北海道/札幌旅
旅行期間:2020年9月1日~4日
貫禄ある小樽の街並み
北海道旅2日目は、まず北海道でも西側にある余市町まで来ています。目的にしていた余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸留所」はガイド付きツアーのみでしか入れずで、しかも当日その予約をすると最終枠である15時からの案内という事だった。とりあえず近くにあった余市駅を訪れて近くで昼食を食べたけど、まだ12時過ぎ。まだまだ時間が余っているので、余市町に来る途中に素通りした小樽の街まで行ってみる事に。
北の大地、北海道にて
こちらの建造物は余市町にある消防署の建物で、ニッカウヰスキー余市蒸留所に合わせてスコットランド風の建築物というイメージの外観となっている。さっき見た万年赤字のJR北海道とは、建物に掛けれる予算の違いがこういった外観に表れているのかもしれない。
こちらはそんな余市町の消防所にあった消防車であるが、これもせっかくの赤系デザインなので、出来れば余市の町の名産品でもあるリンゴのマークなども遊び心で入れれば面白かったかもしれない。
畚部岬から石狩湾を眺める
余市町から小樽の街に向かって東へと車を海岸線に走らせていると、夏場という晴れの気候が気持ちいい時期だったのもあって、左手に見える石狩湾が綺麗に見える地帯だった。そしてその景色を写真に収めたいという気持ちが湧いてきて、途中で車を停めてその景色を眺めてみる事にした。
こちらは北側の方面なので石狩湾でありながら、日本海でもある海。しかしこのように目の前に見える海は、綺麗な色をしている。雪が沢山降るイメージが強い北海道だけど、このように夏場は海がとても綺麗に見えるスポットと化すのである。そして基本的には雪国の北海道だけど、一応夏の短い期間だけど海水浴場をする人も多いという。
この右側に見えているのは「畚部岬(ふごっべみさき)」という難しい名前の岬である。北海道という場所は明治時代になってやっと開拓使などが開拓した場所で、それまではこの地方に住み着いていたアイヌ人達が暮らしていた場所なので、そのアイヌ人が名付けた地名がそのまま今でも残っている所が多い。その為に北海道ではこのように読み仮名すら分からない土地が沢山存在しているのである。
畚部岬付近から眺める石狩湾 動画
小樽の街にて
そして余市町から車で約40分程走ると、北海道で札幌の次に観光地ともなっている小樽の街に到着する。そして小樽の街は既に観光地されているので、車で来るとそこそこな料金設定の駐車場ばかりでどこに停めようかと難儀する場所でもある。そして今回車を駐車したのは普通の駐車場ではなく、小樽の老舗かまぼこ店である「かま栄」工場直営店の有料駐車場だった。ここに駐車すれば店にて商品を購入すると、駐車料金が1時間無料となるからだ。
「かま栄」の蒲鉾は北海道でも有名だから、帰りにお土産を買うよ~!
という事で駐車場に車を置いて、小樽の街を散策する事に。特に小樽の街に行きたいとは思っていなかったけど、オルゴール博物館は無料で入れるから、そこには行ってみたいと思っていた。
オマエ、無料な博物館好きやな~!
この小樽の街は江戸時代から松前藩が蝦夷地と貿易をしていた拠点であり、明治時代になって開拓されていった北海道でその中心地となっていた札幌から近い港として、昭和前半までは港町として発展してきた街である。しかし昭和後半に入ると他の北海道内の港町の発展や他の要因などもあって、小樽を経由せずに札幌との流通が増えた為に小樽の街は衰退の一路を辿る事になる。
しかし明治時代に造られた歴史的な建造物などが現存している小樽では、それを生かした観光都市として存続する道を選ぶ。北海道イチの都市である札幌からは、車で約1時間、電車では約30分と近い立地を利用しての事だったが、それが成功し今では北海道内でも一大観光地として今日も存続している街である。
そして小樽の街では主に若者の姿がよく見られた。小樽の街もより若者向けにこのように気軽に食べ歩き出来るお店や、レトロナ建物を改装してお洒落な品物を販売しているお店になっていたりと、若者が集まりそうな雰囲気を感じさせる街造りになっていた。
日本という国は昔から地震が多い国だけあって、明治や昭和時代の建物は全体の建造物からいうと現存している数が圧倒的に少ない。海外では何百年も前に建てられた建物を補修しながら今も使っている場所が多いけど、日本では壊して新築にするのがとても多い。そういう意味ではこのように小樽の街には明治時代の歴史ある建物が、沢山現存している街並みを見れるのでそれが観光資源として多いに貢献していた。
といってもここは日本なので小樽のメインストリートが全部歴史的建造物ではなくて、このように勿論例外もある。なおこちらの建物は北海道でも老舗スイーツ店の雪印パーラーで、このような夏場には女子が群がってアイスクリームを欲して押しかけるようなお店である。
夏場はやっぱりアイスクリームは欠かせないよね~!
こちらは大きな観光地に行くと必ず一軒はある、面白いデザインのTシャツなどを販売しているお店である。このように北海道らしいメッセージを入れたTシャツが販売されていたが、あれこれと購入するとタンスの中の在庫が増えるだけなので、よほど気に入った物に出会わない限りは簡単に服は買わないようにしている。
こちらの建物は1988年に開館した「北一ヴェネツィア美術館」という、ベネチアにある『グラッシ宮殿』(Palazzo Grassi)をモデルとして造られた建造物で、中は北一硝子という小樽の老舗ガラスメーカーが経営している。なおこの「北一硝子」という会社は今ではガラス製品だけではなく、レストランやカフェや酒造りまで幅広く事業を展開している会社である。
北の大地北海道だけどまだ9月2日という真夏に近い時期だったので、直射日光が当たる場所では結構暑かった。ボク1人だったらそれでも問題なかったけど、今回はメグちゃんという同行者がいたので日陰になっている方の道を選択して歩くのだった。
ワタシは日陰を歩くから、ソッチは日向を歩けばいいよ!
