奈良市元旦初詣(2023年1月)-5
訪問:2022年12月大晦日~2023年1月1日
竹は美しい!
2022年の大晦日にやって来た奈良市内で、すっかり年が明けて2023年となった元旦の午前1時半頃に到着した「大安寺」。
深夜の大安寺にて
こちらは今ではすっかり大安寺の名物的存在にもなってきているという「ダルマみくじ」の人形。
昔に比べて檀家が大幅に減ってきている現代では、寺もこのような御神籤などで収入を稼ぐ必要がある為に、色んな工夫がなされている寺が多い。
そんな大安寺の本堂裏に行くと、「嘶堂(いななきどう)」という、『馬頭観音立像』(重要文化財)を安置している建物が見えてくる。
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ただし、その『馬頭観音立像』は普段は一般公開されておらず、3月にだけ特別に公開される像だという。
「秘仏像」ながら、インスタで公開しているのが今時の若い住職らしいシカ!
その嘶堂の脇には、こちらの神秘的なムードを出していたゲートと道が設置されていた。
これは『お砂踏霊場巡り』という、「インド八大聖地」と「四国八十八箇所」の砂を撒いてある道を通る事で、それぞれの聖地に行ったのと同じ御利益があるとされている道である。
『お砂踏霊場巡り』を歩く! 動画
この『お砂踏霊場巡り』という考えは、足が悪かったりで聖地を巡礼できない人向けに、実際に巡ったのと同じ御利益を得れるように考え出されたもの。
聖地巡礼は実際に行く事に意義があると思うシカ・・・
その脇には静かな護摩堂が見えており、「定例護摩供」が定期的に行われていて、一般参加もできるようだ。
そして境内にはちょっとした竹林もあり、その手前には「美流孔塚(みるくづか)」と文字が彫られた石碑も見られる。
”悪病退散”の大安寺としても有名な場所だけあって、この「美流孔塚」は乳癌を封じ込める意味合いがあるようだ。
確かに乳っぽく突起した岩があるけ!(笑)
そんな「美流孔塚」の岩の上にも、ちゃんとダルマみくじの人形が数体置かれているのが見られる。
エロ坊主人形は無いの??(笑)
「エロ坊主人形」を売り出す際は、事前に許可取りをお願いします(笑)
竹林は日本の伝統的な自然風景であるが、綺麗に管理しようと思うと、人間による手入れ管理が必要となる。
その為に放置された竹林は、竹が乱立して体裁が悪く、その為に竹林が伐採される事が近年は増えているという。
日本人は有難い自然と共に生きてきたのに・・・
この大安寺は若い住職らしく、新しいアイデアを持ち込んで、色んな試みがされていた。
このような灯篭もライトで足元を照らすよりも雰囲気があって、歴史ある寺に調和していると思う。
来年は「ダルマみくじ」の形をした灯篭を用意しても、面白いかと思うが。
奈良市内中心部へ向かう!
そして大安寺を後にして、再び奈良市内中心部へと歩みを進める。
相変わらずこの辺りでも歩行者は殆ど居なかったけど、その代わりに自転車に乗って奈良公園付近に向かう若者の姿はチラホラと見られた。
そんな夜道を歩いていると、道路の脇にこちらの大きな建物「奈良警察署」が見えてきた。
大晦日から元旦にかけて、人の出が多い繁忙期でもあるので、警察官はゆっくり休めないのも辛い事だろう。
更に歩いて行くと、「JR奈良駅」が見えてくる。
大晦日はJR電車も午前3時頃までは夜間運行も行っているが、それ以降は朝5時までの始発まで一時休みとなる。
近鉄電車は大晦日は終日運行やで!
そして見慣れた、奈良市中心部の「三条通り」が見えてくる。
この三条通り入口脇の居酒屋では、店舗の外で「チュロス」などを売っているアルバイト販売員のお姉さんを見かけたが、寒い中よく働くなと感心したのである。
王子も精いっぱい、働け~~!
その三条通りを東に進んで行くと、段々と歩いている人の数が増えてきた。
その大半が若い世代で、家に居ても暇なので、「ツレと共に新年を騒ぎに来た!」というオーラを出しているように見えたが。
こちらは奈良公園近くの「猿沢池」。
晴れた日の日中には綺麗な池の景色を見せてくれているけど、真夜中には一転して、周囲の建物のライトを反射させている光景が見られた。
そんな猿沢池の脇には何箇所かにこのようなライトが設置されていて、ススキの穂が幻想的にライトアップされる光景も見られた。
夜はライトアップされると、何でも綺麗に見えるな♪
ただ、期待していた「奈良公園の鹿」はこの辺りでは全然見かける事が出来なかった。
野生の鹿でもある「奈良公園の鹿」は、夜になると寝床となる若草山に帰っているという。
夜中の「興福寺」にて
そして階段を登っていくと、暗闇の中に大きな塔が見えてきた。
こちらも世界遺産の指定を受けている『興福寺』の五重塔で、1426年頃に再建された6代目の五重塔となっている。
ただ、明治時代に入ってからの”廃仏毀釈”によって、この興福寺は解体され、この五重塔も安値で払い下げられ、燃やされる可能性があったという。。
明治時代は日本の伝統文化を破壊した時代でもあったぜ!
その五重塔の脇には、国宝に指定されている「東金堂」も見られる。
この東金堂は1415年に再建された建物だが、夜にライトアップされていないので、先程見た五重塔と共に暗闇の中に薄っすら立つ建物ともなっていたが。。
その反対側には、2018年に再建された9代目になる「中金堂」の大きな建物が見えている。
奈良時代からの大きな寺では建造物が燃えたりする事が多かったので、立て直し回数が多いのに驚く。
またこの9代目になる「中金堂」が建てられる前にあった「仮金堂」は、先程訪れた薬師寺から移設されてきた「旧金堂」である。
その建物はまだ現存しており、この中金堂の裏側に小さめに見えている建物が「旧金堂」である。
他の寺はライトアップなどをして特別拝観が実施されていたけど、この「興福寺」は午前2時過ぎに訪れた事もあって、除夜の鐘撞きなども終了していたようだ。。
歩いての移動は時間がかかるシカ!
こんな旅はまた次回に続きます!
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