熊本&鹿児島旅行記2021年12月-1
旅行期間:2021年12月頭(2泊3日旅)
久しぶりのくまモン!
さて、また新しい旅の始まりです。今回の旅行は訪れた事のある「熊本県」と「鹿児島県」を巡る旅となりますが、熊本県は修学旅行以来、鹿児島県は初めてというオカンを案内する旅であった。
知らん間に毎回登場するようになってもうたな・・・
伊丹空港にて
朝7時過ぎに伊丹空港を出発する飛行機に乗る為に、朝イチで伊丹空港に到着する。そして今回の旅で小さなスーツケースを持参していたオカンは、飛行機に荷物を預ける為にチェックインカウンターに向かうが、このように荷物の預け入れがなんと自動化されていたのであった。
この荷物の自動預け入れは「スマートエアポート」というサービスの一環で、2020年12月に羽田空港に最初に導入され、その後に新千歳空港と那覇空港にも導入され、伊丹空港は2021年11月に導入されたばかりであった。
どんどん便利になって、付いていかれへんな・・・
飛行機まで移動するバスに乗り込む! 動画
朝7時過ぎの便は早過ぎて「近くに住んでいる人しか使えないのでは?!」と思ってしまうけど、その分飛行機代が安く設定されている事もある。また旅行期間を目一杯楽しみたい旅行人にとっては、早く到着出来て更に安くついてと、とても有難いのである。
そしてまばらな乗客を乗せて、小さめのJALの飛行機が熊本空港を目指して出発していく。伊丹空港から熊本空港までは約1時間30分程と、ひと眠りしている間に到着するほどの距離。
気付けば、このように阿蘇山周辺っぽいボコボコした山が並んで見えている光景となっていた。しかし飛行機に乗っている上空から阿蘇山周辺を眺める機会が普段ないので、いきなり眼中の景色を見ても、すぐにここがどの辺りかを理解できなかった。。
くじゅう連山だったのかな?!
それと飛行機から見えた、こちらのサーキットは「オートポリス」という大分県日田市上津江町にある、国際レーシングコースだった。このサーキットはバブル期に不動産業などで儲けたオーナー:鶴巻智徳氏が始めたサーキット場で、そのオーナー:鶴巻智徳氏は1989年にパブロ・ピカソの『ピエレットの婚礼』を5167万ドルで落札した人物でもある。
更に国際的なFIレースを誘致して実現の一歩手前まで行ったが、ちょうど日本でバブルが崩壊してしまった。それにより鶴巻智徳氏が経営する会社は倒産してしまい、FIレース開催も白紙になってしまった。このレース場も抵当に取られて、後に上津江町に譲渡され、更に川崎重工業に購入されて、今でもサーキット場として活動を続けているようだ。
交通ん便が悪すぎる所にあっとが難やなあ。。。
熊本空港に着陸していく! 動画
飛行機は熊本空港に近づくにつれて、徐々に高度を下げていく。熊本空港への着陸は最短距離を進むのではなく、一旦熊本市内を迂回するように反対側から空港に侵入していく。こちらの湖面に朝日が当たっている景色が見られたが、ここは「江津湖(えづこ)」で、水前寺公園付近からの湧き水が合流する加勢川からの水で形成されている。
その昔には氾濫を繰り返す加勢川に悩まされていたが、加藤清正の治世時代に氾濫対策に動きだし、加勢川などに「清正堤(江津塘)」と呼ばれた堤防を築き、その堤防によってこの辺りに水が溜まって「江津湖」が形成されていったという。
清正公時代に、大きゅう住み易うなったね!
そして午前8時30分頃に、まだ空港ターミナルの新築工事中だった熊本空港に到着する。1年前に利用した時も工事中だったターミナルビルだけど、2023年の春頃に完成予定だという。
そして熊本というと、こちらの代名詞的な存在である「くまモン」がお出迎えしてくれます。12月近くなってくると、既にハロウィンは終わっているので、日本国内はクリスマスムード一色で、くまモンに似合わないサンタ帽を被っていた。
今回の熊本県と鹿児島を巡る旅は、レンタカーを使っての旅を予定していた。去年に熊本と鹿児島を続けて巡った時に分かった事は「熊本と鹿児島は意外と遠くて、移動は不便」という事だった。なので、今回はその教訓を活かしてレンタカーを借りたのだが、熊本県はレンタカーがないと県内の観光がしにくい土地柄でもあるのだが。。
崩落した阿蘇大橋跡
熊本県を代表する阿蘇山は2020年に2回も訪れた場所だったのでそこまで興味が無かったけど、修学旅行の時に1回だけ訪れた事があるというオカンを、何十年ぶりに連れていってあげる事にした。そしてその前に、数年前の大地震で崩れた阿蘇大橋がある場所を通ったので、ちょっと寄り道してみた。
この2021年11~12月頃は全国的にそろそろツアーなどの団体旅行が再開されていた時期だったので、この展望所の駐車場にも阿蘇山見物をしたような観光バスが止まって、バスからゾロゾロと観光客が降りて崩れた橋を見物していた。
2016年に起こった大地震。近代の橋は地震などが起きても簡単に崩壊しないように設計されているハズだけど、このように崩落してしまったという事は、それだけ激しい地震だったのであろう。このような大きな地震は日本国内ではいつでもまた起きる可能性があり、最近大きな地震が起きずに油断している時に急に襲ってくるものでもある。
熊本復興のシンボル新阿蘇大橋(大成建設):動画
横には新しく「新阿蘇大橋」が造られているよ!
