松江城天守での記念撮影スポットの穴場ともなっている「乾櫓跡」【島根県旅行記8】

島根県旅行記2021年11月-8

旅行期間:2021年11月上旬(2泊3日旅)

意外と人が少ない穴場!

島根県松江市 松江城天守内 最上階からの風景

こちらは島根県松江市にある、「松江城天守」の最上階からの眺め。こちらは東側の景色で、奥に見える山の向こう側に宍道湖と繋がる汽水湖の「中海」や、『ゲゲゲの鬼太郎』作者としても有名な水木しげる出身地の「境港」などがある方角となっている。

 

 

 

松江城の天守にて

島根県松江市 松江城天守内 最上階内の景観

城の中心に造られている天守も、最上階まで登ってそこからの景色を一通り見終わると、後は「降りる」という選択肢しかない場所でもある。しかし最上階滞在の制限時間は無かったので、フロアを3~4周は回って、ここからの素晴らしい景色を目に焼き付ける事にする。

 

島根県松江市 松江城天守内 最上階 江戸時代の地図

こちらは最上階に飾られていた、江戸時代の松江城とその周辺を描いた地図に見える。今でも堀跡が川として残されている松江市だけど、三の丸跡付近の堀などは今では埋め立てられている事が分かる。

 

島根県松江市 松江城天守内 最上階からの風景2

そして松江市というと「宍道湖」のシジミが有名だけど、物流の発展した現代ではここで買わなくても、通販で簡単に取り寄せる事が出来る時代となっている。なので旅行中にヘタに重たい荷物となるお土産を買わなくても、家に帰ってから気に入ったお土産を通販で買うという技もある。

オカン
オカン

旅行先で買うから、お土産は良いんヤ!

 

島根県松江市 松江城天守内 国宝指定書

こちらは2015年になってから”国宝”に指定された時の、「国宝指定書」である。昭和前半には国宝に指定されたものの、その時代の”国宝”は今となっては”重要文化財”に変わっており、どうしても松江城を再び国宝にしたいという松江市民の強い願いが叶った瞬間だった事だろう。

 

島根県松江市 松江城天守内 最上階からの風景 引き戸

戦後に再建された城の天守には窓ガラスなどがあって、全然江戸時代の雰囲気が残されていない城も多い。なので、このような江戸時代から現存する天守内で見られる、引き戸となっている木の雨戸が、より趣を感じさせてくれる一品となっている。

 

島根県松江市 松江城天守内 最上階 木の柱

そしてやっぱり江戸時代からの建物の味わいを一番感じさせてくれるのが、このような木材の柱である。最近は鉄筋コンクリート造りの建物ばかりとなってきているけど、コンクリートには”生き物”という雰囲気は感じられない。しかし木は伐採された後も、水分や空気を含んだりして、今もなお城と共に生き続けているのである。

 

島根県松江市 松江城天守内 階段を降りていく

そして最上階を4周ほどしたので、そろそろ下に降りていく事にする。こちらは4階部分の階段であるが、このフロアでは敵の侵入を防ぐために、階段部分にスライド式のフタが設置されていた。この訪問時は全然その存在に気付かなかったので、次回の城見学時はこういった細かいポイントもじっくり見ていきたいと思った。

オカン
オカン

階段降りる時は、ちゃんと足元見~ヤ!

 

島根県松江市 本丸広場に戻ってくる

島根県って全国で下から数えた方が圧倒的に早い程、国内の中でも人口が少ない県である。特にこの山陰地方の島根県と鳥取県は、ワーストとブービーという全国の中でも過疎地になっている。この地方は大都市に行くにはちょっと不便な場所で、人を惹きつける産業も少ないために、若者の多くは大都市へと旅立ってしまうのである。

 

島根県松江市 松江城天守 裏側の破風

こちらは松江城天守を西側から眺めたもの。天守の形式としては”望楼型天守”に分類されており、二重櫓の上に3階建の天守を乗せたような形になっているのが分かる。

 

島根県松江市 松江城天守 裏側の破風2

そして最上階の屋根には、新しい鯱が取り付けられているのも見える。それと単なる窓にも見える狭間は、敵が侵入してきた際に弓矢や鉄砲で狙う場所だった。こうやって下から見上げると、兵士の姿は見えないものの、常に上から監視されているような雰囲気も感じる。

 

 

北東の「乾櫓跡」にて

島根県松江市 松江城本丸 乾櫓跡

そして本丸内を散策していると、天守から北東の方角にこのような石垣の跡が見られた。ちょっと高台になっている石垣なので、この上から天守を眺めればいい景色が見れそうだと思ったので、上に登ってみる事にする。

 

島根県松江市 松江城本丸 乾櫓跡 標識

こちらは「乾櫓跡」という、本丸の北西側:戌亥を守る為に設置されていた櫓の跡地である。全国の城にあった櫓などには色んな名前が付けられているが、その中でもこのように方角を表す言葉がよく付けられているのである。

 

松江城本丸にある「乾櫓跡」-Googleマップより

松江城本丸にある「乾櫓跡」-Googleマップより

このように松江城天守の北西側にあった「乾櫓跡」だが、意外と天守を見学に来た観光客の多くは、天守内の見学を終えてそのまま一ノ門から帰ってしまったりして、「乾櫓跡」に立ち寄る人の姿は見られなかった。

 

島根県松江市 松江城本丸 乾櫓跡からの天守眺め

よく見られる松江城天守の写真などは、基本的に一ノ門の正面側から撮影されているものが多い。しかし、この乾櫓跡は一段高い石垣になっているので、この上に登ってみるとまた違った天守の顔が見られるポイントともなっていた。

