かつては足元が海の中にあったという、稲佐の浜にある弁天島を眺める【島根県旅行記41】

島根県旅行記2021年11月-41

旅行期間:2021年11月上旬(2泊3日旅)

神様が上陸した場所!

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島

ここは出雲大社から西側の日本海に通じる道を進んで行った、海岸「稲佐の浜」にあった弁天財を祀る「弁天島」という島。今では島ではなく砂浜の上に立つ岩場だが、昔は足元まで海水に浸かっていた場所だったので、「島」という呼び方がされていたようだ。

 

 

 

稲佐の浜にて

島根県 出雲市 稲佐の浜 案内

この砂浜の「稲佐の浜」は、出雲神話で毎年の10月に全国から神様が出雲大社に集う際に、ここから上陸していた場所ともされているようで、毎年“神迎え神事”が行われているという。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜に向かう

そんな神話に関連する場所でありながら、この訪問時には砂浜の半分ほどが整備工事中だった。どうやら砂浜の風が強い日に、その風に乗って砂が住宅街の方に飛んで行って、それの苦情があったり、観光地としてベンチなどを整備する事業だったようだ。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

砂が風に乗って飛ぶなんて、自然な事なのに・・・

 

 

砂浜に立つ弁天島! 動画

 

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島の景色

かつてはこの足元まで海水があって、目の前に見えている弁天島は海に浸かっていたとは思えない光景である。しかし長い年月を経て、水面が下がっていき、また川から流れ出た砂が日本海の荒波に押し返されて海岸に打ち寄せてきた為に、今では砂浜の上に立っているように見える弁天島となっている。

 

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島 充電旅のシーン

『出川哲朗の充電させてもらえませんか? 行くぞ!山陰最強パワスポ街道120キロ!』のワンシーン

この稲佐の浜は、人気テレビ番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の中で、2022年初頭に放映された藤原紀香が参加した回で訪れていた場所でもある。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島 充電旅のシーン 藤原紀香 出川哲朗

『出川哲朗の充電させてもらえませんか? 行くぞ!山陰最強パワスポ街道120キロ!』のワンシーン

充電バイク旅に参加する事が念願だった藤原紀香は嬉しそうにバイクを運転して、この稲佐の浜に到着してお役目御免となって、ここでバイバイとなるのであった。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島を見上げる

それにしても日本人という人種は、このように海に浮かんだ小さな島にも、鳥居や社などを設置したがる性質があるようだ。この鳥居と社が設置されている部分は、岩が削られた場所のようにも見えるが、わざわざ鳥居などを設置する為に削ったのだろうか?!

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天財の賽銭箱

そして弁天島の上にある社までは行けないようになっているので、このように島の手前に小さな「御賽銭箱」が設置されていた。ただ、このようなあまり有難みを感じないような鉄製の賽銭箱となっていたので、お賽銭を投げ込む人の姿を見なかったが。。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜は護岸工事中

そんな弁財天を祀る島のすぐ横で、日本人は自然に出来た砂浜を地球の許可なく、このように工事している光景が見られた。かつては砂浜から飛んでくる砂を防ぐ為に、防砂林などが設置されていた所もあったけど、このような不自然な物を海岸の下に埋め込むというのも地球環境の面でどうかと思うが。。

 

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島を眺める

この辺りは昔から海水浴場ともなっていた場所なので、夏場にはこの弁天島の上によじ登る子供の姿なども見られたのかもしれない。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島と背比べ

このように弁天島の鳥居や社があるのは、オカンの背丈の3倍ほどの高さになっているので、この岩を登るのは危険な行為として今では禁止されていそうである。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島の岩肌

この弁天島も長くこの地に佇んできただろうが、このように海水に浸からずに裸の状態で陸地の上に立つとは、予想すらしなかった事だろう。ただ、地球環境というものは常にそのままではなく、その時代に応じて大きく変動していくので、その変化に対応できたものだけが後年に残っていくのである。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

「ダーウィンの進化論」ってやつだわ

 

島根県 出雲市 稲佐の浜 弁天島と海

海は生命の源でもあるので、出雲神話での神が上陸してくる場所と考えられていたのかもしれない稲佐の浜。という事は日本全国の神様は船を使ってこの出雲国まで、わざわざ渡っていたという事なのかもしれない。

オカン
オカン

いや、泳いで来てたんヤロ!

