九州縦断旅行記(秋)2020年-㉓
旅行期間:2020年10月24日~28日
(Cape Hato, at the northern tip of Saga Prefecture, is more popular for its turban shell pottery store than the ruins of Nagoya Castle.)
サザエ目当ての人間
イカの町として昔から人気だった漁港:呼子から再び車に乗って、更に北側に向かって走ります。そして辿り着いたのが佐賀県でも北端に位置する、東松浦半島の先端にある「波戸岬」。ここに来る手前には戦国時代後半に豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に築かせた名護屋城跡もあり、この周辺にはその時代に全国の名だたる大名が築いた陣地跡がそこら中に存在している場所でもある。
佐賀県北端の波戸岬にて
この波戸岬はキャンプ場も備えている場所なので、子供連れも多く見られる。なお、この波戸岬は日本本土の最北西端地ともされている場所で、九州大陸の中では最北端の場所ともなっている。
波戸岬の景色 動画
波戸岬に並ぶ、サザエ壺焼きのお店
そんな波戸岬手前の無料駐車場に車を停めて岬の先端にまで行くのかと思いきや、ガイド役のエロ坊主オジサンからは
海の景色なんてドコで見ても一緒やから、それより名物のサザエ壺焼きを食べようぜ!
との事。この波戸岬は海中展望台などもあって色々見どころがあるけど、サザエ壺焼きなんてそれこそドコでも食べれると思うのだが・・・。
この波戸岬の入口にはこのように長屋となっている家屋に、多くのサザエ壺焼きなどを食べれる売店が並んでいるのが見える。それにしてもその売店の殆どにお客さんが座って食事しており、かなりに人気なようだ。
個人的には魚介類なんてそこそこ新鮮であればそこまで味に違いがないと思うけど、このように周りが海の景色となっている九州最北端のロケーションになっている場所だと、余計にサザエ壺焼きなどが美味しく思えるのかもしれない。
味は舌で感じるのでなく、脳で感じるのです!
長屋の中に入ってみると、オバちゃん達が営む個人経営のようなお店が軒を連ねている。エロ坊主オジサンは普段一切写真を撮らないので、景色を楽しむよりはこのような地場の美味しい料理を味わう方が好きなようだ。
こちらには「タツコばあちゃんのさざえのつぼやき」と、自作したような手書きの看板が見える。サザエが名物の屋台だけに、ちゃっかりサザエさんらしき絵が使われている。
こちらはメニューでサザエのつぼ焼きが500円で、それ以外にもイカ焼きやアワビ焼きなども提供している。ボクがする1人旅だとこのような屋台には立ち寄る事がまず無いけど、これも旅仲間と一緒に旅行する醍醐味である。旅は仲間と同行すると自分だけの思惑では行動できないけど、このように自分がしない行動を旅仲間がしてくれると、新たな発見などをする事が出来る。
この屋台は対面販売となっているので、このようにビニールシートをカウンターに設置して、感染対策もしっかり講じていた。
サザエのつぼ焼きを店のオバちゃんにオーダーすると、「ハイハイ!」とばかりに新たにサザエを焼き始める。しかしある程度はすぐに提供できるように用意されているので、そんなに待たされる事もなく壺焼きが出てきた。
壺焼き屋台 動画
そしてお皿にサザエ壺焼きが3つ乗って出てきた。ちなみにサザエの旬は冬から春までの間らしく、『夏のサザエは口ばかり』という言葉もあるように、夏から秋のサザエは中身が瘦せているという。外から見れば殻の大きさは一緒だけど、食べようと取り出してみると小さいということわざである。ただしここのように観光客が常にやって来る場所からすれば、サザエを食べたい観光客がやってくれば提供するという姿勢なのだろう。
確かにサザエって殻の大きさで判断してしまいガチになるけど、やっぱり大事なのは中身。見た目には騙されたくはないけど、人間はまず視覚で判断してしまうので人間の本能を理解した上で行動すれば賢い行動が出来るのであろう。
なお、サザエの蓋部分には体積の1/10ほどの海水を蓄える事が出来るらしく、それがあるので水の無い場所でも3~4日は生きながられる事が出来るようだ。
そんなサザエのつぼ焼きを目の前にして、美味しい料理には目の無い朋ちゃんが嬉しそうな顔をして、サザエの殻に噛みつきそうな表情をしていた。
これこれ、美味しいのよね~~!
ただサザエの身が太っているか、痩せているかなんて毎日食べている漁師位にしか判断できないのかもしれない。それとサザエには雄と雌に分かれており、サザエに詳しい人は一目で判別出来るようだ。
サザエはその身の先端に行く程に消化器官があり、排泄物などが溜まっている。その部分には食べた砂が入っていたり、胃の部分が苦かったするそうだ。
どうや、旨いやろ!海見てるより、サザエ食べてる方がいいやろ?!
