秋旅行記50】

九州縦断旅行記(秋)2020年-50

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(View of the octopus statue along the Ariake Octopus Road.)

タコに可能性を懸ける街!

ここは熊本県でも西側にある天草上島で、有明海が横に見える国道324号線沿いにある道の駅。その道の駅から有明海側への歩道橋を渡って下に降りると、この地域の名産品でもあるタコのお祈りしている姿の像が設置されています。

 

 

 

名物のタコで町興し!

そんな可愛らしいお祈りしている姿が印象的な像の横には、こちらのリアルな形になっているタコの像も置かれていた。ここは「ありあけタコ街道」という2005年に町興しの一環として名付けられた道で、この辺りの名産となっているタコが前面に押し出されている。

 

こちらの案内板によると、有明海は日本で最大級の干満差があるので、それによってタコの餌になる貝や蟹などが育つ為に、それらをしっかり食べて肉付きのいいタコが水揚げされるという。また夏場にはこの海岸沿いで8本足をダランと下げたタコを無数に干している光景も見られるという。

 

タコはヨーロッパの国ではその不気味な見た目から”悪魔の使い”と勘違いされて、タコを食べない国もある。だけど食に旺盛な日本人からすると、タコを食べないという選択肢すら思い浮かばない。なので昔から日本人には重宝されているタコに、感謝を捧げる為の像であった。

 

この海岸は内海のようになっている有明海に面する海岸。奥の方には「四郎ヶ浜」という天草四郎が上陸したという伝説が残っている海岸もある。ただ天草四郎も『島原の乱』の際は16~17歳の少年だったようで、実際にそんな若過ぎる青年が一揆軍を本当に指揮していたとは想像しにくい面もある。

 

道の駅「有明/リップルランド」でお買い物

タコの像などを眺めてから道の駅の駐車場に戻るも、まだ同行する凸凹トリオの2人組の姿が見えなかったので、行っているであろう道の駅の物産館に入る事にする。

 

そんな物産館に入ると、さっきの「ありあけタコ街道」でもアピールされていたように、入口傍から早速タコを使ったお土産品などが目に入る。

 

こちらはどこかで見た事のあるようなパッケージをしている「熊本の恋人」という、とあるお菓子メーカーの商品をパクったかのようにも思える、ラングドシャにホワイトチョコを挟んだお菓子。ただこの商品もパッケージのみで購買心を煽っており、パッケージだけで物が売れるという事を証明するような商品でもある。

 

こちらは「天草サブレ」というクッキーで、天草地方では約50年以上に渡って大人気のロングセラー商品だという。中身は普通にクッキーなんだけど、商品名に天草を入れるだけでお土産として購入する人が増えるのだろう。

 

 

こちらは先程訪れた﨑津集落でも見かけた「ロザリオ塩」。隠れキリシタンが多く存在していた天草地方だけに、商品名にキリスト教関連のカタカナを加えるだけで、より天草地方独自の商品のように思ってしまいそうなネーミング。ネーミング1つだけでその商品の売れ行きが伸びる事を感じさせてくれる商品だった。

 

ただこのロザリオ塩など小さい製塩工場で作られている物は、機械化され大量生産されているメーカーの塩に比べると、どうしても値段だけ見ると割高になっている。日本人なら誰でも知っている「伯方の塩」も、実はその大半がメキシコの塩など海外産の塩が使われており、価格競争で挑むとこのような個人で作っている販売者は値段では太刀打ちできないのが現状である。

 

なのでこのように色々と販売の仕方で工夫している様子が見える。白いのが常識となっている塩に色を付けて、世界遺産にも登録された﨑津集落を味方に付けて、何とか売ろうと苦労している姿が垣間見えるような気がする。

 

このように熊本県のお土産には、その殆どにくまモンの顔を見る事が出来る。このくまモンは肖像権料が不要で事前に申請して審査に通過すれば、このようなパッケージに無料で使えるので採用しているメーカーが多い。

 

 

こちらの商品は「あか巻」というロールケーキのようなお菓子であるが、厳密には餡子をスポンジ生地に包んで、その外側を求肥餅という餅粉に砂糖や水飴を混ぜて練った物が巻かれている。このお菓子も天草地方では、昔から人々に愛されてきた物のようだ。

 

