尾道を後にし、駅前にスタバ&蔦屋とコラボしたお洒落な図書館のある備中高梁へ【尾道&岡山旅行記㊹】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㊹

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

予想外にお洒落な空間!

尾道 朝日 尾道水道 景色

尾道で迎えた4日目の朝は、ちょっと曇り空で朝日の姿が直接見えないけど、このように黄昏時と勘違いしてしまいそうな景色となっていた。これから朝食を食べた後にすぐ尾道の地を去るので、この素晴らしい景色を目に焼き付けておく事にする。

 

 

朝は尾道で!

尾道 朝日 尾道水道 景色 ホテルの部屋から

そして朝7時から開く朝食会場に向かう頃になると、このように曇り空が晴れてきて、爽やかな太陽が顔を出してきた。遥か遠くに存在している太陽なのに、この地球という惑星にとっては、その命運を大きく分ける存在である。なので、人類の命運はこの太陽次第という事でもある。

 

尾道 尾道ビュウホテルセイザン 朝食

千光寺山の上に造られている「尾道ビュウホテルセイザン」で、3日目となる朝食を味わう。相変わらず朝食だけは純和風で、毎日内容にほぼ変化はないけど、全く飽きがこずに毎日でも食べれる和食だった。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

日本人にゃあ、和食が一番じゃ!

 

尾道 朝日 尾道水道 景色

そして朝食を食べた後は足早にホテルをチェックアウトし、JR尾道駅を目指す。今日は旅最終日で「青春18キップ」を使って大阪に帰るのだが、青春18キップの特性を活かして、途中の岡山県に寄り道するプランを立てていた。

 

尾道 朝 階段を降りる

この坂道の町でもある尾道でも象徴的なのが、こちらのグラウンドが見えている「尾道市立土堂小学校」。創設約100年の歴史を誇る小学校で、この坂道で育った子供達の多くがこの小学校で勉強して、大きく羽ばたいていった事だろう。

 

尾道 朝日 尾道駅舎

そして朝8時前に、綺麗な駅舎となっている「尾道駅」に到着する。”青春18キップ”はJR路線が乗り放題だけど、特急列車などの特急券が必要な列車には適用できない。また山陽本線の電車も都会程に本数がある訳でもなく、30分に1本の割合なので1本乗り過ごすと30分のタイムロスに繋がる。

 

尾道 朝日 尾道駅舎 自動販売機 デザイン

何も知識がないままにやって来た尾道だけど、散々歩き回ったりして、十二分に満喫できたと思う。なお、自販機の裏に尾道の街の景色がプリントされていたけど、この写真を撮影した場所は「浄土寺山展望台」だと判るのも、自分の足でその展望台を訪れたからでもある。

 

 

尾道 朝日 尾道駅舎 ホーム

この2021年3月はまだコロナ禍真っ最中で観光客らしき姿は少なかったけど、どちらかというと若者観光客をよく見かけた尾道だった。ここ最近は若者の方が好きな事にお金をつぎ込む傾向がある為に、高齢層向けよりも若者向けにシフトした飲食店などが観光地でよく見られる気がする。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

また尾道に来てね!

 

倉敷市 倉敷駅 岡山県

そして山陽本線に乗り込み、まずは岡山県の倉敷駅を目指す。倉敷というと”美観地区”のある観光地だが、10年前ぐらいに訪れた事があったので、倉敷はパスして電車を乗り継いで更に北上していく。

 

岡山県の「備中高梁」に到着!

岡山県 備中高梁駅 看板

そしてやって来たのが、こちらの「備中高梁(びっちゅうたかはし)駅」。城マニアからすれば、何も説明しなくてもここに来た目的が分かるだろう。しかし、一般人にとっては聞き馴染みのない地名で、「備中」という名前だけに中国地方のどこかだと思う位だろう。

 

この備中高梁は尾道駅から約70km離れていて、特急電車に乗らない場合は片道約2時間前後の移動となる。

 

岡山県 備中高梁駅 看板 ホーム

さて、この備中高梁で何が待ち受けているかと思うと、ホームに降り立った時点からワクワクしてくる。最近は知らない場所に行った方がワクワク感が強くなってきており、旅を重ねる程にそう思いやすい傾向にあるのかもしれない。

 

 

駅前の「高梁市図書館」にて

備中高梁駅 高梁市図書館 入口

そして「備中高梁駅」の改札を南側に出てくると、その駅舎脇に連絡通路で繋がる「高梁市図書館」という、一見には市営の図書館には思えない玄関となっている建物が見えてきた。

 

 

備中高梁駅 高梁市図書館 蔦屋書店

この建物は駅横に2017年に完成したバスセンターの入った複合施設で、2階の一部と3~4階は「高梁市図書館」となっているが、2階には全国展開している蔦屋とスターバックスの店舗と、あと観光案内所が入っている。

 

備中高梁駅 高梁市図書館 蔦屋書店 スタバ

それにしても市立図書館には思えない程にモダンな図書館だと思っていたけど、調べてみたらこの図書館は高梁市が運営している訳ではなく、蔦屋の親会社である「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下CCCと表記)に管理委託させていた図書館だった。

桃四郎
桃四郎

蔦屋の管理委託図書館としちゃ、全国4番目じゃ!

