高千穂名物にもなっている、渓谷の上を走るスーパーカートに乗り込む【宮崎旅行記㉔】

宮崎県旅行記2020年-㉔

 旅行期間:2020年10月18日~22日

わくわくの出発!

ここは宮崎県高千穂町にある、「高千穂あまてらす鉄道」の高千穂駅。高千穂町を愛する人達で廃線となった路線を復活させようという取り組みを経て、今では一区間だけを観光用カートにて運行してくれている。

 

【高千穂あまてらす鉄道】

住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1425-1
営業時間:9時40分~15時40分 1日10便(※定休日:毎月第3木曜日/他)
電話番号:0982-72-3216

 

 

 

 

「高千穂あまてらす鉄道」の駅にて

こちらは約30分間の往復で、1500円の乗車料金で乗れる「グランド・スーパーカート」の車両。なおこの車両はどこかから購入したものではなくて、この高千穂あまてらす鉄道を運営する人達がトラクターを改造して造り上げたものである。

 

さてカート内の消毒作業が終わって、程なくして列車内に乗り込めるようになる。なお底には強化ガラスが取り付けられており、渓谷に差し掛かった時にはこのガラス越しに100m下を流れる川などの景色が見えるけど、細かい傷が無数に入っているので意外と見えにくいガラスであった。。

 

カートの出発です!

そして列車には15~20名ほどの乗客が乗り込み、やっと出発時間を迎えてグランド・スーパーカートは駅を出発して行く。駅の係員さん達がその出発を手を振って送り出してくれる。なお車掌さんはマイクを装着しており、各車両にはその声が聞こえてそれで道中の色んな案内をしてくれる。

 

このグランド・スーパーカートは2両連結車両となっており、どうしても先頭車両の前側に座りたいと思ってしまう。しかし乗車列にはまだ時間が早かったので並ばずに先に車両基地を見ていると、前のお兄さん達がすでに列車待ちの列に並んでいたので先頭のいい場所は取れなかった。

 

ゆっくりとしたスピードでカートは進んで行き、じきにトンネルに差し掛かる。このように今どきは1人1台スマホを持つ時代なので、みんなスマホを掲げて動画や写真などを撮る光景が普通になってしまった。

 

そしてトンネルに差し掛かると、このカートには面白い仕掛けがされていて、このように暗いトンネル内でも乗客を楽しませてくれるライトアップが行われる。そんな派手なものではないけど、このような全て手作り感のもてなしに意外と感動したりするのである。

 

このようなライトアップが無ければ、暗いトンネル内を1~2分黙々と進むだけだが、ライトアップがあるだけでその間も退屈せずに済むので意外と素晴らしいアイデアであったライトアップ。

 

程なくトンネル出口が明るく見えてきたけど、この山奥にある高千穂では電車を真っ直ぐに走らそうとして、このようなトンネルが多く掘られた。延岡を起点に高千穂町を通過して、最終的には阿蘇山の手前まで繋ぐ線路を構想していたようだけど、その後半にトンネル掘りで色々とトラブルが出てきて最終的には頓挫してしまい、その後に廃線となってしまった高千穂鉄道。

 

そう思うと今の時代は日本全国の色んな場所で何不自由なく電車に乗って移動できるけど、このような山だらけの場所に長いトンネルを掘ったりなどという鉄道会社の相当な苦労の積み重ねがある事を忘れてはいけないのである。

 

 

高千穂あまてらす鉄道に乗車① 動画

 

 

そしてトンネルを抜けると、左側には道路の途中に大きな鳥居が見えている。この鳥居を先に進んでいった所に荒立神社という、日本神話に出てくる男神と女神が結婚して住んでいた所に造られた神社があるそうな。そしてこの辺りには先程高千穂町で訪れた古民家カフェ「ねこのしっぽ」が、お店で提供しているハーブ茶を栽培している畑もある。

 

 

そして再びトンネルが見えてくる。このように高千穂鉄道には結構トンネルが多いので、敷設も相当大変で費用もかなり掛かったと見られる。

 

 

高千穂あまてらす鉄道に乗車② 動画

 

 

ここでも再び列車前方に取り付けられているミラーボールの明かりによって、真っ暗なトンネル内がライトアップされる。たださっきのトンネルでは初体験のライトアップで驚きがあったけど、2回目のトンネルとなると正直あまり驚きはせずに目新しさに欠けたような感じだったが。。

日向夏男
日向夏男

人間という生物は、すぐに文句を言うのね!

 

そしてトンネルを抜けると、再び目の前にはのどかな景色が広がって見えてくる。このグランド・スーパーカートが進んでいるのは、高千穂町から延岡方面に向かう東方向で、遠くの渓谷には雲海橋という橋も見えている。

 

このようにトンネルではないけど、堀のように掘られた線路を進んで行くと脇に木が生えていて、車両のすぐ横を枝がかすめているので列車から身を乗り出していると怪我する可能性がある。なので運転中は興奮して立ち上がったり、移動するのはなるべく避けた方がいい。

 

そしてこの辺りには棚田が広がっている場所があり、田んぼアートなども行っている所もあるという。後でこの付近に車で訪れた時に、上から見下ろした棚田がとてもカラフルで綺麗な景色に見えた。

 

天岩戸駅跡を通過!

そして更に進んで行くと、旧:高千穂鉄道の「天岩戸駅」跡が左側に見えてくる。あの日本神話でも有名な天照大神が隠れた洞窟の天岩戸の、最寄り駅でもあるが廃線の影響で今では廃墟と化している。

 

この高千穂鉄道では延岡と高千穂駅以外は無人駅だったので、この天の岩戸駅もこのような小さな待合室のみで、駅員室などは見られない。都会に住んでいると、どの駅にも駅員さんが常駐しているのが当然のように思ってしまうけど、地方のローカル鉄道ではそんな人件費を掛ける程に鉄道収入が無いので、このような無人駅の方が多かったりする路線もある。

 

ただこの天の岩戸駅を降りても、すぐに天照大神が隠れていた洞窟がある訳ではなくて、ここから約5km離れた場所にあるので約1時間ほどは歩かないといけない。なのでその道中に疲れを癒す為か、天岩戸の湯という温泉もあるので時間があれば立ち寄るのもいいかもしれない。

 

 

日本一高い鉄道橋だった高千穂橋梁に差し掛かる

そして天の岩戸駅を通り過ぎると、すぐにこの高千穂あまてらす鉄道:グランド・スーパーカートの一番の見せ処である、かつて日本一高かった鉄道橋だった高千穂橋梁に差し掛かる。なおこの橋は一般人は立ち入り禁止となっている。というのもこの路線が廃線となったのが、この高千穂橋梁が台風の被害を受けて通行止めとなり、その莫大な修繕費用を捻出出来なかった為でもある。

 

この高千穂橋梁は渓谷の下を流れる川からおよそ105mの高さに造られている橋なので、もし強風が吹きつけてくると軽いこのカートが吹き飛ばされてしまう可能性がある。なので橋を渡る前に設置されている風速計を確認して、問題の無い風速の時しか通行しない。なのでもし風が強ければ、この橋には差し掛からずにUターンとなってしまう。

 

なのでグランド・スーパーカートでの乗車体験でもこの高千穂橋梁から見渡す絶景を楽しみにして来ると、下手したら橋を通過できずに終わってしまう可能性もある。

もしそうなったら残念としか思うしか、ないですね。。

 

高千穂あまてらす鉄道に乗車③ 動画

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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