那覇市内の散策途中に、琉球八社「識名宮」や沖縄の墓地に迷い込む・・【沖縄旅行記㊲】

沖縄旅行記2020年秋-㊲

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
(During a stroll in Naha City, I wandered into the eight Ryukyu shrines of Shikamiya Shrine and an Okinawan cemetery…[Okinawa Travelogue 37])

迷路のような路地

沖縄旅3日目は漫湖から世界遺産「識名園」を見学し、昼食は結局食べずに識名園の北側にある首里城近くの間を結ぶ、初日に見た石畳とは別の道を探しに徒歩で進んで行きます。するとこの識名園周辺は綺麗に区画整理が行われておらず、昔からのクネクネとした道ばかりで、適当に進んでいるとこのような墓地群に出てしまいました。。

 

沖縄では日本の本州で見られる墓地とは違って、このようにデラックスサイズのお墓ばかりとなっている。かつての琉球王国では王族しか墓を作るのが認められていなかったらしく、一般庶民が墓を作れるようになったのは廃藩置県が行われた明治時代以降だという。

 

沖縄では元々「風葬」という、遺体を焼却せずに自然のままに放置して、数年後に骨になった状態の遺骨を骨壺に入れる方式を採っていた。その為にお墓のサイズは棺桶が置ける位の広さが必要だったので、このように広いお墓となっているようだ。

 

 

琉球八社の識名宮にて

そんな墓地から軌道を修正しつつ、斜めになっている道を進んで行くと、こちらの「識名宮」という神社が見えてきた。この識名宮は”琉球八社”という、琉球王国時代を代表する8つあった神社の1つらしい。

 

【識名宮】

住所:沖縄県那覇市繁多川4-1-43
電話番号:098-853-7225

 

 

足元にはこちらのデザインマンホールが見えるけど、ここには那覇市の市花である「ブーゲンビレア」が描かれたデザインとなっている。なお、このデザインマンホールはここ沖縄が発祥らしく、旅行先ではよく見かけるけど、発祥地:沖縄ならではのデザインマンホールを鑑賞するのも沖縄旅の楽しみかもしれない。

 

この識名宮という神社は16世紀頃に造られたものとされていて、それなりに歴史的があるようだ。そして沖縄にある神社なので、このように入口近くには琉球石灰岩の石垣や石畳の道などが見える。

 

コロナ禍で神社によっては、手水は中止となってしまった場所も多い。お清めの水であるハズの手水なのだが、清める事よりもコロナウイルス感染予防の方が大事という事なのだろう。

 

沖縄にやって来るまで、沖縄に神社があるというイメージはあまり無かったけど、日本の影響も大いに受けていたのでこのようにちゃんと神社が何箇所か設置されている。そしてその形は沖縄らしい特徴を見せている。

 

この識名園も恐らく沖縄戦時に被害を受けて崩壊したのか、この神社が昭和42年(1967年)に復興されたという内容の記念碑が立てられている。ただ今見られる社殿は、近年の2014年に新しくなった物でこの戦後に建てられた物とは別物のようだが。

 

その新しい社殿を見ると、鉄筋コンクリート造りになっているのが分かる。また分かりにくいけど、この神社の奥には人1人が通れる程の洞窟があるらしい。ただその洞窟はいつも入れる訳ではなくて、月2回ぐらいしか入れないそうだ。

勿論、そんな洞窟の存在も知りませんでしたが・・・

 

 

沖縄の神社では、このようにシーサーがお出迎えしてくれているのが定番。狛犬とシーサーの違いが殆ど分からないけど、実際には殆ど同じ物のようだが。。

 

2017年に造られた新しい社殿は、鉄筋コンクリート造りとなっているのであまり神社らしい雰囲気を感じない。しかし、信仰心があればそんな雰囲気など関係なく、神様に祈れる場所であれば良いのだろう。ちなみにこの識名宮は琉球国王が息子の病気の回復を願って訪問していた神社らしく、今では病気の回復とかに御利益があるとか。

 

特にこの神社を目的にして歩いてきた訳ではないけど、この那覇市も意外と迷路のように道が曲がりくねっているので難儀な街である。歩くのが好きなボクもちょっと意地になって、Googleマップに頼らずに歩いていると、全然思っていた方向と別の場所に来ていたりで難儀したのである。。

 

 

そしてこの識名宮から北東方面を目指して歩いていると、路地のようになっていて抜ける事が出来ずに結局大回りして歩いていると、また大きな墓地群が見えてきた。さっきも見たけど、沖縄では1つ辺りのお墓サイズがとても大きいので、これだけお墓が密集している景色を見ると圧倒されてしまう。

 

沖縄ではこのようなお墓の老朽化問題もあったり、またお墓が増えて場所を圧迫していたりと色々な問題があるそうだ。迷いながら歩いているけど、普通の観光ルートではなかなか見れないようなこれだけの墓地群を見れたのは、意外といい経験になったかもしれない。

 

 

繁多川周辺の墓地群 動画

 

 

繁多川周辺にて

そして大回りして北東方面に進むと、こちらの繁多川に造られている「金城ダム」が見えてくる。特にそこまで変わったダムのような感じでもないけど、一応散策コースなどが整備されている。なお、こちらのダムは2000年頃に造られた物。

 

 

さっき上で見た墓地群の下に造られているダムで、右側の高台の上に展望デッキのような物が見えるけど、雑草だらけで全然管理されていない感じ。地元の人はともかく、観光客なんて全く寄り付かないし、来ようと思う人すらいない場所だったかもしれない。。

琉球姫
琉球姫

そんな人が居ない場所が好きなんだね!

