鵜戸神宮が閉まっていても見れる、鵜戸千畳敷奇岩や鵜戸山一本杉【宮崎旅行記⑫】

宮崎県旅行記2020年-⑫

 旅行期間:2020年10月18日~22日

鵜戸崎を散策!

宮崎県日南市の海岸沿いに造られている「鵜戸神宮」。せっかくやって来たにも関わらず、到着した時点でコロナ禍によって1時間繰り上がって閉門となってしまっていたので、境内には入れずじまい。。

 

 

鵜戸崎灯台にて

そして車を停めてある駐車場への最短ルートは通らずに、この鵜戸崎と呼ばれる半島になっている海側をしばらく歩いてみると、このように灯篭型をした灯台が見えてくる。

 

こちらの灯台は「鵜戸崎灯台」と呼ばれるもので、1967年(昭和42年)に造られたものだそうだ。灯台の足元には行けるようになっているけど、その階段脇には伸びた雑草が無法地帯となっているかのように見えている。

 

この「鵜戸崎灯台」は日南海岸国定公園の中に造られており、更には鵜戸神宮の参道という事もあって、一般的な灯台の外観をした形状ではなくて、このような灯篭型の灯台になっているようだ。なおこの灯台の光の強さは「9,100カンデラ」だという。ちなみに1カンデラの光の強さは、1本のろうそくに火を灯した状態だという。

 

確かにこれが灯台だと言われても、この外観だとあまりピ~~ンと来ない。それよりも街灯のような灯篭だと説明した方が、理解が早いかもしれない。

 

目の前には日南海岸の海が広がっており、休みなく打ち寄せる波の音以外には邪魔する音は殆ど聴こえない。17時過ぎだったけど、まだ少しは明るかった時間帯。

 

この灯台の足元からだとあまり海がよく見えなかったので、この台座の上に何とかよじ登ろうと頑張ったけど、ボクの体力では残念ながら登れなかった・・・。

鍛え直してきます・・・orz

 

この辺りは昔から鵜戸神宮の参道というよりは、車が開通してからのメイン道路となっているのかもしれない。こちらの崖は土砂崩れが多いからか、このように護崖工事が行われているのが見える。

 

そしてグーグルマップには、この道をもうすぐ行った所にここでも奇形な岩の海底が波の浸食によって削られた”鬼の洗濯岩”があるとの事だったので、もう少し先に進んで行く。

 

 

鵜戸千畳敷奇岩にて

そして先に行くと、『県指定天然記念物:鵜戸千畳敷奇岩』と文字が入っている記念碑と看板が見えてくる。ただここもそれなりに雑草が生えており、宮崎県は全体的に雑草が伸び放題になっている印象を受けた。

 

この「鵜戸千畳敷奇岩」は青島の近くでも見られたように、大昔に海底に堆積した砂や泥の層が隆起して、その場所に長年打ち寄せた波が浸食して泥岩層が削られて残った砂岩層が突き出た波状岩の状態が広がっている。

 

分かり易く言うと、固い地層と比較的柔らかい地層の部分に波が打ち寄せて、柔らかい地層が削られて凸凹となった地層が海底に広がる場所というべきか。

 

夕方頃になって水位の高い時間帯になりつつあったからか、その鵜戸千畳敷奇岩部分はハッキリは見えずに、打ち寄せる波しぶきがここから見ていると飛んで来る位の勢いとなっていた。

 

 

鵜戸千畳敷奇岩の景色① 動画

 

 

水位が低かったらもっと隆起海床と奇形波蝕痕が見れるのだろうけど、場所によってはこの時間帯でも波が引いて行く時に顔を覗かせていた。

 

他の場所ではあまり見る事の出来ない隆起海床と奇形波蝕痕の景色だけど、さっき訪れた青島などでも見れたし、宮崎県に滞在している分にはあまり珍しい光景に見えなくなってしまう。そういう意味では人間の”慣れ”という能力は、素晴らしい能力でもあり、恐ろしい能力でもある。。

 

 

鵜戸千畳敷奇岩の景色② 動画

 

 

そんな鵜戸崎灯台や鵜戸千畳敷奇岩を見て一応は満足したので、海岸線に沿うように続く道だとだいぶ遠回りになりそうだったので、途中に見えた近道を進む。

 

するとこのように広大な駐車場が顔を出したけど、この時は1台も停まっている車を見る事が出来なかった。ただし正月三が日とかは、この駐車場まで溢れる位に参拝客がやって来るのだろう。

 

そんな大きな駐車場を横切って、最初に車を停めた駐車場に向かっていると、小さな小屋のような屋根のある建物が見えてくる。

 

 

その脇に近寄ってみると、このように「一本杉苗挿木奉納」と文字が彫られた記念碑が見える。ここは樹齢約800年の大きな杉が生えていた場所だったが、平成2年(1990年)の9月にやって来た台風の暴風によって残念ながら倒れてしまったという。しかしその倒れた時に枝7本を挿木にして、その一本杉の子孫を残した記念に設置されていたようだ。

 

という事はこのわざわざ屋根が造られている下に横に置かれている、こちらの長い木がその樹齢約800年を誇った杉の木なんだろう。

 

この杉の木は「鵜戸山一本杉」と呼ばれていて、昔は他に同じような古い杉が2本あって、それらと合わせて”三本杉の神木”と呼ばれて長年人々に崇められて来たそうだ。そして長い年月の間に他の2本の杉は朽ち果て倒れたが、何とかこの杉の木だけは平成に入るまで持ちこたえていたという。

 

このように植物は人間よりも遥かに長い寿命を持ってそうに思うけど、樹齢が長い木も段々と年老いて、いつかは倒れる時がやって来る。いかに樹齢が長い木であっても同じ地球上に生きる生命の定めである死は、どうやっても免れる事は出来ないのである。

 

鵜戸神宮の境内には入れなかったけど、逆に中に入れなかった分その周囲を見て回ろうと思ったからこそ、さっきの鵜戸崎灯台/鵜戸千畳敷奇岩/鵜戸山一本杉などを見る事が出来た。だからもし鵜戸神宮内に入れたら、すんなり帰っていたハズだからこれらを見る事は恐らくなかった事だろう。。

 

こちらはさっき来る時に通ったトンネルだけど、このトンネル内だけの景色を見ていると、とてもカラフルで幻想的な景色に見える。下手なインスタ映えスポットに比べると、このトンネル内の景色の方が遥かに異次元を思わせる良い雰囲気を放っているように感じる。

 

そして駐車場に戻る参道の道を歩いていると、その道の脇には自動販売機が設置されているのが見えるけど、見た感じにもかなり色褪せており、更には電源が入っていなかった。どんな人里離れた場所に設置されている自販機でも、大体電源が入っているのだけど、このようにほったらかしに置き去りにされている自販機を見たのはこれが初めてかもしれない。。

 

という事で鵜戸神宮内は見学する事は出来なかったけど、約40分間に渡って鵜戸神宮周辺を散策して楽しむ事が出来て満足である。という事で今日の予定はこれで終了となり、後は予約しているホテルがある宮崎市の中心部に向かうとする。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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