福岡城の大きな堀だった大濠公園は、今ではアヒルボートで賑わう【九州縦断秋旅行記⑪】

九州縦断旅行記(秋)2020年-⑪

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(Ohori Park, which used to be the big moat of Fukuoka Castle, is now crowded with duck boats.)

 

まずは遂に2022年となり、

あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。

世間は2022年になった訳ですが、ボクの旅行記はまだまだ2020年に行った内容となっており、現在とのかなり時差が生じている状況です。しかしこのブログの旅行記はリアルタイムさを優先している訳ではなくて、自分の旅行した時の事をなるべく丁寧にアップしているので、これからもっと時差は開いて行くと思います。

 

その辺りも理解して頂いた上で、ご覧いただければと。。

 

異変の2020年

さて今回の旅行記は2020年10月下旬に行った九州編で、今は福岡城跡を散策しています。石垣しか残っていない福岡城跡だけど、石垣がこれだけ保存されているだけでも素晴らしい事だと思う。

 

 

 

福岡城跡地にて

個人的には福岡城跡というと天守閣のような城があるのかと思っていたけど、実際に来てみるとそんな城っぽい建物は殆ど見られなかった。しかしだからこそ城跡という呼称になっているのであり、建物があるから城跡だという思い込みは捨てた方がいいのだろう。

 

この福岡城は江戸時代には福岡藩を収めていた黒田家が長い間守り続けた場所だったけど、明治時代になってから廃城令が出て、更には陸軍の管轄になって以降は敷地内にあった使われなくなっていた櫓などの建物は取り壊されていった。

 

建物は比較的取り壊すのが簡単だったのだろうけど、このような石垣は今みたいにショベルカーやクレーン車が無かった明治時代には取り壊すだけでも大変だったのでそのまま放置されているのが多い。だから今でもこのような石垣は生き残っている訳だ。

 

途中見かけたこちらは「祈念櫓」という、福岡城内に”鬼門封じの祈念”をする為に設置されていた櫓を一旦取り壊して、石垣を修復している現場だった。

 

この福岡城は元々高低差のあった丘に造られた城だったので、その自然の地形が生かされている。なのでこのように左側に見える「南丸」という場所も、高台になっているのが分かる。

 

天守台から西の方を見ると、昔は三ノ丸があった場所で家老などの屋敷が点在していた。しかし今ではこのように沢山の緑が溢れる場所になっており、桜も所々に植えられているので春になると花見客で溢れる場所ともなっているようだ。

 

石垣という物もこのような大きな岩ばかりで構成されているのかと思ってしまうけど、実際にはこのような大きな岩が外側だけしか使われていなくて、その石の内側は小さな石や砂などで埋められている。だからこのように石垣に雑草などが生えてきていても特段不思議な訳でもない。

 

国の史跡にも指定されている「福岡城跡」。今回福岡に来るまで全然存在を知らなかった城跡だけど、こうやって福岡に来てみたからこそ発見出来た場所。そういう意味では家でじっとしているのもいいけど、自分の見聞を広げる為にもたまには知らない場所に行く事も大事だと思う。

 

こちらは平和台陸上競技場で毎年行われる『福岡国際マラソン』のスタートとゴール地点にもなっている、陸上競技用のトラックがある場所。なおこの辺りは「舞鶴公園」と呼び名が付けられている場所でもある。

 

そこから西側にある大濠公園に向かう道を進むと、こちらの古そうな「名島門」が見えてくる。この門は元々は福岡藩初代藩主:黒田長政がこの地に転封されてきた時に最初の居城となった、小早川家の居城となっていた名島城に存在していた門である。名島城が手狭だった為にこの地に新しい城を造る際にこの門は部下に払い下げられて、その後も紆余曲折を経てここに今も残されている。

 

そんな門を抜けて進んで行くと、大きな公園が広がってくる。江戸時代には考えられなかった光景だろうけども、今では城の西側は誰でも入れる公園に化している。

 

 

大濠公園にて

そして進んで行くと大きな湖が見えてくる。こちらが「大濠公園」で、明治時代になってから周辺の一部が埋め立てられているので、完全に孤立した湖となっている。元々は博多湾から繋がる入り江があり、黒田長政の大工事によって入り江は防がれたけど、博多側の那珂川から引かれた運河によって、その水は循環していたようだ。

 

