千光寺山の上に建つ、怪しいタイの雰囲気が漂う「尾道ビュウホテルセイザン」【尾道&岡山旅行記⑭】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-⑭

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

何故にタイ?!

尾道 暗くなった 2号線

初めてやって来た尾道の街で広島風お好み焼きを食べている間に、すっかりこのように暗くなってきていた。こちらの先には明るい照明が照らされている尾道駅前が見えているが、坂道に並ぶ民家の方はちょっと暗くなっていて、初めて来た女性だとちょっと不安な気持ちになってしまいそうな場所のようにも感じた。

 

 

坂の上のホテルを目指す!

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」

さて、これから千光寺山の上に見えている建物「尾道ビュウホテルセイザン」に向かうのであるが、事前案内によるとそこそこにキツイ坂道が待ち受けているようだ。なのでホテル側からすれば、千光寺山ロープウェイを使っての経路を案内していたけど、最終便は17時過ぎで終了となるので暗くなってからは徒歩しか手段はない。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

タクシーで裏側から登るという選択肢もあるが・・・

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 道 小学校

ホテルへ向かう道は坂道街の入口となっている、尾道市立土堂小学校の脇の階段を進んで行く。昼間は間違って小学校側の大きな階段を登りそうになったのを覚えていたので、今回はそんな誘いにも乗らずに左側の道を選択した。

 

なお、初めて「尾道ビュウホテルセイザン」を利用し、尾道への到着時間が夜になる場合は事前にこのHPの道案内を見ておいた方がいいかもしれない。今登っている道も特に案内板も見当たらず、人も殆ど通っていない道なので、このルートを知らない人からすれば途中で心細くなってしまうからだ。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 道 

ただ、ボクは迷いながら進むのが結構好きなタイプなので、逆に事前に迷わないルート案内図を見て進む方が嫌なので、ここは上に見えたホテルの方角を頭に認識しながら適当に進んで行く。ただ、この道もそんなに分岐点がある訳でもなく、ほぼ一本道になっているので迷う程の道でもなかったが。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段

そしてあまり人を見かけない坂道でも、このようにそこそこに明るい照明が取り付けられていたので、意外と足元を注意しなくても進めた。また、坂道の途中には所々に民家があって、生活感を感じる建物もあったりして、それらを観察しながら退屈しのぎで進んで行く。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段

そしてある程度進んで行くと、道沿いに民家が無くなってきて、一本道の通路となってきた。あまり人が通りそうにない道だと思っていたけど、上の千光寺公園は桜の時期に見物客がとても訪れる人気のスポットなので、このようなそこそこにしっかりとした道が整備されていたのかもしれない。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段から見下ろす小学校

この辺りまで登ってくると、さっき脇を通り過ぎた「尾道市立土堂小学校」が尾道内でひと際明るくライトアップされているので、とても目立っている。創立100年以上の歴史を誇る小学校で、大林宣彦監督なども卒業した尾道を代表する小学校でもある。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 竹

ただここまで登って来ても、まだ上が見えない。この時点で真っ直ぐ道を登ってきている事もあって、息が切れだして汗を掻いている状態となっている。この時はまだ春前で比較的涼しかったが、夏場にこの階段を登るとなると汗だくは覚悟しておく必要がありそうだ。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 竹1

そして先に頑張って進んで行くと、この辺りから道の脇に竹が生えている林が見えてきて、ちょっと雰囲気が変わってきて京都の中にいきなり入り込んだ感覚となる。またこれだけ人通りが少ない道にも関わらず、ここでは道の脇の竹に照明が当てられていたりと、そこそこに費用が掛けられている様子も見える。

 

『時をかける少女』(1983)  階段 映画 ロケ地

映画『時をかける少女』(1983年) の1シーン

なお、大林宣彦監督作品の”尾道三部作”としても知られる、原田知世初主演の映画『時をかける少女』(1983年)の中に、この道のようにも思える竹林の路地を歩く1シーンがあった。もしかしたらこの場所で撮影していたのかもしれないけど、これだけ綺麗にライトアップされていたのには、こういった訳があったのかも。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 竹2

このような道端のライトアップは通年行っている事なのか、それとも桜の時期に合わせて期間限定で行っていたのかは不明。しかし、この辺りまでやって来ると「本当にこの道で合っているのだろうか?!」と、疑心暗鬼になりかける頃合いなので、この明るくライトアップされている光景に心が少し癒された。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 城跡

そしてこの辺りが特に坂道の勾配がキツイ所で、最後の試されている坂道のように感じた。そして上に石垣のような建造物が見えて来て、そろそろ頂上が近い事を感じ取る。

 

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 猫

そして流石にこの辺りで息が切れてきたので小休憩を入れていると、道端にこちらの猫ちゃんが表れた。この猫ちゃんに試しに「この先、もうすぐホテルがありますか??」と聞いてみたけど、ノーリアクションだった。。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

そりゃ、猫語で喋らないと!

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 尾道の夜景

そしてこの辺りまで登ってくると、このように尾道水道周辺の夜景が綺麗に見えてくる。尾道商店街付近も防犯の為に黄色い照明で明るく照らしているのか?、それとも観光地として明るいイメージを植え付ける為にこれだけ明るくしていたのだろうか?

