大晦日のライトアップされた唐招提寺参拝で、除夜の鐘を撞くには23時前までに行け【奈良初詣2】

奈良市元旦初詣(2023年1月)-2

訪問:2022年12月大晦日~2023年1月1日

光る奈良の世界遺産!

夜 薬師寺 金堂

2022年の大晦日に訪れた、奈良市にある世界遺産にも指定されている「薬師寺」

大晦日の22時30分から、元旦の2時頃まで”元旦特別拝観”として”無料”で境内に入場できるようになっている。

それと共にこの”元旦特別拝観”では、ライトアップされた薬師寺の建物を間近で眺める事が出来る唯一の機会でもある。

 

【薬師寺】

住所:奈良県奈良市西ノ京町457
電話番号:0742-33-6001
元旦:特別拝観あり
最寄り駅:近鉄「西ノ京駅」より徒歩2分
※大晦日は終日運転実施
駐車場あり(※南側)/100台(500円)
※12月31日22時30分~1月1日3時は駐車無料

 

 

 

大晦日の薬師寺にて

大晦日の夜 薬師寺 東塔

南側にある中門から境内に進むと、右手には国宝の「東塔」が見えてくる。

この東塔は薬師寺内で”唯一奈良時代から現存する建造物”で、戦乱の時代にも焼失する事なく生き残った建物である。

 

大晦日の夜 薬師寺 西塔

その東塔の対面には、こちらの「西塔」が1981年に再建されている。

 

ちなみに東塔と西塔の1階部分の扉が閉められているが、この中には鹿児島県に住んでいる日本を代表する彫刻家:中村晋也氏が作った、釈迦の歴史的な名場面を再現したレリーフが合計8面に渡って飾られている。

 

大晦日の夜 薬師寺 金堂

薬師寺の中央にド~~ンとそびえる「金堂」も、1976年になってから再建された建物となっている。

 

実は戦国時代頃に建てられた「旧金堂」が1975年までここに鎮座していたのだが、奈良時代の荘厳な金堂を復活させるべく、その歴史ある「旧金堂」は同じく奈良市内にある興福寺に移設されている。

ナラ鹿
ナラ鹿

移設された興福寺でも、旧金堂はお役御免になったシカ!

 

「薬師寺の昔と今」(国土地理院:航空写真より加工済 1961~1969年&2021年頃)

「薬師寺の昔と今」(国土地理院:航空写真より加工済 1961~1969年&2021年頃)

こちらは1960年代と現代の薬師寺を航空写真で見比べたものであるが、昔は”今では考えられない位に小さな寺”だったようだ。。

ナラ鹿
ナラ鹿

奈良はどんどん昔の建物の復元計画が進んでいるシカ!

 

今から約50年前にこの薬師寺を訪れた事がある人だったら、今の境内の景色は当時と全く違う光景に思える事だろう。。

 

大晦日の夜 薬師寺 金堂内

そんな新しい金堂の中も拝観できるようになっていて、その中央では金色に輝く、国宝:薬師三尊像』の中でも真ん中に鎮座している「薬師如来像」の姿を拝める事ができる。

 

 

大晦日の夜 薬師寺 金堂 薬師如来像

奈良時代の7~8世紀頃に作られたとされている「薬師如来像(薬師三尊像)」

こんな歴史的な像を、しかも大晦日の夜に無料で拝観できる程の幸せは、2022年中には無かったかもしれない。。

オカン
オカン

アンタ、その言葉に心籠ってないデ!

メグちゃん
メグちゃん

オカンには何でもすぐバレる!(笑)

 

大晦日の夜 薬師寺 特別法話会場

そして脇にあるこちらの大きなプレハブでは、「特設法話会場」が設置されていた。

薬師寺住職の有難い”新春法話”が、ここで聞けるようだが、今日はゆっくりしている時間が無いのでパス。。

 

大晦日の夜 薬師寺 トイレ

そんな「特設法話会場」の脇にはトイレがあった。

そんなトイレの男女表示は、「善男子」「善女人」となっていて、ちょっと「???」と戸惑ってしまう表示でもあったが。。

大坂黒門
大坂黒門

善人しか使えんトイレやで!

