九州縦断旅:鹿児島編
旅行期間:2020年8月中旬~下旬
登ったら降りるだけ
さて真夏の開聞岳登山も無事山頂まで2時間17分要しながらも、何とか辿り着く事が出来ました。山頂で休憩も兼ねて昼食を食べて、約20分滞在してこれから下山する事にします。
帰りはロープウェイという選択肢はないので、勿論徒歩で降ります・・
開聞岳山頂から下山する
そして登っている時には全然気づかなかったけど、山頂を降りる時にこのように開聞岳山頂付近に神社が造られていたのを発見する。こちらは「御嶽神社」と名前が付けられていて、大昔からこの開聞岳を御神体とする山岳信仰があって、それの神社のようだ。
昔から山は人間にとって、信仰の対象だったタケ!
今の人間は信仰心が無くて、山に入る時すらお辞儀もしないド~~ン!
下山途中の頂上付近でこのような矢印看板を発見するけど、「下山口(しもやまぐち)」という読み方をしてしまった。よ~~く考えれば「下山口(げざんぐち)」なのだろうけど、漢字には色んな読み方があるので出来ればルビ(読み仮名)を振っていた方が親切だったかもしれない・・・。
なかなかそんな間違いする奴、おらんタケ!(笑)
さて頂上付近は岩場が多かったけど、登りは這いつくばるようにして登ってきたから問題は無かった。しかし下りはこういった岩場が結構な難所のように感じた。どこに足を着くかでバランスが崩れたりする可能性があり、下手に落ちるとこのような岩の角で体を打ってしまったら大事になるし・・・。
だからこのような岩場はしっかりと手をついて、ゆっくり体重移動をして移動していかないといけないのだけど、頂上まで登って目標を達成してしまった油断から、このような場所で案外滑ったりしやすい。案の定、このような岩場で滑ってしまい、足首を岩にぶつけてその箇所がちょっと腫れてしまったりもした。。
帰りは登りよりも清々しい気分で降りて行けたので、このように周囲の景色を眺めてもちょっと先程とは違うような見え方だった場所もある。しかし後で写真を見てみると、そんな登り時の景色と下り時の景色にあまり差異は見られない。恐らく上り下りしていた時の気分の違いで、景色の見え方が変わっていただけなのだろう。
このような高さからパラグライダーなどで飛んで降りれたら、楽で楽しいのだけど残念ながらそんなサービスはこの開聞岳では無かった。ただ阿蘇外輪山の大観峰ではパラグライダー飛行をやっていたので、興味ある人は大観峰に寄っても楽しめるのではなかろうか。
さて下りには難関にも思えるハシゴが架けられていた場所に戻ってきた。これまでは下りの方向を向きながら下れる場所ばかりだったけど、このハシゴはさすがに振り向いて反対側を向かないと降りれない場所だった。
開聞岳は遠くから眺めると木々が生い茂っている山に見える。ただし頂上付近は実際に登ってみると、岩が沢山転がっておりゴツゴツした場所が多かった。
開聞岳頂上付近はあまり太陽の直射日光を遮る背の高い木々が無かったので、直射日光を浴びやすかった。だけど標高がそれなりに高いからか、思っていたよりも暑く感じなかった。なので真夏の登山であったけど、暑い温度で苦しむというシチュエーションは無かったと思う。
ここは登りの時は頂上へ通じる穴みたいに見えていた場所を、反対側から眺めた景色。同じ登山道でも登りに見るのと、下り時に見るのでは全然違って見えるのだ。なので登山をすると同じ登山道も楽しむ気持ちさえあれば、2回分楽しめる訳でもある。
下りで9合目に到着
下りはやっぱり登る時よりも早く移動できる。登り時は20分掛かった9合目~頂上間であるが下りは14分。しかし調子に乗ってヒョイヒョイと岩場を降りて行っていたら、何回か滑って足を岩場に強打してしまった。ただ幸いにもそんなぶつけた箇所はちょっと腫れはあったものの、歩くのには支障が無い程度で済んだのでラッキーだった。
下り時には「本当にこんな登山道を登ってきたのか?!」と思う位に、さっきまで見ていた景色とは思えない景色が待ち受けている。このようにビッシリと苔が生えた岩なんて、全然見た記憶が無いし。。
人間の記憶なんて、だいぶ適当タケ!
頂上で出会った親子はボクが昼食を食べている間に下山していったが、あまり降りるスピードが速くなかったのでこの辺りで追い越した。ただ登山初心者はスピードではなく、怪我無く進む事を重視すべきだと感じた。
下山中に8合目に到着
そう言いながらもやっぱり下山時の方がスピードは速い。登りは8~9合目までは18分掛かったのが、下りは14分のラップタイム。別に早く下山したいという気持ちは無かったけど、重力の影響で自然と早く降りていきガチなのだろう。
そして下山中は合計6人の登山客とスレ違った。でも登山中と違って下山中は頂上まで登り切った者として、優越感を持ってスレ違う登山客に挨拶していた。さっきまで自分が登山していた側だったので、その辛さが理解できる。
だからこそ、何とか頑張って頂上まで辿り着いて欲しいという気持ちを込めて挨拶したのである!
