瀬戸田レモンの産地としても有名な生口島を駆け抜け、多々羅大橋に向かう【尾道&岡山旅行記㊳】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㊳

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

レモンの島!

瀬戸内海 生口島 生口大橋

さて、尾道側から出発した”しまなみ海道サイクリング旅”は、生口橋を通過して3つ目の島となる生口島に入ってきました。

 

尾道 しまなみ海道サイクリング ルート  生口島

この3つ目の島となる生口島も、これまで通過してきた向島と因島ぐらいの大きさはありますが、生口島の通り道沿いに遺跡みたいな場所もなさそうだったので、とりあえず次の大三島に向かう道を優先して進んで行く事に。

 

 

 

 

生口島をサイクリング!

瀬戸内海 生口島 生口大橋 見上げる

この瀬戸内海の島々では道路の脇に広い歩道があって、本来なら自転車は車道側を通行するルールとなっているが、島内で歩行者が全然見かけられなかったので、歩行者が歩いていない場合は広い歩道を通行しながら進む。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 民家

ただメインの道路沿いに進むのも単調で面白みを感じないので、脇道に入っていくと民家が並んでいる光景が見られる。のどかな田園風景というか、のんびりとした空気が漂っていて、全世界を騒がしている新型コロナウイルス騒動も全く感じないような景色だった。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 造船所

この生口島でも、造船所で建造中か修理中の大きな船が見られる。造船所も大きな船を扱う為に多くの人員の雇用が行われているので、このような小さな島では主要産業として扱われやすい。逆にいえばこのような造船業が衰退すると、合わせて島の雇用が大きく失われてしまう事にもなり兼ねない。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

船は今じゃ物流の中心じゃけぇ、当分はしゃーなーよ!

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング フェリー

こちらは生口島のすぐ南側にある岩城島との間を結ぶ、三光汽船の「香川丸」(生口島:洲江港←→岩城島:小漕港)というフェリー。

 

所用時間は約5分で、20分間隔で常時運航しているフェリー。6時台から20時台まで島民の足として運航しているフェリーで、大人は150円の運賃。勿論車や自転車も積み込みが出来て、”ゆめしま海道”をサイクリングしたい人はこのフェリーを活用する人も多いようだ。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 道路

それにしても歩道が特に広く感じる。田舎に行けば行く程に車社会となっているので、道路は車の為の道で、それ以外の歩行者と自転車は歩道側を進むものという認識が意外と強いのを感じる。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 道路 飛び出し坊や看板

このような地方の道をサイクリングしている時の楽しみの1つは、その場所ならではの”飛び出し坊や看板”を見つける事。なお、この辺りでは”飛び出し坊や看板”を自作しているのではなく、地域の企業に協賛してもらって作成しているようだった。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 道路

この生口島は江戸時代に日本海側を行き来していた北前船が、瀬戸内海側を通って大坂までのルートに延ばした際に、船の寄港地となって発展した。このように北前船は江戸時代に大きな商機をもたらす存在で、現代でいう新幹線みたいにそのルート沿いの町が発展していった。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 柑橘類

そしてこの生口島は江戸時代には広島藩の領地だった事もあって、製塩業が盛んに行われていた。しかし、昭和に入って塩が専売制となった事を受けて塩の生産が廃止となり、その代わりに瀬戸内海の温暖な気候を生かした柑橘類の生産に大きく舵を切る。

 

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 柑橘類2

そして今の生口島では日本有数の産地としても有名なレモン、それ以外にもネーブルオレンジ・ハッサク・ミカンなどの産地ともなっている。しかし、このような柑橘類の栽培も農家が高齢化しつつあるために、体力的な問題で廃業してくる人が増えている為に、少子高齢化社会問題が大きく今後の柑橘類にも影響を与えそうだ。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 道路 脇