 

島根県松江市 松江城本丸 乾櫓跡からの天守眺め アップ

こちらからの景色の写真で「この天守は、どこの城でしょう?」とクイズを出せば、かなり正解率が下がりそうに思える。城という建造物は正面側だけではなく、360度に対して見栄えも良くなるように作り込まれている建物なので、じっくりと周囲を歩きながら楽しむべき建物でもある。

 

島根県松江市 松江城本丸 乾櫓跡からの天守眺め 記念撮影

そんな誰もいない特等席から、オカンの記念写真を撮る。そしてここから天守との間にあった木は恐らく桜の木だったので、春の桜が咲き誇る頃には、また一段と綺麗な景色が見られる場所となるのだろう。

 

島根県松江市 松江城本丸 反対側からの天守眺め

そして次は天守の北側に移動するも、こちらは大きな木が邪魔して、城をバックにしての記念撮影にはちょっと不向きな場所となっていた。しかし、天守を撮影しやすいスポットにする為に木々を伐採するのも自然破壊に繋がる行為なので、これはこれで昔からのままの景観として楽しむべきかと。

 

島根県松江市 松江城本丸 天守最上階を眺める

大阪人は意外と大阪城天守閣に登らないのは、鉄筋コンクリート造りで戦後に再建された”味気の無い”天守だからと思っているからである。だからこの江戸時代から現存する天守をこうやって間近で眺めると、昔の人達の造形美をより実感できるのだ。

 

 

松江城天守を眺める! 動画

 

 

島根県松江市 松江城本丸 周辺の景色

こちらは本丸の裏側にあたる北側で、石垣から降りていく道が見えている。本丸までやって来た観光客もその大半はこの奥側まで来ずに帰ってしまうので、松江城の醍醐味を全部味わわずに帰っていく人が結構多い事に驚く。

オカン
オカン

アンタみたいに、舐め回すように城を見る奴の方が少ないんやで!

 

島根県松江市 松江城本丸 裏側の出口

こちらは本丸の北側にあった、小さな門。ちなみにこの松江城の本丸までは無料で入れるので、ここに門番が居たりする訳でもない。入場料が無料となっているのは天守内の見学だけで、この本丸までは無料で自由に入れるようになっている。

 

 

島根県松江市 松江城本丸 北側から天守を眺める

そして本丸の北側の道を進んで、城を降りていく。この北側からはこのように生い茂った木々が邪魔している光景しか見られなく、観光客の多くがこちら側を通っていかないのも、少々納得な景色でもあった。。

 

島根県松江市 松江城 馬洗池

そして坂道を下って行くと、こちらのどんよりとした色の池が見えてきた。こちらは「馬洗池」という、江戸時代に馬を入れて体を洗ったりしていた池だという。

 

島根県松江市 松江城 馬洗池 説明

しかし明治時代以降には馬が使われる事が無くなった為に、この池も放置されて荒れていった。更には誰かが放った外来種の海洋生物が増えていき、かつて居た在来種が激減していった。そして2018年にこの池の環境修復が実施され、外来種の駆除と共に、底に溜まったヘドロなどを撤去したという。

 

馬洗池の環境修復作業を行いました

 

島根県松江市 松江城 馬洗池付近の道

そしてこの道を進んで行くと、「北惣門橋」という木造で1994年に再建された橋が架かっているが、設置から約30年が経過して老朽化していたので、それまで通れていた車両は通行止めとなっていた。

 

島根県松江市 松江城 二ノ丸下の段に出てくる

そして二ノ丸の下の段まで降りてくる。江戸時代にはこの場所にも多くの建造物が建てられていたのだろうが、今ではこのような公園に整備されている。

 

島根県松江市 松江城 二ノ丸下の段を眺める

しかし明治時代には『文明開化』という”時代の荒波”が一気に日本国内に襲ってきて、このような江戸時代までの歴史的な文化は見捨てられてしまった。だが「古い物は陳腐」な訳ではなく、「日本独特の歴史を築いてきた証」でもあったので、今となってはその城などが大変貴重な存在になっているである。

 

島根県松江市 松江城 二ノ丸下の段を去る

このような規模の城を築くのにはかなりの労力が掛った事だろうが、建造物はいとも簡単に破棄されてしまった。ただ、石垣は解体するのが大変なので、そのまま残っている場所が多いのである。

 

島根県松江市 松江城 二ノ丸と外を結ぶ北惣門橋

こちらは先程「車は通行止め」との札が見えた「北惣門橋」で、かつては小さな車両が通っていたとは思えない橋であった。

 

なお、この「北惣門橋」は2022年に新しい橋に架け替え工事が行われた為に、この写真の橋を今では見る事が出来なくなっている。2022年に新しく架けられた「北惣門橋」は、緊急車両などの許可がある車両しか通る事が出来ない橋となっているようだ。

 

島根県松江市 松江城 二ノ丸と外を結ぶ北惣門橋からの景色

「北惣門橋」の途中から堀を眺めてみると、堀の幅の広さがよく分かる。この堀は水路としてではなく城の防御施設として整備されたものなので、これほどの幅が必要だったのだろう。

 

島根県松江市 松江歴史館 入口

そしてその「北惣門橋」を渡った向かい側には、こちらの「松江歴史館」が造られています。松江城天守に入城する際に、この松江歴史館とのセット券を購入していたので、天守見学の後はここで松江の歴史を学んでいきたいと思います。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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