長谷観音としても知られ日本最大級の木造仏像がある、鎌倉でも人気の長谷寺【神奈川旅行記⑨】

神奈川旅行記2020年秋-⑨

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Hase Temple, also known as Hase Kannon and home to one of the largest wooden Buddha statues in Japan, is one of the most popular temples in Kamakura. [Kanagawa Travelogue 9])

鎌倉の長谷寺

神奈川県旅で湘南エリアを散策した後は江ノ電の車両に揺られて、鎌倉市でも少し西側にある長谷駅で電車を降りて、その近くにある「長谷寺」へとやって来ました。言い伝えによると8世紀頃に建立されたという寺で、日本国内最大級の木造仏像:十一面観音像があるので、別名”長谷観音”とも呼ばれるらしいが、正式には「海光山慈照院長谷寺」という長い名前になっているようだ。

 

 

 

長谷寺を訪れる!

長谷寺と言う名前の寺は、ここ鎌倉の長谷寺と共に奈良の長谷寺も有名であるが、実は全国には大なり小なり200箇所を超える長谷寺が存在するという。だから「長谷寺に行ってきたよ!」と一言で言ってしまうと、それを聞いた相手の人は自分の頭に思い浮かぶ長谷寺をイメージするので、ここだったら「鎌倉の長谷寺」とちゃんと説明しないと誤解を招く可能性がある。

 

長谷寺の入場口はこの赤くて大きな提灯が特徴的な正門ではなく、その脇にある小さな門を進んで行くルートとなっている。勿論この長谷寺は入場料が必要な場所なので、その料金所が脇に設置されているので、そちらの方へ進むルートとなっている。

 

こちらの説明を見ると、大和(奈良)の長谷寺を開いた徳道上人という僧侶を藤原家が招聘し、736年頃に建立されたと書いてある。そして国内最大級とも言われる木造仏像:十一面観音像は、その前頃に徳道上人が奈良の山奥で見つけた楠の木から2つの大きな仏像を作り、その1つを奈良の長谷寺に置き、もう一体は祈りを込めて海に流した。するとその海に流した仏像が神奈川県の三浦半島に流れ着き、その仏像を鎌倉に持って行って安置したのがこの鎌倉の長谷寺だとか。

鎌大仏君
鎌大仏君

信じるか信じないかはアナタ次第ダね!

 

古い歴史のある長谷寺だけど、鎌倉は昔から国内で定番の観光地となっているので、古いお寺ではあるものの、しっかりとこのような料金所が造られている。鎌倉と言えば大きな大仏が特に有名だけど、その大仏から近い距離にある長谷寺は一緒に巡るコースにも組み込まれる事が多いので、多くの観光客がをさばく料金所が必要なんだろう。

 

という事で400円の拝観料を支払い、中に入っていく。この長谷寺はその大きな木造仏像と共に、敷地内に植えられた2000本を超えるアジサイでも有名な場所になっているので、単にお参りに訪れるというよりも、綺麗な植物なども一緒に見学する場所としても人気のようだ。

 

まず寺の中に入ると、このように綺麗に管理されている庭園が見えてくる。時期的にはもみじの紅葉シーズンは終わりかけていたけど、紅葉シーズンには大変混み合う人気の場所ともなるようだ。

 

鎌倉に来たのは初めてだったけど、鎌倉時代に幕府が置かれて発展した街で、その時代には多くの寺があったのでその名残りもあって、昔からの歴史を持つ寺がゴロゴロと存在している鎌倉。だから鎌倉は大昔の日本らしさが残っている場所で、奈良とはまた違った風情が見られる場所ともなっているようだ。

 

こちらにあった石碑は「高山 樗牛(たかやま ちょぎゅう)という明治時代に活躍した文豪であり思想家だった人物が、晩年に長谷寺境内に住んでいたという事を記していた。ただこの高山 樗牛という人物が亡くなったのは1902年の事だけど、この石碑が設置されたのはもっと後の1959年になってからだそうだ。

 

その石碑近くには立て札が立てられており、この周辺にその高山 樗牛という人物の住居跡があった場所だという。そしてその場所には太い幹の「エゴノキ」が植わっていた。

 

 

その近くにはこちらの「久米 正雄(くめ まさお)という人物の胸像を設置されていた。この人物は大正~昭和前半にかけて劇作家/小説家として活躍した人物で、第二次世界大戦中には当寺の復興に奔走し、その業績が認められてここに胸像が設置されているようだ。

 

 

紅葉シーズンは終わりに差し掛かっていたけど、木によってはいい感じに赤く染まっている木も見かけられる。もみじの木も一律に色が同じように変化するのではなく、その個体によって隣に植わっていても全然違う色付きをしたりするので、そのような個性を楽しめるとなると自分の観光能力がレベルアップしたようにも感じるのである。

