温泉県である大分のメイン観光地は、やっぱり別府の鉄輪温泉街です!

九州縦断旅:大分編

 旅行期間:2020年8月中旬

 

大分県はやっぱり温泉でしょ!

大分県の別府温泉街を目指してドライブ

今回の九州旅行は北九州市から入り、この日は大分県をメインに観光。最初は宇佐神宮や国東半島の寺群などを回ってから、やっと大分県でも一番の観光地である別府温泉へ向かうのであった。

 

温泉が溢れる別府にて

大分県の別府温泉街を目指してドライブ-1

国東半島から別府を目指して国道10号線をひた走ると、もうすぐ別府という距離まで早くもやって来る。個人的に「別府」という言葉を聞くと、ボクはすぐに「温泉」というワードは浮かんでこずに、代わりにもう引退している相撲取りの「琴別府」関を思い出してしまう。この琴別府関は名前の通り、この別府出身である。

 

この琴別府関は1990年代の若貴ブーム時代の関取で、最高位は幕内筆頭。幕内の成績は164勝201敗16休(26場所)という成績で引退し、引退後はラーメン屋を営んでいる。前にテレビでそのラーメン屋さんの特集をしていたが、引退後に脳卒中を経験し満足に体を動かせずに文字通り満身創痍な生活を送っているそうだ。。

 

大分県の別府温泉街を目指してドライブ-2

まあでも一般的には大分県というとやっぱり別府温泉が一番人気で、香川県がうどん県というPRをしているけど、それならと大分県も『温泉県』と最近テレビCMなどを行っているのを見かける。源泉数・湧出量が日本一である大分県、その中でも別府市にある”別府八湯”と呼ばれる温泉街が名物になっている。

 

 

大分県の別府市に入る

車で走っているとこのように「ようこそ別府へ!」という大きな看板が見えてきた。いきなりこの看板が現れたにも関わらず、見事に走る車の助手席から上手い事撮影が出来た。

 

大分県別府の亀川駅を通過

こちらの建物はJR九州旅客鉄道日豊本線である「亀川駅」である。この亀川は先程の”別府八湯”の1つであり海に近い静かな温泉地で、かつては豊前小倉への通り道になっていたこの場所はその疲れを癒す場所と昔から人気があった場所。そして近くには指宿で体験したように、熱い砂をかけてもらう砂むし温泉もやっているという。

 

 

亀川温泉街の浜田温泉にて

別府の浜田温泉に到着

この大分県の温泉は入浴料が安いのが特徴的。他の場所などで入る温泉の料金に比べたら、「値段間違ってるんじゃないの?!」と驚いてしまうような金額なのである。それと観光地などで入る温泉などに比べると古い施設が多く、脱衣所に鍵付きロッカーが無い所がほとんどなので、基本的には貴重品は持たずに小銭をポケットに入れる位で入った方がいいそうだ。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

別府に来たなら、温泉数軒をはしごするのが醍醐味やけ!

【浜田温泉】

 

住所:別府市亀川浜田町991番地6
TEL:0977-67-2619
【営業時間】 6:30~22:30
【入浴料】 大人200円 小人100円
※貸しタオル/石鹸/ボディーソープ等は別売り

 

 

 

別府の浜田温泉手前にあった石碑

この浜田温泉は明治時代中期に掘削されて温泉として整備された。今ではこの別府辺りではどこでも温泉源泉が湧き出てくるイメージがあるが、当初はこの辺りに温泉が無くて困っていたそうな。こちらの石碑には「湯のまち別府は、世界の宝」と文字が彫られているが、個人的は街が宝ではなく温泉の源泉が宝だと思うけども。。

 

別府の浜田温泉の旧館

早速浜田温泉で温泉に浸かりたい気持ちを我慢して、その浜田温泉向かい側にあるこちらのレトロ感溢れる建物へと向かう。この建物が元々1935年(昭和10年)から2003年(平成15年)まで、旧浜田温泉として営業していた共同浴場であった場所で、今では『浜田温泉資料館』として一旦解体された部材を再利用して再現されている。

 

