奈良市元旦初詣(2023年1月)-1
訪問:2022年12月大晦日~2023年1月1日
動く、大晦日に!
今回は順番に公開していく旅行記を2つ飛ばして、先に2022年大晦日から2023年元旦に掛けて訪れた、奈良市内の世界遺産の有名な寺を訪れた旅をお届けします。
大阪人にとっては電車に乗れば早く移動できる奈良県だけど、意外と”元旦の初詣”で行く人もそんなに多くかもしれない。
そんなボクも大晦日から元旦はほぼ家の中で過ごすタイプであるが、2022年大晦日~2023年元旦だけは奈良市に向かった。
元旦のみ『特別拝観(無料)』が実施される奈良市の寺!
というのも、世界遺産に指定されている超歴史ある寺が多くある奈良県では、元旦の早朝にかけて『特別拝観(無料)』が実施されている所が多いからだ。
通常時:大人600円⇒元旦のみ無料
※元旦1月1日 0時~8時までの間
※除夜の鐘 先着約800人
大晦日23時より整理券配布⇒0時より鐘撞き
通常時:大人1100円⇒元旦のみ無料
※大晦日22時30分~元旦2時までの間
※除夜の鐘 写経者優先 打鐘は5名一組程度
大晦日23時より整理券配布⇒23時45分より鐘撞き
通常時:大人1000円⇒元旦のみ無料
※大晦日23時30分~元旦2時頃までの間
※除夜の鐘 先着順108組
大晦日23時15分頃に整理券配布⇒23時30分より鐘撞き
これ以外にも特別拝観を実施している寺があるので、探してネ!
上記3箇所の寺は、実際にボクが2022年大晦日から2023年元旦にかけて巡った世界遺産の寺。
他にも大安寺や春日大社なども訪れてみました。
大晦日の薬師寺にて
「元旦:特別拝観(無料)」という情報を最近になって知り、早速2022年12月31日大晦日の22時前に「薬師寺」に到着した。
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
電話番号:0742-33-6001
元旦:特別拝観あり
最寄り駅:近鉄「西ノ京駅」より徒歩2分
駐車場あり(※南側)/100台(500円)
※12月31日22時30分~1月1日3時は駐車無料
近鉄電車の「西ノ京駅」から降り立って、意気揚々と薬師寺の北門ともなっている「與樂門」に来てみたものの、予想以上に全くひと気が感じられなかった。。
ちなみに到着したのは21時45分頃。
事前に「大晦日は22時30分から開門」という情報を調べていたのだが、”世界遺産の寺”でもある薬師寺だけに、多くの人が門の前で行列を作っているだろうと思い込んでいたので、その静けさにビックリしたのであった。。
元旦になってから来る人が多いシカよ!
奈良の大晦日/元旦を迎えるのは今回が初めてだったので、「ひょっとしたら今年は元旦初詣を辞めちゃったのかな・・・?」と少々不安になる程の静けさだった。
奈良市民はいつもの事だから、元旦までゆっくり家で待ってるシカよ!
