高千穂神社に鎮座する、縁がどんどん伸びる夫婦杉?!【宮崎旅行記㉑】

宮崎県旅行記2020年-㉑

 旅行期間:2020年10月18日~22日

大きな木ばかり!

緑が溢れる所がいい宮崎県。ここは約7kmに渡る渓谷に川が流れている高千穂峡で、その脇には遊歩道が造られているのでマイナスイオンが溢れているように感じれて、そこでの散策がとても気持ちよく思える場所でもある。

 

 

高千穂峡にて

こちらがその高千穂峡遊歩道で、宮崎県でも一番の観光地である高千穂峡だけに綺麗に歩道が整備されているので比較的歩きやすい。ただ多少は昇り降りする階段があるので、バリアフリー対応の遊歩道にはなっていない。だけど高千穂峡のメイン場所までは道路が通じているので、車では到達する事が出来る。

 

高千穂峡はこのように何万年も掛けて水が流れて地面が浸食されてきた結果で、気の遠くなる時間を掛けて形成された地球上で天然の芸術品である。今目の前に見られる小さな川の流れでも、これが何千~何万年と掛けて流れ続けるとこれだけ地面が掘られるのである。

日向夏男
日向夏男

地球って、そう思うと凄い場所だよね!

 

高千穂峡での一番観光客に人気のある遊覧ボートは結局乗らずじまいだったけど、その代わりに上からその遊覧ボートをしっかりと眺めたり、「真名井の滝」や「おのころ池」をたっぷりと目に焼き付けたので、車を停めている駐車場へと戻る事にする。

 

ここを訪れたのは2020年10月19日で秋前だったので、このようにモミジはまだ紅葉前の色だった。ただ秋になるとこの紅葉したモミジを求めて、多くの観光客がこの高千穂峡にやって来るのだろう。

 

そんな自然が創り出した高千穂峡には、現代の人類がたった50年程で造り出した”高千穂三橋”がこのように見られる。この高千穂峡の観光パンフレットで使われる写真では、名物の「真名井の滝」やこの「高千穂三橋」がよく使用されている。

 

そんな人工的な3つの橋がこんな近くの範囲に密集しているという珍しい場所の中でも、最も古いのがこの「神橋」。このように外観だけ見ると大正時代に造られたような風格を出しているようにも思うけど、意外とそこまでは古くなく昭和22年(1947年)に造られたもの。

 

そんな風格がある神橋の上から、まだ奥に伸びる渓谷を眺める。この3つの橋も古く造られた順番から観察していくと、まずは一番低くて渓谷の間隔が短い場所に造られて、その後は橋を架ける技術が向上していくと高くて長い橋が造られるようになっていったのが見て分かる。

 

さてこの高千穂峡には何個も駐車場があるけど、一番の名物である「真名井の滝」や遊覧ボート乗り場がある場所近くの駐車場は有料となっている。なので駐車代金を払いたくなくて、かつ多少歩くのも問題ない人は少し遠めにある無料駐車場に停める事だろう。

 

なお無料駐車場に車を停めると、このようにマイナスイオンが溢れているイメージを感じられる階段を歩く事が出来るので、まだ足腰が衰えていない人は是非この階段などの散策も楽しむべきかと思う。

 

この奥にあるのが無料駐車場「第3大橋駐車場」で、ボクが駐車した場所。なおこの手前左側にある駐車場は、有料になっているので間違って停めないように注意が必要である。

 

 

高千穂神社にて

まず高千穂峡を見物した後に訪れたのは、高千穂町の中心部にある「高千穂神社」。この高千穂町には日本神話に出てくる「天岩戸」や他にも多くの神社がある、日本のメッカ的な場所なので神社巡りは欠かせない。

 

 

この高千穂神社はなんと創建が約1900年も前らしく、それを聞くだけで急に風格がある神社に思えてくる。ただし建物などはそんなに長くは耐えれないので途中で再建された本殿らしいけど、それでも本殿は江戸時代に建てられてから現存していて”国の重要文化財”にも指定されている。

 

この神社の主祭神は「高千穂皇神(たかちほすめがみ)「十社大明神」。昔は「十社宮」などとも呼ばれていた神社で、明治に入ってからは「三田井神社」と改称されて、更に明治後半になってから今の「高千穂神社」に改称されたという。

 

緑が溢れる高千穂町だけに、この高千穂神社境内もこのように木々が溢れている景色が見られる。そして樹齢がだいぶ古そうに見える、幹が太い神木のような木々が参拝客を待ち受けている。

 

この高千穂神社は、この辺りで悪さを働いていた鬼を成敗したという「三毛入野命」(神武天皇の兄)が日本神話の日向御三代という神様達を祀ったのが起源とされているようだ。

 

