九州縦断旅:鹿児島編
旅行期間:2020年8月中旬~下旬
雄大な桜島に上陸!
さて昨日鹿児島に到着し、明後日の夕方の飛行機で帰るまで丸3日間鹿児島を満喫します。まず今日は去年鹿児島を訪れた際にあまり体感できなかった桜島の島巡りをしたいと思って、まずは桜島に向かう定期フェリー乗り場へとやって来ました。
住所:鹿児島県鹿児島市本港新町
【料金】大人200円/子供 100円
※交通系ICカード/クレジットカード使用可能
【運行時間】24時間運航 桜島まで約15分
鹿児島市内の桜島に向かう
この桜島へと向かう定期便フェリーは、片道大人200円で約15分の運行時間という事で、”安くて&早い”という立ち食いうどん屋のようなイメージのフェリー。この桜島と鹿児島市街を繋ぐフェリーは1934年頃から運行開始されたおり、今では公営企業の鹿児島市船舶局が運営している。
この桜島~鹿児島市街を繋ぐフェリーには、それぞれに目的地を持つ人が利用するだけではなく、その桜島の先にある垂水地区や更に下に延びる大隅半島などから鹿児島市内に向かう人も陸続きを走るよりも短時間で到着できるからという理由でも好まれているそうだ。
去年大隅半島の先端にある佐多岬に行った帰りに、このフェリーに乗りましたよ!
この桜島と鹿児島市街を結ぶフェリーは、今では約400万~450万人程の年間利用客がいるという。桜島には高校が無いので、鹿児島市街側に通う通学の重要な足にもなっているフェリー。
だから安くて、便の数も多いでごわす!
これから桜島へ連れて行ってくれるのは、この「第十六櫻島丸」である。今この桜島~鹿児島市街を結ぶ航路では、5隻が現役で使用されているようだ。
この船は「ドルフィンライナー」という愛称が付いてるブヒ!
この「第十六櫻島丸(ドルフィンライナー)」は、こちらにあるように進水式が平成10年(1998年)11月に行われて、船の竣工自体は翌1999年1月。船の全長は約54mで、旅客定員は736名で、車両積載可能数は乗用車サイズで約64台だという。
やっぱりフェリーといえども一応気分的にはクルーズのつもりなので、デッキ席に陣取る。いつも行き来しているフェリーの常連さん達は暑い真夏時期だったので、当然の如く冷房の効いた船内室に大半の人が入って行ったけど、やっぱり観光客は景色を眺める事が出来るデッキ席に群がってしまうのである。
こちらに見える近代的な施設のような建物は「いおワールドかごしま水族館」。1997年に造られた水族館で、目玉はジンベエザメとサツマハオリムシというクネクネしたチューブ状の虫みたいな水生生物だそうだ。
こちらはフェリーのデッキから先程のウォーターフロント周辺を眺めた景色。さっきいた自称ホームレスおじさんの姿は、遠すぎて確認が出来ない。。
この桜島~鹿児島市街を結ぶフェリー航路はピストン輸送しているので、出発までに桜島側から到着するフェリーを必ずと言っていい位の頻度で眺める事ができる。
ボクは車を持ってないのでこのようなフェリーに乗るとなると、一般乗客のつもりだけど普段車を乗っている人からしたら、車で乗る前提のフェリーという考えになるんだろう。フェリーには約60台位の乗用車が積めるという事で、よ~~く見ると下の2段に車が積まれているのが見える。
こちらのフェリーは「桜島丸(サクラエンジェル)」という名前で、船内はバリアフリー化されていて、電気推進船だという。今この航路で運航しているフェリーの中では2番目に新しいようだ。
桜島に向けて出発!
そしてフェリーが遠くに見える桜島に向けて出港しました。ここデッキは桜島の景色がよく見えるけど、その分風が強い。でも風が強いおかげで、しかも屋根があるのでそんなに暑さは感じなくて、クルーズの景色を楽しむには最高の場所である。
桜島へ向かうフェリーからの景色① 動画
なおこれから桜島に着いてレンタサイクルを借りて桜島を一周するつもりで、その終わる時間にもよるけど鹿児島市街側に戻ってきてからも、この先に見えているハズの石橋記念公園や多賀山にある東郷平八郎のお墓などを訪れようと考えている。
さて果たして予定通りに行く事ができるかな?!
欲張ってはいかんばい!地道に1つずつ前進でごわすよ!
