総工費約1400億円の多々羅大橋を渡って、大三島側の展望台から橋を眺める【尾道&岡山旅行記㊴】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㊴

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

人の少ない展望台!

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 正面

さて、尾道側から出発した”しまなみ海道サイクリング”も、早くも4つめの島である大三島に差し掛かろうとしています。今居る生口島と次の大三島の間には、「多々羅大橋」という総工費約1400億円で造られた橋が待ち受けています。

 

尾道 しまなみ海道サイクリング ルート 多々羅大橋

なお、この生口島と大三島との間は県境となっていて、今までは広島県側(尾道市)だったけど、この海峡を渡って西側に入ると愛媛県(今治市)となる。なお、広島県と愛媛県では自転車走行時のヘルメット着用についてのルールが若干違うようだが、基本的には事故った時の被害を小さくする為にヘルメットは被った方が良い。

 

 

多々羅大橋を渡って、愛媛県に突入!

瀬戸内海 多々羅大橋 入口脇 休憩所

こちらは橋の手前付近に造られていた休憩所で、多々羅大橋は全長で1480mもある長い橋だけあって、渡り切った所で休憩できるように設置されていたのだろう。自転車で橋を渡ると歩行者の気持ちが分かりにくいけど、片道約1.5kmは歩く橋としては長すぎるようにも思う。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道

ただ最近は大阪市内にある、全長が約1700mもある長い橋をトレーニングの一環として歩いたり走ったりして渡っているので、その橋と比べるとそこまで長くも感じない。橋も渓谷にあるよりは、このように海に架かっている橋の方が海を見晴らせる景観が見られるので、よりスッキリと出来る場所でもある。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道からの景色

この海峡を渡れば、目の前に見えている島から愛媛県今治市になる。この瀬戸内海の島々も広島藩と伊予松山藩がそれぞれ治めていた島で、その歴史が引き継がれて広島県側と愛媛県側に分かれている。

 

 

多々羅大橋を渡る! 動画

 

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 県境 広島 愛媛

そして橋の中心付近までやって来ると、このように地面に愛媛県と広島県の県境が記されているのが見えてくる。北九州市にある関門海峡トンネルでも、トンネル内の地面に山口県と福岡県の県境が記されていたけど、普段は県境を意識していないだけに、このように改めて眺めるとちょっと感慨深く思える。

 

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 県境 広島 愛媛

このように広島県から愛媛県に足を踏み入れていたので、今回の旅は広島県&愛媛県ともなるべきかもしれない。だが気分的にはほぼ広島県を旅行したつもりで、前に愛媛県を立ち寄った事があるので、敢えて愛媛県の表記はしない。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 県境 広島 愛媛 看板

旅行者にとってはこのような県境は特に重要ではないけど、地方の警察からすると大きな問題になってくる。自分達のエリアだったら犯人を追跡できるけど、他府県に跨ってしまうと、その県警に引継ぎをしたりしないといけないので、ややこしい。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 景色

そして多々羅大橋を渡って行くと、対岸の大三島の左側に何やら展望台らしき建造物が見えてくる。大三島は帰りの時間を考慮すると、あまり見学する時間がないので、とりあえずこの展望台だけは寄り道してみる事にした。

 

 

多々羅展望台にて

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 階段 入口

そして多々羅大橋を渡って大三島側に入って通路を進んで行くけど、さっき見えていた展望台らしき建物の案内が全然見られない。普通だったら「○○展望台⇒」っていう看板を見かけるけど、全然そういった案内がなかった。

 

【多々羅展望台】

住所:今治市上浦町井口7505-7

 

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 階段

少し先まで行ってみたけど、ここにある展望台のような建物に続く道が見えなかったので、先程見えてきた階段に戻ってきた。どうやら廃墟のような存在の展望台で、それに続く道も詳しく表記されていないようだ。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台

下の道端に自転車を停めて、階段を登っていくとそこに先程多々羅大橋を渡っている途中に見えていた展望台の建物が見えてきた。日本国内で最大の斜張橋である多々羅大橋を眺めれる展望台なのに、周囲には全然ひと気を感じなかったが・・・。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 建物

展望台の建物に入ってみると、このようにガラ~~ンとした廃墟感を漂わせている光景が見えてきた。恐らく多々羅大橋が完成した時に力を入れて造られた展望台なのだろうが、橋マニアって意外と少ないので、思ったよりも観光客が利用しないから見捨てられたかのようになっている橋にも思えた・・・。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 建物 階段

展望台の上に登る階段も、このように側面に汚れが目立って、廃墟感を更に漂わせていた。ただそこまで汚い訳でもないし、よく人が来る展望台という訳でもないようだ。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 展望

そして展望台の上に登ってくると、多々羅大橋の全景が見えてくる。当初の建築案では吊り橋タイプの予定だったが、吊り橋タイプだとケーブルが増えて景観的にあまりよろしくなく、生口橋での斜張橋建築という実績を踏まえて、この多々羅大橋も斜張橋に切り替えたようだ。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 展望台 展望 大三島

