2020年は中止になった飫肥城下町名物の泰平踊りを生で見れた!【宮崎旅行記57】

宮崎県旅行記2020年-57

 旅行期間:2020年10月18日~22日
(I got to see the Obi Castle Town’s famous Taihei Dance live, which was cancelled in 2020!)

泰平踊りを特等席で堪能!

宮崎県日南市にある飫肥城跡でたまたま目にする事が出来た、この飫肥城下町で伝統的に行われてきた【泰平踊り】。何でも江戸時代から続く町衆とお侍さんが融合しての踊りだけど、この2020年はいつも行う(第43回)飫肥城下まつり」が中止になってしまったという。

 

 

 

飫肥城で泰平踊りを見物!

そんな飫肥城では今年中止になった泰平踊りだけど、この日南市のローカルケーブルテレビ局の取材でたまたまこの日の夕方にその踊りを生中継する事になっていたのに出くわす。ただ生放送までの間にまだまだリハーサルをするのですぐには始まりそうもないけど、このようにテレビ中継のリハーサルを見る機会なんて普段無いので興味本位に見てみる事にした。

 

 

泰平踊りのリハ① 動画

 

 

地元ケーブルテレビ局はリポーターとカメラウーマンと集音ウーマンの3人組。全国ネットのテレビ局の中継だったらもっとスタッフが沢山いるイメージがあったけど、実際にはたった3人でも生中継が出来るようだ。

 

まずは久々に集まった泰平踊りで演奏をする人達のリハーサルが始まる。見る限りは若手の姿は全然見えなく、楽譜など見なくても目を瞑って演奏できる位の玄人集団のように見える。

 

 

泰平踊りのリハ② 動画

 

 

そんな演奏する人達とは別に、手前には泰平踊の独自な着物を着てスタンバイする踊り手のオジサン達が見える。こちらはチラホラと若手メンバーの顔が見られる。この時は10月下旬に差し掛かった時期だったけど、この着物を着て帽子まで被って踊ると、見ている人からは分からないけど相当暑いそうだ。

 

 

泰平踊りのリハ③ 動画

 

 


この飫肥城下町で伝統的に行われてきた泰平踊は、1962年に”宮崎県民俗無形文化財”にも指定されている。元々は町民の盆踊りとして踊られていたが、1700年代に入ってこの地をかつて支配していた隣国薩摩藩と和解した事もあって、それ以降は踊りに侍も参加するようになったそうだ。それでこの泰平踊では、それぞれに衣装や踊り方が違う侍役と町衆役とに分かれている。

 

 

 

泰平踊りのリハ④ 動画

 

 

初めは帽子を被らずに久々の泰平踊のリハーサルを行っていたけど、ここで生中継前の短い宣伝中継が入るという事で、暑いけど仕方なしに帽子を被ってデモンストレーションを行う泰平踊の人々。なおこの飫肥城下町ではこの踊りは2種類受け継がれていて、この時踊っていたのは「日南市泰平踊本町組保存会(亀組)」の人達だった。

 

この泰平踊りも普段は観光客がなかなか目にする機会自体少ないので、このように目の前で見れるというのはとても幸せな事。しかもそんな事があるとは知らずにたまたま訪れた飫肥城で、偶然見れたのはとてもラッキーな事であった。

日向夏男
日向夏男

日南市の隠れた名物踊りだね!

 

泰平踊りのリハーサルも一通り終わって、ケーブルテレビの短い宣伝中継も済んだので、少々休憩タイムに入る。今回は久々にメンバーが集結したみたいなので、色んな雑談なんかがメンバー内で飛び交っていた。

 

 

普段テレビの生中継の様子を見る事なんてないけど、何回もカメラワークや喋る段取りをイメージして準備し、生中継だけに一番大事な時間尺もしっかり把握しながらの準備が続いている。我々テレビを見ている人間からは全然変わらないけど、テレビの裏側では皆さんの頑張りに支えられてスムーズな放送がされているのだ。

 

そしてこの会場で一番乗りして砂被りの特等席から見学していたボクに対して、”亀組の楽太郎(落語家)という感じのオジサンが時間潰しとばかりに喋りかけてきた。

 

「お兄ちゃん、どこから来ているの?」とか聞いてきたり、「一緒に記念写真、撮ろうよ!」とか、他の人との記念写真を撮ってくれとカメラを手渡されたりと意外とフレンドリーなオジサンだった。

 

しまいには記念写真撮影用のカメラマンに指名されて、たまたまここに居合わせた人達の記念写真を撮る役をし続けたボク。そして更にはこのオジサンが持って来ていたカメラを手渡されて、「踊りの最中に自分で撮れないから、代わりに写真沢山撮ってね!」とまで言われてカメラを託される。。

こういう時に普段写真を撮り慣れている経験が活きます!