ただ明治時代などに造られて現存する小樽の歴史的建造物も、その大半は観光地化された街に合わせて内装がリニューアルされて飲食店や商品が販売されているお店ばかりなので、その観光地観光地となっている場所という感じを強く受ける街となっていた。
個人的には買い物には興味が無いので、あまりこのように観光地化された街では退屈しますね・・・
こちらの建物は先程ベネチア風の建物を造っていた「北一硝子」の店舗で、小樽市内だけでも7店舗のガラス専門店を展開しているやり手の会社でもある。なおこの北一硝子では「エフエム小樽」というラジオ局まで運営しており、小樽に根付く企業となっていた。
そんな観光地化されている街並みを歩いていると、お次は可愛らしいスヌーピーの像が置かれている店舗が待ち受けているのが見える。基本的には旅中につまみ食いはあまりしないので、こういった商店などは写真を撮るだけで、特に買い物はする事がない。
だからここでもそんな可愛らしいスヌーピーの像の写真だけを撮って、お店には入らずに先に進むのである。
こちらは「スヌーピー茶屋」という”スヌーピーと和を融合したテーマカフェ”となっているお店で、日本国内では小樽店を含めて伊勢店・由布院店・京都:錦と4店舗を展開している。このようにスヌーピーらしく可愛く盛り付けされた1,580円のハンバーグオムライスは、”インスタ映え”の材料として若者をターゲットにした商品のようだ。
スヌーピーが可愛くて、食べるのが勿体ないよ~~!
けどもし出てきたら最終的には、食べてしまうんでしょ?!
そりゃあ、出てきたら最終的には食べるよ~~!(笑)
そして小樽の街を歩いていると、また「北一硝子」の商店が見えてくる。この「北一硝子:三号館」は1891年に建てられた”小樽市指定歴史的建造物”にも指定されている歴史ある建物で、1988年には『第1回小樽市都市景観賞』にも選ばれているそうだ。なおここのお店では店内にカフェがあり、明治時代から使われている石油ランプが167個も設置されているレトロな雰囲気も醸し出す空間になっているという。
お次に見えたこちらの「六花亭」というお店は、北海道では知らぬ者がいないという代表的なお菓子の「マルセイバターサンド」を販売している六花亭製菓株式会社のお店。この六花亭製菓株式会社は、北海道内だけで60を超える店舗を出店しており、年間売り上げは190億円に達するという。
北海道民ならみんな知っているお店ばっかりよ~!
このように北海道には本州の人間にはあまり知られていないけど、北海道内ではみんなが知っている程の人気店が実は多い。なおその六花亭の隣にあった、こちらの建物に入っていた「北菓楼」というお菓子のお店は、北海道砂川市に本社を置く製菓メーカー企業の「ホリホールディングス」のグループ会社。このお店でも人気なのがシュークリームで、なんでも北海道にやって来たパイロットやCAさん達がお土産に買って帰ったのが口コミとなって、大人気になったんだとか。。
ここのシュークリームも美味しいよ~~!
さてこの観光地化された小樽の街は甘いもの好きな女子だと、アチコチと目移りしそうな街となっている。しかしボクは食べ物にはあまり興味を示さずに、ブログ用に色んな写真を撮りたいタイプ。そして、目指していた「オルゴール博物館」にやっと到着する。
やっとオルゴール博物館に着いたと思って、後ろを付いてきているハズのメグちゃんを振り返って見ると、このようにその大きな影が消えていた・・・。
するとこのオルゴール博物館の向かいにあった、これまた小樽ご当地菓子店「LeTAO(ルタオ)」の前でメグちゃんの姿を発見する。
このチョコレート、試食で食べさせてくれるって~!(笑)
と生チョコレートの試食を勧めるお姉さんに、導かれるようにたたずんでいた。。
「小樽オルゴール堂:2号館アンティークミュージアム」にて
そんな甘いものに導かれそうになっているメグちゃんを強引に引き連れて、一応の目的地としていた「小樽オルゴール堂」へと入る事にする。
せっかく無料でチョコレート食べれるんだから、もっとゆっくり食べようよ~!
・・・・・・
この「小樽オルゴール堂」というお店は、昭和42年(1967年)に開業されて約25,000点に渡るオルゴール製品が販売されている、国内最大級のオルゴール店である。そしてここは2号店となっていて、オルゴール博物館としてアンティークな品物が展示されているので、「特にオルゴールを買う気はないけど、レトロなオルゴールは見てみたい!」と思う人向けの場所となっている。
ちなみにここから近い「小樽オルゴール堂」の本店は、1912年に建てられたレトロな建物を改装して営業しており、”小樽市指定歴史的建造物”にも指定されている建物である。
こちらの店舗である「小樽オルゴール堂:2号館アンティークミュージアム」はオルゴール博物館となっていて、このようにアンティークとなっているオルゴール製品が沢山展示されている。このオルゴールは主に19世紀頃から一般的に造られるようになり、ディスク型オルゴールという平盤式のオルゴールが世界的に普及していった。
なお、オルゴールのイメージというとそんな平盤式のディスク型オルゴールではなくて、シリンダー式のオルゴールの方がイメージが強い。オルゴールは大きな物はやがてジュークボックスにその座を奪われると小型化していき、小型化に向いていない平盤式のディスク型オルゴールは廃れて、現在よく店頭などで見かけるシリンダー式のオルゴールが一般的に見られるオルゴールとなっていったようだ。
こんな旅はまた次回に続きます!
よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!
↓↓↓↓北海道札幌旅行記:初回↓↓