こちらは大三島側で、左手前の海沿いには「道の駅:今治市多々羅しまなみ公園」が造られている。なお、この”しまなみ海道”と俗に呼ばれる本州四国連絡橋が計画されたのは、戦前の時代。それから高度経済成長期を迎える1970年に本州四国連絡橋公団が設立されて、約20年掛けて10個の橋を建築していった。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 展望台

その本州四国連絡橋の中でも最後に完成したのが、新尾道大橋来島海峡大橋とこの多々羅大橋。と言う事は多々羅大橋が完成した1999年頃に、この展望台が造られていたのかもしれない。見た感じには最近造られた雰囲気はしなかったので、築20年程の物件だったようだ。

 

 

瀬戸内海 多々羅大橋 展望台 双眼鏡クン

そしてちょっと寂しい展望台の片隅でボクを待ってくれていたのが、こちらの多々羅大橋:双眼鏡クンである。いつものひとり旅で必ず出迎えてくれる、ボクを裏切らない優しい双眼鏡クン。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

多々羅大橋をバックに、可愛らしい顔して待っとるじゃけ!

 

 

展望台からの景観! 動画

 

 

瀬戸内海 多々羅大橋 展望台 記念撮影

”日本国内で最も大きい斜張橋”である多々羅大橋を、じっくり眺める男。本州と四国に浮かぶ沢山の島を繋ぐ「本州四国連絡橋」の構想も当初は無理だという声も多く挙がった事だろうが、『プロジェクトX』じゃないけど関わった多くの技術者の汗と涙の結晶として約30年近くを経て完成を迎えた。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 展望台 建物

展望台の建物にはこのようにガラス張りの部屋もあったけど、その扉は固く閉ざされていた。ガラス張りの部屋を造る位だから、そこそこに気合いを入れて建造しただろう展望台だけど、今ではちょっと見放された感があった・・・。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 展望台 周辺景色

一応展望台の下の方には、駐車場のようなスペースも設けられていた。多分車でも訪れる事が出来るのだろうけど、地図を見ている分には島の端っこ側の奥まった場所にあるので、そんなに訪れる人も少なそうな立地であった。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 階段 降りる

個人的には多々羅大橋の全景を一望できる素晴らしい展望台だと思ったけど、帰りの道中もすれ違う人もなく、自転車でサイクリングしている人はチラホラ見かけたけど、特にこの展望台に気付かないのか? それと興味がないだけか? で通り過ぎていく人ばかりであった。。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 桜の木 満開

そして下のサイクリングコースに戻ると、自転車を停めた近くに桜が綺麗に咲き始めている所があったので、ちょっと近寄って眺めてみる事にした。尾道市街地やこの”しまなみ海道サイクリングコース”の中でもチラホラと咲いている桜の木はあったけど、ここにあった桜の木が一番早く開花していた。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 桜の木 満開 花

まだ元気に咲く桜の花の時期にはちょっと数日早かったけど、このように沢山の花が顔を覗かせてくれていただけでも、とても嬉しく感じる。植物も同じ桜の木でも咲くタイミングが異なり、人間と同じように1植物ではありながらも多様性が溢れている。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 展望台 桜の木 満開

これでもしまなみ海道サイクリングコースの中では特に咲いている方だった桜の木だけど、通り過ぎていく自転車ライダー達は特に目をくれる事もなく、次々に通り過ぎていった。そんな人達を見て、ちょっと勿体なくも感じるけど、人も思考は人それぞれなので、他人をあまり気にしても仕方ない。

 

瀬戸内海 多々羅大橋 自転車道 進む

そして大三島側へと通路を降りていくと、さっそく「サイクリストの聖地碑」という案内看板が見えてくる。いつの間に”サイクリストの聖地”が生まれたのかは分からないけど、一応チャリンコ・ライダーの1人として、その聖地を訪れる事にした。

 

瀬戸内海 大三島 しまなみ海道サイクリング 看板

その場所はどうやら多々羅大橋を渡ってすぐの海側に造られている道の駅の敷地内に、その聖地碑が設置されているようだ。場所的には尾道側からやって来て、この聖地碑を見学して、折り返し戻っていくのに相応しい場所のようにも思えた。

 

瀬戸内海 大三島 しまなみ海道サイクリング 看板 聖地

こちらの案内板によると、このサイクリストの聖地碑は2014年に台湾のサイクリングコースと姉妹自転車道協約を締結した事と、同じ年にしまなみ海道で開催された国際サイクリング大会を記念して、造られた碑のようだ。

 

瀬戸内海 大三島 しまなみ海道サイクリング 聖地

そして周囲に人が居なかったので足早に”サイクリストの聖地碑”に寄っていき、地味に記念撮影をしてみた。最近は普段自転車に全然乗らない人間からすれば、ここ大三島まで来ただけでそれなりの達成感はあったけど、当初の目的にしていた次の伯方島を更に目指す事となる。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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