そして生口島の南沿岸部を通る道は綺麗に舗装されていて、海から心地よい風が吹き付けてくる事もあって、快適にペダルを漕いで進んで行ける。また途中に足を止めたくなるようなスポットもあまりないのも相まって、ゴリゴリと進んで行ける。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 道路 柑橘類販売所

このように柑橘類が沢山獲れる島なので、道沿いには獲れた新鮮な柑橘類の販売所もチラホラと見られる。柑橘類が好きな人間としては思わず寄り道したくなるけど、サイクリング中なので荷物を増やせない事もあって見送る事にした。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋

そして約30分程自転車を走らせると、次の大きな橋が見えてきた。ちなみにこの生口島は北側の方に瀬戸田港があって、その周辺に観光するような場所があるみたい。今日の帰りはこの生口島にある瀬戸田港から尾道駅前までのフェリーに乗って帰るつもりなので、もし時間が余れば瀬戸田町を散策したいと思う。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 砂浜

それにしても瀬戸内海の海は、とても綺麗である。夏場であれば思わず飛び込みたくなるような浜があるが、ず~~っと瀬戸内海近くに住んでいる人からすれば、見慣れた光景なんだろう。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 海

普段は海沿いに行く事すら少ない都会に住む人間からすれば、このように目の前に静かな海がある景色が堪らない。地球上の生命体を生み出した母なる海の存在は、全ての生物のDNAにその有難みが刻み込まれている。

 

 

大三島に架かる「多々羅大橋」へ向かう!

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 景観

さっき渡ってきた生口橋は建造当初は世界最大級の斜張橋だったけど、その後に造られた「多々羅大橋(たたらおおはし)はその記録を塗り替えて、現在の日本国内で最大の斜張橋となっている橋でもある。

 

 

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 ↓

橋という構造物も横から見てその全景を眺めるとその建造物としての凄さを感じるけど、このように橋の真下から見上げるだけだと、その橋の凄さを全く感じない・・・。橋ってしっかりした土台で支えられている橋もあるけど、このように海峡などに架けられる場合は支柱の数も少なくなるので、どうしても吊り橋や斜張橋タイプが多いのだろう。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口

この生口島の柑橘類の中でも、特に「瀬戸田レモン」は国内で最も生産量が多い。レモンは一時海外から多く輸入された時代があったが、その皮に防カビ剤が塗られていたりの健康問題が取り沙汰され、国内産のレモン人気が高まったようだ。

美味しんぼの中でもその話の印象が強く残っています!

 

ちなみに漫画『美味しんぼ』の中で、海外からの輸入レモンを批判した「第51話 レモンと健康」の回は、アニメ化された時にボツとなってお蔵入りしています。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

『美味しんぼ』も結構鋭い批判をしとるけぇ、テレビ業界でもヒヤヒヤじゃろう!

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 看板

さて早くも生口島に別れを告げるかのように、多々羅大橋の入口まで進んで行きます。もっと時間をじっくりかけて島を見物していけば、色んな良い所を知る事が出来るだろうけど、今日の一番のポイントは”しまなみ海道サイクリング”だったので、これは致し方ない事。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口

生口島の西側には「島ごと美術館:うつろひ」なるものや、「サンセットビーチ」などがあって、まったりと滞在するにはうってつけの場所もあるようだ。ただ今日の帰りはフェリーの最終便に何とか間に合うように自転車を漕がないといけなかったので、これらのポイントに寄り道する暇もなかったが・・・。

 

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 レモン オブジェ

そして多々羅大橋の入口脇には、このように瀬戸田町だけにレモンのオブジェと、椅子が設置されていた。このレモンのオブジェ、よ~~く見ると表面のブツブツ感が本物ソックリに表現されていて、なかなかに手の込んだ作品となっていた。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 レモン オブジェ2

レモンオブジェの椅子部分はこのように葉っぱのイメージとなっていて、観光客が思わず写真を撮りたくなるスポットとなっていた。このレモンのオブジェを見る事によって、この生口島が国内有数のレモンの生産地という事を、自然と覚えてしまう効果ももたらしているのである。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 レモン オブジェ 看板

