宮崎県旅行記2020年-⑨
旅行期間:2020年10月18日~22日
たたずむモアイ像!
ここは南米大陸から数千キロ離れた大海原にひっそりと浮かぶイースター島・・・ではなくて、宮崎県の日南海岸に造られているサンメッセ日南というイースター島長老会が公認したモアイ像の複製が展示されているテーマパーク。
サンメッセ内のモアイ像を見学!
サンメッセ日南には10体程のモアイ像が設置されているけど、その中でもよく写真などで見られるメインのモアイ像は「アフ・アキビ」と名前が付けられている、イースター島でも有名な7体の並んでいるモアイ像。
今までモアイ像(複製も含めて)を近くで見た事が無かったので、大きな顔は知っていたけど手はこのようにチョコンとお腹付近を押さえているように見える。なお10世紀頃から造り出されたという初期のモアイ像は、下半身まで造られていたという。
このモアイ像は凝灰岩を削って加工して造られているが、勿論ここサンメッセ日南に置かれているモアイ像はイースター島の岩を使った物ではない。今ではイースター島は世界遺産(ラパ・ヌイ国立公園にも)に認定されているので島の岩は持ち出し禁止になっており、いかにイースター島の長老会が公認しようとイースター島の岩は今では使えない。
なのでこのサンメッセ日南に置かれているモアイ像は、国内(福島県白川村)の凝灰岩を使用して造られている。それと後ろからモアイ像を眺めると、その後頭部が絶壁になっているのが見える。
ボクも後頭部が絶壁なので、似た物同士ですね!
イースター島のモアイ像というと15体が並んでいる「アフ・トンガリキ(Ahu Tongariki)」と、この7体の「アフ・アキビ」が有名である。ここでは7体のアフ・アキビがイースター島に設置されているモアイ像と原寸大で、ほぼ同一の複製品となっている。
ここサンメッセ日南のモアイ像は、イースター島に設置されている7体のアフ・アキビと同じ方角を向いているそうだ。しかし本物のアフ・アキビは海を向いているが、ここのアフ・アキビは内陸方向を向いているという違いがあるようだ。
「出川哲朗の充電させてもらえませんか?:南国“宮崎”縦断SP」で訪れた一同は、恋愛運が上がるという事でモアイ像に抱き付いたりして、とても楽しそうに見学していました。なお、ゲストのアンガールズ田中君は御神籤に書かれていた”おとめ座の女子”を探しますが、ここに居合わせた二十歳の女の子に断られている姿が何とも可哀想でしたね。。
そしてそんな海沿いに並ぶモアイ像の反対側には、世界遺産に指定された地域のレリーフが飾られている一画があった。こちらのレリーフはペトラ遺跡のもので、ここは2019年夏に訪れた時は自由行動の時間に無謀にも渓谷の上に水を持たずに1人で登り、途中で喉が渇いて大変な目にあった記憶がある。
しかしそんな死にかける想いで登った渓谷の上にはテントがあって、地元民と思われる人が熱いミントティーを飲ませてくれた。だから無謀なチャレンジに思える事でも、やらないよりはやった方が記憶にも残るし、後々になるとそれがいい思い出になるという事を知った一場面でもあった。
そしてペトラ遺跡があるヨルダンの隣国のイスラエルにある、中心部のエルサレム旧市街も世界遺産になっている。このエルサレムは移住してきたユダヤ人や元々住んでいるアラブ人やアルメニア人、それとキリスト教徒が入り交ざる複雑な都市。
このエルサレム旧市街はかつてユダヤ人の王国があった場所だが、ローマ帝国に攻め込まれて滅びてしまった。そんなエルサレムにはヘロデ大王が再建したエルサレム神殿跡の壁が残っており、それが今では「嘆きの壁」としてユダヤ人の聖地となっている。
こちらの『デルフォイ(デルフィ)の考古遺跡』は、ギリシャにある紀元前に造られた聖地。当時はこの場所が世界の中心とされていて、”世界のへそ”とも呼ばれる大きな岩が置かれている。
こちらも2019年1月に現地を訪れたが、ギリシャは素朴で優しい人が多いイメージの国だった。しかし現在の国としては財政破綻してEU加盟国におんぶにだっこ状態。なんでもギリシャ人の考えは基本的にはなるべく税金を払わないという脱税体質で、更には公務員の給料がバカ高いのもあって、財政が破綻したのも当然のようだ。。
右は有名なパルテノン神殿があるギリシャの首都アテネの中心部にある、小高い丘の上に造られているアクロポリス地区。
ツアーでアテネに泊まった際に2日連続夜の街に繰り出したが、街の中心部でデモ活動に鉢合わせして人生初の催涙弾を味わったのが今でもいい思い出である。
そして左側の「カルタゴ地区」はアフリカ大陸の地中海に面した北側に位置するチュニジアというアラブ系の国にある、紀元前にローマ帝国と激しい闘いを繰り広げた文明の遺跡。ここも2019年に訪れたけど、地中海に面しているだけに温暖な気候で、アフリカ大陸にある国には思えない場所であった。