赤飯のように赤い物は昔から祝い事などがあった際に縁起がいいとして好まれていたので、この赤まきも天草の人達に好まれて食べられてきたようだ。なおこちらのお菓子を販売していたのは、さっき知ったイソップ製菓である。この天草のお菓子メーカーの名前で反応する事が出来たのも、先程のJAのお店で南蛮羊羹を購入したからである。

 

こちらには焼酎が販売されていたけど、このパッケージだけを見ていると”くまモンのお酒”という印象しか受けない。ここまでくればお酒の中身で勝負ではなくて、くまモンの販売力に身を全て委ねているだけのようにしか見えないが。。

 

こちらは非売品と札が張られているけど、夏場にこの地方の海岸でタコを干している状態の展示品である。タコもグニャグニャしている印象しかないけど、広げて干すと文字通り「凧」のような恰好になるという訳だ。

 

そして最近はほぼ毎日食べているニンニクに興味を惹かれてしまう。ニンニクを食べだしてから何かが変わったという実感は全く無いけど、ニンニクを食べているだけで体にいい効果が表れる様な認識になってしまっている。

 

こちらは思わず購入してしまったけど、帰ってから食べてみたら、ラッキョウのような感じの味だった。瓶のラベルが張られていなかったら、ニンニクではなくてラッキョウを食べていると勘違いしていた事だろう。。

 

この道の駅の駐車場の真ん中には、このように大きな木が植えられているのが見える。駐車場のど真ん中に大きな木が植えられているというのもあまり見ない光景だけど、この木がある事によってロータリーのような効果をもたらしていたのかもしれない。

 

この大きな木はアコウの木で、ガジュマルとも似ており、あまり違いが分からない。なおアコウの木は温暖な地域で育つので、このような天草地方では見かける事が出来るようだ。

 

駐車場の真ん中にアコウの木が植えられているだけで、このように何とも神秘的な感じを受けてしまう。人間が造り出した建造物にはあまり感動はしないけど、実際に生きている木などを見るとたまに感動してしまう時がある。

 

 

国道324号線を東に進む!

さて道の駅で軽くお買い物をした後は、再び車を進めて国道324号線を東に進む。ただ「ありあけタコ街道」とも命名されている道だけど、さっきのタコの像以外には特にこの時期はそれらしき雰囲気をあまり感じられない道でもあった。ただ夏場にはこの辺りの海岸沿いでタコを干している光景が見えるというけど、もう夏は過ぎた後だった。。

 

天草はこのように山脈というか、尾根が結構見られる場所だった。ギリシャは国土の7割が山だという立地になっており、このような断崖絶壁が剥き出しになっている山をよく見かけた記憶がある。

 

道を進んで行くと、道端にこのようなキリスト教会のような建物も見えてくる。隠れキリシタンが多く住んでいた天草地方だけあって、このような教会が多くあるのでキリスト教信者が多いかと思っていたけど、実際には本土と同じようにキリスト教信者の数は人口の1%にも満たない位しかいないようだ。

 

この天草諸島でも大きな島は今いる天草上島と午前中に滞在していた天草下島だけで、それ以外は小さな島ばかりとなっている。そしてこれから熊本市内の方に向かう途中にある小さな島々には、「天草五橋」と名付けられている5本の橋が架けられており、今では船は使わずに車で普通に通過できるようになっている。

 

ここからこのように橋が見えてきて、これから次々に橋を連続して渡って行きます。この天草五橋は1966年から供用開始となり、最初の頃は有料道路だったそうだ。だが9年後に償還が完了した為にそれ以後は無料道路として開放されている。

 

 

天草五橋を渡る 動画

 

 

そして道中に見えた、こちらの「たこやき大坂蜂来饅頭」というお店。この天草名産のタコを前面に出した、たこ焼きのお店だけど、大阪人からするとわざわざこの天草でたこ焼きを食べたいという気持ちが一向に湧かないので、恐らく地元の人達向けのたこ焼き屋さんだったのだろう。。

大阪人は大阪以外ではたこ焼きは食べないですからね!

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

大阪人もそんなプライドがあるんやな!

 

国道324号線を東に走っていると、宮崎県っぽいようなフェニックスの木が並んでいるのが見える。勿論これらも元からここに生えていたものではなくて、この道を整備した際に街路樹として植えられたものだろう。

 

そしてさっき2軒のお土産屋さんに寄り道したものの、またここで直ぐに3軒目のお土産屋さんに寄り道するのであった。。

朋ちゃん
朋ちゃん

とにかく天草大王が欲しいのよ~!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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