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」に向かう階段 最後

そしてここから最後のひと踏ん張りで坂道を登っていくが、階段部分ではなく、このスロープ状になっていた排水溝の平らな部分に足をかけて登っていく。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 近く 城跡

さっき下から見た時に石垣のように見えた建造物は、1964年に博物館として建造された城郭風の「尾道城」の跡地だった。ただこの「尾道城」は史実に基づかない模擬天守として観光用に造られた為に、建設当初から批判の声が多く挙がっていたようだ。それもあって1992年に閉鎖されてしまって、それから長い間放置され続けて、2019年より解体工事が進められている最中だった。

 

そんな廃墟跡も2022年3月11日に、「千光寺公園:視点場」という展望スポットに生まれ変わっているようだ。千光寺公園の展望台と共に同じ高さレベルの展望台という事で、ちょっと役目がカブッているようにも思うけど、新しい展望スポットとして人気が続くかが注目である。

 

尾道ビュウホテルセイザン 尾道駅 徒歩ルート マップ

尾道ビュウホテルセイザンまでの道のり-Googleマップより

一応Googleマップによると、尾道駅北口から「尾道ビュウホテルセイザン」まで徒歩で向かうと、およそ11分の距離と出た。ちなみに実際にボクが登ってみた時は、小学校手前からで約8分掛かった。Googleマップの計算は、そこそこに信頼度が高いように思われる。

 

 

 

「尾道ビュウホテルセイザン」にチェックイン!

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 外観

そして千光寺山の頂上に達すると、このようにちょっと怪しい雰囲気の建物が見えてくる。レトロな雰囲気が溢れる尾道の街と比べると、明らかに異質な空気が漂う一帯に思えた・・・。

 

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 外観 タイ

ここをわざわざ予約していなければ、思わずスル~~してしまいそうなホテルだけど、予約済みなので入るしかない。ホテルの中に入ると至って普通のホテルだったが、この時は楽天トラベルでの予約時にクレジット決済が出来ず、現地でのクレジット決済も出来なかったので3泊分を現金で払った。

 

 

ホテル玄関の景色! 動画

 

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 部屋の内装

このホテルは全室南側の尾道水道向きの部屋となっていて、窓からの眺めは抜群である。チェックインしたのが夜だったのでその絶景はまた後程紹介するとして、宿泊したのは【シングルルーム】で16㎡のトイレ&バス付のお部屋。奥にはソファーもあって、ゆったりと出来る部屋だった。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 部屋 ベッド

ホテルの入口付近にタイの雰囲気が漂っていた割に、このように部屋の内装は至ってフツ~~だった。別にタイ風のホテルという訳でもなく、オーナー夫人がタイ人で、オーナー自体もタイが好きというホテル。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 部屋の内装

ここは山の上なので光ファイバー網が来ていなくて「Wi-Fiスピードは期待しないでください・・・」と記載があったけど、仕事とかで使うのでなければ、普通に使えるレベル。重たい動画などをサクサク見たい人によってはオススメは出来ないけど、スマホが見れなくても不憫に思えない人にとっては関係なし。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 部屋 お風呂

このホテルには大浴場はなく、このようなビジネスホテル並みのユニットバスが用意されている。この辺りも至ってフツ~~のユニットバスで、タイっぽさは全然感じられない。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 部屋 お風呂 シャワー

このようにシャワーやバス部分も特にフツ~~で、ここも全くタイらしさが見えない。尾道でホテルを探している段階で、「何故、尾道まで行ってタイっぽいホテルに泊まるのか??」と思ってしまったけど、実際に来てみれば普通にビジネスホテルという感じだった。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 部屋 鍵

ちょっと古そうなホテルだったけど、鍵がこのように昔のホテルっぽさを感じさせる棒が付いていた。今ではカード式が多かったり、更には暗証番号式の鍵も増えているけど、このように鍵を落としても分かりやすいアナログチックな物は、この21世紀も生き残っていけるのだろうか。

 

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 タイカレー

ホテルで食べた、イエローカレー

「尾道ビュウホテルセイザン」では、ランチとディナーでタイ料理が提供されていて、宿泊しなくてもタイ料理レストランとして営業している。こちらはディナー時に注文した「イエローカレー」で、オーナーの奥さんがタイ人という事で、本場のイエローカレーの味となっていた。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 タイ風 ご飯

ホテルで食べた、イエローカレーのご飯

こちらはそのイエローカレーに付いていたご飯で、タイ風のスープカレーを食べているような感覚だった。尾道まで来たら、広島風お好み焼きや尾道ラーメンを食べたいと思う人も多いかもしれないが、敢えてここでタイ料理を味わうと意外とその美味しさにハマる人も多いとか。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 朝 景色 尾道水道 絶景

ホテルの部屋から眺めた朝日!

こちらの写真はホテルの部屋から眺めた、尾道水道の奥に朝日が昇る瞬間を写したもの。朝7時前頃に撮った写真だけど、朝早くから運航しているフェリーがアメンボが水の上を張っているかのように見えたが。。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 朝食 和食

尾道ビュウホテルセイザンの朝食は、普通に和食

こちらはホテルで食べた朝食で、ランチやディナーで提供されるタイ料理ではなく、このように至ってフツ~~の和食となっていた。3食共にタイ料理だと飽きてしまいそうだけど、ちゃんと日本食も食べれるホテルとなっていた。

 

尾道 千光寺山「尾道ビュウホテルセイザン」 尾道駅からの景色

山の上に建つ「尾道ビュウホテルセイザン」

この山の上のホテルは、かつて「静山(ぜいざん)荘」という旅館だったらしく、その名残りが残っている名前のようだ。なんでこのような名前になっているか、不思議に思っていたけど、この昔あった旅館の名前を聞いて納得したのであった。。

 

 

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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