綾町から都井岬まで辿り着くには、迂回路を通って約3時間掛かった【宮崎旅行記㊵】

宮崎県旅行記2020年-㊵

 旅行期間:2020年10月18日~22日
(It took us about three hours to reach Cape Miyakoi from Aya Town, taking a circuitous route.)

遠い遠い都井岬!

宮崎県旅3日目は午前中に中西部にある綾町を訪れて、美味しい野菜が沢山作られている場所だけに地産地消のカフェで美味しい昼食も食べました。食欲も満たした事もあって、これから満を持して宮崎県でも南端に位置する都井岬へと車で向かいます。この都井岬には野生化した「御崎馬」という馬が見られる場所なので、今回の旅でも楽しみにしているポイントである。

 

 

飫肥杉峠展望台にて

綾町から南端の都井岬まで向かうには途中一旦宮崎市内近くまで戻ってから、高速道路に少し乗って進めば約2時間ちょいで行けるみたいだったけど、貧乏人は高速道路という選択肢は使わずに下道をチンタラチンタラと進んで行った。そしてその道中の山道を走っていると、何やら展望台らしき場所があったので、ここで休憩がてら見物してみる事に。

 

【飫肥杉峠展望台】

住所:宮崎県日南市北郷町北河内

 

ここは「飫肥杉峠展望台」という展望台となっており、遠くには綺麗に立ち並ぶ飫肥杉の林が見えている。飫肥杉は江戸時代に財政難に苦しんでいた飫肥藩が目を付けた杉で、吸水性が低くて軽量で強度が高いことから造船用などに多く活用された。それもあって江戸時代から飫肥杉が植林されていき、ここから見える飫肥杉は昭和20年代以降に植林されたものだという。

これらは自然に生えた杉ではなくて、先人達が苦労した植えた遺産です!

 

 

ただこの展望台自体は小さくて管理も全然されていないので、周辺には伸びきって背が高くて視界を邪魔している雑草だらけになっていた。だから展望台の柵の上によじ登って写真を撮らないと、普通に撮影すると雑草の景色しか見えない場所となっていた。

 

なおこの綾町から都井岬へ向かう峠の山道の途中には、周りは山ばかりで何も建物にない場所に、なんと「ハーレーダビッドソン」の宮崎店が造られているのを見かける。こんな峠道の不便そうな場所にあった店舗だけど、逆に周りに遠慮なくエンジンの爆音を響かせれるのがいいんだとか。

 

 

飫肥杉展望台の景観 動画

 

 

北郷町を経由して南下する!

そしてトコトコと下道を走っていくと、途中で「高速道路:無料区間」と書かれている看板が見えてきたので、その案内に従って進んで行くと少しだけであるが、高速道路を無料で快適に進む事が出来た。そして辿り着いたのが、こちらの看板にもあるように「北郷町」という日南市の町で、その面積の約88%が森林で、その森林の殆どが飫肥杉だという。

日向夏男
日向夏男

まさしく、飫肥杉の町ですね!

 

そしてカーナビの指示に従って道を進んで行くと、久々に海岸線が見えてくる。この辺りは日南海岸となっていて、初日に青島周辺を散策した時に沢山海は見たけど、あいにく天気が悪かった為にあまり海が綺麗に見えなかった。しかし今日は晴天に恵まれているので、このように海がとても綺麗に見えている。

 

という事でドライブ続きだったので、ここで一息入れる感じで海を見ながらの休憩タイム。特に何か特別な物が見れる場所という訳ではないけど、波が作り出す波音に聞き耳を立てて、しばしゆっくりするだけで至福の時間のようにも思える。

 

 

日南海岸の景観 動画

 

 

 

坪子池公園にて

都井岬までの迂回路

都井岬までの迂回路

そして都井岬までは確かこの海岸線の道路をひたすら南下していけば行けるハズだったが、この時は先日やって来た台風の影響で海岸沿いの道が都井岬の手前から通行止めになっていた。カーナビではそこまでの情報が入っていなかったので、その通行止めの道を強引に通過させようというルートをひたすらに案内されたけど、道端に置かれていた迂回路の案内板通りに山道を迂回して進む。

 

このように海沿いの国道448号線を走れれば早かったのですが、串間の方まで迂回していったのでかなりの時間が掛かりました・・・。

 

そしてカーナビに反対される道を、何も無い山道だったので余計に不安な気持ちで進むと、こちらの「坪子池公園」という公園が見えてきたので休憩する事にする。

 

【坪子池公園】

住所:宮崎県日南市南郷町贄波

 

特に何がある訳でもないけど、ちゃんとトイレが設置されていたので、それで充分である。またこの辺りでは海沿いの住民たちの嵐などが来た時の避難場所としても造られている公園のようだ。

 

こちらの看板はトンボの形をしていたので、トンボが元気に飛び回る時期にはこの辺りには、トンボの姿を見る事が出来そうだ。それ以外にも山の中にある公園なので、虫などはいくらでも見る事も出来そうだし。

 

この坪子池公園には、このように小さな小川も流れており、夏であればちょっとした川遊びなどが出来る場所にもなっている。特に何もないように見えるけど、ここで遊ぶ気持ちさえあれば、どうにでもなるだろう。

