尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㊸
旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)
綺麗なライトアップ!
さて半日に渡ってしまなみ海道をサイクリングしてきたけど、帰りはフェリーに乗って帰った事もあって、サイクリングで疲れた体力も回復し、更には日本酒も飲んだので疲れも吹き飛んだ為に尾道の路地を再び歩き回る事にする。
尾道の街中にて
自転車に乗って使う筋肉と歩きで使う筋肉はちょっと違う部位みたいで、長距離を自転車で走った後でも意外と歩きでは体力的に問題を感じなかった。また今日で尾道が最後の日という事もあって、疲れなども気にせずに心いくまで尾道の街を散策し尽くすつもりで歩く事にしたのである。
そしてGoogleマップを見ている時に「小さな趣味の博物館」なる場所を発見していたので、そこに向かって行ってみる事にした。旅行時には結構Googleマップを重宝しており、その現地にて何か行きたい場所があるかを探す際にはいつもGoogleマップを活用している。
しかしその「小さな趣味の博物館」なる場所は、残念ながら閉まっていた。既に18時を過ぎていた時間帯だったので半分諦め状態で向かっていた事もあって、特にショックを感じる事もなく、また歩き出すのであった。
そしてこの路地を歩いていると、ある建物の上にこの猫ちゃんを発見する。こちらの猫ちゃんは左耳の先がカットされていて、去勢手術された”桜耳ネコ”となっているのだが、こちらをとても警戒している様子で微動だにしなかった・・・。

「こがいな怪しいヤツ、初めて見た!」って顔しとる!(笑)
そして尾道で出会った猫でとても印象的な猫といって思い出すのが、御袖天満宮の鳥居前で出会った”膝乗り猫”である。
そしてその”膝乗り猫”にもう一度会っておきたいと思って、再び御袖天満宮の鳥居前に向かったが、残念ながらその猫ちゃんの姿はなかった・・・。

猫も気まぐれじゃけぇ、いつも同じ場所におるたぁ限らん!
そして今日で尾道も最後という事もあって、尾道の市街地の中でも繫華街的な夜に賑わいを見せるエリアまで足を延ばしてみた。しかし特にお酒を飲みたい訳でもなく、出来れば静かな客が少ないお店で広島風お好み焼きを食べたいのだけど、そんな都合の良いお店はなかなかに見つからない。
かといって、1人で居酒屋に入ってお店の人やお客さんと喋りたい訳でもないので、どうも尾道の繁華街の雰囲気は向いていない感じだった。なので仕方なしに、アーケード商店街の方に戻る事にした。
そしていつものようにウロウロと歩き回っていても、気になるお好み焼き屋が見つからずに、初日の晩に訪れた「鉄板屋 Hina」にしようかと思ったけど、何とお店は早仕舞いをしたのか閉まっていたのだ・・・。
お好み焼き「石畳」で晩飯!
そして諦め半分で尾道水道側の道を歩いていると、角にこちらのお好み焼き屋を発見した。もう19時30分を過ぎていて、この訪れた2021年3月時はコロナ禍真っ盛りで観光客も少なかった事もあって、尾道の飲食店も早仕舞いをしている店が多かったので、入れるか少々心配しながらドアを押してみた。
店内は結構に混み合っていて、ギリギリカウンターの端が空いていたので何とか着席できた。そして忙しそうにお好み焼きを焼く大将にとりあえず瓶ビールを注文し、焼きそばも頼む。本来なら、お好み焼きに入れる「うどん」と「そば」を選べるのだが、大将からの都合で「そば」を選択する。
このお店の大将は口コミを見れば分かるように、お喋りが大好きで個性的なオジサンだった。ただそのお喋りにはちょっとぶっきらぼうな感じの喋り方で、一見の上品なお客さんが来たら怒って帰る人が居そうな感じでもあった。
どちらかというと”普通の客商売のお店ではなかなか聞けない喋り”という感じで、悪気もなく嫌みもないのだが、ちょっと喋りにクセがあるタイプに思えた。しかし大将からすれば下手にお客さんに媚びるというより、自分らしさの喋り方で喋っているだけ。
そしてお客が観光客と見るや、尾道のお勧めスポットを紹介してくれたりと、意外とサービス精神が溢れた大将でもあった。なのでお好み焼きが出来上がってくる頃になると、その大将の人柄がこちらも分かってきて、お好み焼きと大将をダブルで味わえるお店となっていた。
やっぱりお好み焼きは、目の前の熱い鉄板の上でジュ~ジュ~と焼かれた、広島風お好み焼きが美味しい。お店の奥で作ってから持ってくるのと、このように目の前の鉄板の前で作ってくれるのでは、同じ物を食べたとしても脳が鉄板の上で焼かれた景色を見て、より一層美味しく認識させるのだ。

