奈良市元旦初詣(2023年1月)-4
訪問:2022年12月大晦日~2023年1月1日
意外と静かな奈良!
さて、2022年大晦日の23時頃から並んで入場した唐招提寺も、除夜の鐘を撞き終わると、すっかり2023年1月1日を迎えていた。
年明けすぐの唐招提寺にて
このような年越しで多くの人が集まる歴史的な寺に来たのは初めてだったけど、特に「年越しイベント」のようなカウントダウンとかはなく、淡々と時間が過ぎていった。。
”除夜の鐘”が年越しイベントなんだけどね・・・
除夜の鐘を撞き終わった0時40分頃になると、金堂裏にある国宝の「講堂」のライトアップが、暗くなってきていた。
この講堂も金堂と同じく奈良時代の建造物シカ!
その周囲では、『ゆく年くる年』の中継を終えたNHKスタッフさん達が、撤収作業を行っていた。
『ゆく年くる年』もテレビで見ているだけだとあまり判らないけど、実際にその舞台に行って様子を見ていると、その裏側では色んな機材が運び込まれて、大掛かりな撮影が行われているのが判る。
僅か数分の撮影なのに大変だね!
こちらの建物は国の重要文化財となっている「礼堂(らいどう)」で、建物内からは寺の僧がブツブツと念仏をあげている声が聞こえていた。
どうやら建物内では『密教形式の修正護摩供』が行われていたようで、一般の参加はできない催しのようだ。
初めて入った唐招提寺だけど、奈良時代に建立された建物も想像以上に綺麗な外観だった。
というのも長い年月を経て、何回にも渡って改修工事が施されているので、そこそこに綺麗な外観を保っていたようだ。
とても歴史がある唐招提寺だけあって、境内には10個以上の国宝があるようだ。
勿論建物だけではなく、木造の仏像など、燃えずに残っているので大変貴重な品ばかりである。
入ってくる時にはとても明るくライトアップされていた唐招提寺も、NHK中継が終わると、すっかり暗くなった雰囲気に感じられた。
”女優ライト”じゃないけど、このような寺を大晦日に中継する際には、沢山のライトを設置して、より綺麗に見せて撮影していた。
”寺ライト”シカ!(笑)
除夜の鐘を撞いて、一通り境内を散策して歴史ある建物の外観を見た後は、また次の目的地に向かう為に唐招提寺を去る事にする。
唐招提寺から大安寺まで移動!
大晦日から元旦にかけて、後は「東大寺」と「春日大社」を訪れる予定にしていた。
この唐招提寺周辺から奈良市内までの移動は、大晦日に終日運転してくれている近鉄電車に乗るという手段があるのだが、深夜は本数が少ない事もあって、いつもながらの徒歩を選択する。
ホンマ、一緒に行かんでよかったわ!(笑)
唐招提寺から東の方角に東大寺などがある奈良市内中心部があるので、とりあえず東に延びる道を歩いて行く事にした。
ただ、東側に延びる道は主要な車道を通れば街灯はあるが、畑の間を通るような道はあまり街灯が設置されていないので、結構な暗さの中を1人歩く事になった。。
そんな暗かった農道みたいな道を抜けて進んで行くと、閑静な住宅街が見えてきた。
ただ午前1時頃という事と結構な寒さの中で、殆ど歩いている人の姿を見かける事はできなかった。。
そんな時間に初詣に出掛ける人も少ないよ!
そして進んで行くと、「カキ~~ン!」という心地いい金属音が聞こえてきたと思ったら、道路の反対側に「奈良バッティングセンター」の看板が見えてきた。
本来は22時までの営業だが、大晦日だけは”オールナイト営業”をしているようだ。
「初打ち」した人もいるシカ!
「大安寺」に到着!
そして約40分ほど、殆ど誰も歩いていない夜道を歩いて、途中「大安寺」に寄り道してみた。
唐招提寺から大安寺までは徒歩約45分ほどの距離だが、夜中は全然人が歩いていないので、女性の一人歩きはあまりお勧めではないが。。
王子が夜中に歩いていたら、みんな逃げていくわ!(笑)
この高野山真言宗寺院「大安寺(だいあんじ)」は”南都七大寺の1つ”であり、平安時代までは東大寺に並ぶ程に勢力が大きかった寺だという。
かつては大寺だった大安寺も、その後に火災が起きて主要な建物が焼失し、大きく衰退していった。
そんな大安寺も大晦日から元旦にかけて、特別拝観を実施していたので、ちょっと寄り道してみた。
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境内はこのように特別にライトアップされ、小さな灯籠が足元に置かれて、暗闇を明るく彩っている景色が見られた。
大安寺は昔から『悪病難病封じ』として名高い寺らしく、最近では「癌封じの寺」としても知られているとか。
祈って病気にならないなら、現代医学は必要ないシカ!
そんなライトアップされた大安寺の境内には、このような小さなダルマっぽい置物が至る所に置かれているのが見られた。
これは実は「ダルマみくじ」(300円)という、顔の表情がそれぞれ手書きの為に異なる、中におみくじが入った人形だった。
手書きの顔だから、微妙に表情が違うんやな!
ただ、薬師寺や唐招提寺に比べると小規模な寺なのでそこまで参拝客は多くなかったけど、周辺住民らしい人達がそこそこに訪れて、神秘的な元旦の雰囲気が感じられる場所となっていた。
こんな旅はまた次回に続きます!
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