那覇空港近くでかつて砦となっていた三重城跡地の今は?!【沖縄旅行記②】

沖縄旅行記2020年秋-②

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
(What is now the site of Migusuku Castle, once a fort near Naha Airport! [Okinawa Travelogue 2])

かつての砦跡は?!

さて13年ぶりに沖縄の大地を踏みしめたけど、11月という秋から冬へと向かいつつある時期でも沖縄では海が綺麗。しかしさすがに南国の沖縄でもこのシーズンには海水浴の姿があまり見られないけど、人によっては年内は海に入ったり平気でするので、南国らしさを感じるのである。

 

 

波の上ビーチ周辺を散策!

そしてこのビーチ沿いに見えてきた、こちらの大きな岩の上に社殿が造られているのが「波上宮」という神社。このように海岸に大きく隆起した岩の上に造られているという雰囲気のある神社で、詳しい創建の歴史は不明だそうだが、14世紀頃から存在していると考えられているようだ。

 

【波上宮】

住所:沖縄県那覇市若狭1-25-11
電話番号:098-868-3697

 

 

発展を続ける沖縄では、この波の上ビーチを眺めるように車用の陸橋が造られており、その橋を渡りながら綺麗なビーチをしばし眺める。もう少し温かい時期に来ていれば、那覇市でも数少ない海水浴場でもあるので、大勢の人で賑わう景色が見られたようだ。

琉球姫
琉球姫

那覇市内でも最も人気な海水浴場よ!

 

 

波の上ビーチを眺める! 動画

 

 

しかし岩であるのに、こんなにも青々と植物がびっしりと茂っている姿には、長い歴史を感じさせてくれる。岩には土が無いので植物は根付かないと思い込んでいるけど、長い年月を経るとその表面部分に苔などが生えて、それを栄養分としてこのように岩の外側に植物が生えて来るのだろう。

 

そんな岩の上にある波上宮は今回の第一チェックポイントとしていたのであるが、手前にあった陸橋を歩いていると、波上宮まで行くには遠回りとなっており、だいぶ西側まで行ってからグルっと戻ってこないと波上宮まで辿り着けない道となっていた。ちなみにこちらはそんな波上宮の手前に造られていた、車の教習所。

 

そしてその道を歩いていると、脇には「那覇少年鑑別所」の建物が目に入った。普段は少年鑑別所の建物なんて中々目にする事が出来ないだけに、もっと厳重で物々しい建物かと思っていた。しかしこのように表の扉は開きっぱなしになっていて、沖縄らしくユル~~い感じの鑑別所のようなイメージを感じた。

 

そしてさっきの陸橋を渡ってからグルっと迂回して、先程見えていた波上宮に行こうかと思っていたら、「三重城タワー」という物があるという案内板が見えてくる。色んな物に興味津々なボクからすれば、”城跡らしき場所に行きたくなる症候群”が徐々に出てきていたので、見逃せない気持ちになった。

 

そして近くにあった周辺案内板で、この辺りの様子を確認してみる。この辺りは那覇港がある沿岸エリアで、また先程到着した那覇空港とは地下トンネルで結ばれており、意外と空港に近い場所になっていた。なのでこの辺りには大きなレンタカー屋さんが並んでおり、空港からレンタカー屋の送迎で訪れる観光客の姿を意外と見る事が出来た場所でもあった。

 

 

波の上緑地にて

このエリアは海水浴場ともなっており、それに合わせて緑地化されて開放されている。またバーベキューエリアやダイビングエリアなども用意されているので、週末などには混み合いそうな場所のようだ。

 

そんな緑地&ビーチ周辺の景観を潰すような感じにしか見えない、こちらの道路は「那覇西道路」という国道58号の一部にもなっている自動車専用道路。2011年に総工費1680億円を掛けて開通した那覇空港と那覇市若狭を結ぶ道路だが、空港近くに橋を造れない制約などがある為に、空港までは地下トンネル(那覇うみそらトンネル)が造られた。その地下トンネルの工事費用だけで総工費の大半である1240億円を費やし、沖縄県で初めての海底トンネルともなっている。

 

このエリアは「ダイビング・シュノーケリングエリア」となっていて、潜水用の通路までわざわざ設置されている程の場所だった。たまたま一組のダイビングをし終わった集団を見かけたけど、その一組しか見かけなかったが。。

 

このようにダイビング用のスロープもよく見れば数箇所に造られているのが見えて、海が綺麗な沖縄らしさを感じる。個人的には先日訪れた奄美大島で人生初めてのシュノーケリングを体験したけど、そこまでダイビングをしてみたいとはまだ思わない。しかし海の中に入ってその世界を実際に自分の目で目の当たりにすると、その綺麗さにハマってダイビングをしたくなる可能性が高いようにも思う。

 

そんな様子を見つつ先に進んで行くと、横を走る道路が地下に消えて行く場所の上に、何やら怪しげな立体物が見えている。恐らくあの建造物が先程見た案内板に掲示されていた「三重城タワー」だろう。

 

このように那覇空港と那覇市内を結ぶ「那覇うみそらトンネル」が、地下へと降りて行っているのが見える。この海底トンネルが開通した事により、那覇空港から国際通りへと向かう従来ルートに比べると、この海底トンネルを利用した方が10分ほど早く到着する事が出来るようになったとか。

琉球姫
琉球姫

このトンネルが出来て、空港にはだいぶ行き易くなったよ!