 

備中高梁駅 高梁市図書館 蔦屋書店 スタバ コラボ

この高梁市も地方の町として少子高齢化社会の大きな影響を受けているが、実はこの高梁市には大学などの施設がある為に、意外と若者の人口割合が他に比べて多いという。それもあってか、このような駅前に若者達が好きそうな蔦屋とスタバという店舗を出店し、それに加えて図書館の運営も行っていたようだ。

 

 

備中高梁駅 高梁市図書館 蔦屋書店 スタバ コラボ 内観

このようなCCCが管理委託を受けて図書館などの運営をしているのは、7~8件ほどになっている。このようなお洒落な空間の図書館だったら、自分の地元にも造って欲しいと思う人も多いかもしれない。しかし、調べてみるとこういった民間に委託した図書館では、それはそれで多々問題が勃発しているようだ。

 

この「ツタヤ図書館」なる民間のCCCという会社に図書館運営を委託したのは、佐賀県の「武雄市図書館」が始まりだった。しかし蓋を開けてみれば、当初の計画で”2,000円以上の本を1万冊納入する”と規定されていたのが、実際には蔦屋の系列店である中古本を扱うネットオフから、約1万冊の古本が約750万円で納入されただけという事実が判明する。

 

そしてその事実に基づき契約内容の開示請求した市民達だが、武雄市側は頑なに口を閉ざして、答えようともしなかった。それと共に武雄市図書館の業務委託が行われた時の契約書なども、武雄市側は却下してその内容を公開しなかった。このように本来なら一般公開しても普通なのが自治体の仕事であるが、それを隠そうとしている武雄市の姿勢を見ると、何か怪しげな影が見える。

 

このような行政に関わる人間が灰色(グレー)っぽく見えた場合には、それは限りなく黒色に近いという事でもある。そして蔦屋を運営するCCCに、武雄市や高梁市の行政の偉いさんがその後天下りしていたりと、ねちっこい収賄と癒着が行われている匂いも感じる。

 

また選書についても蔦屋側に一任されているが、明らかに系列の中古本屋から引き取った在庫処分品の本などばかりが貯書されていたりと、なんでも民間に委託すればいいものでもないという現実が見えてくる。

 

行政に任せると全てトロくてイライラする事も多くて、そういった場合には「民間に委託すればいいのに・・・」と思ってしまう。

しかし、現実には民間に委託しても、その委託時に行政の偉いさんに利権が回る贈収賄があって初めて委託されるので、人々の理想の民間委託という形ではなく、汚い金にまみれた民間委託となるケースが必然と増えるのだろう。

桃四郎
桃四郎

金儲けばーしか頭にねえヤツは成敗する!

 

備中高梁駅 高梁市図書館 パンフレット

だから、このような「ツタヤ図書館」を見て、「素敵でお洒落でサイコ~~!」と思うかもしれないが、その裏では自分達の払った税金が全て彼らに上手い事かすめ取られているという事実を無視してはいけない。CCCのように東証一部上場企業は利潤追求が一番の目的な会社なので、社会的貢献の為に無駄な資本は投入せずに、自分達に必ず利益がある仕事しかしないのである。

 

備中高梁駅 高梁市図書館 無料 ロッカールーム

そんな怪しさも見えるツタヤ図書館だったけど、この建物内に設置されているコインロッカーは無料だったので、これから山城に登るのでリュックサックを預けておく。

なお、行政の仕事で”表向きはいい仕事をしてますよ!”っていうアピールを見かけたら、実際にはその反対の事をしていると言っているような物として捉える必要もある。

桃四郎
桃四郎

ええ顔をしようとしとる人間程、裏で怪しい事をしとるよ!

