浄土寺裏の登山道を登り、尾道でNo.1の景観が見られる「浄土寺山展望台」に向かう【尾道&岡山旅行記㉓】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㉓

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

登る価値のある展望台!

浄土寺から見える 尾道大橋 景色

さてこれで千光寺・西國寺・浄土寺と、尾道でも有名な3つの寺を見学し、浄土寺脇から目の前に見えた尾道水道に架かる尾道大橋がそこそこ近くに見えている。今日はこの尾道大橋を徒歩で渡って、対岸にある向島も訪れる予定になっている。

 

 

浄土寺山に登る!

浄土寺山 墓地 橋

そんな尾道大橋に向かう前に、もう一つのチェックポイントが近くの山の上にあった。それは「浄土寺山展望台」という、尾道市内でも有数の景色が見渡せる展望台で、まずそこに登って景色を堪能する事を優先したのである。

 

いつも旅先で頼りにしているGoogleマップだが、浄土寺から浄土寺山展望台までの徒歩ルートを検索してみた所、このように大きく浄土寺山の裏側から向かうルートになっていて、目的の展望台まで約50分と出ている。

しかし、このルートは車で向かうルートであり、徒歩の場合は浄土寺裏側にある登山道を登れば、もっと早く展望台に到達する事が出来るのだ。

 

浄土寺山 登山道 登る 景色

特にこのような坂道や階段を登るのが好きなボクにとっては、この展望台へ向かう登山道が楽し過ぎて仕方がなかった。そして周囲には全く人の気配がしない事も、より人が来ない場所を歩けている喜びに変わってくるのである。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

あんた、結構な変態さんじゃのぉ

 

浄土寺山 登山道 登る 景色2

ただ登山道とは言いながら、足元はコンクリートで舗装された場所が多くて、意外としっかり整備されていた。これほどしっかり整備されている登山道だったら、もっと人が通っていても不思議ではないのだが、この時も全然人を見かけなかった。

 

浄土寺山 登山道 像

昔から多くの寺が並んでいた尾道だけあって、浄土寺山の上に向かう道沿いには、このように観音像などが沢山置かれているのが見えてくる。こちらは「正法寺」という寺の本尊である「千手観音像」となっていた。

 

浄土寺山 登山道 登る 小屋

こんな登山道の中にも、このように小屋が建てられていて、その中には仏像が祀られているのが見える。かつては60を超える寺が存在していたという、信仰深い場所だった尾道らしさが残る登山道でもあった。

 

浄土寺山 登山道 登っていく 2

登り出した際には山の頂上が見えないので、どれだけ登れば頂上に辿り着くのかが分かりにくいので、不安になり易い人も多いだろう。しかし、目の前に見える道を登る事だけ考えて進んで行くと、いつかは必ず頂上に辿り着くのである。

 

浄土寺山 登山道 登っていく

登山道を登っていくと、特に大きな分岐点もなく、そんなに迷う事なく道を進んで行けた。しかも登山道も綺麗に管理されている様子が見られるので、安心して進んで行けると思う。

 

浄土寺山 登山道 登っていく 看板

ここで「健康への道100選」という看板が見えてきた。この辺りで出発地点から約1kmに達したようで、ここまで登ってくるのに約40キロカロリー(kcal)を消費しているようだ。ちなみに茶碗の普通盛りご飯1杯で約235kcalなので、ご飯1杯で登山道を約6km進める力があるようだ。

 

 

浄土寺山 登山道 十一面観音像

登山道を登っていくと、このように岩場が剥き出しになっている場所も出てくる。そしてその脇には「日輪寺」という寺の本尊「十一面観音像」が置かれているのが見える。浄土寺山の登山道を登るだけで、色んな寺にお参りしたと同じ効用がありそうだ。

 

浄土寺山 登山道 天空の鳥居

そしてそこそこに高い場所に登っていくと見えてきたのが、こちらの「天空の鳥居」とも呼ばれる石製の鳥居。なお、この辺りでやっと登山道を登り出して最初の対向者と出会ったが、外国人の人だった。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

「コンニチ~ワ!」って挨拶したか?

 

 

浄土寺山 登山道 景観 尾道市内

ペルーの世界遺産ともなっているマチュピチュ遺跡じゃないけど、このような高い場所にあって景色の良い場所は、その一番いい景色が見られる場所に到達するまでは振り向かない方が良い。

 

実際にマチュピチュ遺跡を訪れた際には、頂上に達する前に振り返って景色を見てしまった為に、頂上に辿り着いてからの絶景を目にした時の感動が薄れてしまった想い出が蘇る・・・。

 

 

浄土寺山の途中から尾道を眺める! 動画

 

 

浄土寺山 登山道 階段

ここから先はこのように石の階段となっていて、しかも結構階段の幅が広くて、そこそこに人通りが多い事を想定して造られた階段のようにも思える。恐らく、昔は下の浄土寺を訪れてから、奥の院的なこの浄土寺山の上を巡礼する事で御利益があるとされていたのだろう。

 

浄土寺山 登山道 大きな岩

千光寺周辺にも大きな岩がゴロゴロとしていたけど、この浄土寺山でも大きな岩がそこそこに見られる。昔はこのような山に埋まっている大きな岩を割って、それを持って行って城の石垣の材料としていたのだろう。

 

浄土寺山 登山道 展望所

更に先に進んで行くと、大きな岩の上部分が平らになってせり出していて、ちょっとした展望所のようになっていた。そしてここは日本という事もあって、転落しないように親切に柵までしっかり設置してくれている。