 

大晦日の夜 薬師寺 金堂 景色

薬師寺に到着した頃は全然人が居なかったと思ったのに、22時30分の開門の後は、続々と参拝客がやって来ていた。

奈良市民にとっては毎年恒例の年越し行事でもあるので、「来て当然!」という考えなのかもしれない。

 

大晦日の夜 薬師寺 廻廊

そして正月三が日は最も参拝客が多い多忙な時期でもあるので、境内には寺のスタッフが慌ただしく、対応している姿が見られた。

 

大晦日の夜 薬師寺 献灯受付

この薬師寺でも除夜の鐘を撞く事ができるのだが、「大晦日 越年お写経会」に参加している人が優先的に行えるようになっている。

大坂黒門
大坂黒門

写経をやると、頭がスッキリしてリフレッシュできるぞ!

 

その為にどれくらいの順番で除夜の鐘を撞くか読めないので、薬師寺での除夜の鐘もパスする事に。。

ナラ鹿
ナラ鹿

写経の費用を払ってくれた人は、当然優先シカ!

 

大晦日の夜 薬師寺 金堂と西塔

意外と勢いに乗って薬師寺にやって来たものの、特に写経や法話を体験する事もなく、また除夜の鐘もパスした。

となると、これ以上ここ薬師寺に居てる必要性が無くなったので、次に向かう事にする。

 

大晦日の夜 薬師寺 與樂門

この時は特に「除夜の鐘を撞きたい!」という気持ちは殆ど無く、あくまでも「世界遺産の寺を無料で見学する!」という想いが強かっただけであった。。

 

 

大晦日の唐招提寺にて

大晦日の夜 唐招提寺 南門前に並ぶ行列2

そして薬師寺を後にして、再び歩きで約10分かけて「唐招提寺」に到着する。

 

【唐招提寺】

住所:奈良県奈良市五条町13-46
電話番号:0742-33-7900
元旦は特別拝観(無料) 大晦日23時30分~2時頃
【電車】近鉄「西ノ京駅」から徒歩10分
※大晦日は終日運転実施
【駐車場】140台あり 60分550円/以降30分毎110円

 

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門前に並ぶ行列

この唐招提寺に再び戻ってきたのは、大晦日の23時頃。

約1時間前に通った時よりも、除夜の鐘を待つ人の数は確実に増えていた。

 

ちなみにこの23時頃は、寺の南側に用意されているまだまだ巨大な「唐招提寺:駐車場」は空きスペースだらけとなっていた。

大坂黒門
大坂黒門

薬師寺は駐車場が無料やのに、唐招提寺は有料のままやねんな・・・

 

唐招提寺での駐車場代を節約したければ、徒歩15分の場所にある「薬師寺:駐車場(100台分)」が、12月31日22時30分~1月1日3時まで【駐車無料となっているので活用しましょう!

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門前

というのも、この2022年大晦日にNHKで放送される番組『ゆく年くる年』の中で、生中継がここ唐招提寺で行われる事も要因の一つだっただろう。

 

NHK番組『ゆく年くる年』というと1955年から続く、大晦日の「紅白歌合戦」後の23時45分から年越しの瞬間までを中継するお馴染みのテレビ番組だ。

ナラ鹿
ナラ鹿

その前身番組は『除夜の鐘中継』だったシカ!

大坂黒門
大坂黒門

だから、除夜の鐘中継は欠かせないって訳やな!

