猫に優しい坂道の街:尾道で、のんびりと寛いでいる猫ちゃんに挨拶をしてみた【尾道&岡山旅行記⑨】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-⑨

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

坂とニャン!

尾道の坂道

さて尾道の街というと、このような坂道にある路地を進むのが醍醐味でもある。ただ観光地として観光客に人気の尾道も、このような坂道にも多くの住民が生活している場所でもあるので、節度を持った見学をする必要がある。

 

【尾道市】

住所:広島県尾道市

 

 

尾道の坂道にて

尾道の路地でたたずむ猫

迷路のように思える狭い路地を適当に進んで行くと、まず一匹目の猫ちゃんが見えてくる。この尾道の坂道周辺では、猫を保護する人々が多く住んでいるようで、”猫に優しい街”となっているようだ。昨今は野良猫が近くにいると糞をしたり、夜中に大きな声で泣きわめいたりして、迷惑に感じる人々もいる。

 

尾道の路地でたたずむ猫2

しかし、地方の街では比較的穏やかな人々が暮らしていて、このような動物にも理解ある人が多いので、猫も安心して暮らせるようだ。この猫は元々は人間が世界中から日本に輸入してきた生き物で、特に最近は猫ブームに乗って猫を飼ってみたものの、その世話が面倒になって捨てる人も多いようだ。

 

尾道の路地を進む

尾道で一発目に出会った猫ちゃんは警戒感が強くて、残念ながら相手にされなかった。という事で再び足を進めて、生活感の漂う尾道の路地を進んで行く事にする。

 

尾道の路地を進む1

この周辺の道は舗装されている事もあってバイクが通るので、曲がり角に差し掛かる場合はこのように設置されているミラーを見ながら進むように気を付けよう。バイクもそんなスピードを出して走っている訳では無いけど、ブツかったら面倒な事になるので、ブツからないのが一番である。

 

尾道の路地で猫のシルエットを発見

この尾道でも坂道のあるエリアが、猫が可愛がられている場所となっている。だから尾道全体で猫が好まれている訳ではなく、猫ちゃんに会いたければ商店街ではなく、この坂道を登って行かないといけない。

 

尾道の路地で猫のシルエットを発見1

最近はこのような猫ちゃんがブームとなっている事もあって、そこらの雑貨店で猫ちゃんシルエットの商品などが沢山売られている光景を目にする。Youtubeでも猫ちゃんが登場する動画は再生回数が増える傾向にあるけど、かと言って猫ちゃんは生き物なので雑に扱わずに丁重な扱いで対応すべきである。

 

 

「西土堂ポケットパーク」で休憩!

尾道の坂道にある公園

そして坂道を進んで行くと、このようにトイレが設置されている「西土堂ポケットパーク」という休憩所が見えてくる。このような坂道にはあまり公園があるイメージが無いけど、観光客が多い尾道では、このように観光客が休憩できる施設が造られている。

 

【西土堂ポケットパーク】

住所:広島県尾道市西土堂町13-38

 

尾道の坂道にある公園の景色

この尾道を訪れたのは3月という事もあって、観光客と見られる人も年配の人よりは、若者の姿が目立った。そしてこの尾道名物ともなっている坂道も、年配の人からすればシンドク感じる場所だからか、通る人は若者ばかりであった。

 

尾道の坂道にある公園からの景色

この坂道の上にある「千光寺」まで向かうには、徒歩以外にロープウェイを使って登る手段もある。個人的には苦労せずに登るよりも体を動かして登った方が記憶に残り易いので、自分の足を使って登る方が好きだけど、年配の人程にシンドイ事をしたくないのでロープウェイを使って登るようだが。。

 

尾道の坂道にある公園付近の路地

そして休憩所でトイレを済ませてから再び隣の路地に足を踏み出すと、道の下の方にのんびりとくつろぐ猫ちゃんを発見する。最近は猫を探すクセが付いてきたので、遠くの方にたたずんでいる猫ちゃんを発見するスピードが速くなってきている。

 

尾道の坂道にある公園付近の路地1

猫とスキンシップを図りたい人もいるかもしれないけど、このように発見した猫ちゃんに近寄ってもすぐに逃げられてしまう事が多いと思う。猫というのはとても警戒心が強い生き物で、特に野良猫はちょっと間合いを詰めただけでも簡単に逃げられてしまう。

 

 

路地で出会った猫! 動画

 

 

尾道の坂道にある公園付近の路地で出会った猫

しかし小さい頃より人間が身近な存在と認識して生きてきた猫ちゃんは、多少は警戒心を持っていても人間を品定めして、「コイツなら大丈夫だ!」というような顔をして受け入れてくれる。この猫ちゃんも初めは「ナンダ、テメ~~!」というような顔をしていけど、特に危害を与える奴という認識にもならずに、テリトリー内に入れさせてくれた。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

猫には優しくね!

