雑賀崎で潮騒の小径を歩き、「日本のアマルフィ」とも称される坂道の集落を進む【和歌山市旅行記⑲】

和歌山市旅行記2021年1月-⑲

旅行期間:2021年1月某日(当日旅)

野良猫のたまり場?!

さて観光客の姿が殆ど見られなかった和歌山市内で、のんびりと散策しているとあっという間に15時が過ぎてしまっていた。これからもう一箇所、行きたいと思っていた場所があったのだが、歩いて向かうと1時間以上かかりそうだったので、日赤病院前からバスに乗る事にした。

 

こちらは初めて乗った、和歌山市を循環する路線バスの「和歌山バス」。この和歌山バスは1975年に設立されたバス会社だが、元々は南海電鉄のバス部門から和歌山の路線を引き継いで運営されているので、南海電鉄のグループとなっているので” スルッとKANSAI”も使えるらしく、今では交通系ICカードも対応しているので意外と使いやすいバスでもあった。

 

 

 

「雑賀崎遊園」に到着!

そして降り立ったのが、こちらの「雑賀崎遊園」のバス停。この辺りは昔から『和歌の浦』と万葉集などで出てきた景観地であるが、現代は開発が進んで昔の人達が愛した景観は失われつつある場所のようだ。

 

和歌山市内中心部からは、バスで約1時間ほどの距離。

 

 

この雑賀崎周辺に来たのは、ここに灯台があって、その付近に昔の遺構跡が少し残っていたり、また漁師町となっているこの周辺は坂道となっていて、そんな坂道に多くの家が建てられて”日本のアマルフィ”とも呼ばれる事もあるからだった。

 

さてこのバス停で降りたものの、右か左に進むかは直感で判断する事にした。行きたい場所には右側の道から進めば、分かりやすく辿り着けるであろうが、簡単に目的地に辿り着いてしまうとそこに至るまでの苦労した想い出が無くなってしまう。だから少々シンドイ道の方が個人的には好きなのである。

オカン
オカン

アンタはええけど、同行者からしたら簡単な道でお願いします!!

 

すると真ん中の階段にこのような「潮騒の小径」という表示が見えたので、この階段の道を進む事にした。この「潮騒の小径」が何を表しているのかなど知らないけど、何も無い所にはこのような案内板もないだろうし、進めばわかる。

 

その案内板に吊られて階段を登っていくと、このように左側には短い歩道橋が見える。ただ目的の方角とは違う方向に延びているので、反対の右側に進む必要があるのだが。

 

これから雑賀崎の方に行きたいのであるが、このように案内板には「雑賀崎」の文字は見られない。左は違うし、戻るのも嫌だし、という事で残された選択肢の「⇒ 旧小学校方面」に進む事にする。

 

この雑賀崎周辺が”日本のアマルフィ”とも呼ばれているらしいが、それはこのように坂道だらけとなっていて、それが美しい景観地のアマルフィ海岸に似ているからのようだ。ただ実際にイタリアのアマルフィ海岸を訪れた人間としては、アマルフィ海岸の「ア」も連想できないような、単なる坂道の町だったが。。

 

早速の急な階段に出会った事で、そろそろお疲れのピークに差し掛かろうとしていたオカンを労うかのように、この潮騒の小径途中に「やすんでね!」という文字が入ったベンチが設置されていた。この周辺は坂道だらけなので、お年を召した人にはちょっと疲れやすい場所でもあるので、このようなベンチが配慮して置かれていたのだろう。

 

坂道を登っていくと、奥の方に雑賀崎の漁港が見えてくる。雑賀崎漁港は江戸時代に栄えて昭和前半までは活気があったようだが、この少子高齢化社会の日本では今となっては廃れつつある港になってきているようだが。

 

 

そして階段を登っていくと、このような高台に雑草だらけの広場のような場所が見えてきた。どうやらここが小学校跡のようで、”日本のアマルフィ”と呼ばれる事もあって、この雑草だらけの広場を手入れしてレモンの木を植えて、『レモンの丘』に変身させる取り組みが行われているようだ。

 

 

そして潮騒の小径を進んで行くと、このように山の斜面に沿って住宅が密集している様子が見えてくる。こういう景色を見ると、いかにこの近くにある漁港の関係者が多く住んでいた集落のように感じるし、漁港から遠くに住みたくなかった様子なども伺える光景である。

 

この「潮騒の小径」はこのように一本道となっていて、恐らく地元のハイキングコースとなっているのだろう。ただ、ここまでわざわざやって来る観光客も少ないだろうが、普通に簡単な道路を歩くよりは、よっぽど雑賀崎の事が記憶に残る道となるだろう。