綺麗に管理・整備されている日本庭園で見かけるような美しい苔が、このような下山中に所々で見られる。今いるのは自然が広がる山の中なのでこういった光景に出会えるのは当然でもあるけど、こういった1つ1つに一期一会の気持ちを持って感激していくのはとても大事だと思う。
そして「このような橋を登り時に渡ったな~~!」とか思い出しながら、懐かしく思いつつ渡っていく。それにしても登り時は足元に鎖が繋がれていたかのように足が重かったけど、この下山時は足に羽が生えているかのように身軽に進んで行く。
今日の一番大きな目標はこの開聞岳登山であった。とりあえずもうその目標は達成したけど、これからまだまだアチコチと訪れる予定にしている。その中でも楽しみにしているのが、ここから歩いて約1時間程の場所にある「開聞温泉」である。この温泉は大きくなくて”知る人ぞ知る”といった感じの秘湯的な温泉のようで、下山後にそのまま電車に乗って帰るのも味気がなかったので、この温泉に寄り道する事にしていたのだ。
このような岩場の下りは着地した時の足の角度が不安定になり易い。なので下手したら足を挫く事に繋がるので、慎重に下るべき場所である。ボクは何とか足を挫かずに下山出来たけど、途中に何回も足をグネッてしまった。。
下山中の7合目に到着
足早に下山していっていると7合目の道標が見えてくる。この8~7合目のラップライムは最高を記録してたった10分間で降りる事が出来ていた。それだけ足が速くなって下っているという事。ただ登り時は15分しか掛かっていないので、比較的早く移動できた区間かもしれない。
そしてこういう下りの景色を眺めながら進んで行くと、大雨が降ってこの登山道を流れ落ちていく川の水になりきって、「コッチ側から、こう流れていくんだろうな~~!」とか思いつつ下っていく。
そしてこの辺りではそんな川の水が流れ落ちてくる事によって、中途半端な大きさの石も一緒にゴロゴロと流れ降りていくのだろうと、得意の妄想力を発揮しながら下っていく。
登り時であればゆっくり眺めていたかもしれない、このようなこぼれ陽を受けて成長しようとしている草木なども下り時ではゆっくりと見ている時間が無かった。
下山時に6合目に到着
このようにさっき7合目の道標を見たと思ったら、またすぐに6合目の道標が見えてくる。勿論この下り時に撮った写真の枚数が少ないのであるが、それはそれだけ写真を撮る間も無く、下って行ったという裏返しでもある。
ただこの6合目位から下り時には、特に気を付けて降りていかないといけないエリアだった。こういう道を走って降り慣れているトレイルランナーなどだったらあまり気にならないだろうけど、こっちは”にわか登山者”である。
というのもこの辺りから足元の道が不安定になってくるからだ。この辺りはまだ落ち葉が敷き詰められていて、そこまで問題は無かったけど、これよりも下の方に問題が出てくるのである。
そして更に進むとこのように砂利道となってくる。さっきの落ち葉が敷き詰められている場所では滑る事はなかったけど、このような大小の石ころと土ばかりの所は下ってくるスピードによって足元の石ころで滑りやすくなっていた。
そんな滑り易い足元の状況はこんな感じ。大小の石ころが登山時は全く問題なかったけど、下山時にスピードに乗って降りてくる連中に悪さをしてやろうと待ち構えているかのようにも思える砂利道。。
山には悪さはないよ、降りる側に問題があるタケ!
5合目まで下山してくる
下り時は撮った写真の枚数が少ない事もあったけど、あっという間に5合目に到達する。たぶん登り時の1.5倍位の速さで降りれていたハズ。
さて体は少々お疲れだったけど、下山時にはあまりパワーを使わなかったので、この間に回復したような感じだった。なお下山してから今遠くに見えている岬の先端「長崎鼻」まで行ったけど、あそこまでは平坦な道続きなので根性さえあれば到達できる場所だった。
この開聞岳登山の中間地点である5合目は、このようにウッドデッキの展望台みたいな造りになっていたので、覚えやすい場所。また周囲に高い木々が無いのでヘリコプターでの救助ポイントにもなっていた場所。
そして5合目から下っている途中に、思わず足を止めてしまうものを見つけてしまう。それはこの写真を見れば分かると思うけど、ジブリ映画『もののけ姫』に出てくる猪神の「乙事主(おつことぬし)」に見えてしまいそうな木株であった。
横から見ただけではなく、このように角度を変えてみて見ると更に猪の顔に見える木株。その完成度の高さにこれが自然に出来たものではなく、芸術家が人為的に仕上げた作品のような物にも見えてしまった。
という事でここでちょっと芸術作品にしばし見惚れるのであった・・・
そしてそんな小休憩を挟みながら、どんどんと開聞岳登山道を下山していくのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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