フェリーの航路の先には、雄大な桜島が見えている。鹿児島県の象徴的な山であるけど、その全景はあまりハッキリと見えない。これは雲が掛かっているように見えるけど、実は雲ではなくて噴煙なのである。桜島は今でも活火山であり、年中噴火を繰り返し起こしているのである。
桜島では主に「爆発」(爆発的噴火回数)というと、震動や噴石を伴う噴火の事を示す。また「噴火」は火口から1,000m以上噴煙を上がる事を示す。
ど~も~初めまして!ちなみに去年は爆発回数228回、噴火回数393回なんだド~~ン!
このフェリーの海上航路は、実は国道224号線の海上区間(約8.8km)となっている。桜島が”大正大噴火”で垂水地区と陸続きになり、その道が出来た垂水地区から桜島の南側から西側に通って、そしてこのフェリーのルートも通って、最終的には西郷隆盛像の前の道まで続いているそうだ。
この桜島って県外から来た人間からすると、このような光景を見てもあまり火山のようには感じないけど、ここ10年間でも最も噴火などの回数が多かった2011年には1年間で爆発回数996回、噴火回数1,355回を記録しているという。
桜島の人が「せっかく来たんだから、爆発を見れたらいいのにね!」と言われてゾッとしてしまった・・・
火山からしたら噴火なんて、人間がしている呼吸と変わんないド~~ン!
桜島へ向かうフェリーからの景色② 動画
阿蘇山の中腹にあった草千里ヶ浜の火山博物館前に置かれていた、大きな火山弾を見ていただけに「噴火なんてしたら、あんな大きな岩が飛んでくる可能性があるんだから・・・」と思っていたけど、桜島の人からしたら噴火など日常茶飯事の御様子だった。。
桜島に住んどる人間は、少々火山がクシャミした位じゃ驚かんド~~ン!
そんな雄大な桜島の姿に見惚れる事約15分で、桜島側のフェリーターミナルが近づいてきました。この桜島と鹿児島市街側を結ぶ手段はフェリーしかないけど、それを便利にしようとこの海路間に橋を掛けたり、海中トンネルを造る案などが検討されている。しかしいつまた大きな噴火が起こるとも分からない桜島だけに、それに難色を示す声の方が大きいようだ。
もし桜島まで橋が架かってしまったら、桜島の尊厳が欠けてしまうでごわす!
さて桜島側フェリーターミナルに接岸していくフェリー。なお、これからサイクリングで桜島を一周する予定だけど、勿論今の時点では自転車は手元にない。この桜島で借りる予定だけど、まだ予約もしていない。このクソ暑い真夏の日中&コロナ禍の2020年だったので、サイクリングを選択する人も少ないだろうと予測して、あえて予約せずにレンタサイクルできる2店舗を実際に見てから選ぶ事にしていた。
なおこのフェリーには勿論自転車も持ち込み出来て、運賃はプラス130円。桜島で借りずに鹿児島市街側でレンタサイクルして持ち込んでもいいけど、ロードバイクをレンタルするお店がイマイチ見つからなかった。でも電動アシスト付き自転車のレンタルはあったので、桜島内は結構高低差があるので電動はいいかもしれない。
実はまだ電動アシスト自転車には乗った事がないのです!1回乗ってしまったらもう元には戻れないだろうと思って・・・
桜島のフェリーターミナルへと向かうスロープを歩いていると、その脇では忙しなく行き交う車が見える。普通に歩いて船を降りる人は少ないように見えたけど、このように車で乗船する人の方が多いのかもしれない。
このようにフェリーから次々と飛び出してくる乗用車の動きを、しばらく眺めているだけでも面白い。
まるで子ブタが次々と出てくるみたいブヒ!
桜島に到着する!
そして桜島のフェリーターミナルに到着して、この桜島側で乗船運賃200円を支払う。こんなフェリーだったけど、2018年9月からは交通系ICカード&電子マネー&クレジットカードも一部使えるようになっていて、意外と支払いが便利だった。
さて桜島に到着してからまずはトイレに直行し、ミネラルウォーターを購入。この夏場の旅ではついつい水分補強をするのを忘れがちであったので、喉が渇く前に買っておけば、水が重たいのもあって「早く飲んでしまおう」と思ってしまうだろう作戦を実行するのであった。。
気合があれば、熱中症も怖くないでごわす!
21世紀の皆さんはこのオジサンの言葉は無視して、こまめに水分を取るブヒ!