 

尾道の坂道にある公園付近の路地で出会った猫に挨拶

警戒心を解いた猫ちゃんは、このようにお腹を見せながらゴロンと寝転がる場合が多い。猫好きからすれば猫ちゃんにタッチしたい所だけど、タッチまではもう一つ垣根を超える必要があり、簡単にはいかないのである。

 

尾道の坂道にある公園付近の路地で出会った猫に近づく

この猫ちゃんも触ってほしくないような仕草をしていて、仕方なしに近くから眺めるだけにした。しかしこのように結構近寄っても特に逃げる事も、怖い顔をする事もなく受け入れてくれた。

 

尾道の坂道にある公園付近の路地で出会った猫を眺める

このような狭い路地の坂道という尾道名物の景色の中で、猫ちゃんがのんびり道の上で居眠りしている光景も地方ならではである。都会だと自分の都合を第一に優先する事しか考えない人間ばかりが増えているが、地方の街では猫がその辺に居ても許せるおおらかな人ばかりなのだろう。

 

 

路地で寝ている猫ちゃんを見ていると・・・ 動画

 

 

尾道の坂道にある公園付近の路地で割り込んできた猫

路地で寝ていた猫ちゃんの動画を撮影していたら、いきなり黒い物体が割り込んできた。ず~~っとスマホの画面ばかりを見ていたので何が起きたか理解できずにいたが、フェードアウトしてみたらこの猫ちゃんがスマホに興味を持って割り込んできたのだった。

 

 

割り込んできた猫ちゃん! 動画

 

 

尾道の坂道にある公園付近の路地でくつろぐ猫

この割り込み猫ちゃんはよく見かける猫の毛並みとは違って、王様のような気品を感じるライオンっぽい猫ちゃんだった。普通の猫ちゃんと違って、特に首周りに毛がフワッとしている事もあって、アゴひげが立派に生えた王様のように思えたのだろう。

 

 

王様猫ちゃんを眺める! 動画

 

 

尾道の坂道にある公園の碑

この小さな公園には福山城の脇にあった博物館で、少し勉強した「菅 茶山(かん ちゃざん)についての記念碑が設置されていた。偉大な人物はその功績だけではなく、その志を託して引き継いだ多くの人々の存在で、世の中を変えていった。

 

尾道の坂道にある公園付近の路地でくつろぐ猫1

この王様猫ちゃんは普通の猫ちゃんと違って、全然こちらを警戒する素振りすら見せずに、逆に「ワシの痒い所を搔いてくれ!」というような顔をしていた。王様猫は生まれから気品が違うからか、人間など恐れるに足らない存在と思っていたのかもしれない。

 

 

王様猫ちゃんを観察!① 動画

 

 

尾道の坂道にある公園付近の路地でくつろぐ猫2

痒い所に掻いてあげたからか、お昼寝の時間帯に入ってしまった王様猫ちゃん。猫って寝ているようで常に耳が動いているので、熟睡が出来ないようになっているのかもしれない。逆にボクは歳を重ねる毎に熟睡時間が長くなっていくので、熟睡時間が短い猫ちゃんが少し羨ましくも思える。

 

 

王様猫ちゃんを観察!② 動画

 

 

尾道の坂道からの景色

この尾道の街は室町時代に足利家の庇護下にあった寺が増えていき、江戸時代には貿易で儲けた豪商らがその寺院を支援していた事もあって、最盛期には80を超える寺院が密集していた場所でもある。

 

尾道の坂道からの景色1

そんな昔から寺が沢山存在していた尾道は、戦争での空襲に遭わなかった事もあり、昔ながらの寺が多く残る事になった。そして山陽本線の線路よりも高台になっているエリアに寺が密集しており、このような坂道と猫と寺の景色が尾道らしさとなっている。

 

 

「清浄山光明寺」にて

尾道の「光明寺」

そんな可愛らしい猫ちゃんの近くにいると、その場所を離れたくなくなってしまうけど、重い腰を上げて先に進む事にする。すると寺が密集しているエリアだけあって、また次の寺が見えてきた。

 

 

尾道の「光明寺」の鐘

この「清浄山:光明寺」は平安時代に「円仁(えんにん)によって建立された寺とされており、また浄土宗西山禅林寺派の寺院の総本山ともされているようだ。なお建立当時は天台宗だったが、南北朝時代になってから”浄土宗”へ改宗されたようだ。

 

尾道の「光明寺」の横綱:陣幕の手形

そしてこの光明寺には江戸時代最後の横綱となった、第12代横綱陣幕 久五(じんまく きゅうごろう)のお墓も設置されている(※東京都品川区の光取寺にも墓がある)。松江の出雲出身の陣幕は、この尾道に出て来てから徳島藩や松江藩の抱え力士となり、後には薩摩藩のお抱え力士ともなって、明治維新の激動の時代に生きた人物でもある。

 

尾道の「光明寺」の案内

ただ横綱といえどもこの陣幕が横綱となっていたのはたった2場所だけらしく、晩年の最後に横綱になったようだ。ただ今とは違い、年間6場所も行われた時代ではなく、また動乱の幕末~明治初期には相撲を取っている場合ではなかった。

 

尾道の「光明寺」の本堂

「陣幕」という名前は千代の富士の親方である北の富士が「陣幕親方」となっていたので、その名前を聞いた事があった。相撲の親方も”年寄”を代々襲名していくので、その陣幕親方の元祖である横綱のゆかりのある場所をたまたま訪れる事が出来たのは感激であった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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