宮崎県旅行記2020年-③
旅行期間:2020年10月18日~22日
2020年の祈願内容
目の前に広がる”隆起海床と奇形波蝕痕”が特徴的な、宮崎市の日南海岸にある青島神社。水位が高くない時はこのように天然記念物にも指定されている”鬼の洗濯岩”とも呼ばれる場所に、立ち入る事も出来ます。
青島神社内へと進む!
この青島神社は「天津日高彦火火出見命(あまつひだか ひこほほでみのみこと)」という日本神話に出てくる、初代天皇:聖武天皇の祖父に当たる人物と、更には豊玉姫命と塩筒大神を祀っている神社。
そんな神社の建物内へと足を進めると、まず目に入るのがこちらの「甘乳蘇(かんにゅうそ)」という搾りたての牛乳を煮詰めて水分を飛ばして出来た食品の看板が見えてくる。牛乳以外には何も使わないので無添加の食品として、かつ栄養価の高い食品として昔から重宝されていた食べ物のようだ。
そしてその隣ではそんな「甘乳蘇ソフトクリーム」がちゃっかり販売されており、参拝というより遊びムードで観光に訪れた若者達がそのソフトクリームに群がっている姿が見える。。
この青島神社の起源は平安時代には既にあったとされる文献があるようだけど、社殿は1974年頃に火災で焼失してしまい、現在見られる建物はその後に再建された物なのでまだ比較的綺麗な外観をしている。
この青島神社は全国的によく見る八幡宮系ではなくて、日本神話に出てくる神様が祀られているだけあって、日本神話が生まれた宮崎県らしい雰囲気を感じれる場所ともなっている。
さて日本神話自体にはあまり興味がないけど、せっかくやって来たので更に奥へと進んで行きます。宮崎県の観光スポットとなっている場所には結構な数の神社があるけど、日本神話が生まれた宮崎だから神社が多いというよりは、それ以外の観光スポットが少ないから神社が多く紹介されているだけのようにも思えるのだが・・・。
こちらが約40年程前に再建された、青島神社の社殿である。なおこの青島神社は毎年2月1日から宮崎でキャンプインする読売巨人軍が、まず最初に訪れて参拝し必勝祈願をする場所としても有名な神社。
スポーツチームがキャンプ前に、全員で神社を訪れるというのはとても日本らしい。しかしアメリカでのプロスポーツチームにも、キリスト教の牧師が同行しているチームもあって、ハーフタイムには牧師の祈りが捧げられたりしているそうだ。
人間は迷信深いッコー!
その社殿の脇には絵馬が沢山取り付けられている道が見えている。こちらは「御成道(おなりみち)」と名付けられていて、大正天皇が皇太子の頃にここ青島神社を訪問した際に通った道で、後に整備されて今では絵馬が飾られている場所ともなっている。
こちらの説明によると大正天皇だけではなくて、昭和天皇が行幸で訪れた際にもここを散策して楽しまれたそうだ。
そんな御成道の手前の壁に、このような額に入った読売巨人の必勝絵馬が飾られているのが見える。ただ絵馬に書く内容は巨人軍という日本野球界の中でも一番伝統に厳しいチームだけに、みんな当たり障りのない普通の内容になっていた。。
イマイチ、面白みがない絵馬でした・・・
こちらは今やすっかり名監督のイメージとなっている原辰徳監督の絵馬である。さすがに監督らしい、しっかりと気持ちを込めて書いたという筆跡を感じれる内容となっている。
なお話は変わるがボクの会社員時代に尊敬していたボスが、この宮崎のホテルで原辰徳と遭遇した事があるという話をよくしていた。それはシーガイアのゴルフ場の風呂場で隣の風呂椅子に腰かけたのが原辰徳だったらしく、風呂椅子に座っているにも関わらずチン〇ンの先っちょが床に着いていたという、男性なら聞いた誰もがビックリとするようなお話。
原辰徳の名前が出た際には、必ず聞かされた話です!(笑)
だいたいの絵馬には「日本一」とだけ書かれた文字が目立ったけど、こちらの巨人軍のエースである菅野智之は大エースらしく「20勝」と力強く書かれている。なおこの2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響で試合数が短縮されても14勝という立派な成績を収めて、シーズンオフにはメジャーリーグに移籍するかと思ったけど交渉が不調に終わり、最終的には巨人軍と再び契約を結び、球界史上最高の年棒を得る事になる。
巨人軍の絵馬を見た後は、大正天皇や昭和天皇が歩いたという「御成道」を進んでみる。入口周辺だけを見ていると絵馬が飾られている所に見えるけど、まだ奥の方にまで道は続いているのが見える。
このような神社で見られる絵馬は単なる木の板に願い事などを書いている物だけど、その絵馬の起源は実際に馬を奉納していたという。しかし地元の有力者であれば馬の奉納を出来るけど、一般庶民には馬は高価過ぎるし飼育も大変なので飼う事自体が無理だった。その代替え案として馬小屋の形をした木の板に、願い事を書いて神社に奉納するようになったんだとか。
御成道を進んで行く!