オカン
オカン

階段を昇り降りした記憶しかないけど・・・

 

そしてこういう昔の漁師町につきものなのが、猫ちゃんである。漁師町というと意外に猫ちゃんが多く見受けられる印象があるけど、地方の漁師町に住んでいる住民はそれだけ穏やかな性格で、猫ちゃんを受け入れやすい環境なのかもしれない。

 

 

雑賀崎の猫ちゃん!① 動画

 

 

ただここの猫ちゃんは街中の保護猫というよりは、野良猫に近かったのかもしれない。不妊手術はされてない様子で、またあまり近づき過ぎると警戒して、逃げられてしまった。。

 

 

雑賀崎の猫ちゃん!② 動画

 

 

野良猫ちゃんというと、このようにちゃんと猫同士でも縄張りがあるようで、手前の猫ちゃんは奥の猫ちゃんにビビッて、これ以上先に進む事を諦めて戻って来ていた。去勢された猫ちゃんは血の気が無くなるというか、喧嘩しなくなりやすいけど、このように去勢されていない野良猫はバトルの連続のようだ。

 

日本のアマルフィとも呼ばれる事もある、この雑賀崎の集落だけど、このような集落側からよりも反対側の漁港の方から見た方がもう少し雰囲気があったかもしれない。ただ「日本の〇〇」と呼ばれる場所も、実際に海外の現地を訪れた事のある人からすれば、あくまで子供騙しにしか思えないのであるが。。

オカン
オカン

電柱と電線がゴチャゴチャしているのが日本らしいな!

 

潮騒の小径では、このように猫に監視されているかのように白黒の猫ちゃんに睨まれていた。ただ野良猫という程に毛並みが汚い訳でもなく、また傷だらけという事もなかったので、多少は近くの住民にお世話されている可能性も考えられる。

 

こちらの猫ちゃんはこのエリアでも下のランクに属しているのか、さっきビビッて逃げた猫だが、ボクがこのように近くで見ているにも関わらず、股間を広げてペロペロと毛繕いをしていた。

 

 

雑賀崎の猫ちゃん!③ 動画

 

 

「オマエ、ニャンダ~~??」という顔でこちらを見ている猫ちゃん。餌をくれない人間には用がない、という顔をしていたかのようにも感じた。もう少し人懐っこい猫であれば触りたかったけど、ここでは手を出すだけで逃げられてしまった。

 

 

という事で猫ちゃんにシカトされたので、とりあえずこの集落を進んで行く事にする。しかし、このように集落の道は細く、また知らず知らずのうちに誰かのお宅の敷地に入り込む可能性もあったので、猫ちゃん以上に慎重に進んで行く必要がある。

 

このように漁港に向けて開発された集落という雰囲気がしているが、よく車も通れない狭い場所にこれだけ家が密集しているなと思った。ただこのような街並みは海外でも結構見られるが、大概は貧困層が住むバラックが密集している事が多いのであるが。

 

このように坂道と階段だらけの集落であるが、恐らく住民はそれなりにお年を召した人が多いからか、若い頃と違ってこのような環境で外出するのが年々シンドクなっているのかもしれない。ただこのような場所に長年住んでいれば、この坂道を毎日登るのが普通となっているので、そこまで影響ないかもしれないが。

 

このような昔ながらの集落も、少子高齢化の波を受けて、これからどんどん空き家が増えていくのだろう。和歌山も若者は比較的便利な和歌山市内の中心部に住みたがるだろうし、このように車で入って来れない場所には住みたい若者もあまりいないかもしれない。

 

こちらでもまた別の猫ちゃんを2匹見つけたけど、どうも門はなかったものの、ここより先は家の敷地になっている雰囲気だったので、これ以上は先に進む事を止めた。この猫ちゃんもそこまで人に慣れている感じでもなかったので、猫と共存というよりは、猫が住み着いている集落という感じだった。

 

 

雑賀崎の猫ちゃん!④ 動画

 

 

ただこのように密集して住宅などが建ち並んでいるエリアでは、近隣住民との距離が近い事もあって、家族同然の付き合いが多い事だろう。昔の日本ではそのような身近な人付き合いが多かったけど、最近はそういった触れ合う文化も消えつつある。。

 

また別の猫ちゃんを発見した。最近猫好きになってきた男子のボクは、”岩合光昭さんばりの猫の鳴き声”を習得したが、そのボクが発した鳴き声で寄ってくる人懐っこい猫ちゃん以外は相手しないようにしている。というのも猫アレルギー持ちでもあるボクなので、万が一噛まれたら大変な事になる可能性が高いからだ。

 

 

雑賀崎の集落を歩く! 動画

オカン
オカン

こんな所に住んだら大変や・・・

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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