その北側にある「薬師寺本坊」の門は開いていて、その敷地内にある「薬師寺写経道場」では毎年恒例の『年越し写経会』が実施されていたようだが、写経には全く興味が無いしな・・・。
西ノ京駅近くの喫茶店は大晦日だけあって、こんな時間でも営業している姿が見られたけど、すっくり座って時間を過ごすよりも、この近くにある、もう一軒の世界遺産の寺:唐招提寺へと歩いて様子を見に行く事にした。
しかし、唐招提寺に向かって歩いている道中も、車は通るものの、全然歩行者の姿が見れなかったので、一抹の不安は消える事がなかった。。
そんな唐招提寺に向かう道の建物の壁に掛けられていた、近くの学校の標語が”奈良らしい味”を出していたのが見えた。
『かるい家庭』なんて、どういう指導を奈良の中学では行っているんだと思ってしまうような看板だったけど、印刷業界経験者からすれば、看板やポスターではよく起こる問題である。
この看板を直さないトコが、奈良らしいシカよ!(笑)
大晦日の唐招提寺にて
そんな道中の景色を楽しめる路地を進んで行くと、こちらの趣ロードが見えてきた。
薬師寺から唐招提寺までは、このように一本道を歩いて行くと約10分ほどで到着できる。
こちらの世界遺産:唐招提寺の南門前には、ご覧のように既に20人近くの人が並んでおり、ガードマンも立っていた。
このような光景が薬師寺でも見られるモノだと思っていたのだが、ちょっと事情が違ったようだ。
唐招提寺というと、奈良時代の759年に古代中国の唐から「鑑真」が何度も渡航に失敗して、更には失明しながらもチャレンジし続けて、やっと日本に来れてから建立した寺である。
ただ、唐招提寺が大晦日の夜に開門となるのは23時15分頃で、まだ1時間以上も待たないといけないので、先に開門(22時30分から)となる薬師寺に戻る事にした。
やって来た道をそのまま戻っても薬師寺に早く着いてしまうので、東側を流れる「秋篠川」沿いの遊歩道を歩いて、ちょっと遠回りしながら戻る事にした。
ただ川沿いにあった遊歩道は暗い箇所もあったので、女性の方はちょっと不安になりそうな場所でもあるが。。
大阪市内と違って奈良市内では、夜空を見上げると星が何個も光っているのが見える。
奈良時代だったら、もっと夜空に星が見えたのかもしれないが。。
薬師寺の南門にて
そして薬師寺の北側の門に戻って来ても相変わらず人影がなかったので、近くをブラブラして反対側の「南門」までやって来た。
するとこちら側には20人近くの人が集まっていて、この行列を見て少しホッとしたのである。。
奈良県民はゆっくりしてるシカよ!
大阪人は”せっかち”やから、しゃーないで!
この行列を見て、「開門するのは北側の門ではなくこの南門だけか?!」と思っていたが、冷静に振り返ってみると、薬師寺の大きな駐車場が南側に設置されているので、車で訪れた人が近い南門の前に並んでいただけのようだ。。
大晦日は寒いし、車で来る人が多いシカよ!
確かに大晦日は0度まではいかなかったけど、5度くらいの気温で肌寒かったが、防寒対策にだいぶ着込んできたのでそこまでは寒くなかった。
それと、この寺に奉納されているお神酒を呑ませてくれれば、少しは温めたのだろうが。。
そして2022年12月31日の大晦日、22時29分頃になるとこのように開門を待ちわびる人達がゾロゾロと集まって来ていた。
普段は拝観料が必要な薬師寺の境内に、大晦日から元旦にかけて”無料”で入れるので、余計に来たくなった人もいるのかもしれない。
ソレはオマエだ~~!(笑)
そして開門予定時間22時30分頃に南門の扉が開き、待ちわびていた人達がゾロゾロと境内に向かって進んで行く。
そんな薬師寺に入っていく人の大半はファミリーみたいな団体で、独りで来ているのはボク位であったが。。
ワタシは「寒いのは嫌や!」と断りました!
薬師寺の南門側から敷地内に入っていくと、その中には更に「中門」が控えている。
ちなみにこの中門は、1984年になって復興された門となっている。
16世紀後半に燃えてしまった中門は、約400年間に渡って再建されずだった。
薬師寺や唐招提寺では普段”夜間拝観”が行われていないので、このように暗くなってライトアップされた金堂や塔を間近に見られるチャンスでもある大晦日。
そんな中門の脇でやって来る人間を監視している大きな像は、一般的に見られる仁王像ではなく、「二天王像」という鎧を纏って刀も持って武装している像となっている。
そんな中門をくぐって進んで行くと、綺麗にライトアップされて、23時前の夜とは思えない位に明るい薬師寺の「金堂」が見えてくる。
薬師寺に早めに到着した時には、「今年は開催中止かも?!」と思ってしまう程にひと気がなく静まり返っていた薬師寺も、開門の22時30分を過ぎるとゾロゾロと一気に人が湧いてくるのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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