 

三重城タワーという程の物だからそれなりに観光客を楽しませてくれる光景が見られるのかと期待していたけど、建物に近づく程にひと気が無い。というか、このエリア自体にひと気が殆ど無くて、ここを訪れる観光客も数える程のようだ。

沖縄43
沖縄43

よほど物好きな観光客位しか、ここには来ないサ~!

 

このようにこのエリアには昔に「三重城(みーぐすく)という、那覇港周辺を海賊から守る砦のような城があった場所なのである。しかし時代を経る毎に海賊は少なくなっていき、次第にこの砦もその必要性が無くなってしまい、また近年の埋め立て工事などの影響もあって、その城跡も殆ど消えてしまっているようだ。

 

 

三重城タワーにて

そしてこの岬の先端に造られている、特徴的な建物の「三重城タワー」に近づいて行く。しかしこの周辺には全くひと気が感じられなくて、観光施設のような雰囲気も全く感じられない。でもそれにしてはこんな建造物が建てられているのは、なんでだろうか?

 

【三重城タワー】

住所:沖縄県那覇市西3-19



 

この建物「那覇うみそらトンネル:三重城タワー」は名前の通り、海底トンネルの那覇うみそらトンネルの上に造られている通気口代わりの建物だった。この周辺には全くひと気がなかったけど、入口付近のパネルを見ると、4階には展望デッキもあると書かれているのが見える。

 

どうやら海底トンネルに必要な通気口を造る際に、どうせならかつて存在した三重城の雰囲気を醸し出す建物を造ろうという考えで、デザインされた建物のようにも思える。ただ沖縄にやって来た観光客の立場からすると、コンクリート造りの角々した建物なので、全然沖縄らしさを感じないのであるが。。

沖縄43
沖縄43

巨大なシーサー像の方が良かったサ~!

 

「ここから見える景色も良いのかな?!」と期待してたけど、曇りだという事もあってか、全然期待外れの景色。別に普通に海岸沿いの景色だったので、こんな端まで歩いてくる程の景色では無かった。。

 

そして対岸にはさっき到着した那覇空港が、こんな近くに見えている。モノレールで6駅乗って移動してきた訳だけど、モノレール路線って意外と湾曲しているので、駅数程に那覇空港から遠くまでは移動していなかったようだ。

 

 

三重城タワーからの眺め! 動画

 

 

さてここも全く人の姿が見れないけど、さっきの案内板には一応「展望デッキ」があると書かれていたので、その展望デッキへの入口を探す事にする。

 

このような自動ドアが設置されていたけど、残念ながらその自動ドアの前に立っても、何の反応も無かった。この建物が建設されたのは那覇うみそらトンネルが建造された2011年頃らしいけど、その出来た頃の最初から展望デッキへの入口は閉まっていたとか。結局建物が出来てから10年程、一度も開放される事無く、展望デッキは未だのその役目を果たす事が出来ない状態となっているようだ。

 

三重城タワーから那覇市内の方を眺める。那覇空港から近い距離にあったので、この海底トンネルである那覇うみそらトンネルが自動車専用道路ではなくて、歩行者も歩けるようになっていれば、この道路を歩いてやって来た方が早く到着出来たのかもしれない。

 

モノレール VS 海底トンネルルート

モノレール VS 海底トンネルルート

このように地図を見ると、この三重城タワーまで那覇空港から訪れるには、この海底トンネルを通った方が遥かに早く辿り着けるのである。

沖縄43
沖縄43

三重城タワーまでやって来る、物好きな観光客は少ないサ~!

 

そして対岸に目をやると、向こう側にもこの三重城タワーと同じような建造物を見る事が出来る。あちらはこの海底トンネルの反対側の出入り口ともなっているので、同じように造られた一対の建物のようだ。

 

何とも言えない静けさを持っている建物だが、この辺りは海沿いなので海岸から打ち寄せて来る風の音が意外と大きかった。それにしても観光用に展望デッキを開放しない割にこのような大きな建造物を造っている訳だが、それだったらわざわざそれなりのお金を掛けてまでこんな建物を造る必要が無かったのではなかろうか。。

 

そしてこの周辺には野良猫ちゃんが生息していて、このように数匹見かける事が出来たけど、野良猫ちゃんらしく近づくとこちらを警戒して素早く逃げていった。。

 

ここからはのんびりと空港から飛び立っていく飛行機を眺めれるスポットとして、天気が晴れていればもう少し良い景色になっていたのかもしれない。元々はここで飛行機の飛び立つ景色を見れる観光地にしようかと考えてこの三重城タワーを造った事だろうが、その後に観光用に開放するとそれなりの費用が掛かる事から断念されたのかもしれない。

琉球姫
琉球姫

観光用で開放すると、管理人などの維持費が掛かるからね~!

 

さっきの自動ドアは閉まっていたけど、「もしかしたら他の入口が開いているかも?!」と一部の期待を持って一周するけど、残念ながらこのようにその出入口は全て固く閉ざされたままであった。。

 

こんな端っこまでやって来て思いっ切り空振りをしたような気持ちを慰めてもらおうと猫ちゃんに寄っていくが、残念ながらこの辺りには人が住んでいない事もあって、猫ちゃんでも野良猫ちゃんだったので、近づけば近づく程に逃げられてしまうのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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2020年11月中旬に13年振りに、沖縄の地を踏みしめます。今回は3泊4日の旅程で、沖縄らしさを味わう旅にしたいと思います。
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