 

都井岬までは海岸沿いの国道448号線を通っていくのが一般的だけど、南向きの海岸沿いに造られている道だけに台風が来た時などにはよく通行止めになるポイントでもあるようだ。なのでもし今回のように通行止めとなっていれば、かなりのタイムロスとなるので、事前に道路状況は確認しておいた方がいいかもしれない。

 

のんびりとして誰も見当たらない坪子池公園。この2020年に国内旅行をしたけど、このように全然人が居ない場所ばかりを訪れたような気がする。それはコロナ禍で本来なら来ている観光客が来なかった為に全然人を見なかったのか? それとも普通の観光客がまず行かない場所だったから、全然人を見なかったのか?

 

 

坪子池公園の景色 動画

 

 

都井岬に到着!

そして綾町を出発してから約3時間後の16時頃に、やっと都井岬の入口に到着する。この都井岬は岬の入口に「駒止の門」という係員が常駐しているゲートがあって、そこから先は有料ゾーンとなっている。だからこの先にいる野生馬を見たければ、車1台につき400円を払う必要がある。

 

【都井岬】

住所:串間市大字大納字御崎42-3
営業時間:8時30分~18時(※10~3月は17時30分まで)
電話番号:0987-76-1686
入場料:車1台400円、バイク1台100円

 

 

入口のゲートで入場料を払い、そこのオバサンから簡単な案内を受けて岬の先端を目指して進んで行く。この周辺にも杉が立ち並んでいる景色が見えるけど、ここも飫肥杉が植林された場所なのだろうか。

 

受付のオバサンから「道路に馬が居るかもしれないので、ゆっくり走ってね!」と言われたけど、車を走らせても全然馬がいる気配がしない。

 

とも思いながらゆっくり進んで行くと、カーブを曲がった先にいきなりこのように馬が道路脇でウロチョロしている光景を目の当たりにする。ここに放牧されている馬は「御崎馬(みさきうま)」という、元々は江戸時代にこの辺りに放牧された日本在来の馬だという。それにしてもこんな道路に馬がいるなんて、今までの人生で見た事ない光景だけに、少々ビックリしたのである。

 

そんな光景を見ていると「もっと馬と出会えるかな?」と楽しみに道を進んで行くも、他の馬とは全然遭遇しない。この都井岬のどこかに数十頭の御崎馬がいるのは間違いないけど、どの辺りにいるかまでは全然分からない。

 

そして誰かに聞こうかと、途中にあった「都井岬観光交流館 PAKALAPAKA」という施設も立ち寄るも、残念ながらコロナ禍の影響で臨時休業していた・・・。

 

とりあえず都井岬の奥にある灯台まで行こうと思い、車を走らせる。すると岬の先端に駐車場が見えてきた。ここは都井岬灯台の駐車場で、これから先は歩いて進む。

 

こちらの近くにはこのように「ターザンの森遊歩道」と書かれていて、ボクの大好きな蘇鉄自生地などもあるようだ。この時は気持ちが「ウマ!馬、うま!」と高ぶっていたのであまり周りには目が行かなかったけど、そこら中に蘇鉄が生えていた。

 

そして都井岬の先端に静かに立っていた、こちらの少年に野生の馬がどの辺りにいるかを聞いてみる。しかし案の定、この少年から答えは返って来なかった・・・。

オカン
オカン

アンタ、ついに頭オカシクなったんか?!

 

ボクの想像ではもっと馬はその辺にウロウロとしているのかと思っていたけど、そんな何百頭もいる訳でもないし、馬も一応群れで固まって行動しているので、そこらじゅうでいつでも見れるとは限らないようだ。

 

 

都井岬灯台に到着!

そして先に進んで行くと、綺麗な青い空に突き刺さるかのようにそびえる、白い灯台が見えてきます。この「都井岬灯台」が宮崎県最南端部分に位置する場所ともなっている。

 

なおこの先にある都井岬灯台は、入場料が発生する。灯台のある敷地に入るのに入場料金が発生する場所ってあまり記憶にないけど、ここは「参観の為の寄付金」という形で料金を徴収しているようだ。

 

この都井岬に入るだけでも入場料が必要だったけど、ここから先に進むのにも300円を払う必要があった。ただ冷静に考えれば、このような施設も無料で維持できるものはなくて、管理するのも人手がかかるし、そんな人を雇うのもお金が必要なのである。

 

そんな珍しく入場料金が必要な灯台だったけど、その代わりにこの灯台は全国的にも珍しく灯台の中を見学できるようになっている。なので入場料金300円を払っても、十分見学してみたいと思える灯台となっているのだ。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓宮崎県旅行記:初回↓↓

いざ初めて宮崎県の土地を踏みしめて、まずは堀切峠へ【宮崎旅行記①】
2020年10月に訪れた、九州の宮崎県。この宮崎県も人生で初めてやってきた場所で、まずは広々として空港周辺を歩きレンタカー屋さんへ向かい、そこの車でまずは堀切峠へと向かいます。
タイトルとURLをコピーしました