別府の浜田温泉手前にあった石碑-1

この『浜田温泉資料館』は今は普通に資料館となって、見学も出来るようになっている。なおこの浜田温泉の看板を長年背負ってきた建物は、2006年(平成18年)に国の登録有形文化財に指定されている。昔からこの浜田温泉に通ってきた常連さん達にとっては、こっち側の建物が浜田温泉なんだろう。

 

別府の浜田温泉に進む

さて浜田温泉資料館が閉まっていたので、取り急ぎ別府で人生初めて入る温泉第一号となる、現浜田温泉へと向かいます。なお別府地方では地元民達の温泉入浴マナーという、暗黙の了解的なマナーがあるそうだ。ただ特別な事をしないといけないというよりかは、どこの温泉でもルールとして掲げられている最低限のマナーを守ってさえすれば、そこまでアレコレと言われる訳ではないそうだ。

 

別府の浜田温泉の掲示板

あくまでも地元民からすると一週間に何度も来る愛する温泉に、一見の観光客が好き勝手に銭湯内で一般的なマナーの違反をしたりすると注意するだけの話。掛湯なしで浴槽に入ったりとかなので、特段そこまで温泉に入る前にビビる必要はないとは思う。

もし年配の常連客みたいな人に怒られたり指摘されたりしても、「いい事を教えてもらった!」と思えばいいだろう!

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

まあ最低限の挨拶さえすれば、問題はないけ!どこでも挨拶するのは基本やけ!

 

別府の温泉街へと向かう

さて特に浜田温泉内で他のお客さんに怒られたり指摘されたりする事なく、無事に温泉にゆったり浸かる。逆に風呂上りにシャワーで体を流したボクの姿を見て、”エロ坊主オジサン”から常連客のように指摘された・・・。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

温泉で浸かった後は、それを流してはいけない。薄いけどその温泉の効能が、体に残るからやよ!

まあ温泉で湯が体に僅かに残っている事に効用があるかは不明なので、体に臭いが付くのが嫌な人はシャワーで流した方がいいかもね!

 

 

別府の鉄輪温泉にて

別府の温泉街へと向かう-1

さて1つの温泉に入浴したけど、ここ別府に来たのなら何ヶ所もの温泉をはしごして入るのが、この別府の醍醐味だとか。だからさっき入った浜田温泉の残り湯が体に付いてても、また次の温泉の残り湯が代わりに体に付いて、その次の温泉でもまた同じような事の繰り返し・・・果たしてそんな僅かな残り湯が体に付着している事に、それほどの効能があるかは疑問でしかないが・・・。

 

別府の温泉街を上から見下ろす

そして次の温泉街である「鉄輪温泉」に向かう途中の高台で、一旦車を停めてもらい煙突から湯気が何か所からも立ち上る景観をしばし眺める事にする。個人的に温泉街には今まで興味が無くて、日本全国にある数か所の温泉街も同じように湯気が何か所から立ち上る場所があるんだろうけど、ボクにとっては初見な景色だったのでだんだん興奮してくるのであった。

なお色んな場所から湯煙の立ち上る鉄輪温泉の景色は『別府の湯けむり・温泉地景観』として国の重要文化的景観にも選ばれているのである。

 

 

鉄輪温泉街の立ち上る湯煙 動画

 

 

鉄輪温泉街のみゆき坂をドライブ

別府の温泉街のみゆき通りを進む-1

この鉄輪(かんなわ)温泉街には”別府地獄めぐり”という、まるで地獄のように熱い湯とモクモクと湧き上がってくる白い蒸気がいかにもそう思えるような景色が広がっているのを楽しめる場所でもある。まずは1つずつ歩いて回ると時間が掛かるので、”エロ坊主オジサン”のオンボロマイカーで”別府地獄めぐり”のメインストリートであるみゆき坂周辺をドライブしながら、それぞれの温泉などについて説明してくれる。

 

別府の温泉街のみゆき通りを進む

この別府周辺では湧き出る温泉の、実に1/3が使い切れずに捨てられるという。これだけ沢山の温泉共同浴場がありながらも使い切れないって、他の地域では考えられない程に豊かな源泉があるのだろう。なおこの辺りで住んでいる住人達もこの源泉を自由に使えるという。

 

