尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㉙
旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)
夜は別の顔!
さてホテルで美味しかったイエローカレーを食べて、その足で食後の散歩に出歩く事にした。今日は朝早くから散々尾道市内を歩き回ってきたけど、また暗くなってから歩く景色も違った顔を見せてくれるので、夜の尾道を満喫する旅に出かける。
暗くなった尾道市内にて
尾道は目の前に尾道水道が流れていて、その対岸にある向島の造船所などのライトが水面に反射して、綺麗な夜景を生み出している。ただ、まだ完全に暗くなってきた訳ではないので、これからもっと綺麗な夜景となる事だろう。
暗くなった千光寺公園を歩いていると、足元に大きな黒い物体を発見した。それが何かを見てみると、このように大きな目が付いていて、可愛らしい猫ちゃんだった。猫好きからすると、このようにどっしりと構えた猫ちゃんに出会える事は嬉しいけど、あまりちょっかいを出し過ぎるのもいけないので、ここは静観して通り過ぎる事にした。
ここは千光寺に向かう途中にあった大きな岩の「鼓岩」で、辺りは暗くなってきたけど、このように黄色くて明るい照明に照らされていた。なお、この正面付近の対岸には向島ドックが見えるが、最近は夜間にライトアップしているので、綺麗な夜景となるようだ。
そんな造船ドッグに負けまいと、奥に見えている尾道大橋付近も明るくライトアップされているのが見える。2010年代から観光客が右肩上がりに増え続けている尾道市では、こういったライトアップなどで観光客を喜ばせる対応が行われているようだ。
この時間は勿論千光寺の本堂には入れなくて門が閉まっていたので、ここから眺めるだけにしておく。それにしてもこういったライトアップにも勿論電気代が掛ってくるので、何でもかんでもライトアップすればいい訳でもない。
観光客が増えている尾道の街だけあって、このように坂道部分も明るくなるように照明が設置されている。特に千光寺付近は多くの観光客が足を運ぶ場所だけあって、特に明るく対応されていたのかもしれない。
こちらの建物はかつての別荘・旅館を改装して、今では宿泊施設として再活用している「みはらし亭」。空き家が増えている尾道市では、そのような空き家をリフォームして新しく生まれ変わらせる試みが行われているが、リフォームしただけではなく、その後数年にわたってその施設を運用してくれる人間も用意する必要がある。
![朋ちゃん](https://be-bygones2.com/wp-content/uploads/2021/07/朋ちゃん.jpg)
王子もやればいいじゃん!!
今では都会の街中は近代的な照明ばかりだけど、歴史の残る尾道では形だけでも、こういったレトロ風な街灯があった方が昔の情緒が感じられていいと思う。何でもかんでも新しい物を設置すればいいのではなく、その場所に似合った物を設置するというセンスが試される。
そして暗くなった、尾道での一番人気の写真スポットからの眺め。昼間と違って、暗くなるだけでこれだけ景色が変わるとは、まさに光と闇が織りなすファンタジー作品のようにも思える。
ただ個人的にはこれらの明るい場所よりも、今日苦労して登った浄土寺山の上にあった展望台の場所に目が行ってしまうのであった。
尾道には古い歴史のある寺が沢山残されているが、これでも最盛期と比べると半分以下しか残っていないという。昔は今以上に仏教寺の勢力が強くて、それだけの支配力を保っていた事がちょっと理解できる。
天寧寺の三重塔は約600年に渡ってこの地に建ち続けている建造物だけど、このように夜も眠れないような照明に照らされているのはここ最近の事で、もし三重塔の本音を聞けたら「迷惑してるよ・・・」と答えていたかもしれない。。
千光寺付近の坂道エリアは総じて明るい照明で照らされていたけど、中にはこのように暗くなっている路地もあった。女性の一人歩きだったら怖いと思う人もいるかもしれないけど、ボクは海外でも夜に色んな場所で一人歩きしてきた事もあって、このような暗闇に恐怖を覚える事は無くなってしまった。
こちらは今日2回も訪れた「御袖天満宮」の参道入口で、「膝の上に乗りたがる猫ちゃんが夜もいるかな??」と思って再び訪れた。ただ、残念ながら夜にその人懐っこい猫ちゃんの姿を発見する事は叶わなかった・・・。
夜の浄土寺にて
そしてそのまま足を延ばして、これまた再訪になる「浄土寺」までやって来た。この寺の前に、歩行車でコケた後に介助してあげたおばあちゃんの家があったけど、電気が付いていて無事帰宅出来ていたみたいなので、少しホッとしたのであった。
尾道市内でも歴史と由緒のある「浄土寺」。境内に進むと、早速綺麗にライトアップされた国宝に指定されている本堂が顔を見せてくれる。鎌倉時代に造られた時にはこの本堂自身も、まさか今の時代にこうやって毎晩ライトアップされるとは思いもしなかった事だろう。
その隣にある「阿弥陀堂」の建物は、国宝となっている本堂や多宝塔と建造時期が20年程しか変わらないにも関わらず、国宝ではなく国の重要文化財止まりとなっている。しかしその約20年の間で、鎌倉時代から室町時代に移行しており、”鎌倉時代に造られた建造物”であるか、ないかの差が国宝と重要文化財の差となっているのだろう。
だからさっきの「阿弥陀堂」も、あと20年早く建造されていれば、この多宝塔などと共に国宝に指定されていたかもしれない。ただそういった考えは人間側が勝手に思っている事で、この建物側からの気持ちだったら、どっちでもいい事だろうが。。
![もみじ饅チャン](https://be-bygones2.com/wp-content/uploads/2022/07/もみじ饅チャン-3.jpg)
キミの勝手な妄想だよね!