草千里ケ浜も見学!
そして車を走らせて阿蘇山を登っていき、こちらも訪問3度目となる「草千里ケ浜」に到着する。既に3度目の訪問となると、下の大きな駐車場が有料という事を知っているので、下側ではなくちょっと下まで距離のある上の無料駐車場に車を停めた。
住所:熊本県阿蘇市 草千里ヶ浜
※駐車場:乗用車500円
草千里ケ浜は阿蘇山のカルデラ火口跡となっていて、その跡にこのような雨水が溜まる箇所がある。初めて来た人が見れば湖のように思うけど、水が湧き出ている訳ではなく、雨が降らない日が続くと水が消えてしまう穴である。
ちなみに草千里ケ浜を上空から見ると、このように「ガイコツの顔」のようにも見える。そのガイコツの顔の目部分になっているのがこの水溜まりで、2つ水溜まりがあるので目のように見えてしまうのである。
この阿蘇山に登ってきたのは、オカンを連れてきてあげたいという事と、2回続けて中岳噴火口まで入れなかったのでそのリベンジも兼ねていた。しかし、この訪問時も噴火口近くまでの入場は禁止となっていたので、今回も噴火口には近づけなかった。。
次は4度目んリベンジやなあ!
このように奥の方にある中岳周辺からは、モクモクと白い噴煙が沸き上がっているのが見える。これは火山が生きているからというよりも、地球が生きている証拠でもある。その地球が生きている部分が地表近くに見える場所であり、そんな生きている地球上に住んでいるから、たまに地震に遭うのも仕方ないのである。
数十年振りに阿蘇山を訪れて感激しているかと思いきや、至って普通の顔をしていたオカン。
意外と寒かった・・・
との事で、南国だから薄着にしたのが失敗だったという。。
阿蘇山というのはこの見えている部分の山を差すのではなく、この周辺一帯のとても広い地域の山を示している。人類が住み着く以前の大昔にはもっと大きな山だった阿蘇山は、大噴火した際に内部のマグマを大量に噴出した為に、かなりの部分で凹んでしまった。その凹んだ部分がカルデラとなって、今では人が住む場所になっていたりするのだ。
噴煙を眺める! 動画
そして草千里ケ浜というと、前回訪れた時に出会った、なかなか”味のある”おばあちゃんに再会したかった事もあり、早速付近のお土産屋に入る。すると80歳を越えているというおばあちゃんはまだ健在で、ほっと胸をなで下ろしたのである。
80歳を越えても現役で熊本名物「いきなり団子」を作って販売しているおばあちゃん、世間話をしても1年前に訪れた時と一緒の内容の話をまた聞かされた・・・。このおばあちゃんが使っている大きな電卓について聞くと、その電卓を使う理由を説明する話が定番となっているようだ。。
いきなり団子のおばあちゃん、元気そうで何より!
そして約1年ぶりに、その高齢おばあちゃん、手作りの「いきなり団子」を味わう。中にアンコなどが入ったお菓子ではなく、芋が入っているだけなので、そんなお菓子みたいに甘い食べ物ではない。ただ昔は甘い物が少なかった時代に、ほんのりとあまり芋を食べれるだけで幸せだったのだろう。
この時は既に修学旅行が再開されていたようで、大きな観光バスから続々とロボットの兵隊のように、中学生や高校生が降りてくるシーンを見かけた。2020年に新型コロナウイルスが世界的に流行したせいで、修学旅行などに行けなかった学生達。修学旅行というと”学生時代の一大イベント”として捉えている人が多いけど、旅の思い出は自分で新しく作れば、いくらでも作る事が出来る。
ボクも学生時代にこの阿蘇山に修学旅行で来た記憶が少しだけあるけど、その当時の記憶など殆ど残っていない。またその当時の写真も捨ててしまったので、ほぼ忘却の彼方である。だけど、旅行の思い出はこのように新しく作ればいくらでも作れるし、修学旅行が出来ずに残念がっているよりも、新しい一歩を前に踏み出す事の方が大事だと思う。
ちなみにこちらはオカンが数十年前の修学旅行で訪れた際に、撮った集合写真。数十年が経過して、人は歳を取るけど、阿蘇山の噴火口はあまり姿を変えていないように見えた。
そして草千里ケ浜の高台の無料駐車場に車を停めると、このように外側の綺麗な景色も眺める事が出来る。草千里ケ浜の駐車場は管理費用として500円を回収しないといけないのだろうが、それはほぼ初見の観光客をターゲットにしているので、これから初めて草千里ケ浜を訪れる予定の人は上の無料駐車場の利用をオススメする。
熊本市内に到着!
そして初日は夜に鹿児島市内に予約しているホテルに入らないといけないので、阿蘇山でそこまでゆっくりする時間は無く、早々に熊本市内に移動してきた。そして熊本市内というと、大震災から復興しつつある熊本城の天守閣を見に来たのである。
そして熊本城というと、江戸時代には細川家が治めている期間が圧倒的に長かった割に、治世期間が短い「加藤清正」が今でも神様扱いされて熊本の人々に崇拝されているのだ。この熊本の土地が加藤清正時代に大きく改善された事もあって、特に崇められているのかもしれない。
熊本城に入る前には、まずこの加藤清正の銅像に挨拶をする必要がある。ただ意外と観光客の多くはこの加藤清正に挨拶する事なく、熊本城の見学をしていたが・・・。
こんな旅はまた次回に続きます!
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