尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-⑳
旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)
どうして膝の上に?!
ここは広島県尾道市内にある「御袖天満宮」という、名前からして菅原道真公にゆかりがあると分かる神社。そして尾道を舞台にした昔の名作映画の中でも印象的なシーンが撮影された、”伝説のロケ地”としても知られている場所だった。
「御袖天満宮」にて
そして大きな鳥居に近づいていこうとすると、その脇に狛犬のようにこちらを警戒しているような眼つきで睨んでいる猫ちゃんを発見する。なかなかに鋭い眼つきをしていたので、番犬ならぬ”番猫”のように感じて、少し警戒しながら進んで行く事にした。
鳥居の方に進んで行くと、その番猫ちゃんがこちらの身なりを調べる為か、躊躇する事もなく近づいてきた。なお、この猫ちゃんは初対面だけど、野良猫ちゃんというよりは、右耳が”桜耳”にカットされているので、この地域で管理されている地域猫のようだ。
こちらの様子を伺いにやって来たのかと思ったけど、このように触られるのが凄く好きなようで、まるで「アタマ、もっとマッサージしてニャ!」と言っているような感じで頭を突き出してきた猫ちゃん。。
そして驚いた事に、中腰になっていたボクの膝の上にいきなり飛び乗ってきたのである。人懐っこい猫ちゃんはたまに膝の上に乗ってくる事もあるけど、この猫ちゃんは”人間の膝の上に乗る事がとても居心地良く感じる猫”だったようだ。
膝の上を占領する猫! 動画
他にも膝の上に乗ってきた猫ちゃんとは出会った事があるけど、この猫ちゃんはそんな他の猫とは一味違う雰囲気で、どうも人間の膝の上がとても好きな感じだった。というのも後で位置を変えて猫ちゃんの脇に座ると、嬉しそうに背中を上げて膝の上に乗ってきたからだ。
そしてなかなか膝の上から降りようとしない猫ちゃん。この神社をGoogleマップで調べると、後日に訪れた人がコメントしていたけど、この同じ猫ちゃんと思われる猫が「いきなり膝の上に乗ってきた」との書き込みも見られた。
猫好きな人間からすると、このように膝の上に乗ってきてくれる猫ちゃんの存在はとても嬉しい。ただここに一日居る訳にもいかないので、ちょっと膝の上から降りるように促すと、逆の膝の上に上手い事ポジションを変えて、全然降りようとしなかった猫ちゃん。。
膝の上が好きな猫! 動画
このような写真を撮ると、「御袖天満宮」と猫ちゃんのPR写真のようにも思える一枚を撮影出来た。ただ人懐っこい猫ちゃん程にナイスショットを狙おうとしてスマホで撮影しようとすると、こちらに寄ってきて中々ナイスショットを狙えない事が多い。
また近寄ってくる猫ちゃん! 動画
ここに居れば地元の人や観光客の人がそれなりに通るので、そこそこの人に出会っているハズなので、毎日人間の膝の上に乗っている猫ちゃんなんだろう。それともこのカーキー色っぽいワークマンで購入したズボンの色を、気に入ってくれただけだったのかもしれないが・・・。
膝の上が居心地よすぎて・・猫! 動画
しまいには「ゴロゴロ・・」と音を鳴らしだして、すっかり気分が良くなってきた猫ちゃん。普通は初対面の人などには警戒心を持つのが動物的な本能なのであるが、ボクと同様に「何でも来い!」みたいな卓越した心構えをしていた猫ちゃん。
膝の上から動かない猫ちゃん! 動画
猫ちゃんも可愛らしいけど、今日は尾道市内を練り歩く予定で、さっきも共楽園で男前猫ちゃんと散々遊んだ後だけに、ここであまり時間を使う訳にもいかない。なので、早々に猫ちゃんとお別れして、この階段を登っていく必要があるのだが。。
しかし、これだけ人懐っこいというか、いきなり膝の上に乗ってくる猫ちゃんというのに出会える機会がないだけに、この場を離れがたくも感じる。もっと観光客が多いシーズンであれば、次に来た人にバトンタッチすればいいのだが、この時期はそこまで観光客が来ていなかった事もあって周辺に人影が無かった。
という事でせっかくなので、もう少しこの”膝の上に乗りたがる猫ちゃん”の相手をする事にしてみた。「一期一会」という言葉は人間相手だけではなく、猫相手にも使える言葉だと思っているので、こういった出会いも運命かもしれない。