 

2020年亀組の泰平踊り本番スタート!

そして飫肥城内で待ち続ける事約1時間で、やっと泰平踊りの本番がスタートに近づいてくる。ただ踊り手さん達もベテラン揃いなので、そんなに練習しなくても踊り方を全て体で覚えているような貫禄を見せて、本番前でも冗談を飛ばしあって余裕が見える。

 

地元のローカル・ケーブルテレビ局のたった数分の生中継だけど、それでも2時間程のリハーサルが必要のようだ。そんなに時間を掛けずにアッサリと踊って欲しかったけど、逆にその時間の途中に暇な泰平踊りをする踊り手のオジサン達ともお喋りできたのがいい経験だった。

 

いつの間にか、20人ぐらいのギャラリーが集まってきた。大半がたまたまやって来た観光客のようで、いい機会に鉢合わせ出来た幸運な人々である。

 

そろそろやっと生中継が始まる1~2分前を迎える。予想外にここで待ったけど、その甲斐がある踊りがこれから見れるのでとても楽しみ。そしてこの踊りも持ち合わせている自撮り棒兼カメラ三脚に固定して置いているので、手に持ち続けて撮影するのに比べてラクチンである。

 

 


そしてやっと本番がスタートすると、さっきのリハーサルに比べると遥かに緊張感があって、しかも目の前で見れているので迫力を感じる。ただじ~~っと見ているだけではなくて、踊り手のオジサンから託されたカメラで動き回って撮影もしたりと、意外と動き回る。多分周りからはボクの事を関係者だと見ていたかもしれないけど、実はたまたまこの場に居合わせた観光客なのであるが。。

 

 

泰平踊りの本番 動画

 

 

そして約5分程の時間で泰平踊りが繰り広げられて、無事大きなトラブルもなく踊りは終了を迎える。無事踊りを終えた踊り手のオジサン達は「やれやれ・・・」という顔をしているが、レポーターのお姉さんの頭を下げてお辞儀している姿がとても印象的だった。

 

こちらにあったライトはこの泰平踊りの為に設置されたものではなくて、この2020年9~10月の間に19~22時まで大手門や飫肥杉などをライトアップする為の物。普段はこのライトが設置されていないので、夜に来ても昨晩のようにライトアップされた城門や飫肥杉が見れないようだ。

そう思うと、昨晩飫肥城に寄れたのもラッキーです!

 

 

踊り終わった亀組の人達は早く帰って冷たいビールが飲みたいからか、着々と撤収準備を行っていた。そして大手門を入った場所だけど、このようにここまでは車の乗り入れも出来るようになっているようだ。

 

そして撮影を終了してこちらも帰り準備に移っていた、地元ケーブルテレビ局のキャッツアイのような女性3人組に思い切って記念撮影をさせて欲しいとお願いをしてみた。

 

すると思ったよりも快く「もちろん、イイですよ!」と返事をくれて、しかもわざわざカメラと収音マイクを抱えて記念写真を撮ってくれるようだ。

 

という事で自撮り棒兼三脚を利用しての、地元ケーブルテレビ局のキャッツアイ3人組との記念写真を撮る。普段はこのようなテレビクルーと出会う事もないだけに、宮崎旅でも貴重な記念写真となったのである。

泰平踊りのオジサン達より、このキャッツアイと記念写真が撮りたかったのです!

日向夏男
日向夏男

宮崎の女の子は、良い子ばかりよ!

 

そんな楽しい記念写真の撮影も終えて、満を持して飫肥城を出る。泰平踊りの開始を待っている間に思った以上に時間が過ぎており、残念ながらこの城下町にあるお土産屋さんは全て閉まっていた。このような地方の観光地ではお土産屋さんなども閉まるのが早いので、欲しい物があればそのタイミングで買っておくのが旅行者の鉄則である。

買いたい時が買い時である!

 

この飫肥城にやって来た際に駐車場で見た、こちらの泰平踊りの看板には全く注視していなかったけど、さすがにさっき目の前で踊りを見たばかりなので思いっ切り目に飛び込んで来る。

 

本来はこのように大きな祭の際に、城下町などを通行止めにして大規模な泰平踊りが行われているようだ。それにしてもたまたま寄った飫肥城で、こんな貴重な踊りを目の当たりにして、とてもいい体験となった宮崎旅であった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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