港町として栄えた広島県三原市を散策して、中華そばを食べる【尾道&岡山旅行記⑥】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-⑥

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

三原ラーメン?!

広島県三原市 三原駅南口

ここは広島県の三原市にある、JR三原駅南口。1975年頃に山陽新幹線が延伸した際に新幹線乗り入れ駅となった三原駅。駅前に「東京へは、やっぱりのぞみ!」という広告が見えるけど、この三原駅に発着する新幹線はその殆どが【こだま】で、【のぞみ】はこの三原駅では止まらない。この広告をよく見ると、その下に小さく「※福山駅または岡山駅でお乗り換えください」と表示されていて、少々紛らわしい内容となっていたが。。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

最近は注意書きをよく見ないといけない広告が多くなったもんだ・・・

 

 

三原の街を散策!

広島県三原市 三原駅南口

JR三原駅北口には三原城の天守台跡がすぐ脇にあったけど、逆にそれ以外は特に無いような印象だった。という事でせっかく寄り道した三原駅で、反対側の南口方面を散策してみる事にした。

 

広島県三原市 三原駅南口 ロータリー

三原駅の北口はすぐに天守台跡やそれを取り囲む水堀があった為に、大きなロータリーが無かったけど、この南口には大きめのロータリーがあったりして、南口の方が発展している雰囲気を感じた。

 

広島県三原市 三原駅南口 ヤッサ踊り 像

そして駅前周辺には、こちらの『三原やっさ祭り』の像が見えてくる。毎年8月の中頃に三日間行われる”やっさ祭り”は、1567年に小早川隆景が三原城を築城した際の祝い事として、それ以来伝統的に行われている祭のようだ。総勢数千人単位での踊り手が踊る、山陽道周辺でも最大級のお祭りだという。

 

 

広島県三原市 三原駅南口 商店街

そして南口から見えた道の中でも、こちらの「マリンロード」と呼ばれる道が何とも雰囲気ありそうな感じだったので、この道を進んでみる事にした。この通りは三原市の中でも繫華街というか、歓楽街的な場所という事もあって、夜は賑わうかもしれないけど、昼間は全然人の姿が見られない通りでもあった。

 

広島県三原市 タコの像

そしてこの三原市街地の「マリンロード」がちょっと風変わりに思えたのは、このように車止めブロックにタコをモチーフにした石像が置かれていたからである。このタコも物によって表情が異なっていて、こちらはハート形の眼になっていた。

 

広島県三原市 デザインマンホール

こちらは三原市のデザインマンホールで、タコではなくて「やっさ祭り」のデザインとなっていた。ただデザイン的には「みはら やっさ」という文字が入っていなかったら、三原市民以外には何のデザインかが分かりにくいようなマンホールだったが。。

 

広島県三原市 壁 ペイント

この辺りは三原市の繁華街で歓楽街でもあるので、このようなド派手な外壁デザインになっている建物なども見かける。ただ歓楽街とは言っても、そこまで大きな歓楽街でもなく、普通に呑み屋などが集まっているエリアと言う方が正しいかもしれない。

 

 

「めん屋はち」で昼食!

広島県三原市 めんはち ラーメン屋

そして13時を過ぎていたので、「そろそろ昼食タイムを・・・」と思っていたら、こちらの「中華そば」という旗を見つける。

 

この広島県まで来たのであれば、”広島風お好み焼き”を食べるべきで、しかもこの近くに「お好み焼 てっちゃん」という食べログのお好み焼き店で全国No.1評価を受けているお店があったのである。。

 

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

お好み焼きで”☆3.8”という名店だけど、人気過ぎて待ち時間が必須だよ!

 

広島県三原市 めんはち ラーメン屋 店内

しかしこの時にボクが選んだのは、こちらの「めん屋8(はち)」という、ラーメン屋で夜は吞み屋もやっている雰囲気のお店だった。ただGoogleマップで調べる限り、どうもボクが訪れた後に閉店してしまったようで、ちょっと残念な気持ちになった。

 

広島県三原市 めんはち ラーメン屋 中華そばセット

お好み焼きという選択肢を選ばなかったのは、今回の旅が尾道で3連泊なので、何回も広島風お好み焼きを食べる機会があるだろうと思ったから。逆に「三原で何を食べればいいのか?」という事を考えようかと思ったけど、この時は開いているお店があまり見つからなかった為に早くお店を決めたいという気持ちで、こちらのお店に飛び込んだのであった。

 

広島県三原市 めんはち ラーメン屋 中華そば

こちらが今回の旅で一発目に食べた食事の「三原ラーメン」。正しくは「三原市で食べた、中華そば」であるが、人に説明する場合には、短く「三原ラーメン」と伝えた方がインパクトがあるので、そう思う事にした訳である。

 

広島県三原市 めんはち ラーメン屋 中華そばを食べる

このお店では「中華そば」だったけど、世間一般には最近は「ラーメン」という認識で通っているように思う。「中華そば」と「ラーメン」の違いがあるのかと思って調べてみたら、実は違いが無くて、同じような中国から渡ってきた麺を茹でた料理だった。

 

昔は「中華そば」「支那そば」と呼ばれるのが一般的だったようだが、戦争後にインスタントの即席麵が「ラーメン(拉麺)」の名前で発売されて、そのインスタント・ラーメンが大ヒットして、「ラーメン」という呼び名が定着したと考えられているようだ。

 

三原港に向かう!