やっぱり、広島風お好み焼きは最高じゃ!
夜のお散歩タイム!
そして石畳の大将が「尾道水道の対岸にある向島ドックが、夜間にライトアップしているから是非見てけ!」と言ってくれたので、すぐそばの尾道水道沿いを歩く事にした。
このように対岸にある向島ドックでは、赤・白・黄・青・緑などの色でライトアップしているのが見える。この3月は金・土・祝日前だけにしか実施していないが、夏の期間には毎日点灯しているとか。
昨日までは気付かなかったのも、今日は金曜日という事で昨日まではライトアップしていなかったからかもしれない。
ただこの向島ドックも綺麗だけど、対岸とを結ぶ渡船も、このように光り輝く船のように見える。ライトアップというと城や高層ビルディングなどを思い浮かべるけど、このように海近くの町ならではの船や造船ドックのライトアップだった。
尾道駅前の海岸沿いはこのように整備されていて、また街灯も明るいのが設置されているので、夜歩きするにはうってつけの場所ともなっている。ただ、このような綺麗なライトアップを見れる光景が広がっていたのに、あまり観光客らしい姿は見られなかったが。
なお、明日はまた”青春18切符”を活用するつもりなので、朝イチに尾道を去る予定となっている。”青春18切符”はJRの電車が1日乗り放題となるので、その道中に何度も乗り降りできるメリットを活かして、アチコチ行きたくさせてくれる。
尾道駅前の建物の2階部分に登って、再び向島ドックを眺める。夜間のライトアップというと、一色だけで照らしている所が多いけど、このようにクレーンでもそれぞれに色を変えるだけで、とてもカラフルで綺麗に見える景色となっていた。
スマホのカメラではそこまで綺麗な夜景の写真を撮る事は出来ないけど、最近のスマホのカメラ性能が上がっている事もあって、それなりに夜景っぽい景色の写真を撮れた。個人的には面倒くさがり屋なので、大きなカメラを持っていても邪魔なので持ち歩きたくなくて、手軽に持ち運べるスマホのカメラが一番便利でいいと思っている。
あとはそのスマホのカメラで撮影した写真を少し補正してあげるだけで、写真の雰囲気が変わってくる。この夜景写真では黒色を強調してみたので、より夜の暗さの中にライトアップされたクレーンなどが、強調されているように見える写真になっている。
「いいネ、尾道!」というボタンが設置してあれば、何度でも押したくなるような街だった尾道。昔ながらの街の情緒を残しつつ、多くの観光客を集めるという優秀な自治体でもある。
そしてさすがにクレーンのライトアップも何時間も1人で見続けれる物でもないので、そろそろホテルのある千光寺山を登る事にした。最初にこの階段を登った時はちょっと色んな事に警戒しながら登ったけど、既に尾道に来てから3日目となっているだけに、通り慣れた道のように階段を1人登っていくのであった。
現代日本社会は少子高齢化問題で、どこの自治体も年が経つ程により厳しい時代となってきている。しかも地方の町程に、若者が少なくて高齢者が増えてしまって、税収が少ない割に高齢者の手当に出費が増えてしまうという悪循環が起きている。当の日本政府も国債をひたすらに発行しまくって、自分でお金を作って借りる状態になってしまっている。

日本の行く末も暗いのぉ!
そして階段を登って、ホテルを通り過ぎて千光寺公園の夜桜を見に行く。このようにまだまだ蕾の段階の桜の木が多くて、当然ながら肌寒い事もあって、花見客も全然居ない。
ただ全く桜が咲いていない訳ではないので、ちょっと位に花見客が居てもいいように思ったけど、2021年はコロナ禍もあって酒を飲んで騒ぐ花見は禁止されていたのかもしれない。山中教授じゃないけど、「花見の宴会は再来年頃まで我慢!」という感じだったのかもしれない。
しかし広島県きっての桜の名所としても名高い千光寺公園だけあって、このように早く咲き出した桜の花はとても夜空に映えて綺麗だった。これだけ綺麗に桜の花が一部だけだが咲いているのに、全然花を見ている人が居なかったのはちょっと残念に思うが。。
日本人を象徴させる木である「桜」。確かに地球環境が大きく破壊される事がなければ、来年も綺麗に花が咲く景色を恐らく見る事が出来るが、やっぱり1年というのはとても大事なので、その年の桜は桜でしっかりと目に焼き付けておく必要があると思う。
という事でちょっと早い花見ではあったが、この千光寺公園の桜の花を独り占めできるとは、冷静に考えるとかなり贅沢な体験だった事だろう。なお今年2023年には、そろそろ昔の花見のように大勢の人が集まる光景が再び見られるかもしれないな。
という事で満喫しまくった尾道を感慨深く思いながら、尾道の夜景を楽しむ。広島出身の弟の嫁から「尾道なんて、何も無いですよ!」と言われていたけど、広島出身だとこの尾道の素晴らしさに気付きにくいのかもしれない。

”灯台下暗し”たぁ、よう言うたものじゃのぉ!
そう思うと、広島出身ではなくて良かったと思いつつも、逆に地元の大阪の良さに自分も気付いていない所が沢山あるだろうと思った。なので帰ってからは、自分の育った大阪の良さを再発見する旅にも出かけたいと思った瞬間でもあった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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