という事で本当かは分からないけど、約2000年近くも前に創建されたという高千穂神社の本殿へ向かっていきます。その途中の参道脇には、かなりの背が高い木が立ちそびえている景色が見られて、思わず長い歴史の風格を感じてしまうのである。

 

そんな本殿へと向かう階段の手前には、この足元に子供を引き連れているように見える狛犬が置かれているのが見える。こちらは2004年にこの高千穂神社の本殿が、国の重要文化財に指定された記念として造られた狛犬のようだ。

 

なおこの高千穂神社には「鉄造狛犬1対」という、源頼朝が奉納したとされる鋳鉄製狛犬が保管されている。源頼朝の時代は今から約800年も前の時代なので、それがもし本当ならかなりの年代物となるのでその狛犬も”国の重要文化財”に指定されている。

この時はリサーチ不足で、その重要文化財の狛犬は見逃しました・・・orz

 

 

そして年季の入った石段を登っていくと、このように江戸時代に造られた”国の重要文化財”にも指定されている本殿が見えてくる。ただこの見えているのが本殿だと思っていたけど、この奥側にその江戸時代の本殿があるようで、この見えているのはそんなに古いものではなかった。

 

 

こちらには小さな石の祠が設置されているけど、石に苔がいい感じに生えているのが見える。このような苔も歴史がある神社らしい風格を演出してくれているように思う。

 

この高千穂神社には江戸時代中期(1778年)に再建された木造の本殿や、この神社の祭神でもある 「三毛入野命(みけいりののみこと) がこの地に住んで悪さをしていた鬼を退治した様子の木彫りなどがある。

 

しかし行き当たりバッタリでリサーチ不足の為に、それらを見れませんでした。。

 

そんな高千穂神社の境内で重要な歴史ある文化財を見逃してしまったのは、境内に生えてる樹齢がとても古そうな背の高い杉の木が沢山目に入ったからだったかもしれない。

ブッダ君
ブッダ君

スギのせいにするでない!(怒)

 

この神社の中でもひと際目立つ、こちらの杉は「秩父杉」という樹齢800年程の木。この杉は何でも源頼朝の時代に、植えられたとされているのでそれで樹齢が800年となっている。

 

こちらの秩父杉は高さ約55m、幹の胴は外周約7メートルもある巨木である。一神教のキリスト教では神はイエスのみなのでこのような風格ある大木を見ても神様とは思わないけど、日本では昔から多神教の国なので、このような大木を目にすると”御神木”として神様が宿る木として崇める風習がある。

 

高さ約55mなのでこのように、てっぺんを見上げるだけでも一苦労である。一神教の国の人がこの木を見ても「ワオ~~、デカい木デスネ~!」としか思わないけど、これが日本人から見ると神様が宿っているように見える。そう考えると生まれた国が違い、教育に組み込まれている宗教観が違うだけで、同じものが違って見えるようになるのだ。

 

この巨大な「秩父杉」は、高千穂町の天然記念物にも指定されている。杉の寿命は一般的には500~1000年程とされているらしいけど、屋久島名物の縄文杉はナント樹齢が最低2000年と考えられているという。だからそんな大きな縄文杉を生で見た事ある人間からすると、こんな大きな杉も「意外と小さいね!」というコメントが口から出るかもしれない。。

 

このように高千穂神社の境内には、さっきの55mの高さの杉には敵わないけど、それなりに背の高い杉が至る所に植えられている。その杉の中でもこちらのカップルのように近くに立っている2本の杉も、しめ縄が付けられて周囲を柵で囲まれていて、更には賽銭箱まで設置されているという高待遇となっている。

 

こちらの2本の杉は「夫婦杉」と呼ばれており、あまりにも接近し過ぎて生えているので根っこ部分が重なるように見える。それもあってこの杉は「夫婦杉」として、夫婦仲や家内安全や子孫繁栄などの御利益があると考えられているようだ。

 

これだけ近くに大きな杉が生えていると、目には見えないけど地面下でお互いの根っこ同士が干渉してないか、心配になる程の近距離に生えている。しかしこれだけ近くに生えていても、それぞれにこのような大きな杉に成長しているので、その姿が仲睦まじく見えるようだ。

 

このように他にも背の高い杉の木だらけなので、木ばかりに目が行ってしまう。このような背の高くて威厳があるように見える杉に囲まれていると、まるで大きな杉の木に形を変えた神様に囲まれているような雰囲気を感じてしまう。

映画『ロードオブザリング』で登場する、動く大木のような感じですね。。

 

この高千穂神社では国の重要文化財となっている本殿や源頼朝時代に奉納された鉄造狛犬一対、そして神話時代の鬼を退治した三毛入野命の木彫りの像などが見所でもあるけど、個人的には人が作った物よりもこういった大自然の力に強く惹かれたのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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