別府の温泉街のみゆき通りを進む-2

そして温泉は昔から体を癒すのに効果があるという事で、病気を癒すために全国から温泉に浸かりに来る人が昔から絶えないという。ただし1回温泉に浸かったからといってもその恩恵はほとんどないので、このような素泊まりの民宿が付近には沢山あって、ここで2週間~1ヵ月ほど泊まり込んで、毎日温泉に浸かっての温泉療法をする為の旅館が沢山あるのである。

 

 

鉄輪温泉街を車でドライブ(解説付き) 動画

 

 

別府温泉街の無料駐車場に車を停める

先に鉄輪温泉街を車の中から簡単に説明してもらった後は、温泉街にある無料駐車場に車を停めて、温泉巡りに出発します。”エロ坊主オジサン”の話ではここで何軒も温泉巡りをする勢いでしたが、同行するボクがアレコレと写真に撮ってばかりの様子を見たからか、結局ここでは2軒しか温泉に浸からなかった。。

 

別府の温泉街で排水溝から吹き上がる水蒸気を眺める

さすが別府だけあって、道路脇の排水溝から噴き出る水蒸気は硫黄臭い。この下に熱々の温泉源泉が流されているようで、水蒸気(視覚)と硫黄の臭い(嗅覚)で、脳に「今温泉街に来ている!」という強烈なメッセージが続々と送られている瞬間でもある。

 

別府の温泉街で排水溝から吹き上がる水蒸気を眺める-1

このようにチラホラではなく、ガッツリと噴き出る湯煙。このような景色を昔の人達が見て、この辺りを「まるで地獄のような光景だ~~!」と思って、この地方を温泉地獄と名付けたのであろう。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

これが地獄なら、オレは毎日地獄に行きたいよ~!

 

 

噴き出る湯煙の中を歩くオジサン 動画

 

 

別府の温泉街から見える貴船城

そしてこの鉄輪温泉街近くの高台にはこのようにお城も見えている。こちらは『貴船城』という平安時代に元々建造されたという城で、今見られるお城自体は1957年(昭和32年)に復元されたものである。

 

 

大分県別府にある鉄輪温泉街の景色

温泉源泉が排水溝を流れる場所だけに、この鉄輪温泉街には硫黄の臭いが立ち込めている。なので硫黄の臭いを嗅ぎ慣れない人からすると「臭い・・・」と思うかもしれないけど、これは「硫黄の臭いだ~~!」と思って割り切って進めば、そんなに硫黄の臭いは気にならないと思うけど・・・。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街にいた猫ちゃん

こんな硫黄臭溢れる温泉街にも、ちゃんと猫ちゃんがいる。野良猫のような感じにも見えるけど、細い路地だけどそこそこに車が通るので、もし車で路地を通る人はこのような猫ちゃんの飛び出しには注意して運転する必要がありそうだ。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街の石版

道端の排水溝のフタにはこのように「温泉マーク」が彫られている。温泉など全然ない地域に住んでいる人間からすると、町中の排水溝に温泉源泉が流れているなど、考えられない光景である。

 

大分県別府の鉄輪温泉街にあるアパート

この鉄輪温泉街は細い路地でそこら辺にある建物もあまり新しいのが無いので、何とも昭和の温泉街的な雰囲気が残っているような場所である。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街の市営銭湯は無料

そしてこの別府に来て驚いたのが、なんと市営の共同浴場があって、勿論中のお湯は温泉でしかも入浴料が無料なのである。他の場所では温泉に無料で入れるなんて考えられないが、温泉源泉が全部使い切れない程に湧き出てくる別府ならではなのだろう。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街の市営銭湯は無料-1

この辺りに住んでいる地元民からすれば、ちょっとの散歩がてらにこのような共同浴場にやって来るようだ。そして他の地域であれば公園などが知り合いと出会って色んな情報交換をしたりするコミュニケーションの場となっているが、ここ別府ではそんなコミュニケーションの場がこの共同浴場になっているようだ。

 

別府の温泉街で煙突から吹き上がる水蒸気を眺める

だから共同浴場などに入っていると女湯側から、近くに住んでいるおばあちゃん達が「わあ~~○○さん、久しぶり~~!元気にしてた~~?!」という日常会話している声が聞こえてくるのである。ちなみにこのように建物上部の煙突からモクモクと煙のようなものが立ち上っているが、これらは何かを焼却した時に出る煙ではなく、熱湯の温泉から湧き出る湯煙なのである。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街を散策

