大塚国際美術館旅行記 2022年6月-6
旅行期間:2022年6月上旬(当日旅)
ヒマワリだらけ!
さて一番下から鑑賞してきた大塚国際美術館も、段々と知っている有名な画家が描いた作品などが見えてくると、それに伴ってテンションが上がってくる頃合いとなっている。
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
営業時間:9時30分~17時頃(※月曜定休日)
※ただし祝日の場合は営業し、代わりに翌日火曜日が休館
電話番号:088-687-3737
入館料:大人3,300円/大学生2,200円/小中高学生550円
(※前売券大人3,160円/大学生2,140円/小中高学生530円)
●美術館専用駐車場:無料 450台分あり
B2F「バロック」ゾーンの鑑賞!
by ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)
ウィーン美術史美術館(オーストリア)
こちらは16世紀のイタリア人画家「ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)」の作品で、当時のローマ教皇の興味が強かったとされる”自然科学”を織り交ぜて芸術作品に仕上げている。

遠くから見たら人の顔に見えるけど、よ~~く見ると海の生き物の集合体ナルト!

地球上の生き物も、全て海の生き物から進化しているんだな!
by ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)
ウィーン美術史美術館(オーストリア)
こちらは上と同じ『四大元素』でも、”火”について関連する物の集合体となっている。

髪の毛みたいだけど、薪が燃えた炎なんやな・・・
by ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)
ウィーン美術史美術館(オーストリア)
こちらは『四大元素』シリーズと対を成す、『四季』の冬Verである。 さっきまでの作品とは違って、この「冬」は老人っぽく描かれており、森の中で見かける老木の雰囲気が出ているように見える作品となっている。
by ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)
ウィーン美術史美術館(オーストリア)
この「夏」Verは女性っぽい顔となっていて、野菜やフルーツで顔が構成されている。口や鼻や目に見える部分もよ~~く見てみると、人間の顔のパーツではないにも関わらず、人間の顔のように見えてしまう一種の”トリックアート”である。

これは人間の脳が勝手に想像力を働かせて、人間の顔だと思い込ます錯覚を利用しているナルト!
B1Fの近代絵画ゾーンにて
そして大塚国際美術館にやって来てから約2時間が経過した所で、B1Fの「近代絵画ゾーン」に到達する。
このB1Fの「近代絵画ゾーン」まで上がってくる途中で、約半数の作品が展示されているので、この辺りから折り返し地点となっている。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
※戦争で焼失
「近代絵画ゾーン」にやって来た事もあって、遂に「ゴッホ」の作品が見えてきた。
ついさっき見たアルチンボルドの『四大元素』や『四季』は16世紀の作品だったけど、ゴッホは19世紀の画家なので一気に年代が進んでしまったような感覚になる。
「7つのヒマワリ」ブースにて
そしてこの大塚国際美術館の展示品の中でも”一番人気”なのが、こちらのゴッホが描いた”7つのヒマワリ”の絵画が展示されている『7つのヒマワリ』のブースとなっているようだ。

この辺りから高校生が一気に増えたな!

学生達は世界的に超有名な絵画しか、まだ知らないナルト!
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
ファン・ゴッホ美術館
(オランダ)
30代後半で自殺してこの世を去った「フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)」の代表作というと、やっぱり世界的なオークションで高値を付けて落札されたりしている、この『ひまわり』だろう。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
ナショナル・ギャラリー(イギリス)
「『ひまわり』の絵画は1つだけでは・・・?」と思う人もいるかもしれないけど、現在ではゴッホの描いた『ひまわり』の絵画は6点が確認されている。その中には、現:SOMPO美術館(東京)で所蔵されている作品もあり、日本人にとって馴染みが強い作品となっている。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
※戦争で焼失
なお、この大塚国際美術館では今では失われてしまった『ひまわり』の作品1つも、復元されて展示されている。
この作品は1920年に、日本の実業家「山本 顧彌太(やまもと こやた)」が購入し、芦屋にある自宅で保管していた物である。元々は美術館で展示する予定だったこの『ひまわり』は、その美術館建造計画が頓挫した事もあって、止む無く自宅に保管していた。
そこに戦争が始まり、戦争末期に芦屋の自宅が空襲で燃えて、その際に合わせてこの『ひまわり』も残念ながら燃えてしまったという。。

戦争は色んな物を失うナルト・・・
そして現存する6点の『ひまわり』は、全部違う場所で所蔵されているので、このように一堂に顔を揃えて観賞する機会が無い。それもあって、このように6点全部と焼失した1点を加えた『7つのヒマワリ』が人気となっているのだろう。
by ジャン・シメオン・シャルダン(Jean-Baptiste Siméon Chardin)
ルーヴル美術館(フランス)
こちらは18世紀のフランス画家「ジャン・シメオン・シャルダン(Jean Siméon Chardin)」の作品で、パリの広場で行われていた展示会にこの作品を出展した所、その才能が認められて「王立絵画彫刻アカデミー」に入るキッカケとなった作品だとされている。
個人的にはそんな画風などあまり気にはならなかったけど、このようにニヤけたように見える吊るされたエイの顔と、隣にやってきた猫ちゃんに目が留まっただけなのであるが。。

