尾道の対岸にある向島で、名産の分葱がタップリ入った「向島ラーメン」を味わう【尾道&岡山旅行記㉕】

尾道(広島)&岡山旅行記2021年3月-㉕

旅行期間:2021年3月某日(3泊4日旅)

分葱の生産は広島県が日本イチ!

向島 港 景色

ここは広島県尾道市でも、尾道の街中から尾道水道を隔てた対岸にある向島。瀬戸内海での物流の要所として賑わいを見せた尾道の街並みと比べると、この向島はのんびりとした造船業の町となっていた。

 

 

向島を散策!

向島 港 街並み

向島でも尾道市街地中心部の対岸辺りは、港として栄えた場所のようで、人の出入りが多い場所という事もあってか、大型のスーパーやドラッグストアチェーン店などの建物も見られる。周囲約28kmほどの島で人口は1万5千人程だが、近年は少子高齢化や島から出ていく人も増えている事もあって、人口は減少し続けているようだ。

 

向島 街並み 後藤飲料水工業所

そしていつの間にか13時を過ぎていたので、この向島で昼食を食べる事にして、次は何かを食べれるお店探しモードに突入する。そんな最中に見つけたこちらの建物は「後藤飲料水工業所」という、昭和5年創業の清涼飲料水製造会社だった。

 

 

向島 街並み 後藤飲料水工業所 ジュース販売

この「後藤飲料水工業所」の中では、昔懐かしい形のガラス瓶に入ったジュースなども販売されていた。なお、この時はここでジュースを購入しなかったけど、昔ながらのガラス瓶に入っているジュースは持ち帰りNGとなっているそうだ。

 

というのも今ではこの古いガラス瓶が流通していない事もあって、後藤飲料水工業所ではこの瓶をリサイクルして再利用しているので持ち帰りNGや、通販も行っていないようだ。

※最近のガラス瓶タイプは通販あり

 

向島 街並み 散策 景色 猫

特にジュースを飲みたい訳でもなかったので、個性溢れる外観をしていた後藤飲料水工業所を通り過ぎて、適当に向島をブラ歩きしていく。すると、なかなか顔つきが締まった雰囲気の猫ちゃんを発見したが、この猫ちゃんもそこそこに警戒感を持っていて、しばらくしたら逃げ出してしまった・・・。

 

向島 街並み 散策 景色 

向島でも南側の尾道市街地に近い方は、思っていた以上に民家が多く並んでいたけど、近年は人口が減ってきているので空き家も多く出てきて、問題になっているようだ。それと共に昔から果樹園などを栽培していた農家の人なども廃業して、放棄されてしまった果樹園なども増えてきているようだ。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

地方は人口減少という問題で、一番顕著に影響を受けとるよ!

 

向島 お好み焼き屋

そして広島県というと”広島風お好み焼き”が一番頭の中で食べたい料理として浮かんでいたので、こちらの「お好み焼き」の旗が揺れていたお好み焼き屋さんを見つけた瞬間は心が躍ってしまった。

ただコロナ禍と小さな島という事もあって、入口には「県外客はご遠慮します」という張り紙が張られていた。。

こういう張り紙を見ると、「コロナのクソヤロ~~!」って思いますね!

 

向島 街並み 散策 猫

そして再び歩き出すと、民家の駐車場に一匹の猫ちゃんを発見する。こちらの猫ちゃんはちょっと重たそうな顔をしていて、人馴れしていそうだったけど、知らない人は相手にしてくれないかのように微動だせずにこちらを観察していた。

 

向島 街並み 散策 猫2

そしてしばらくの間、お互いに相手を物色し続けたのちに、こちらに興味がなかったからか、トコトコと向こうの方に去っていった猫ちゃん。この猫は首輪をしていたので、どうやらこの周辺の家で飼われている猫ちゃんだったようだ。

 

向島 街並み 散策 昼食

適当に向島の町を歩いているので、このような民家ばかりが密集している住宅街に迷い込んでしまう。そしてこの辺りは昔からの町だからか、道も真っ直ぐに区画整理されている訳ではなく、平気で斜めになって急に曲がったりしている道が多いので、余計に迷いやすい道となっていた。

 

向島 街並み 散策 昼食1

そんな民家が立ち並ぶエリアを適当に進んで行くと、一軒の民家に「手打ち蕎麦」の旗が立っているのが見えた。ただここも民家で営業しているお店なので、さっきのお店同様に県外客の受け入れにあまり前向きじゃないだろうと勝手に予測して、見送る事にした。

 

 

「向島ラーメン:シゲ」で昼食!

向島 街並み 散策 向島ラーメン

そして進んで行くとそこそこに広い道に出てきて、その道路を渡った反対側にこちらの「ラーメン シゲ」という”向島ラーメン”のお店が見えてきた。

 

 

【向島ラーメン:シゲ】

住所: 広島県尾道市向島町5547-1
営業時間:11時~15時&17時~20時頃(※定休日:火曜日)
電話番号:0848-45-3141

 

 

向島 向島ラーメン 食堂 分葱

「向島ラーメン」と大きな文字が旗に入っていたけど、どちらかというと「尾道ラーメン」風のラーメンのようだ。”ご当地ラーメン”は国内に沢山あり過ぎてその特徴を全然知らなかったけど、この尾道ラーメンは”①豚の背脂を浮かせた醤油ベースのスープ ②平打ち麺”が特徴的なんだとか。

 

向島 向島ラーメン 食堂 分葱 料理 写真

そして注文したのは「分葱(わけぎ)がたっぷり入った向島ラーメン」。この「分葱(わけぎ)はネギとそう見分けがつかないけど、ネギと玉ねぎの雑種的な立場のネギ野菜となっていて、広島県でもこの尾道市が全国で一番の出荷量を誇っている野菜である。

 

ちなみに「分葱(わけぎ)は熊本県に行くと「一文字(ひともんじ)と呼ばれており、熊本県の郷土料理となっている「一文字グルグル」はこの分葱を茹でた料理で、辛味噌などを付けて食べられている。

 

向島 向島ラーメン 食堂 分葱 料理 麺

醬油ベースのラーメンという事もあって、どちらかというと中華そばを食べているような雰囲気だった向島ラーメン。そして分葱も意識して食べなければ、「普通にネギ」という感覚しかなかった。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

もっと味わって分葱を食べんさい!