さてとりあえずフェリーターミナル内にあった桜島の地図を眺める。桜島の外周道路は1週が約36kmほどあり、自転車で回るには一般的には3~4時間ほどかかるそうだ。このフェリーターミナルは桜島でも西側の場所で、最低限見たいと思っていた埋没鳥居は桜島の反対側の東側中腹にあるようだ。
そんなフェリーターミナル内には、こちらのサッカー選手である遠藤保仁選手の写真などが飾られていた。日本代表にもなった遠藤保仁はこの桜島出身なので、このように”ふるさと大使”となっているようだった。
この遠藤保仁選手はJリーグの最多出場試合数や日本代表国際Aマッチ最多出場数といった日本記録を樹立した、現サッカー界の巨人でもある。なお今年41歳になる遠藤保仁選手は、今期もジュビロ磐田でレンタル移籍という身で現役を続けるという。
とりあえず桜島フェリーターミナルから駅前のようなロータリーに出てみて、桜島の空気を吸ってみる。桜島に来る前はもっと火山灰が漂っているようなイメージがしていたけど、この時は全然降っていなかった。
もっと火山灰を降らしてほしければ、地面を蹴ればいいド~~ン!
桜島港フェリーターミナル
住所:鹿児島県鹿児島市桜島横山町2
【料金】大人200円/子供(小学生まで) 100円
※交通系ICカード/クレジットカード使用可能
【運行時間】24時間運航 鹿児島市街まで約15分
この桜島港のフェリーターミナルの住所を見ても分かるように、ここ桜島は鹿児島市になっている。元々は鹿児島市ではなく鹿児島郡桜島町という地名だったけど、2004年に鹿児島市に編入されて今に至るようだ。
そんな桜島港フェリーターミナルのロータリー前にあったこちらのお店は、桜島でレンタサイクルをしているお店の1つ目である。「桜島レンタカー(レンタサイクル)」では勿論車もレンタルできし、自転車もレンタルできる。レンタサイクルは1時間300円、レンタカー(2時間) ①軽自動車4,800円、②乗用車6,500円(※ガソリン&保険込み)だそうだ。
まずは月讀神社を訪問
そんなロータリー前でのレンタサイクルは、安いけどママチャリのような自転車っぽかったので、さすがに桜島一周となるとシンドイなと思ってパス。もう一か所にあるレンタサイクルでは先程のお店に比べると割高だけど、ロードバイクが借りれるという事でそちらの方に行ってみる事にした。
・・・という前にまずは桜島の土地勘を得るために、これもフェリーターミナル前にあった「月讀神社」をちょっと訪れてみる事にした。
住所:鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722−8
別にこれから行うサイクリングで「怪我無く過ごせますように!」なんて祈るつもりは毛頭ないけど、グーグルマップを見ていたら展望台があるという事だったので、ちょっと神社内を散策する。
最近の日本男児は、神様を信じなくなったでごわす!
神社の入口はこのように細い道で上り坂。その脇に見えるソテツが何とも南国の雰囲気を醸し出している。神社の境内にソテツは似合わないイメージがあるけど、鹿児島にはある事情でソテツがよく植えられていたり、生えているのを見かける。
この月讀神社の起源はなんと700年代にあるらしくて、約1300年程の歴史を持つ神社だという。しかし大正3年(1914年)に起こった“大正大噴火”で、この桜島内の建物などは2m以上の火山灰が降り積もり、この神社は火口から流れてきた溶岩に飲み込まれてしまったという。
飲み込みたかった訳ではなく、たまたま流れた所に神社があっただけド~~ン!
その大正大噴火の前は1700年代や1400年代にも桜島が大噴火したという記録はあるものの、その被害詳細に関しての資料はあまり残っていないそうだ。なおこのような大噴火が起こると溶岩は避けれても火山灰が1.5~2mほど降り積もるので、農作物が全滅してしまい生活できなくなってしまう。この大正大噴火の後には当時約2万人が桜島に住んでいたそうだが、その大半が桜島を出る事になったという。
だから日常的に噴火したり爆発したりもする桜島だけど、下手にその大噴火の際に鉢合わせすると大惨事となってしまう。そう思うと単なる景色がいい山ではなく、時限爆弾が巻き付けられた山にしか思えなくなってしまうのである。。
200~300年に1度の、宝くじに当たるような確率の大噴火だド~~ン!
とりあえず手を清めるというよりは、この冷たい水を頭から浴びて冷を取る。
これからは自転車で回るのであるが、その恐ろしさをこの時は知らないのであった・・・
この神社ではこのように色んなおみくじが置かれていて、その中でも左側に見える”鳩みくじ”と”ふくろうみくじ”が可愛らしいパッケージで人気のようだ。ただ神頼みしない男はこんなおみくじ自体にも興味がないので、横目で通り過ぎるのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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