こちらは有名な世界で最小の国である「バチカン市国」。この狭い国の中にはカトリック教の総本山として有名な「サン・ピエトロ大聖堂」があり、その隣にあるシスティーナ礼拝堂では有名なミケランジェロの天井画が見られる。
このバチカン市国はイタリアのローマの中にある国だけど、ここで働いている人達の殆どは毎日ローマ市内から通勤するローマ人ばかりで、逆にバチカン市民は殆どいないという珍しい国でもある。
そしてこれも有名なイタリアのピサという街にある、昔から傾いている「ピサの斜塔」。
いずれは倒れるとされていたピサの斜塔も補強工事がされていて、塔の中に入って登る事も出来る。世界に色んな塔があるけど、傾いている塔というだけでこれだけの価値が出るのだから世の中は面白い。
私もここに行ったけど、塔の上まで登るのはしんどかった・・・
さてそんな世界遺産プレート群を見て、今までに訪れた事のある場所を眺めていると色んな思い出が蘇ってきた。しかしそんな想い出に浸るよりも、目の前に見える宮崎県サンメッセ日南の景色を楽しむ事の方が大事である。
このサンメッセ日南は7体並んでいるモアイ像が有名な場所だけど、それ以外にはこのように小高い芝生の丘の上に何個かの施設が造られている。ただまずはモアイ像を見て楽しんでしまうと、後は消化試合のように敷地内を見学するだけのように思えるが。。
7体のモアイ像を高台から見れるベンチに腰掛けていたこちらの2人組は、歳の差カップルには見えなかったので恐らく親子だろう。しかしベンチの端にお互いが座るその間の距離感に、この親子の関係性が垣間見れるような感じがするような・・・?!
さてモアイ像を見た後はせっかく800円の入場料金を支払っているので、とりあえずあとは何があるのかは分からないけど、もう少し敷地内を散策する事にする。敷地内の散策にはカートがあると便利だけど、これも有料でいい値段がするので1人旅の貧乏人には使えない。。
モアイ像はさっきの下に並んでいた分だけかと思っていたけど、丘の上付近に地面に潜っているモアイ像を発見したので近寄ってみる。
縁切りモアイ像!
こちらのモアイ像は”縁切りモアイ”と名付けられていて、縁を切りたい人間がいればこのモアイ像にお願いすれば縁を切ってくれるという、冷静に考えればとても恐ろしいモアイ像である。
このように下に並んでいるモアイ像群とは一線を画しており、1人ポツ~~ンとここ丘斜面に座している縁切りモアイ。言うなれば「村八分モアイ」か、「ロンリーモアイ」といった感じ。
しかしこのモアイ像はしっかりとした目鼻立ちをしており、群れるのを嫌って敢えて他のモアイ像と距離を置いてここにいるようにも思える。
1人旅が多いワシには、このモアイ像の気持ちがよく理解できるけ!
このように敷地内には綺麗に芝生が植えられているので、空は曇り空で灰色気味だったけど、芝生は青々として景色が綺麗であった。しかも日南海岸から吹いてくる風が何とも心地よく感じれる場所でもあり、思わず縁切りモアイと共にここでしばしゆったりとした時間を過ごしたくなってくるのであった。
サンメッセ日南の景色 動画
このサンメッセ日南にはモアイ像だけではなくて、このように全く違う像も置かれていた。しかしやって来た人達の殆どがモアイ像を見たくてやって来るので、このような道端にチョコンと座している意味不明な像はあまり見向きされていなかった。。
恋人の丘にて
こちらはピンクの屋根がある椅子があり、その周辺には2体のモアイ像が設置されている「恋人の丘」と名付けられた一画。このサンメッセ日南を訪れる若いカップル向けの場所となっているようだ。
その「恋人の丘」に設置されていたモアイ像の1体は、このように斜め45度の角度を向いて設置されている。このような中途半端な角度に設置されていると、下手したらモアイ像が倒れてしまうようにも見えるけど、地中にはしっかりと支柱が埋め込まれているのだろう。
このモアイ像の足元にはコンクリート舗装されている様子が見えるので、恐らく足元ごとコンクリートで固めて固定されているのだろう。それにしてもこのような斜めの姿勢は、かなりの腹筋を使いながら鎮座している事だろう。。
このモアイ像は45度ぐらいを向いているので、必然的に空を見上げているようにも見える。元々は宗教行事の一環として造り始められたとされるモアイ像だけど、現代人にとってはお楽しみの一部となってしまっているモアイ像。。
この恋人の丘に設置されていた、もう一つのモアイ像はこのように少しコワモテの顔をしていた。他のモアイ像に比べると顔が面長で、鼻が大きくて顎もシャクレ気味。
こっちのモアイ像は男性的に見えるね!
こんな旅はまた次回に続きます!
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