高島までの渡し船乗り場に向かう
そんな波戸岬でサザエ壺焼きを味わった後は、川崎マダムの朋ちゃんが行きたいと要望していた「高島」に向かう事に。この高島は先程訪れていた唐津城から北側に見えていた、海の中にポッコリと浮かんでいた台形型の島である。もう夕方なので最終便に向けて寄り道する時間が無かったので、ボクが楽しみにしていた名護屋城跡の見学は無し・・・。
王子よ、また名護屋城跡もいつか見れる機会あるたい!
そんな機会いつ来るか分からないから、今行くしかないのに・・・
高島!!高島!!!高島!!!!
という事で約30分掛けて、また唐津市内中心部に戻っていくのであった。
名護屋城跡、名護屋城跡・・・名護屋城跡見たかったな・・・orz
唐津城からも見えていた高島までは渡船でしか渡れないのであるが、その渡船は唐津城前の駐車場から松浦川に架かる橋を渡った南側に、その渡船乗り場があるという。
ただ機械音痴でもあるエロ坊主オジサンはさっき唐津城周辺でブラブラしていたにも関わらず、この高島行き渡船の出航時間などは全然確認していないという。
多分夕方位に出る便があるけ!勿論カンやけど!
このように高島行きの船は1日に数便運航している定期便を使うか、それとも海上タクシーをチャーターするかの2通りの手段となっている。しかし海上タクシーなど利用した事が無い人間からすると、どれぐらいの料金が掛かるのかも分からないので、無難な定期便を選んでしまう。
高島までの渡船が出ている南側までは、こちらの「城内橋」を渡って進んで行く。この城内橋は松浦川に架かっている橋だけど、今見られるこの橋はまだ比較的新しそうな建造物となっていて、レトロさはあまり感じられない。
この時は既に16時30分頃。これから行こうとしている高島は観光名所などのある島ではなくて、普通に人が住んでいる小さな島。なので定期船便もその本数は少なくて、あくまで住民達向けの足として運行されているようだ。なのでそういう船なので、この夕方の時間帯になるとひょっとしたら運行が終わっている可能性も考えられる。
ガイド役として先導してくれているエロ坊主オジサンも、一応はボクらの要望を受けてそれに沿う形で案内をしたいという気持ちになっている。なので「アレコレと行きたい!」という注文が出されると全部回ると時間が掛かり過ぎるので、自分なりに最適なオススメな場所を取捨選択してくれているようだ。
名護屋城跡は入れとくベキですよ・・・
城内橋からの景色 動画
この城内橋から見ると、さっき訪れた唐津城が綺麗に見える。この唐津城は史実にはそれが建造されたという明確な記録が残っていないのに再建した模擬天守閣だけど、このように観光向けとしては立派な仕事をしている。
こちらは城内橋を渡って松浦川の南側にあった、船の停泊所。しかしそんな船を待っている人影が全然見当たらなくて、寂しい風景が待ち受けていた。もしかすると、今日の定期便は終わっているのかもしれない・・・。
このように高島渡船の船乗り場付近には「唐津城」と文字が彫られた石碑が置かれており、ここから唐津城を入れつつ城内橋の写真を撮るスポットともなっていた。
こちらが高島までの定期運航渡船の時刻表。右側が高島行きで最終は18時発とまだあるのだけど、ただこれに乗って高島まで行ってしまうと帰りの便が無い。高島から唐津まで帰る便は17時が最終となっているので、島から帰れなくなってしまう。。(※海上タクシーを使えば帰れます)
という事で今から高島に行っても帰って来れないという事が判明したので、しぶしぶ高島行きは今日の所諦めるとする。しかしまだ高島に行きたいと言う朋ちゃんの要望もあって、明日の早朝の便で高島を訪れる予定に変更となった。
こちらは唐津城前にあった物見櫓みたいなものだったけど、灯台でもないし、展望台でもなかった。唐津城が再建される時に造られた物だったのかもしれないし、唐津くんちの祭りが行われる時に撮影する高台として造られたのかもしれない。。
さて、ここで今からどうするかを協議する。本日宿泊するホテルはこの穴から見ている、奥に見える大きな建物である。個人的には今からでも名護屋城跡を見に行っても遅くはないと思っていたけど、
名護屋城跡より伊万里に連れてったるけ!
という事になったのであった。。
伊万里に今から行っても、暗くなっていてお店も閉まっているのでは?!
私はドコでも行くよ~~!(笑)
こんな旅はまた次回に続きます!
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