 

ただこのような植物が綺麗に植えられている場所は、若者の観光にはちょっと不向き。若者は見た目がインスタ映え的な場所か、それか縁結びなどのパワースポットなどを好むので、このような植物を満喫できる場所にやって来る観光客の年齢は必然と上がってしまうのであるが。。

 

そんな植物園的な景観にも見える長谷寺境内で、ボクの好きな真っ黄色の花を咲かせていたのが、こちらの「キオン(黄苑)」である。キク科の多年草であるが、名前の通りに黄色く咲くのが特徴的でもある。

 

境内にはこのようにちょっとした滝なども造られており、高低差を利用して水が流されているのも見える。このような庭園では水を循環させないと、水が澱んでしまうのでこのような仕掛けも必要となってくる。

 

そして日本らしく池には沢山の鯉の姿も見られる。昔から日本人に愛されてきた錦鯉なども、最近では海外で高値で売れるらしく、海外に輸出されていく錦鯉が多くなっているそうだ。

 

個人的には寺やその境内に植わっている植物などにはそこまで興味が湧かないけど、昔からの人気の寺で多くの観光客が来るという事でとりあえず見学してみる。「何事も自分で体験してみないと分からない」という考えなので、こういった場所も勝手に決めつけずに自分の足で巡ってみる事で色んな発見を得る事ができるかもしれない。

 

こちらは長谷寺境内の案内図。勿論この寺には野外エスカレーターは設置されておらず、少々の階段を登って上に向かわないといけないが、それ程の階段を登る訳ではないので楽勝である。

 

階段を登っていく道中にはもみじの木が植えられており、紅葉シーズンにはみんなが写真を撮っている姿が想像できるような場所ともなっている。桜や紅葉も毎年見られるものだけど、写真撮影が好きな人は毎年のルーティーンとばかりに熱心に撮影している姿をよく見かけるのである。

 

階段を登っていく途中に、こちらの「千体地蔵」というのが見えてくる。本当にここに地蔵が1000体も設置されているのかは分からないけど、小さなお地蔵さんを供養する場所となっている。

 

ここの小さな地蔵は観音堂で供養の申し込みをすれば、ここに置けるようだが、置き場所が無くなっていけばそれに伴って、古い地蔵は処分されるのだろうか?

 

ちなみにここで供養(永代)できる地蔵はサイズなどによって、10万円/3万円/1万円となっているようだ。

 

今まではお墓に興味が無かった人も身内などが亡くなった際には、どうしてもお墓の問題などに直面してしまう。墓について知識が無ければ周りに言われるがままにそれなりの費用を支払ってしまいガチだけど、このような長谷寺を好きだった人などは家柄に関係なく、ここで永代供養なども行えるのでそういった方法もアリだと思う。

 

この地蔵堂の中には、金色に輝く観音像が鎮座しているのが見える。金色は仏陀が出すオーラを象徴している色だけど、ここまでギラギラとした輝きを放っているように見えると、ちょっと派手過ぎるようにも感じてしまうが。。

鎌大仏君
鎌大仏君

オレもこんな派手な色の体が欲しかった・・・

 

 

長谷寺の観音堂にて

こちらが8世紀頃に神奈川に流れ着いたという、大きな木造の観音像が安置されている「観音堂」。思っていたよりも観音堂の外観は新しく、歴史ある寺というイメージとはちょっとかけ離れているような雰囲気。

 

ただこの観音堂の中は写真撮影が禁止となっているので、残念ながら日本最大級の木像観音像を写真に収める事は出来ず・・・。ちなみにここの観音像の高さは9.18メートルもあるようで、過去に何回か修復が行われた形跡が見つかっているが、これが本当に8世紀頃に作られた物かは定かではない。

 

その近くには本尊が写真撮影出来ない代わりにとばかりに、こちらの金キラな外観をした「聖観音菩薩像」というブロンズ像が置かれていた。

 

こちらのブロンズ像を制作したのは、長崎平和公園に設置されている有名な長崎平和祈念像が代表作の「北村 西望(きたむら せいぼう)となっている。

 

長崎県南島原市には、この北村 西望氏の記念館である「西望生誕之家」が造られている。

 

この観音堂の高さまで登って来ると、周辺には高い建物などがあまり無い事もあって、そこそこに見晴らしのいい景色が見られる場所ともなっていて、また階段を登ってきた高齢者の休憩場所も兼ねているようだ。

 

その周辺に植えられていたこちらは「ざる菊」という、神奈川県を中心に栽培されている小菊で、色も何種類かあるようだ。11月頃に花が咲く植物で、ザルを伏せたように半円形の形に咲く花なので、このような「ざる菊」という名前が付けられているとか。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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