神話の神様が創った島がある「おのころ池」で、カモと戯れる【宮崎旅行記⑳】

宮崎県旅行記2020年-⑳

 旅行期間:2020年10月18日~22日

エサにだけ反応する!

宮崎県の中でも一番有名で人気のある「高千穂峡」。そしてこの高千穂峡での観光ハイライトは、その渓谷に流れる川の上を貸し遊覧ボートに乗って漕いでいき、高千穂峡のよくパンフレット写真などに撮られている「真名井の滝」を間近で見る事である。

 

 

高千穂峡にて

しかしそんな高千穂峡での貸し遊覧ボートは思った以上の観光値段が設定されているので、1つの旅行自体にあまりコストを掛けたくないボクからすると、そのボートは我慢する事に。誰かと一緒であればボート代も若干割安になるし、漕いで貰っている時に写真を撮れるけど、1人で1つのボートとなると漕ぎながら写真を撮ったりと忙しくなるし。。

 

という事で遊覧ボートに乗る事は諦めて、この周辺を代わりにじっくり観察しながら散策してみる。この辺りでは昔から湧き水が豊富に出てくる場所なので、このように至る所に”水神様”を祀るものが見られる。

 

眼下では楽しそうに遊覧ボートを漕いでいる人達の声が聞こえてくる。次に高千穂峡にやって来る機会はもうないかもしれないので、体験できる時は多少高いと思ってもしておくに越したことはないけど、混雑している場所でそこまでしてボートを漕ぎたいという気持ちが無かったのである。

 

この日は思った以上に観光客がやって来ていたので、このように遊覧ボートを楽しむ人達の姿を多く見かける事が出来る。なお殆どのボートが2人以上乗っていたけど、単純に考えても遊覧ボートに2人で乗る(30分間)とボート1台につき5,000円である。だからこの遊覧ボートを運営している側からすると、この景色は「チャリーン~~チャリーン~~!」と貯金箱にお金が溜まっていくように思える光景かもしれない。

 

こちらの滝のように流れ落ちているのは「真名井の滝」。流れ落ちている上の方はあまり大きくないけど、これが約50mほど下の水面に辿り着く頃には大きな滝に見えるのである。

 

 

真名井の滝が流れ落ちる景色 動画

この滝が流れていく様子は、「高千穂峡淡水魚水族館」の駐車場からよく見れますよ!

 

 

おのころ池にて

さて遊覧ボートを橋の付近から羨ましく眺めた後は、近くの自然豊かな公園のようになっている所を散策していきます。宮崎はあまり観光場所がないように思うけど、その代わりに自然が豊富なのでそれが宮崎県で見るべきものと思ってじっくりと観察する必要がある。

 

このおのころ池の中にある島のようになっている場所が、日本神話の男神と女神が創ったという伝承がある島。昔はこの池近くに神社があって、この池を3周回って身を清めていたとか。

 

そんな神聖な池の「おのころ池」だけど、このように池の脇には魚やカモ用の餌が販売されている。池に生息している鯉などに餌をこのように与えると、下手するとその食べ残しで池を汚してしまう事がある。観光客が多くやって来てバンバン餌を与えすぎると鯉もお腹いっぱいになって残った餌で水質が汚れるけど、この池は近くの山から湧き出る水が流れてきて、さらにその池の水が滝となって五ヶ瀬川に流れ落ちていくのでそこまで気にしていないのかもしれない。

 

この「おのころ池」ではこのように鯉が泳いでいるのが見えるけど、約10年程前頃にここの鯉が”鯉ヘルペス”に感染してしまい、ここに生息していた鯉が全数処分されたという。しかしその後全く鯉が居なくなった池が寂しく思えたのか、鹿児島の養魚業者から鯉を寄贈してもらい、今では普通に鯉の姿が見られるようになっている。

 

そのおのころ池の奥に見えるこちらは「玉垂の滝」という源水地になっている湧き水が出ている滝で、この高千穂町の上水道の水源としても使われている綺麗な水である。そんな綺麗な湧き水の一部がさっき見た「おのころ池」に流れ込み、そこから更に真名井の滝となって五ヶ瀬川に流れ落ちていく事になる。

 

この「玉垂の滝」はこの町の上水道の水源ともなっているので、この滝の場所には立ち入れないようになっている。なかなかこのように水源となっている場所をあまり見る事が出来ないけど、基本的には大きな山に降った雨が木々が根を張った地中に吸い込まれていき、自然のろ過装置となって綺麗な水に変えていく。

日向夏男
日向夏男

木を切り倒してハゲ山にすると、綺麗な水が手に入らなくなるよ!

