東京旅(2022年11月)-13
訪問:2022年11月中旬
多色の力!
こちらは1970年頃に発売された「家具調テレビ」で、それまでは無機質な外観だったテレビも、家庭内に調和するように家具風の外観デザインが施されていくようになった。
NHK放送博物館の見学!
この時代にテレビを見ていた人には懐かしく思える「ツマミ」のチャンネル切り替え方法だが、現代はリモコンで簡単にチャンネル切り替えが出来るので、随分この時代から進化している様子が分かる。
このツマミは取ったらイカンぜよ!
そしてこの時代のビッグイベントは、1969年7月にアポロ11号が月面着陸した事だろう。
それまでは地球上での中継放送ばかりだったが、この月面着陸では”宇宙中継”と人間がまさに地球から出て行った瞬間を捉えたのである。
こちらはそのアポロ11号が月面着陸に関する、アナウンサーが使った資料などが用意されている。
アナウンサーもその本番の裏では、何時間もかけて資料を読んでよく勉強してから実況しているので、色んな知識を持っているのである。
そして1974年頃からは視聴率競争で今までの時代には無かった、新しいテレビ番組がどんどんと作られていく。
視聴者の莫大な増加を受けて、制作番組の多様性が見られて、テレビ最盛期を迎える事になる。
こちらは1974年頃の「FP-1600J 型 ハンディカラーテレビカメラVTR」で、カメラも高品質&軽量化となっていた。
昭和天皇 米・ディズニーランド訪問(1975年)
昭和天皇の渡米に同行したカメラで、それで有名になったという。
ディズニーランドでも天皇陛下は騒げないの、可哀そうだな・・
こちらは懐かしのビデオテープを使ったレコーダー。
嵩張るビデオテープを何個もコレクションしてて、それが場所を取っていたのも今思えば懐かしい想い出。
ただ、一時に全て持っていたビデオテープも処分してしまったので、ここ何年も触っていない代物となっている。
撮影用カメラの小型化に伴って、長期ロケ番組が増えていく。
その為に日本国内ではなく、海外の風景をテレビで目にする機会も増えていくのである。
こちらは1980年に放送された、若い頃の石坂浩二がナレーションをしていた「NHK特集 シルクロード」の台本である。
約40年前の放送が2020年のコロナ禍に再放送されたのだが、シルクロードで生きている現地の人々に密着したロケ番組となっていて、その当時らしい衝撃的番組でもあったので思わず見入ってしまった。。
こちらは『レッツゴーヤング』という、NHKで1974年から1986年にかけて放送されていた若者向け音楽番組の台本。
こちらは『ばらえてい テレビファソラシド』の台本で、1980年頃に放送されていたバラエティ番組だった。
永六輔が司会進行役となり、途中からはタモリがレギュラーとなっていったという。
そして1983年に放送されたNHK連続テレビ小説『おしん』は、”テレビドラマの最高視聴率記録”ともなった大ヒット作品でもある。
連続テレビ小説 おしん 完全版 PR動画
明治時代終わり頃の山形を舞台にした幼少期という設定で、寒くて雪深い東北地方の冬の厳しさがリアルに伝えられたドラマでもあったようだ。
そんな『おしん』は海外でも日本人の生活を象徴するドラマとして放映された事もあり、外国人の中にも意外とこの『おしん』を知っている人もいるようだ。
そして1980年代半ばに、従来のテレビ画面に比べて、より高精細な画像となる「ハイビジョン」の開発が行われていく。
量よりも質への追及が始まっていくのである。
1986年から衛星放送の試験放送も始まり、多チャンネル化時代の幕開けを迎える。
それまでは多くの視聴者を対象にした番組が多かったが、衛星放送ではマニアックな人向けの専門な内容の番組が増えていく。
1985年から全米プロフットボールリーグ、1987年からは大リーグ中継が始まり、それまでは日本人に縁がなかった”アメリカ4大スポーツリーグ”の中継が馴染みだしていくのだ。
当初はあくまでも「ベースボール・マニア」しか見ていなかった大リーグも、1995年に近鉄バファローズを自由契約となった野茂英雄が、ロサンゼルス・ドジャースと契約してマウンドに上がって、”トルネード旋風”を巻き起こした。
1990 野茂英雄3
個人的には近鉄バファローズファンだったので、野茂英雄というとこの近鉄のユニフォームが印象に残っている。
特に当時黄金時代だった西武ライオンズの清原との対決は、いつも見応えがあって面白かった記憶が残っている。
当時の西武ライオンズは強かったさ!
今のNHK・BSでも、地上波ではマニアック過ぎて放送できないような濃い番組が放送されていて、その番組の作りこみ度合いが高過ぎて、とても勉強になる番組ばかりが放送されている。
ただ、そのようなマニアックで作り込まれた番組は一般人が見たくなるような番組でもないので、日本人の多くは勿体ない事をしているとも感じる程である。
NHKの番組でもテレビタレントや芸人を起用している番組は視聴率狙いの浅い番組が多いが、ドキュメンタリー番組などは下調べが丁寧にされていて、また他のテレビでは放送できない位の長い時間で作られているので見応えがある。
みんな、暇じゃないからね!
そして2003年に地上デジタル放送が始まって、テレビ画面の高品質化が更に進む。
すっかりデジタル放送の高品質画面に慣れ切った現代人は、もうアナログテレビ時代の画面には戻れなくなってしまっている。
良い物に慣れると、もう戻れないさ・・・
こちらは「スーパーハイビジョンカメラ」で2002年に試作された超高品質のカメラ。
高品質が良くなるという事はそれだけの開発費用が掛かっているのだが、日本人は品質に対しては拘りが強い民族性があるので、費用よりも品質を求めた時代へと向かうのである。
このようにテレビが放送されていくと、そこで放送される番組の多様化が進み、またテレビ画像の高品質化も進む。
現代のカメラはこれ以上どう進化していくのかと思う程の品質となっているが、最近では性能がとても良くなったiPhoneなどで番組が撮影されるなど、また新しい時代に突入しているようだ。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年11月上旬に訪れた、2泊3日の東京旅です。