九州縦断旅行記(秋)2020年-㉖
旅行期間:2020年10月24日~28日
(Take the first ferry in the morning from Karatsu to Takashima, the holy land of lottery tickets.)
朝イチの唐津!
さて九州旅3日目の朝を迎えました。朝6時過ぎに健康的に目が覚めて、まずはホテル内の大浴場に行って目を覚まします。そして5階の部屋からは今日も綺麗な晴天になりそうな予感の朝焼け景色が見えている。
なお今日の移動ルートはこちらのように、まずは唐津城近くから出発する渡船に乗り込んで、唐津湾に浮かぶ高島へ向かう。その後は本日宿泊する天草のホテルに向かって南下していき、武雄温泉・祐徳稲荷神社を経て長崎県入りして、小浜温泉・雲仙地獄などを訪れて、雲仙からフェリーに乗って天草へ渡る。なおこの雲仙から天草に渡るフェリーはそんなに遅くまでは運行していないので、もし乗り遅れたら天草行が出来なくなってしまうので、あまり悠長な見物は出来ないという。
今日はちょっとハードスケジュールやけ、頼むわ!
「ホテル&リゾーツ唐津」での朝食
まず高島に向かう渡船の朝イチ出発便が朝の7時50分。そしてこの「ホテル&リゾーツ唐津」の朝食会場オープンが、朝の7時から。ただこのホテルに宿泊している客層を把握していたエロ坊主オジサンや朋ちゃんからは、「たぶん朝食会場が団体客で混み合うから、早めに入ろう!」との事で朝食会場に向かう。するとご覧のように朝一番から、団体さんが押し掛けてきて一気にビュッフェ会場が人で埋まってしまう。。
時間に余裕があればゆっくりと朝食を食べてもいいけど、今日は船の時間に遅れる訳ではないので、あまり料理を吟味する事も写真を撮る事もせずに、団体客の先回りするように料理を取って席に着く。
そしてこれが本日の朝ご飯。全く佐賀県でも海沿いで海産物が新鮮に味わえる唐津市で、とても食べているとは思えない朝食の内容となってしまった・・・。
ただこういったホテルの朝食会場ビュッフェは一般的な料理が多くて、イカの刺身などが置かれていたりする事はあまり無い。それに朝食に期待もしていないので、適当に腹を空かせない程度に食べれれば充分なのである。
という事で足早に朝食を食べてホテルを出発する。「今日こそは船に乗り遅れずに高島に行く!」という凸凹トリオの気合が勝り、船が出発する約15分前に唐津城前の駐車場に到着する。なお高島までの渡船は橋を渡って向かい側に乗り場がある。
ここから川の反対側にある宝当桟橋に渡船が到着しているのが、ここからでも見えている。この定期運航の渡船はまず朝イチに高島を出発して、その折り返し運行となっている。高島には働き口が殆ど無いので、島に住んでいる現役世代は朝イチかこの次の便に乗って唐津まで出てくるのだろう。
ご覧のように今日も雲一つない晴天に恵まれる。今年の旅はあまり雨が降る日に出くわさなかったけど、やっぱり旅行中は晴れるに越したことはない。そして手前に見える松浦川の奥には、1000年以上も昔に恋仲の男性を見送った佐用姫が袖を振ったと言われる、台形型になっている鏡山もしっかりと見えている。
渡船に乗り込み、高島を目指す!
この渡船乗り場は昨日の夕方頃に来たから、下見は充分で迷わずに到着する。こちらの渡船は有料で、片道大人220円/子供110円となっている。なおここから高島までの運行時間は、約10分間となっている。
住所:佐賀県唐津市千代田町2588-8
営業時間:唐津発 7時50分~18時頃
(※天候により運行時間&桟橋変更等あり)
電話番号:0955-73-1585(佐賀玄海漁業協同組合)
料金(片道):大人220円/子供110円
こちらの定期運航便の定員は101名だけど、よっぽどの事が無ければ船に乗れない程の混雑にはまずならないだろう。そんな有名な観光名所も無いし、特に大きな工場とかもないので高島行きには人が溢れる様子が見受けられない。
一昨日訪れた福岡城には唐津城のように江戸時代には存在していなかった天守閣はまだ造られていないけど、唐津城はこのように唐津市のシンボル的建造物になっているので、この城建造は大いに街の役に立っている事だろう。
高島から唐津へのこの定期運航便は1日それぞれ6便が出ているけど、これでも増便したんだとか。一応海上タクシーもあるけど、週に何回も海を渡って唐津と高島を行き来するとなると、やっぱり低コストな移動手段の定期運航便を使わないといけないのであろう。
そして定期運航便の出発の時間となり、特に駆け込んでくる乗客もおらず、ゆっくりと船が動き出す。昔は日本全国にこのような渡船が多く運行していたのだろうけど、今では橋を造る技術が上がって島まで橋が繋がったり、天候に左右される事もあって渡船が減っているようだ。
静かな唐津の朝と、静かな川に波紋を広げていく渡船。都会を離れて地方の街に行くと、ゆっくりした時間が流れているように感じる。こういった雰囲気はなかなか都会では味わえないので、今たっぷりそのゆったりした雰囲気を楽しみつつ、渡船からの景色も眺めてみる。