 

向島 向島ラーメン 食堂 分葱 料理 完食

そんな分葱がたっぷり入った向島ラーメンも、ご覧のように綺麗に完食。向島を歩いて散策した後だっただけに、より向島ラーメンの出汁が美味しく思えたような気がした。

 

向島の渡船乗り場にて

向島 フェリー乗り場 尾道方面

そしてこのラーメン屋さんの前の広い道を北側に進んで行くと、その端にこちらの尾道市街地側への渡船乗り場があった。尾道側からしまなみ海道サイクリングを開始する人の大半が、この渡船乗り場からスタートして行く場所のようだ。

 

【富浜港旅客船ターミナル(向島運航)】

住所:広島県尾道市向島町富浜
営業時間:6時~22時頃
電話番号:0848-44-0585
乗船料:大人100円/子供50円、バイク・自転車+10円
※歩行者と二輪車のみ乗船可能

 

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面2

この「富浜港旅客船ターミナル」は車は乗れないので、車で対岸に渡りたい場合はもう少し先にある「福本渡船乗り場」に行けば、車ごと尾道市街地に渡れる。昔はこの向島と尾道市街地を結ぶ渡船が10箇所近くもあったというが、今では尾道大橋が出来た事もあって、3本の渡し船しか出ていないようだ。

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 入口

このように渡船乗り場には、多くの自転車が停められているのが見える。ただ尾道からレンタサイクルをする人は尾道駅側のレンタサイクル屋で借りるので、ここの自転車は尾道市街地に通勤や買い物に行った人の自転車が置かれているのだろう。

 

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 桟橋

ここからの渡船は約12分間隔でピストン運航されており、通勤や通学のラッシュ時の朝7~9時だけは約7.5分の間隔で運航している(※平日のみ)。なお、対岸までは約5分で到着するので、自転車や徒歩で尾道市街地側に渡りたい人にとっては、お金を払ってまでこの渡船を使った方が便利だと考えられているようだ。

 

向島 フェリー乗り場 海上保安庁ポスター

普段は見かけない「118番」のポスターだが、118番は海上保安庁への緊急通報用電話番号となっている。海の近くに住んでいる人からすれば知っていて当然だが、海の近くに住んでいない人からすれば、118番を掛けるとどこに繋がるかを知らないのである。。

もみじ饅チャン
もみじ饅
チャン

118番に電話して、篠田麻里子が出る訳じゃないよ!

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 運行表

このように渡船が住民達の足となって、地域の重要なインフラになっている街もある。実は大阪市内にも8箇所に渡船が運航している場所があり、しかもそれらの渡船は大阪市が運営しているので、無料で乗り放題なのである。

 

最近、この無料渡し船に乗るのにハマってます!

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 運賃表

こちらは渡し船の運賃表で、「小荷物」は10kg以下60円/20kg以下120円/30kg以下180円と、そこそこの値段になっている。この小荷物がどういった物を対象にしているのか分からないけど、原付バイクよりも高めに運賃が設置されている事は判る。

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 乗船

さて、対岸から渡ってきた渡し船がフェリーターミナルに到着しました。まずはフェリーに乗っている人が優先で降りて行きますが、自転車に乗っている人が大半でした。

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 フェリー内

そして乗っていた人が全員降りた後に、尾道市街地に行きたい人が乗船していく。なお、渡し船の運賃は船の中で係員のオジサンに現金手渡しという、昔ながらのアナログ方式に尾道らしい情緒を感じるのであった。

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 出航

そして待っていたお客さんが全員乗り込んだ所で、渡し船は出発して尾道市街地に向かっていく。このちょうど正面側の千光寺山の上に見える大きな建物が、宿泊していた「尾道ビュウホテルセイザン」だったので、ホテル側から尾道水道を眺めた際に動いていた渡船が今乗っている船だったという訳である。

 

 

尾道へ向かう渡船からの景色! 動画

 

 

向島 フェリー乗り場 尾道方面 船からの眺め

観光地に行くとフェリー船に乗ってのクルーズ観光をよく見かけるけど、個人的にはあまりクルーズが好きではないだけに、こうやって船に乗る経験というのも新鮮に感じた。また渡船という、どちらかというと観光気分ではなく、移動の為に乗っている船だけに、逆に楽しめたが。

 

尾道市街地に到着!

向島 フェリー乗り場 尾道方面 船からの眺め1

そしてあっという間に尾道市街地側に到着する。こうやって向島側から渡ってきて、この尾道駅前のロータリー周辺に造られている新しい建物などを見ると、この「尾道が都会だな!」と感じてしまった。

 

尾道 倉庫跡 再開発エリア

さて尾道側に戻ってきたので、このフェリーターミナル周辺で再開発されている倉庫エリアを散策してみる事にする。この辺りは昔港だった場所だけど、過当競争に負けた尾道港は衰退していき、その港跡地が今では観光資源として再活用すべく、ウォーターフロントとして生まれ変わっているのである。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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