それにしても、最近はホンマに猫ちゃんブームやな!
by エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(Marie Élisabeth-Louise Vigée Le Brun)
ルーヴル美術館(フランス)
こちらは18世紀のフランス画家「エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(Marie Élisabeth-Louise Vigée Le Brun)」で、これまでの時代には女性画家の有名な作品が見られなかっただけに、女性画家のパイオニア的存在に感じる。
その才能はマリー・アントワネットに気に入られて、彼女の肖像画を何枚も描いたという。
それもあって、”18世紀の時代には最も名を知られる女性画家”だったとされている。

女性らしい優しい筆使いに見えるナルト!
by ドミニク・アングル(Dominique Ingres)
ルーヴル美術館(フランス)
こちらは19世紀に活躍したフランス人画家「ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres)」が、晩年の82歳頃に書きあげたという新古典主義の集大成として描かれた作品である。
ただ、この『トルコ風呂』はオスマン帝国のハーレムに居る女性達の裸体をイメージして作られた作品であるが、社会見学にやって来た高校生の男子達にとっては、ジックリと鑑賞しづらい作品でもあろう。

こういう作品を見ていって、大人の男に成長するけ(笑)
by ドミニク・アングル(Dominique Ingres)
ルーヴル美術館(フランス)
こちらもドミニク・アングルの作品で、これもオスマン帝国のハーレム内にいた女奴隷「オダリスク」を題材にした作品である。なお、こちらの作品の依頼をした人物は、あのナポレオン1世の妹「カロリーヌ・ボナパルト」だとされている。

こういう絵を見ていると、俺もハーレムを作りたいけ(笑)
by ドミニク・アングル(Dominique Ingres)
オルセー美術館(フランス)
この女性裸体もドミニク・アングルの作品で、壺から流れ落ちている水に見惚れてしまいそうな作品ともなっている。
このような人間の裸体は昔から”芸術作品”として多く描かれてきたが、若い学生達からすれば、直視しづらい作品だろう。このような作品を直視している姿を同級生に見られると、ほぼ間違いなく「アイツ、エロイ絵をじ~~っと見てたで!」と、カラかわれる事だろう。
しかし、天下のネット界隈を牛耳るGoogleも、このような女性裸体作品を画像検索に掛けてみると、セーフティーネットに引っ掛かって、検索結果に何も出て来なかったりするのだ。

人工知能には、まだこの女性裸体の芸術性が理解できないナルト!

オレが女性裸体の素晴らしさについて、人工知能に教えてやるけ(笑)

頼むから、人工知能にヘンな知識を教えないで~!(汗)
by カナレット(Canaletto)
ナショナル・ギャラリー(イギリス)
お次の詳細にヴェネチアの町が描かれた作品は、「カメラ・オブスクーラ」という写真技術の元祖というべき機器で下絵を描いていたとされる、イタリア人画家のカナレットの作品である。
このカナレットの作品は、まるで写真のようにも思える程に詳細な風景が描かれているのが特徴となっている。
大きな作品となっている『カナル・グランデのレガッタ』も、間近で眺めてみると、このようにレガッタなどの舟やその周辺にいる人の姿が詳細に描かれているのが分かる。
by ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)
ルーヴル美術館(フランス)
そしてこちらも有名な1830年に起きた「フランス革命」を題材にした、19世紀のフランス人画家「ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)」の作品となっている。
ただ、この絵を見ると個人的に連想してしまうのが、「Dragon Ash」という「降谷 建志(ふるや けんじ)」がボーカルを務めていたロックバンドの、1999年に発売して100万枚を超えるミリオンセラーとなった『Viva La Revolution』のアルバムジャケットだ。

何百回も聴いたアルバムです!

『東京生まれ~HIP HOP育ち~』ナルト~♪
なお、『民衆を導く自由の女神』というタイトルから連想できるように、現在のニューヨークのシンボルともなっている「自由の女神像」は、このドラクロワの作品に描かれている女性をモチーフにしたとされている。
by ジャック=ルイ・ダヴィッド(Jacques-Louis David)
ルーヴル美術館(フランス)
こちらは古代ローマ時代に活躍した「ホラティウス三兄弟(Horatii)」の、神話に近いストーリーを描いた作品となっている。
”三兄弟”というと、日本では毛利元就が三人の息子に諭した『三本の矢』の話が有名である。ただ、こちらの『ホラティウス兄弟の誓い』 は三兄弟の結束力を示すものではなく、ローマ帝国に絶対的な忠誠を誓う構図のようだ。
by イヴァン・アイヴァゾフスキー(Ivan Aivazovsk)
ロシア美術館(ロシア)
こちらは19世紀に活躍したロシアの画家「イヴァン・アイヴァゾフスキー(Ivan Aivazovsky)」が描いた作品で、アイヴァゾフスキーは生涯で数千枚もの風景画を残している、ロシア絵画界の巨匠でもある。
そして彼の作品の大きな特徴でもあるのが、このような大海原を題材にした風景画がその半数以上を占めており、”海に魅せられた”アイヴァゾフスキーという印象を受ける絵画である。
こんな旅はまた次回に続きます!
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