大濠公園は今では福岡市民の憩いの場に変身しており、大昔には今立っている場所が陸地ではなかった事すら想像もできないだろう。

 

明治時代になってからこの大堀に繋がる運河が埋め立てられてしまった為に、この大堀の水は循環せずに水質が悪化して、大量に蚊が発生して全面的に埋め立てられる可能性もあった。しかしこの大堀の埋め立ては一部だけにして、水質改善が行われて、今のような公園になった。

 

この時は「この湖にえらい藻が生えているな~」と思って見ていたけど、この年2020年はコロナ禍の影響で一時貸しボートが中止となっていた事もあって、水草が大量発生したという。

 

 

元々は博多湾に繋がっていた大きな池のような大堀だったので昔は塩分があったのだろうけど、今水質調査を行うと塩分は検出されないという。なお池の所々には水の循環施設が設置されているので、それによって水質改善されているという。

 

この池は井の頭公園のようにアヒルボート(正確には白鳥ボート)での遊覧が盛んなスポット。このアヒルボート:レンタルは30分で1,100~1,600円程のようだ。

九州チャン
九州チャン

カップルに人気の乗り物ね!

 

 

 

大濠公園の景色 動画

 

 

この日は土曜日という事もあって、更には今までコロナ禍の自粛によってイライラが溜まっていた反動で、大勢の人達がこの大濠公園にやって来て、今までの鬱憤を晴らすかの如く、アヒルボートを漕ぎまくっている姿が見られた。

 

 

動きまくるアヒルボート 動画

 

 

先日宮崎県の高千穂峡を訪問した時に、その渓谷を流れる川で遊覧レンタルボートを見ていた時と同じように、このアヒルボートもそのレンタル料がナンボという感じで、お金が動き回っているようにしか見えない・・・。

経済効果を測っている経済学者の如く・・・

 

 

アヒルボート(タイムラプス) 動画

 

 

この10月は日本全国的に新型コロナウイルスの感染者が少なくて、かつ ”GO TO キャンペーン” とかの影響で人々がコロナに対して油断し出して、今までの自粛からの反動で外に出掛けだした頃合い。なので予想よりも多くの人が来ていましたね。

 

 

こちらのアヒルボートは岸壁に体を擦りつけながら、楽しそうな子供の声が聞こえてくる。やっぱり大人はコロナ禍でも多少我慢できるけど、子供連れだと家に籠るという行為はとても大変なんだろう。

 

こちらのアヒルボートはパパさんの手助けもあって、何とか湖の真ん中の方に復帰していった。

 

この湖と言うか、池と言うかは分からないけど中央部分には長い橋が架かった小さな島が見える。ひょっこりひょうたん島のような島までは歩いていける訳だ。

 

こちらは先程見えていたアヒルボートなどのレンタルボート乗り場。なおアヒルボートだけではなくて、普通の手漕ぎボートも用意されている。

 

そんなレンタルボート乗り場には長蛇の列が出来ていて、多くの人が群がっていた。この2020年のコロナ禍を経験してからは、日本国内を旅行しても人々が密集している状態を見ると嫌気が差すようになってしまった。なので飲食店に並ぶ長蛇の列なども嫌気が差すけど、冷静に考えればそういう人が集まる場所は元から好きではないタイプだったのであるが。。

群れないタイプの人間なので、人が少ない場所の方が好きなんです!

 

見ているだけだと可愛く見えるアヒルボートだけど、動いている姿を見ると「チャリン!チャリン!」とお金が落ちるイメージしか想像できないが。

 

もう少し先に行くと、さっき見えた池の真ん中の浮島に繋がる橋が見えてくる。それにしても福岡市内の中心部にある大きな公園だけど、福岡市内中の人間がここに集まっているかのような人手であった。

 

そんな橋の上で小さな子供達が騒いでいる声が聞こえてくる。どうやら池の生き物に餌をあげているみたいだ。

 

鴨に餌をあげているのかと思って池の方を見ると、えらくゴッつい鯉のような魚が子供の投げた餌に喰らいついている姿が見える。鯉にしては明らかに大き過ぎて、今すぐ池の水を全部抜いて駆除しないといけない外来種のように見えてしまった。。

 

 

大濠公園の生き物達 動画

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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再び始まる、福岡~佐賀~長崎~大分~熊本の九州旅【九州縦断秋旅行記①】
2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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