大塚国際美術館旅行記 2022年6月-9
旅行期間:2022年6月上旬(当日旅)
徳島のうどん!
徳島県鳴門市というと、やっぱり”渦巻く鳴門海峡”が大きな観光資源となっている。
大昔から見られてきた自然現象が、現代にもこのように多くの人々がわざわざ見にやって来るという事は、それだけ国内では珍しいのだろう。
鳴門海峡付近にて
1985年に開通した「大鳴門橋」は自動車専用道路となっているが、開通当初は物珍しさに車を途中で停めて、下の渦潮を眺める人が続出したという。ただ、このような自動車専用道路での駐停車はとても危険な行為なので、すぐさま停車を固く禁じたという。
鳴門海峡を眺める! 動画
この展望所付近にはチラホラと飲食店やお土産屋が、少ないながら営業していた。
それと今日の昼食は、朝にコンビニで買った🍙2個だけだったので、ちょっとこの時間になって何か追加で食べたくなってきていた。そんな折に、こちらの「徳島ラーメン」なる看板に気が惹かれたのである。。
おにぎり2個って言ったのはアンタやで!
オカンは大阪育ちだが、オカンのオカン(つまりボクのおばあちゃん)は、ここ徳島県出身である。なのでオカンにとっては徳島県というと馴染みが少しある所なので、心なしか、この阿波踊りの顔出しパネルには乗り気だったように見える。
この大鳴門橋は自動車専用道路となっており、歩行者などは通れないようになっているが、2028年度を目標に自転車通路を設置する際には、それなりの金額の通行料金を徴収するのであろうか。
しまなみ海道サイクリングでも、ボクが2020~2022年に走った時が無料開放時期になっていたので無料だったが、大鳴門橋では現状、「渦の道」という観光客向け展望台を大人510円という入場料金を設定しているので、それに近い値段が課される可能性が考えられる。
「おがた商店」でお食事タイム!
そして記念撮影スポット周辺で営業していた、こちらの「おがた商店」が、先程見た”徳島ラーメン”の看板を出していたお店だった。ガッツリ食べたい訳ではないけど、ちょっと小腹が空いてきた事もあって、とりあえず入ってみる事にした。
店内はこじんまりとしていて、あまり広くはなかったけど、ちょうど昼食の時間帯を過ぎていた事もあって、先客1組だけしか店内には居なかった。
そしてオカンが注文したのは、腹が膨れそうな「焼き団子」であった。オカンと旅をするようになって知った事だが、オカンはこのような餅などの甘い食べ物が結構好きなようだ。
女性なら、みんな甘い物を食べたくなるものよ~!
そして嬉しそうに、焼き団子に喰らいつくオカン。
普段は”遠慮の塊”みたいな性格をしているけど、甘い物を目の前にした時には、怪獣のように喰らいつくのである。
あ~~幸せ♪
そしてボクが注文したのは、徳島ラーメンではなく、こちらの「鳴門うどん」だった。
何がどう「鳴門うどん」なのかは分からないけど、うどんの中に「ナルト」が入っているのだけは確認が出来た。
そして鳴門うどんの味についてはあまり覚えてなくて、それなりのうどんという印象だったけど、それ以上に記憶に残ったのが、この可愛らしい猫ちゃんデザインの器だった。
しかも、鳴門うどんを完食すると、このように可愛らしい猫ちゃんの顔が出てくるようになっていた。
このように可愛らしい猫ちゃんの器を使うのであれば、どさくさ紛れて、”鳴門猫うどん”とかいう名前を付けて販売してみても面白いように感じるが。。
そろそろ”鳴門猫”ブームが来るナルト!
そして隣のお土産屋で、鳴門市っぽいお土産を購入して、すっかり満足したオカン。
しかし、まだ14時頃で帰りのバスは17時前なので、あと2時間半近くは美術館鑑賞が残っている。
私はもう帰ってもいい位に満足です♪
再び、大塚国際美術館の鑑賞タイム!
by ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
ゴッホ美術館(オランダ)
そして大塚国際美術館に戻って再入場して、先程の続きを鑑賞していく。
午後の時間帯は昼食を食べた事もあって、少々眠気を感じる人も出て来そうな雰囲気だけど、立って絵画を鑑賞している分には眠たくならなかった。
だけど、休憩でベンチに座ってしまうと、そのままウトウト・・・と寝てしまいそうな雰囲気でもあった。。
by ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
オールブライト・ノックス美術館(アメリカ)
こちらは一時、ゴッホと同居していた「ポール・ゴーギャン」の作品である。
その同居していた際にゴッホはゴーギャンの作風に大きく影響されたというが、優れた芸術家同士でもお互いの技術を学び、そして盗む事でその芸術性を高めていった事だろう。
by ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)
コートールド美術研究所(イギリス)
ポール・セザンヌの家の近くにあった、フランス南部の「サント・ヴィクトワール山(Montagne Sainte-Victoire)」を描いた作品は、合計で100点近くが制作されているという。
人間が創り出した物は綺麗な見た目の物もあるけど、最終的には地球が何億年もかけて創り上げた、自然の美しさには敵わないのである。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
デトロイト美術研究所(アメリカ)
こちらはゴッホが自身を描いた肖像画である。
ゴッホは37歳頃という若さで自殺してしまったが、生前には描いた絵画は殆ど売れなかったという。その為に弟がパトロン代わりに資金を提供していたようだ。
しかし、ゴッホの死後数十年が経った後にその才能が認められる事になり、オークションなどで考えられない高値でセリ落とされて、一躍有名な画家の仲間入りをするのであった。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
オルセー美術館(フランス)
こちらは自らの右耳を切り落とした後に描いたとされる肖像画。
現代ではマイクタイソンのように、人の耳を嚙み千切る人間は居ても、なかなか自分の耳を切り落とす人間はいないようだ。しかし、稀代の芸術家というのは一般人と全く思考回路が異なっている為に、一般人からすれば”奇行”と思える行為を普通にするのかもしれない。。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
オルセー美術館(フランス)
なお、ゴッホの描いた絵画は20世紀後半になって、数十億円という値段が付いて、更に100億円を超える値段も付けられる程に、絵画価格が高騰していった。その落札者の中には、現:損害保険ジャパンや、日本製紙の会長だった人物など、日本人も含まれる。
by フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
クレラー=ミュラー美術館(オランダ)
ただ、話はちょっと代わるけど、このような高騰した世界的な名画は、現代の世の中では”税金対策の投資”としても使われる時代になってきている。
世界には「フリーポート」という、高額な資産品専用の荷物ターミナルが存在している。
2020年に上映された映画『テネット(TENET)』の中でも出てきたフリーポートだが、その倉庫内で荷物の移動などを政府に知られずに管理できるという。超資産家からすれば、相続税などで多くの資産を奪われる事を嫌って、高額な世界的な名画を購入して、それを保管し続けて税金対策やマネーロンダリングなどをしている疑いがあるという。
金塊は多少値段の変動があるが、世界的な名画はその価値は上がる一方なので、安心して保有しておける資産と化すのである。今まではスイス銀行などにお金を預けておけば安泰だったが、他国の銀行間で情報のやりとりが合法化した為に、銀行に預けていると資産額が政府に筒抜けになってしまったという。
その対策として、お金を高額な絵画に変えて、ず~~っと保管する可能性が高いという。そしてその問題の1つとして、世界的な名画が人目に付かない場所に置かれてしまって、歴史的な芸術価値を共有できないという。
金持ちには、金持ちの苦労があるんだな・・・
庶民が一番気楽ナルト!
by アンリ・ルソー(Henri Rousseau)
ヴィンタートゥール美術館(スイス)
こちらは19世紀から20世紀初頭に活躍した、フランス人画家「アンリ・ルソー(Henri Rousseau)」の作品である。
個人的にはこのアンリ・ルソーという画家の作風よりも、その人物の経歴が面白くて、そっちの方が気になるのである。
アンリ・ルソーは税関職員として50歳の定年まで働き、絵画は休みの日などに描いていたという。そして本格的に画家に転身したのが50歳の定年を迎えた後であり、”超遅咲き画家”と言っても過言ではない人物なのである。
by ポール・ランソン(Paul Ranson)
個人蔵(アメリカ)
こちらの作品は、救世主キリストと、その約500年前に生きていたとされる、仏教の創始者である「仏陀(ブッダ)」を描いた作品となっている。世界的な宗教もその起源を辿ると、それ以前に栄えた宗教の影響を大きく受けており、仏陀もそれ以前のバラモン教などの考えが多く取り入れられている。
その為に宗教は似たような神様や考えが、イスラム教やキリスト教や仏教にも見られる事が多々あるのである。
全く新たな宗教を創り出すのは、結構難しいゾ!
by ジョン・エヴァレット・ミレー(Sir John Everett Millais)
テート・ギャラリー(イギリス)
こちらは大塚国際美術館内での『人気TOP10』の中にも入っていた、シェイクスピアの『ハムレット』に登場する「オフィーリア」という女性を描いた作品である。
細かい草木の描写がリアルな作品で、特に日本国内で人気が高いのだという。
夏目漱石が絶賛した絵画としても有名ナルト!
by ウィリアム・ホルマン・ハント(William Holman Hunt)
キーブル・カレッジ(イギリス)
この作品は『ヨハネの黙示録』の一場面を描いた物で、描かれているのはイエス・キリストである。
これは「ウィリアム・ホルマン・ハント(William Holman Hunt)」というイギリス人画家が描いた作品で、時代的に大英帝国が全盛期を迎えていた頃合いという時世もあって、世界的に有名な宗教画として知られる存在になったという。
by フォード・マドックス・ブラウン(Ford Madox Brown)
バーミンガム市立美術館(イギリス)
こちらは19世紀のイギリス人画家「フォード・マドックス・ブラウン(Ford Madox Brown)」が描いた作品で、下の階までの古い絵画と比べると、まるで写真を見ているかのような綺麗な画質になってきている。
このように歴史順に昔からの絵画を見ていくだけで、人類の進化の軌跡を目の当たりにできる。
なのでただ単に絵画を鑑賞するだけではなく、そういった楽しみ方もできる大塚国際美術館であった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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