 

 

玉垂の滝の景色 動画

 

 

真名井の滝はこの高千穂峡でも象徴的な存在なので、ここを訪れる観光客は殆ど目にしていく。そしてこの「おのころ池」も通り道にあるので、そこまで意識しないけど大体の人は見ていく。しかし「玉垂の滝」は地味な存在で奥の方にあるのでそこまでの観光客が見ていく場所じゃないけど、この真名井の滝やおのころ池の源になる大事な存在なのである。

 

さっき鯉の餌と共にカモの餌が置かれていたけど、この池にもこのようにカモが何匹か生息しているのが見える。魚を食べるカモが居る池に鯉などの魚が共生しているのはあまりイメージに無かったけど、鯉はカモが食べるには大きすぎるので何の問題もなく共存できるようだ。

 

こちらがおのころ池で、水源からの湧き水が流れ込んできている池なのでとても綺麗。だからこの池で生息している鯉やカモは、とても綺麗な水の中で生息できるのでとても幸せである。

 

この辺りには猫は見かけなかったので、外敵からの脅威がないようでのんびりとして油断しているカモの姿が見える。サバンナのように常にいつ外敵が襲ってくるか分からない場所で生息していると、このようにのんびりしたカモの姿は見られないだろう。

 

 

どの生物にも言える事だけど、命の危機が高い程に防衛本能が高まる。そういった環境の中で弱肉強食の中でも下層に位置する生物達は、多くが犠牲になっても生き残りを少しでも多く残す為に、1回の産卵で多くの命を産み出す。しかし命の危機が少ない上のステージに位置する程に、生き残りの確立が高い為に1度に産み落とす命が少なくなる傾向になる。

日南鶏さん
日南鶏さん

ほんとに地球の生態系って、上手く創られているッコ~!

 

 

カモをしばし眺める! 動画

 

 

この宮崎県では日本神話の話がよく出てくるけど、登場する神様の名前がちょっと長すぎるし、強引な当て字のようになっているので言いにくいし覚えにくい。。

帰ったら高確率で神様の名前を忘れてしまいますね・・・

オカン
オカン

ワタシなら、その場で忘れてしまうわ。というか、そもそも覚えないし・・・

 

このように観光客が餌を与える場所では、人が池のほとりに立っているだけで餌を期待した鯉などがよくやって来る。大阪の聖徳太子が建立したとされる四天王寺には亀が生息する池があるけど、夜に橋の上に立っているだけで餌を期待した亀達が水面に顔を出して群がって来るのと同じ反応だ。

 

この池では鯉以外にもどこかで見た事がある、だけど日本ではあまり見かけない魚も生息しているのが見える。

こちらの魚、何か分かりますか??

 

こちらはキャビアが有名なチョウザメ。サメと聞くと海の魚のように思うけど、淡水魚の為にこの池でも生息できるという。また綺麗な水がある所でしか生息できないので、このように山からの綺麗な湧き水が豊富に流れ落ちて来る池で飼育されている。

 

これは鹿児島県で”そうめん流し”でも有名な指宿市唐船峡を訪れた時にも、京田湧水という綺麗な湧き水が出る場所だったのでそこの池でも飼育されているチョウザメを見かけたのであった。

 

猫ちゃんがこの辺にいなくて戯れる事が出来なかったので、代わりにカモちゃんと戯れる事にする。こちらにはパンを角切りにした小片が100円でセルフ販売されているので、横のお金入れに100円を投入して餌を購入する。

 

 

カモに餌をあげてみた! 動画

 

 

餌をカモにあげてみると、すぐに数匹が寄ってきて取り合いをする。ただ鯉は動きが遅いので水にパンが落ちた瞬間にあっという間にカモに回収されてしまい、鯉に餌をあげようとするとピンポイントに鯉が口を出している場所に落とさないといけない。

 

4,000円の遊覧ボートはやむなく諦めたけど、100円で楽しめたので大満足の高千穂峡。宮崎県の素晴らしい所は、このような綺麗な自然が豊富に残されている事なので、こういった自然はこれからも守っていって欲しいと思う。

 

この頃は”GO TO キャンペーン”も始まり、地域共通クーポンも発行され出した頃なので、某旅行社のバスツアー団体がやって来ていた。ただバスツアーはよく2人とかで参加しているイメージが強いけど、20人ぐらいの団体だったけど皆個々でそんなに喋らずにバラバラに動いていたので、ボクの好きな”1人参加ツアー”だったのかもしれない。

 

そして日本神話の逸話が豊富に残る宮崎県では神社の数も多く、それを活かして観光客になるべくお金を落としてもらおうと、神社には色んな物が用意され販売されている。

 

そんな中でもこのようなハート形の恋愛運を向上させるという絵馬などが、やっぱり一番人気なんだろう。男からするとそうでもないけど、女子からすると恋の悩みやこれからの恋についての出費はお金を支払ってまでもすべき事なんだろう。

 

ボクは信仰心が全くないので、神社でおみくじを引いたり、このような絵馬を書いたりした事は無い。しかし若いカップルが来ると、その甘い蜜月の思い出をこのように残したくなるようだ。。

日向夏男
日向夏男

いつか、そんな日が来るといいね!

こんな旅はまた次回に続きます!

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