 

備中高梁駅 備中松山城 道 歩く

思わぬ場所で図書館戦争の話に巻き込まれてしまったけど、この高梁市に来たのは江戸時代から現存する天守閣がある「備中松山城」を訪れる為だった。江戸時代から現存する天守閣は、現在の日本国内には12箇所残っていて、この前訪れた青森県弘前市の弘前城もその1つである。

 

 

備中高梁駅 備中松山城 道 看板

備中高梁駅から北側の山の上に「備中松山城」はあるのだが、こちらのホテルの脇には「ここから松山城がよう見えるで!」という看板があったけど、このように電線が邪魔して備中松山城が見にくかったが・・・。

 

備中高梁駅 備中松山城 道 古い建物

そして城へと続く道を進んで行くと、こちらのちょっと古そうな建物が見えてくる。こちらの建物は「高梁市:郷土資料館」で、建物自体は明治37年(1904年)に高梁尋常高等小学校として造られた、築約120年程の資料館となっている。

 

 

そしてその郷土資料館の入口脇には、このように1体の銅像が立っているのが見えてくる。この高梁市は江戸時代には備中松山藩となっていた場所だが、この銅像の人物の恰好を見ていると、その藩政時代の当主の姿のようには見えないが。

 

下には「方谷先生像」というプレートも見えるが、どうやら藩主ではなくて、備中松山藩で江戸後期に藩で財政改革などを行い、貧困に苦しむ備中松山藩を再生した人物で、藩主以上に後世に渡って尊敬されている人物のようだ。

 

なお、この郷土館の横には銅像の人物である山田方谷の、資料などが収められた「山田方谷記念館」が併設されている。この「山田方谷記念館」は備中松山城を訪れた後に立ち寄る予定なので、その様子はまた後日になります。

桃四郎
桃四郎

山田方谷先生は、岡山では有名人じゃ!!

 

 

「紺屋町美観地区」にて

高梁市 紺屋町美観地区 紺屋川

そして道を進んで行くと、「紺屋町美観地区」というエリアに差し掛かる。時代は21世紀を迎えているが、この高梁市では昔の景観を残す為にこのような景観地区なる規制を導入しているようだ。ここには「紺屋川(こうやがわ)と呼ばれる細い川が流れており、かつては備中松山城の外堀としても機能していた川だったようだ。

 

備中高梁駅 備中松山城 道 高梁基督教会堂

その一角には、このようにこれまた古そうなキリスト教会の建物が見えてくる。この教会は「高梁基督教会堂」で明治22年(1889年)に建造された建物で、岡山県内では最古の教会建築物だという。

 

備中高梁駅 備中松山城 道 高梁基督教会堂 看板

キリスト教も江戸時代には日本国内で禁教となっていたけど、開国となった明治時代になると外国人の流入と共に、至る所にこのようなキリスト教の教会が造られていった。勿論そういった教会を造る時には反対運動も起こったようだが、今では美観地区の先頭を走るような建物になっている。

 

高梁市 紺屋町美観地区 紺屋川 桜

紺屋川沿いにはこのように桜の木が植えられていて、ここ高梁市でもまだ桜の開花には早かったけど、そろそろぼんぼりも付けられて桜の花見時期が訪れそうな景色となっていた。普通の場所に生えている桜の木よりも、このように川沿いなどに生えている桜の木の方が、写真映えするので立地は本当に重要である。

 

高梁市 紺屋町美観地区 紺屋川 桜2

紺屋川はこのように護岸工事されて、チョロチョロと水が流れる川となっていて、その脇道をゆっくり歩けるようになっていた。なので桜の花が満開になるシーズンだと、この遊歩道を歩く人の姿が沢山見られる事だろう。

 

高梁市 紺屋町美観地区 道路

ただこの紺屋川のすぐ脇の道路は車が行き来するので、静かに見学するというよりは、車に注意しながら見学するような雰囲気の場所でもあった。特にこのような地方になればなるほどに、車社会となっているので、昔の景観を残す趣旨ながら現代らしい車が行き交う景色ばかりが目に入るのであったが。

桃四郎
桃四郎

もう現代人は車無しでは、生きておえんよ!

 

高梁市 紺屋町美観地区 道路2

この辺りは”美観地区”となっていて昔の城下町の景観を残そうとしているのだろうけど、昔の姿は残すだけでは老朽化してきて外壁などが剥がれてくるので、定期的な補修工事が必要となってくる。しかし右側に見えた塀は、このように壁の外壁も剥がれたり、雨水で汚れたシミが縦に入っていたりで、”美観”を損ねるような地区となっていたが・・・。

桃四郎
桃四郎

景観を守るにも、お金が必要なんじゃ・・・

 

 

紺屋町美観地区の景観! 動画

 

 

高梁市 紺屋町美観地区 桜 咲く

こちらには、そこそこに綺麗に咲き出している桜の木が見える。このように桜の花が満開になる時期にはちょっと早かったけど、フライングしたかのように早めに咲き出してくれている桜の木を1本でも見る事が出来ると、その存在をとても有難く思うのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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