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門前の列に並ぶ

最初は除夜の鐘撞きにあまり興味が無かったけど、せっかくテレビ中継が来ていて、万が一テレビに写る可能性があるという事で、ダメ元で行列に23時過ぎに加わる事になった。

 

唐招提寺 【除夜の鐘撞き】について

・一般参加可能
・無料
・先着108組
・並ぶ場所は「南大門前」
・整理券配布は23時15分頃からスタート
・除夜の鐘撞きは23時30分頃からスタート
・参加者は「開運御守り」が貰える
・除夜の鐘撞きは108組終了まで、約1時間ちょい
・境内は犬同伴可能(抱っこ)だが、建物内はNG

ナラ鹿
ナラ鹿

世界遺産の唐招提寺で、無料で除夜の鐘を撞けるのは至上の喜びシカ!

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門前 除夜の鐘整理券配布

唐招提寺で並んでいると、後からやって来た人が警備員に「まだ、今から並んで間に合いそう??」と聞くと、「う~~ん、微妙ですね・・」と答えていた。

いざ行列に並んでしまうと、いつの間にか興味が無かったハズの除夜の鐘撞きをやりたい気持ちが芽生えていた。

そして23時15分頃になって開門となり、先着順で列に並んでいる人に整理券が配布されていく。

ナラ鹿
ナラ鹿

ドキドキの瞬間シカ!

 

大晦日の夜 唐招提寺 除夜の鐘整理券ゲット

半ば諦めていたものの、見事に「93番目」の整理券をゲットする。

ナラ鹿
ナラ鹿

ヤッター、おめでとうシカ!

 

ここで思わず喜んでしまったが、93番目だとかなりの待ち時間を要するとは、この時には想像できなかった。

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門前 本堂を眺める

冷静に考えれば、1組が除夜の鐘撞きを1分で行ったとして、1分×92組=合計92分(約1時間半)も掛かるという事なのである。

実際に体験してみると、1組1分も掛らずに進んで行ったが、それでも除夜の鐘を撞き終わった時刻は24時32分と、鐘撞きが始まってから約1時間後であった。。

 

除夜の鐘を撞いて早く帰りたい人は、絶対23時前までに並びましょう!

撞いた後になってから、早めに並んでいる人の気持ちが理解できたのであった。。

オカン
オカン

エエやん、暇人やから!(笑)

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門付近 NHK職員の背中

NHKの年越し番組『ゆく年くる年』は23時45分から全国中継されるのだが、最近は見てなかった事もあって、どんなイメージの番組だったかを思い出せなかった。

 

『ゆく年くる年(2022年12月31日)中継場所一覧

●鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)
●エスコンフィールド北海道(北海道北広島市)
●岩木山神社(青森県弘前市)
●草津温泉・光泉寺(群馬県草津町)
●聖オルバン教会(東京都港区)
●勝興寺(富山県高岡市)
●唐招提寺(奈良県奈良市)
●嚴島神社(広島県廿日市市)
●泰平寺(愛媛県宇和島市)
●霧島神宮(鹿児島県霧島市)

だから、この唐招提寺だけが写されるのかと思っていたけど、実際には10箇所の同時中継で、唐招提寺が写っている時間はほんの僅かだけだったのだが。。

大坂黒門
大坂黒門

イの一番に並ばなアカンで!

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門付近 NHK職員の背中 文章

NHKスタッフさんもこんな大晦日までお仕事で、唐招提寺の来場者にいちいちテレビ撮影の旨を説明できないので、背中にこのような文章を背負っていた。

ナラ鹿
ナラ鹿

これはこれでアリかも?!

朋ちゃん
朋ちゃん

ちょっと文字が小さいよね~!

 

大晦日の夜 唐招提寺 南門付近 NHKカメラの撮影

という事で恐らく人生で初めて敷地内に入った唐招提寺で、鑑真和上が苦労して渡航してきた結晶ともなる、「国宝:金堂」の立派な建物を目の前にして、感激した気分になる。

普段は夜間参拝は実施していないのでライトアップされる機会がない、そんな金堂を前にして、しかも除夜の鐘を撞けるという幸運までゲットして、これは2023年を迎える前に”幸先いい”出来事のように思ったのである。。

オカン
オカン

後はテレビに写るか・・・やな!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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