このように鎌倉時代から奇跡的に生き残っている木造建築物も、近年の地球温暖化による気候変動で、発生しやすくなった雷などが直撃して焼失する可能性も、昔に比べると上がってきているのかもしれない。地球温暖化の問題も、甘く見ていると最終的には自分達の首を絞める可能性となって、返って来そうだ。
向島と尾道の間に架かる「尾道大橋」と「新尾道大橋」は、このようにライトアップというよりは道路に取り付けられた照明が明るくて、夜景的に綺麗な景色となっている。昔ながらの情緒を残している街並みに思えた尾道だけど、この橋のように徐々に近代化の波に呑まれていっている事実も見られた。
そして浄土寺から適当な路地を進んで、ホテルまで戻っていこうとした。すると、暗い街並みにこのように白い看板が見えて来て、キリスト系の教会があった。
その教会の掲示板には、意味深な「裏切り」という言葉が張られていた。教祖キリストは「人を許す」事を積極的に信者に説いていたようだが、キリストを神のように崇める信者からすれば、ユダは一生”裏切り者”というレッテルを張られ続けるのだろう。
そして適当に坂道の路地を歩いて行くが、まだ千光寺周辺ではなく、浄土寺の方が近いにも関わらず、道が複雑化してきて反対方向に進んでいるような気になってきた。
そんなことはあまり気にせずに適当に路地を更に進んで行っていたが、途中の高台で周囲を観察してみたら、ホテルのある千光寺山はだいぶ先に見えていて、今のこの坂道周辺を歩いていてもホテルには辿り着けそうにもなかった事に気付く。。
そこで仕方なく一旦地上レベルまで降りてきて、確実に千光寺山の方まで向かう道を進んで行く事にした。個人的には夜でも迷いながら歩く事によって、その土地の地理を覚える事が出来るので迷う事は大歓迎であったが、ただ流石にこの時間から間違った方向に行くとホテルに戻る時間が遅くなってしまうので、真面目に帰る事を選んでしまった。
真面目に帰る道を選択した事もあって、早々に千光寺下の「共楽園」に戻ってきた。そこでふと夜空を見上げると星がそこそこに見えたので、ちょっとここでスマホで星空を撮影してみた。
スマホに搭載されているカメラも、光をより多く取り込む設定にする事で、このように光り輝く「みはらし亭」の写真が撮れた。流石に本物はここまで光り輝いていた訳ではないけど、スマホも色んな機能をカスタマイズして使うと、その応用範囲が広がって楽しめるのである。
そして約2時間の夜歩きを経て、ホテルに戻ってくる。この宿泊している「尾道ビュウホテルセイザン」は千光寺山の頂上付近にあるが、その周囲にはコンビニは全くない。だから急にアルコールが飲みたくなってもコンビニに行けないけど、代わりにホテル内にはアルコールの自販機が設置されているので、缶ビールを購入して部屋で1人味わう。
なお、普通のコップもあったけど、この時はこの湯吞みしか見えなかった為にとりあえず湯吞みでビールを飲んだけど、何とも不思議な感覚だったが・・・。
こんな旅はまた次回に続きます!
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