 

浄土寺山 登山道 尾道大橋 景色

ここまで登ってくると、向島との間に架かっている尾道大橋がそこそこ近くに見えてくる。なお、尾道大橋の脇にはもう一本、新尾道大橋という新しく造られた自動車専用の橋が並んでいるのが分かる。ここまで間隔の短い橋が並んでいるなんて、あまり見る事が出来ないだけに、これはこれでいい物を見れたと思う。

 

浄土寺山 登山道 景色 尾道

ここからでも、このように尾道市内を一望できる景色が見えるので、これ以上登らなくてもここからの景色で満足できそうな感じでもある。ただ、せっかく山の上に展望台が設置されているだけに、ここは手間でも上の展望台まで登るべきだろう。

 

浄土寺山 登山道 大岩

このような寺の近くにあった山は僧侶や信仰深い人々が多く訪れた場所という事もあって、大きな岩の側面には仏様の姿が彫られているのが見える。海外では仏教が迫害されていた時期に、仏僧がこのような人里離れた山奥の岩場に逃げ込んだ際に、こういった仏様の姿を彫ったものが残されている場所が多い。

 

浄土寺山 登山道 岩に彫られた大仏様

この仏様の彫り物は雨が当たりにくい岩の内側にあったので、比較的風化による影響も少なく、ハッキリとその姿が残っているのが見える。ひょっとしたら、昔に造られた物ではなく、近年に彫られた物かもしれないけど。。

 

浄土寺山 登山道 大岩の下の通路

そしてこんな大岩の隙間を頭を下げながら通る箇所があったりと、何も障害がない登山よりも、それなりに障害物があって苦労して登った登山道の方が後になってから記憶に残り易い。ただ、この浄土寺山の登山道はそこまで障害物がなかったので、頂上での景色位しか覚えていないが・・・。

 

浄土寺山 登山道 更に進む

この登山道を登り出してから約20分が経過し、そろそろ頂上が近づいてきた雰囲気を感じてくる。その為か、このように石段が綺麗に並べられた階段なども見えてきて、そろそろゴールが近い事を悟っていくのである。

 

浄土寺山 登山道 山の上の寺

そしてその階段を登っていくと、目の前に浄土寺の奥の院でもあるという「満福寺」という寺の建物が見えてきた。ただこちらの建物には全くひと気がなく、扉も閉まっていて特に見るべき物も見当たらなかった。

それとよくこんな頂上にこれだけの建物を建造したなと思ったけど、今では山の裏側からのルートに自動車道が整備されているので、近くまで車で入ってこれるようだ。

 

浄土寺山 登山道 山の上 巨大な岩

こちらにあった大きな岩の下にも、ちゃっかりお地蔵様が飾られていた。それにしても日本人って、何故こんな危ない大岩の下にお地蔵様を置くのだろうか? もしかしたら大地震が発生しても、この大きな岩が潰れないと思っているのだろうか?

 

 

「浄土寺山展望台」に到着!

浄土寺山 登山道 山の上 展望台2

そして下から登山道を登る事、約20分で待望の「浄土寺山展望台」に到着する。この浄土寺山は標高約178mの高さの山だけど、よくこんな展望台の建物を造ったなと思ってしまう。

 

 

浄土寺山 登山道 山の上 展望台 建物内

そして一目散に展望台の上に駆け上がっていくけど、ここも誰も人が居なかった・・・。桜の開花する前はちょっと肌寒いからか、それともコロナ禍という事もあってか、このような素晴らしい眺めが見られる展望台が活用されていないなんて勿体ないと感じる。。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

初日の出だけは混み混みじゃけ!

 

浄土寺山 登山道 山の上 展望台 からの景色

尾道の街でも観光客が一番訪れるのは千光寺で、その千光寺山の頂上は標高約144m。それに対してこの浄土寺山の頂上は、標高約178mと30mほど高い場所にあるので、千光寺よりも見晴らしがいいのである。

 

浄土寺山 登山道 山の上 展望台 眺め2

そしてここからは尾道の名物でもある千光寺も見えるロケーションでもあるので、個人的には尾道で一番の絶景スポットだと感じた。ただ一般の観光客からすれば、千光寺と比べると訪れにくい場所にある事から、地元の人はたまに登る事はあっても、一見の観光客はそこまで足を運ばない場所のようだ。

 

 

浄土寺山展望台からの景観! 動画

 

 

 

浄土寺山 登山道 山の上 展望台 からの景色 写真

浄土寺山展望台からは勿論対岸の向島もよく見えて、尾道側から信仰の対象とされていた岩屋山などもしっかり見える。また”瀬戸内しまなみ海道”はこの向島を通っているので、しまなみ海道サイクリング時には通る島ともなっている。

 

浄土寺山 登山道 山の上 展望台 眺め

左手前の岩屋山の上には「大元神社」がちょっと見えていて、尾道側の尾道三山に造られた「浄土寺」・「西國寺山」・「千光寺」のそれぞれの寺が、この大元神社の方角に向けて建立されたという。

 

浄土寺山 登山道 山の上 展望台 眺め 大きな岩

そして展望台のすぐ下にあった大きな岩を見下ろすと、上に登れるようになっていた。それと岩に小さい穴のような物が空いているのが見えるが、これは岩を割る時に小さく空けた穴跡である。だからもしかしたらこの巨大な岩も、半分に割られていたかもしれないが、このように割られる事なく、大きな姿を見せてくれていたのである。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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