このような絵馬は神社に行くと必ず飾られているけど、基本的に信仰心が全くない人間からすると無意味にしか思えないものである。絵馬に願い事を書いたからと言って願いが叶う訳はないし、これを有償で購入する事で神社が少し潤う物としか認識できないのである。。
えらい冷めた人間やな!こんなもん、ノリや!
だけどこの絵馬に書かれている内容を拝見すると、一般人がどのような欲望を抱えているのかが見られるものでもある。基本的に絵馬に書く程の欲望は、その時のその人物にとって一番重要な願いのハズである。だからそれらの人々の頭の中が見て取れる絵馬でもあるので、毎回興味深く観察してしまうのである。
御成道を進むと、ジャングルの中に迷い込んでしまったかのように思えそうな木々が生えている。本州ではあまり見られない植物類に、ここを訪れた天皇達も珍しがって楽しく滞在していたのかもしれない。
この辺りに生えている目立つ木は「ビロー樹」という、特別天然記念物に指定されている木で最高樹齢は約300年に到達するものもある。日本国内でも温暖な南の方に行くと、このように普段は見る事の出来ない南国地方でしか生えない木々を見れるのがいい。
この青島に滞在している時に、この手前に居ているお兄さんを何回も見かけた。手には小さなゴープロというカメラを持って、それで動画撮影しながら青島を1人で散策していた。ひょっとしたらYouTubeで色んな観光スポットを紹介しているチャンネルの運営者だったかもしれない。
だったらお主のライバルじゃな!
ボクは自己満足な旅行記ライターです!
この青島も神社が無ければこのような密林みたいな場所になっていて、皇居とかに閉じ込められている皇太子などが喜びそうな理由が分かる。とりあえず奥に行けば何があるのかは分からないけど、先に進んでみる。
日本にずっと居てるよりも海外に出た人間の方が、日本の素晴らしい面がよく見える。海外にも色んな国があり、訪れている時はとても楽しいけど、日本に帰ってきた時の安心感程素晴らしく感じる事はない。
そして綺麗に整備された「祈りの古道」とも呼ばれる道を進んで行くと、奥の方に小さな祠らしきものが見えてくる。
そして奥に見えていた小さな祠は「元宮」という、昔はここに本堂があったという名残りを残す場所。ここはこの青島の中心地に位置していて、この周辺からは弥生時代の割れた土器などが出土しているという。
そんな元宮の前には一対の狛犬の像が、立ちはだかっている。この狛犬も阿吽像のように、それぞれに口を開けている方と閉じている方がある。てっきり同じポーズをしているものだと思っていたけど、よ~~く観察してみるとそれぞれに役割が異なっているようだ。
この狛犬の像も所々に薄っすらと苔のような物が付着して汚れているが、顔や足の部分はよく参拝客から触られるからか、他に比べると綺麗ではあった。
この地は大昔に社殿などがあった場所だったけど、その後に跡形もなくなってしまった。しかしここから祭事などに使われた土器などが発見されて調査した所、大昔はここが神様を祀る青島の中心地だった事が判明して、今ではその名残りを残す祠が建てられている。
その横にはこのように岩が積み重ねられていて、更にその上に貝殻らしきものが載せられているのが見える。他の場所では1円玉などが載せられているのをよく見るけど、このように貝殻が載せられているとはそれなりに訳がありそうだ。
この青島は実はこの周辺に見られる隆起した海床の上に貝類が堆積して、長い年月を経てこのような島になっているという。だから青島にとってはこの貝殻が、この島の源になっているという事でこのように貝殻が祀られているようだ。
この青島は別名「真砂島」と呼ばれているらしく、特に青島ではタカラガイが真砂と呼ばれて大事にされているという。
それならいっそ貝殻島とか名付けたらええネン!
こんな旅はまた次回に続きます!
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