この鉄輪温泉街には温泉での治療を目的に滞在する民宿が多く見られるけど、もちろん昔から続いている歴史ある旅館などもチラホラ見ることが出来る。この別府の温泉は平安・鎌倉時代から庶民に愛される場所であったが、明治時代になり大阪との海上航路が運行された事により、観光客が一気に増えて”日本一の温泉街”として観光地へと大きく発展してきた。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街を散策-1

だからこの別府で育った地元民からすると物心付く前から温泉に浸かってきた人達なので、他の県などから来る観光客が自分の通う共同浴場にやってくるのを見ると「自分の縄張りを荒らしに来ているのか?!」と思って、銭湯でのマナーが無い人間を見ると注意したくなってしまうのだろうな。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街で足湯を発見

そんな光景や歴史などを垣間見ながら鉄輪温泉街をプラプラと歩いていると、無料の足蒸し場を発見する。倹約家の”エロ坊主オジサン”は無料だと喜んで進んでいくように見えるタイプだけど、この鉄輪温泉街には無料の共同浴場もあるので、安くて沢山の良質な温泉を楽しめるのでうってつけの場所である。

 

 

大分県別府にある鉄輪温泉街で足湯を発見-1

こちらは足湯ではなく「足蒸し」である。足湯は色んな場所で出来るけど、この足蒸しは他の場所ではあまり体験できないものである。なおこの温泉街にはこのような温泉の熱い湯煙を使って、食材を蒸す専用の窯のようなものが設置されているという。この温泉街に長期滞在する人は近くの売店で買った食材を、街角にあるこのような蒸し窯に入れて蒸すんだとか。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街で足湯を発見-2

とりあえずまだ鉄輪温泉街に来て1軒も温泉に浸かってないけど、最初はこれを試そうとの事で足蒸しを体験する事に。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街で足湯に入るオジサン

この鉄輪温泉街の駐車場に着いてすぐに車を降りてこずにモゾモゾとしていた”エロ坊主オジサン”、実は靴下を事前に脱いでいたのだ。ここでは何軒もの温泉をはしごするので、いちいち靴下を脱ぎ履きするのを先に省いたようだ。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

靴下履いてると面倒やけ、脱いで行った方がいいけ!

大分県別府にある鉄輪温泉街で足湯に入るオジサンの折れ曲がった足の指

そしてあまりキレイなものではないのでこのブログをご覧の方々にお見せするのは忍びないけど、この時は全然気が付かなかったけど”エロ坊主オジサン”の右足の人差し指がよ~~く見てみると変な方向に曲がっていたのだ。実はこの旅行中には気付かずに、この後2020年10月の九州旅行で再会した時に部屋で寝ている”エロ坊主オジサン”の足元を見て初めて気づいたのである。

 

大分県別府にある鉄輪温泉街で足湯に入るオジサン-1

その足の指、初めはわざとそんな変な感じにしているのかと思っていたけど、”エロ坊主オジサン”に聞いてみると中学校の教師時代に生徒達とふざけていた時に便所に逃げ込んだ生徒を追って入り、その閉めようとする扉の隙間に右足の先を突っ込んだ時に何回も扉を思いっきり閉めてくる時に多分骨が折れたんだと思うとの事だった。

その時は痛いと思っていたけど人生で骨折などした事がなかったので「痛い・・・」としか思わなかったという。だからその時に治療せずほったらかしにしていたら、このように足の指が変な方向に曲がってしまったという。

ただ大事な足の指が1本地面に接しない為に、凄く歩きづらいんだってさ・・

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

その生徒に悪意があった訳じゃないんでな。めちゃくちゃ歩きづらいけん、だけど手術はしたくないしな~~!

こんな旅はまた次回に続きます!

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【九州縦断旅行記】小倉から始まり、別府~熊本~鹿児島~桜島と巡る!
2020年8月の炎天下の時期に訪れた九州。まずは小倉で以前バルト三国旅行で知り合った”エロ坊主オジサン”と再会し、門司港へと連れて行ってもらいます!
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