 

そんなダム近くには柵がしてあって、表側にはこのようなシーサーの顔が彫刻されているプレートが取り付けられている。こうやって見ると、シーサーは沖縄の象徴的存在として浸透している事が分かる。

 

そして目的にしていた歴史的な道は、残念ながら立ち入り禁止となっていた。せっかくこの道を歩く為に大回りして、ダムも渡ってやって来たけど、入れなくてガッカリ・・・。

 

その階段の脇にはこのような説明プレートがあって、「ヒガジービラまーい」という歴史散歩道らしく、首里城近くの史跡を辿れる道だったようだ。

 

ここにあった「ヒジ川ビラ」という道は首里城から南側への幹線道路として整備されて、識名園にも繋がっていた道のようだ。残念ながら立ち入り禁止の道だったけど、その上には少しだけだが昔の様子そのままの道が残されているんだとか。。

 

 

昼食タイムにて

ちらー小

定食屋「ちらー小」-Googleマップより

そんな歴史的な道を歩く事が出来なくてガッカリして彷徨っていると、道沿いにこの「ちらー小(ぐゎー)」という沖縄そばがメインの定食屋を発見する。既に14時頃となり、また近くに飲食店がありそうな雰囲気もなかったので、ここで遅めの昼食をとる事にした。

 

【ちらー小(ぐゎー)】

住所:沖縄県島尻郡南風原町新川218-2
営業時間: 11時~21時頃
電話番号:098-889-6626

 

 

お店のショーウインドウを見ると、豚の顔が横に置かれている「てびちそば」の料理サンプルが置かれている。この「てびち」とは豚足を煮込んだものだが、横にブタの頭が置かれているのを見ると、あまり食欲が湧かないような気がするが。。

 

そして店内に入り、こちらのイチオシメニューだった「そばトンカツ定食」をオーダーする。このお店は地元の人が来るようなお店で、まずここまで歩いてやって来る観光客は殆ど居ないだろうと思う程に、郊外地にあったお店だった。

 

そして運ばれてきた「そばトンカツ定食」がこちら。冷静に考えれば、沖縄そば単品で量的には充分なのであるが、「トンカツ」の文字を見るとトンカツ好きとしては「沖縄ではどんなトンカツが提供されているのか?!」という興味が湧いて、頼んでしまったのであるが。。

 

こちらのお店では、沖縄そばに「よもぎ」の葉っぱが入れられていて、普通の沖縄そばに比べると味わい深くなっている。それだけ、このよもぎの葉が存在感を出していた。

 

トンカツというと、もっと豪勢なボリュームを期待していたのであるが、所詮定食にセットのトンカツなのでこれぐらいのサイズが妥当なとこだろう。今日は主に歩きで移動しているが、だからといって食べ過ぎると元も子もないのである。

 

定食のおぼんには、このように小鉢が3つも付いていた。1つでも充分なように思うけど、3つも付いていると何だか嬉しくなってしまう気がしたのである。

 

沖縄そばには、このようなチャーシューが必ず載っている訳ではない。ラーメンにも必ずチャーシューが入っている訳でもないので、その辺はラーメンと同じような認識なのだろう。

 

今回の旅で2回目の沖縄そばを味わうが、もっと沖縄限定ラーメンみたいな味の期待をしていただけに、ちょっと味気ないような印象を持ってしまった沖縄そば。どちらかというと、ラーメンというよりもうどんに近い麺料理なので、初めからそのような認識を持っていた方が良さそうだ。

 

それとトンカツも可もなく不可もなくという感じだった。「そばトンカツ定食」という割には、ちょっと期待した程ではなくて、単にトンカツ定食を注文した方が良さそうなトンカツだったという印象。。

 

あまりスープに味が付いていない沖縄そばだけあって、こちらのよもぎの存在感が大きい。ただここで沖縄そばを食べた感想は、「もう沖縄では、沖縄そばは食べなくていいかな・・・」という印象を受けたのである。。

大阪人は大阪のうどんの方がいいかも・・・

 

とか言いつつ、このように「そばトンカツ定食」を完食。最近は出された料理はなるべく綺麗に食べる事を心掛けているので、このように茶碗にご飯粒を残す事はせず、またお茶や水も飲み干したのである。

琉球姫
琉球姫

そんな自慢する程じゃないと思うけど?!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓沖縄旅行記:初回↓↓

13年振りに訪れた沖縄でのメンソーレな旅の始まり【沖縄旅行記①】
2020年11月中旬に13年振りに、沖縄の地を踏みしめます。今回は3泊4日の旅程で、沖縄らしさを味わう旅にしたいと思います。
タイトルとURLをコピーしました