そしてその瀬戸田町のレモンを宣伝するかのような看板も設置されていて、生口島は「レモン・アイランド」とも呼ばれているという。特にレモンは海外からの輸入品に対して農薬や防カビ剤添加などを利用し、逆に国産ならではの”安心&安全”を謳い文句に売り出しているようだ。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路

ただオレンジや蜜柑などと違って、レモンという柑橘は単体で味わう物ではなくて、何かしらにトッピングされる調味料的な存在となっている。そのレモンは酸っぱすぎて直接口にするのを嫌がる人が多いけど、柑橘好きなボクは直接レモン果汁を食べたい人間である。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 レモン

なのでこのようなレモンの産地で、酸っぱいだけの「レモンジュース」を販売してくれていたら飲みたかった。だけど殆どの人からすれば、酸っぱいだけのレモンジュースには需要が無くて、当然ながらレモンジュースを販売しているお店は見当たらなかった・・・。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 石碑

そして橋へ向かう通路を進んで行くと、上の方にもまたレモンのオブジェと石碑が設置されているのが見えてきた。このようなオブジェや石碑を見ていると、どれだけ島側がレモンをアピールしたいか?という気持ちの強さが見えてくる気がする。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 レモンオブジェ

ただ写真的には、このようにレモンのオブジェと背景の多々羅大橋を入れて撮影したものの、後ろに設置されている手摺がどうしても入ってしまうので、景観的にはちょっとイマイチに思えた。せっかく綺麗なレモンのオブジェを造ったのに、その景観を邪魔する手摺の存在が日本らしいとも思ったが。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 石碑2

日本人は島国の単一民族で、江戸時代のように鎖国していて自国民だけで生活していた時代が長かったので、日本国民が世界で一番だという認識を持ちやすい民族でもある。昭和時代には高度経済成長期で世界的にも所得が大きく増えて傲慢になったけど、冷静になれば海外産よりも国産の方を選びたくなる習性は未だに健在である。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 レモン

レモンのオブジェもいいけど、このように木に実っている自然のレモンと多々羅大橋の景色の方がグッドである。特にレモン好きからすると、天国にも思えた生口島であった。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

レモン好きなら、生口島にレモン移住してもええよ!

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 進む

しまなみ海道サイクリングコースでは、このように自転車ライダーが快適に走れるようにと、橋に繋がる道は緩やかなスロープが設置されている。歩行者からすると短い距離を勾配のある階段で登った方が早く進めるからいいけど、自転車に乗る人からすれば、このようなスロープが設置されている方が有難い。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 進む2

これから渡る多々羅大橋はさっきの生口橋から遅れる事8年の、1999年に開通した。生口橋よりも大きな斜張橋という事で、総工費も約4倍近い1400億円がかけられたという。このように橋の建造費用を知ると、大きな橋もゼネコン業者との関りが大きそうにも思えるが。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 入口 通路 ガチャガチャ

そしてこの多々羅大橋への通路には「レモン谷」という名前も付けられていて、ここには瀬戸田レモンに関わる品が入っているガチャガチャも設置されていた。スターウォーズ冒頭のテロップを真似たイラストが描かれていたが、先を急いでいたのでガチャする事なく通り過ぎたのだが。。

 

瀬戸内海 生口島 しまなみ海道サイクリング 多々羅大橋 正面

そしてこれからいよいよ1400億円の「多々羅大橋」を渡って行きます。なお、手前には無人料金所が見えるが、しまなみ海道はサイクリングをする観光客を増やす取り組みの為に、自転車も期間限定で無料化されていたので、安心して通れるようになっている。

 

ちなみに”しまなみ海道”の自転車利用料は、2024年3月31日まで無料化が確定している。その期日が来ても無料化が延長される可能性が高そうだが、多々羅大橋は本来なら自転車通行で100円徴収となっている。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

自転車通行料が無料じゃけぇ、多くの観光客が来とる訳じゃ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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