広島県三原市 三原港に向かう地下通路

「三原ラーメン」を食べて食欲を満たした後は、三原港の方に向かう事にした。ここから先には地下通路が設置されていたので、その案内に従って地下通路を下って行く。

 

広島県三原市 三原港に向かう地下通路の中

この地下通路がわざわざ造られていたのは、この上を東西に延びる道路が「国道185号」で、また道路の反対側にある三原港側に向かう横断歩道が近くに無い為のようだ。広島県呉市から三原市に至る国道185号は交通量が多いので、それを妨げるよりも地下通路を設置した方が安全で混雑も減るという考えのようだ。

 

広島県三原市 三原港に向かう地下通路の壁 ヤッサ踊り

そしてこの地下通路の壁にも、この三原の名物でもある『三原やっさ祭り』のイラストが描かれていた。日本全国では色んなお祭りが行われているけど、大体は米の収穫時である秋の豊作を祈って行う儀式となっていて、この『三原やっさ祭り』のように地元に城が築城された記念で現在まで行われ続けてる祭というのも珍しく感じた。

 

広島県三原市 三原港に向かう地下通路の壁 ヤッサ踊り

ただ前回訪れた東北地方程に、風変わりな物を活用してのお祭りではなく、多くの市民が参加して踊るのがメインのように感じた。だから参加人数は毎年多いものの、見た目のインパクトがちょっと弱いために全国的にもそこまで有名なお祭りでもなかったかのしれない。

 

広島県三原市 三原港に向かう地下通路の壁 案内

三原港は古くから海上交通の要所として存在してきた港でもあるが、明治時代になってから東の方に特別貿易港としての「糸崎港」が開港する。しかし昭和時代に入ってから、その糸崎港は三原港と合併し、戦後は更に尾道港と合併して、1975年からは旅客専用の港となっている。

 

 

広島県三原市 三原港 スクリューの展示

そして地下通路を上がってきた場所に、どこかで見た事のあるような大きな船のスクリューの展示品があった。昔から船着き場として栄えてきた港も、現代になるとその役割が大きく変わって統廃合が進み、その際に出来た空き地などにこのようなオブジェが置かれていたのかもしれない。

 

広島県三原市 三原港 スクリューの展示

どこで見たスクリューかを思い出すのに少々時間が掛かったけど、この側面のプレートに「寄贈:今治造船」という文字を見て、その答えが確信に変わった。

 

このスクリューは2020年9月に訪れた、愛媛県今治市内で見た物とほぼ同じだったのである。三原では昔から港があった場所だけど、造船は今では今治が日本イチなので、今治造船のスクリューが置かれていたのだろう。なお、この今治を訪れたのはしまなみ海道サイクリングロードを自転車で走る為だったのであるが、今回の旅ではそのしまなみ海道を尾道側から走る予定となっている。

 

広島県三原市 三原港 錨の展示

そのスクリューの近くに置かれていた錨の置物は、「興安丸(こうあんまる)という1937年に就航した鉄道連絡船で使われていた錨の現物。当初は朝鮮半島への輸送船として使われたが、戦争で何とか耐え延びた後は、逆に朝鮮半島や満州国から引き揚げてくる日本人を輸送する”引き揚げ船”としても活躍した。

 

その後は朝鮮戦争時にはアメリカ軍に傭船されて、朝鮮半島に物資を送る役割となったり、東南アジア諸国へのイスラム教巡礼船としても使われた興安丸。そして1970年に船としての役目を終えて、ここ三原港で解体されたようだ。

 

広島県三原市 三原港 

最近になって船について興味が出てきたので色々調べてみたけど、船って金属だらけで造られているので、最後は海に沈めるという事はせずに、解体現場に持ち込んで使える金属を再利用するのが一般的だという。特にコロナ禍以降に資源関係が大きく値上がりしている為に、以前と比べても船のリサイクル買い取り金額も上がってきているようだ。

 

広島県三原市 三原港 周辺

この三原市の人口は8~9万人となっていて、これから訪れる尾道市は約12万人と、三原市の方が人口が少ない。時期も関係あると思うけど、三原の街中もそこまで歩き回っている人の姿を見かける機会も少なかったように感じた。

 

広島県三原市 三原港 周辺

そして少し進んで行くと、目の前に瀬戸内海の海が見えてくる。「三原港」という文字を見ていた事もあって、もっと港らしい荷物や船が行き交う景色を想像していたけど、意外と何もない静かな海に感じた。。

 

 

三原港前の景色! 動画

 

 

広島県三原市 三原港 外観

この中央に見える5階建ての建物が、1972年に建設費2億4,000万円を掛けて造られた「三原港湾ビル」。ここが瀬戸内海の島と繋がる航路の乗り場&チケット売り場となっていて、また「みはら海の駅」という海の駅にもなっており、それと地域活性化拠点としてみなとオアシス三原にもなっている、三原市を代表する場所である。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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