渡船からの眺め① 動画
相変わらず体が頑丈な造りになっていると豪語するエロ坊主オジサンは、朝から元気がいい。長年教師をしてきたからか、常に声を出してきた事もあって朝から声をバンバン発していく。。
このように渡船からやっぱり目に付くのが、こちらの高台に造られている模擬天守閣のある唐津城。昨日その天守閣を訪れて、近代的な内部の造りにガッカリはしたけど、このように外から見ているだけだと立派な城にしか見えない。
そしてそんな唐津城を見ていると、その手前に設置されている舞鶴橋の下に向かって渡船は進んで行く。そして今ではこの橋の下を松浦川が唐津湾へと流れ出しているが、この部分は1600年頃まで実は陸地だった場所で、転封してきた唐津城主:寺沢広高がこの部分を掘らして川の流れを変えたのである。
今ではそんな人工的に流れを変えられたようには全く見えない川だけど、歴史を調べると人間って与えられた地球環境に合わせて生きてきただけではなくて、近年ではその地球環境を自分達の都合のいい方に強引に変えていっているのである。
だから地球環境がおかしくなって当然ですよ!(怒)
昨日訪れた唐津城はいきなり天守閣の見学に行ったけど、時間があればこの周辺を散策して城の外観を眺めてみるのも良かっただろう。近年になってから外装などがリニューアル工事された為に、真っ白になっていて綺麗な外壁となっているし。
渡船からの眺め② 動画
そして特に波に揺られる事もなく、渡船は高島に向けて順調に進んで行く。このような船には普段殆ど乗らないけど、バスのように定期的に運行はしているものの、海の上を走る船なので波が高かったりすれば運休になる事もある。なので船に乗る日の天候は前もって、その天気予報なりを確認しておいた方がいい。
目的の高島は唐津の観光名所でもある鏡山と同じように、ここも台形型の形になっている山がある島。この地に伝わる伝説では鏡山の頂上が台形型になっているのは、その山頂部分を巨人が削り取った為という説もある。そしてその削り取った鏡山の山頂部分をここに置いて、それが高島となったがその高島の山の頂上もまた巨人が削り取って、高島と唐津城の間に浮かぶ鳥島がその山頂部分になっているとか。。
大昔に恐竜は見かけたけど、まだ巨人は見かけた事がないな・・・
この高島は北側が山になっていて、その手前の南側に住宅が並んでいる。そして今では200人前後が暮らしているようだけど、住民の多くが高齢化している為にこれからの地方の問題が凝縮している島でもある。
この高島の山の上には一応登る小道があるようだけど、普段は誰も登らないので全く手入れがされておらず、頂上に登ったとしても林となっているので全然周囲の景色を楽しめないという。それとこの島の外周は約40分で歩いて回れるようだけど、2005年に起きた地震の影響で崖崩れしてその道が埋まってしまったらしく、その後はどうなっているか不明。。
高島に到着!
そして予定通り約10分後に高島に到着する。この時間帯はこれから唐津市内の学校に向かう子供達の姿が見られる。一応この島には小学校はあるみたいだけど、中学生以上になると必ず島外の学校に行かざるを得ないようだ。
そしてこの高島に新たに上陸してくる人を出迎えるかの如く、こちらに古そうな記念碑が並べて鎮座しているのが見える。この高島では戦国時代頃にこの島に渡ってきた勇気と力を生まれ持っていた「野崎隠岐守綱吉」という人物が、この高島で作る塩を略奪に来た海賊たちをやっつけた為に、この島では昔から神様として崇められており、この島にある神社の祭神ともなっているという。
そんな歴史もあってこの高島に住む住民の多くが、この野崎隠岐守綱吉の名前を貰った為に「野崎」性が多いという。そんな野崎隠岐守綱吉が祀られている神社が、今ではここで祈願すれば宝くじが当たり易いと噂されている「宝当神社」である。
そしてとりあえず島内に足を踏み入れると、このように地面には猫ちゃんの肉球マークが張られているのが見える。ひょっとしてこの島も、最近の猫ブームに便乗して”唐津の猫島”として町興しをしているような雰囲気を感じる。
この高島にある宝当神社は元々は寶當(ほうとう)神社と呼ばれていた。しかし途中から簡単な漢字で、かつ町興しに役立ちそうな「宝が当たる!」という漢字になっている。
ボクは基本的に宝くじには全く興味が無い人間なので、この島には全然興味が無かった。本当にこの神社でお祈りすれば宝くじが当たり易くなるとすれば、この高島の島民達はリッチな生活をしているに違いない。もしその神社で祈っても宝くじが当たる確率が変わらないなら、この島は寂れている事だろう。。
そんな事を言ってたら、この高島を楽しめんぞ!
こんな旅はまた次回に続きます!
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