 

島根県 出雲市 稲佐の浜から海を眺める

波が押し寄せる海岸に砂浜があるという事は、近くの川から海に流れ出てきた土砂が、日本海の荒波に押し戻されて溜まって形成されたのである。この近くには「神戸川(かんどがわ)という一級河川が日本海に流れ込んでいるので、その神戸川から流れ出た土砂がこの稲佐の浜に打ち寄せられたのだろう。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜のテトラポット

そんな自然が長い年月をかけて形成してきた自然環境も、人間の手によってどんどんと破壊されてしまう。このような砂浜も放っておくと、その内に波によって削られていくのであるが、それを防ぐ為に「テトラポッド(消波ブロック)」などが置かれていた。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜から眺める、奉納山の頂上

そして後ろを振り向くと、先程登った奉納山の頂上にあった展望台の建物が、ここから見えていた。やっぱり地上レベルからの景観よりも、標高70mほどの高さまで登って見た方が、景色としてはより綺麗に見える。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜の弁天島

砂浜にド~~ンと鎮座する弁天島は、初めて見た人からすれば、強力な”パワースポット”に思える事だろう。しかも島の上には鳥居や社が造られている事から、神様が宿る島にも思える事だろう。

 

 

島根県 出雲市 稲佐の浜の護岸工事中の景色

この訪問時に行っていた『大社漁港海岸の整備』は、2015年頃から護岸工事などが行われ始めて、約10年程の時間をかけての工事となっていたようだ。

 

 

島根県 出雲市 稲佐の浜の護岸工事中の景色2

海岸を守る事と、砂が住宅地の方まで飛んでいかないようにする事と、観光地として車用の駐車場などを整備する事も目的に含まれていたようだ。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜の護岸工事中の景色 並べられた土嚢袋

工事が終われば全く気にならないかもしれないが、このような黒い土のう袋が海岸の下に埋められているという光景を目にしたので、あまりいい気分にはならなかった。しかし、現代人が立っている地面の下には、このような物が埋められている場所が多々あるので、自然の場所のように思えても全然自然の場所では無くなっている所が多いという事を知っておいた方がいいのかもしれない。。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜の護岸工事中の案内

確かにこの稲佐の浜の駐車場は狭くて車を停めれなかったけど、この工事後は数十台の車や観光バスが停めれるスペースも設けられるようで、観光客にとっては嬉しいメリットが出る工事ともなっているようだ。

 

島根県 出雲市 稲佐の浜のしまねっこ単管バリケード

そしてこの稲佐の浜でも見かけた、島根県ご当地マスコットキャラクター「しまねっこ」の単管バリケード。「しまねっこ」というマスコットキャラクターの名前は覚えやすいけど、この「単管バリケード」という工事現場の足組道具の名前は忘れやすい・・・。

 

島根県 稲佐の浜から出雲大社に向かう国道431号線

そんな神々が上陸する神秘的な砂浜を見学し終えて、かつて神様が出雲大社に向かっていた道を戻る事にする。この道、国道431号線は島根県出雲市から鳥取県の米子市まで通じる国道となっている。

 

出雲大社のバス乗り場

そして出雲大社の手前には、こちらの「出雲大社バスターミナル」が見えてくる。ここからJR出雲市駅行きなどのバスが出ているが、その道中の参道に何箇所か設置されているバス停にも停まるので、ここからわざわざバスに乗る人も少ないようだが。。

 

島根県 出雲大社の無料駐車場

そして出雲大社に来て驚いたのが、境内の脇に大きな無料駐車場が用意されていた事である。このような全国的にも知名度の高い出雲大社ほどの場所であれば、そのすぐ横にある駐車場であれば、1日駐車料金1000円取られても不思議ではないのに、ここでは無料だったのである。

 

ちなみに、2022年10月から一部の駐車場が有料化となっている。1つの駐車場を有料化する事で年間1100万円ほどの売り上げが見込まれるらしいので、ひょっとしたら今後周辺の駐車場も有料化の場所が増えていきそうな予感がしたが。。

 

島根県 出雲大社の無料駐車場脇の出雲そば屋

そして島根県に来て”出雲そば三昧”となっていたが、ここ出雲大社近くでも「出雲そば」を食べようと考えていた。無料駐車場のある西側付近に、このように出雲そば屋が3軒並んでいたので、どのお店にしようかと迷ってしまうのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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