人生の出会いは、全て”一期一会”じゃけ!
膝の上に乗りたがる猫の隣に座る! 動画
この動画を見てもらえれば、猫ちゃんの隣にボクが座った瞬間に、この猫ちゃんが背中を大きく曲げて嬉しそうな反応をしているのが分かると思う。このように人と触れ合うのが好きというよりは、”人間の膝の上に乗る事にとても喜びを感じる猫”と思われる。
長時間膝の上に乗っていたので、逆に膝の上に乗れないと文句を言いだした猫ちゃん。「もっと膝の上に乗らせて~ニャ~!」というように叫ぶ猫ちゃん。
膝の上に乗らせないと怒る猫?! 動画
そんな猫ちゃんを観察! 動画
やっと「御袖天満宮」に足を踏み入れる!
そんな可愛らしい猫ちゃんの相手を充分にしたので、そろそろ御袖天満宮の境内を訪れる事にした。ただ尾道市内には沢山の寺が存在しているので、事前に予習しておかないと見学しておくべき寺などを見逃してしまう事もあるので注意である。
勿論ボクは復習はブログ作成でするけど、基本的に予習はあまりしないので、この訪れた際にこの場所の階段が昔の名作映画の”伝説的なロケ地”として使われた場所という事すら知らなかったのである。。

”尾道三部作”ぐらい、観てから来んちゃい!
この階段は1982年に劇場公開された日本映画『転校生』の中で、主人公の男女の中身が入れ替わってしまう階段を転げ落ちるシーンが撮影されたロケ地だった。1982年に公開というと今から約40年も前の事なので、勿論その当時に生まれたボク世代からすれば、見た事のある人も少ない映画であるが。。
【転校生:劇場用予告編】 動画
充電バイクの旅でもお馴染みの出川ちゃんは、大林宣彦監督の”尾道三部作”と呼ばれる映画が公開された頃が青春時代でリアルに映画館で観ていた世代だけあって、この場所を訪れた際にはとても感激していましたね。
この「御袖天満宮」の建立は1070年頃とされていて、約1,000年程の歴史がある神社となっている。単なる「天満宮」という名前ではなく『御袖』という言葉が付けられているのは、菅原道真公がこの地を訪れた際に、自らの着物の袖を千切ってそこに絵を描いたからとされている。
御袖天満宮の敷地内には狛犬ではなく、このような牛のような像も見られた。こちらは「さすり牛」と呼ばれる、触る事によって幸運が得られるとされている像のようだ。
どうやら菅原道真公と牛とは関係があるようで、菅原道真が大宰府に左遷された時に途中盗賊に襲われかけた際に、松原から牛が走ってきて助けたという逸話があるそうだ。そういった事に由来したウシの像だけど、コロナ禍となってはこのような像をスリスリと触るのはご法度となってしまったが。。

コロナ禍で宗教の”まじない”に意味がない事がバレてしまったじゃけ・・・
伝説のロケ地となっている御袖天満宮の石段は、合計55段となっている。ジャッキーチェンの映画じゃないけど、このような石段を転げ落ちるシーンを撮影するのにスタントマンじゃなくて、本人が体を張るというのも昔の映画ならではかもしれない。
この石段は映画『転校生』ファンが訪れた際に、”転校生ごっこ”をして階段に寝転がって映画のワンシーンを体感するのが人気なんだとか。
このように単なる1つの神社や寺でも、映画などのロケ地として使われるだけで、差別化されて人気となってしまう。だから先日訪れた山形市では近年に映画ロケ地の周知活動に力を入れているようだが、それによって新たな観光資源が生まれる事を期待している事だろう。
来てみると、なかなかに個性があって味わい深い雰囲気を感じた尾道の町。なお、平成に入ってからは『尾道市景観地区』として、景観を壊すような大きな建物などの建設を規制している事もあって、このような昔ながらの景観が維持されているのである。

尾道の良さを残す必要があるじゃけ!
こんな旅はまた次回に続きます!
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