東京旅(2022年11月)-34
訪問:2022年11月中旬
印刷業界の双璧!
江戸時代の中心地だった江戸城跡の本丸に造られていた、天守閣が再建されなかった「天守台」。
最近になってから江戸時代の歴史に興味がとても出てきたけど、この場所がまさにその江戸時代の歴史の中心地でもあったのだ。
江戸城跡にて
今では大きな”天守台”しか見られない、江戸城跡の本丸。
なのでここでは”想像力”を逞しく活用して、その上にそびえるハズだった高さ60m近くにもなる予定の天守閣を空想する場所ともなっている。
想像力が無いので、単なる石垣にしか見えません・・・
約350年前に再建された天守台はそのまま放置され、今ではその上に松の木が生えているのが見える。
一般人からすれば天守台という構造物は上に”天守閣”という建物があってこその物であるが、日本最大級の江戸城の天守台は、それだけでも充分に歴史的な文化財ともなっている。
日本イチの天守台だぜい!
江戸城内の散策もアレコレとしているとまた大量に時間を使ってしまう事が想定されたので、早々に次の目的地に移動する事にした。
本丸跡の天守台から北に進むと、皇居東御苑の出入り口3箇所の1つの「北桔橋門(きたはねばしもん)」に直ぐに到着する。
だから江戸城跡の本丸に早く行きたい人は、大手門からではなく、この北桔橋門から入ると良さそうだ。
この門は「北桔橋門(きたはねばしもん)」という変わった名前が付けられていたが、どうやら普段は敵の侵入を防ぐ為に『跳ね橋』が架っていた門だったので、「きたはねばしもん」という名前になったとか。
その北桔橋門を出ると、高い石垣と広い水堀で囲まれている様子が見えてくる。
江戸城は江戸時代の日本の中心部で、更にその中心地がこの本丸だっただけに、この北桔橋門は特に厳重な警備体制だった事だろう。
飯田橋駅に移動!
そして地下鉄に乗り込んで、次の目的地がある「飯田橋駅」付近にやって来た。
飯田橋近くまでやって来た目的は、駅構内の看板にも見られた、こちらの「凸版印刷:印刷博物館」を見学する為であった。
「凸版印刷」というと、「DNP(大日本印刷)」と共に日本の印刷業界でのツートップ的存在である。
プロレス界で例えるなら、アントニオ猪木とジャイアント馬場的な存在だぜ!
中小企業の印刷会社にかつて身を置いていた存在にとって、「凸版印刷」と「DNP(大日本印刷)」は”大巨人”的な存在でもある。
ただ、印刷業界でも大手は大手企業に得意先がどうしても集中してしまうので、中小企業にはあまりリソースを分けれずに、その為に中小企業の印刷会社が活躍できる余地があるのだ。
飯田橋駅にも看板が出ていたけど、更に道中の道を歩いていても、途中の大きな建物の壁にまで、「凸版印刷:印刷博物館」の地図看板が掲載されているのを見て、「さすが、凸版印刷」と感心してしまった。
金持っている会社は、使い方が違うぜい!
凸版印刷本社に到着!
飯田橋駅から約10分ほど歩いて行くと、こちらの大きな建物となっている「凸版印刷:本社ビル」が見えてくる。
飯田橋駅から「凸版印刷:本社ビル」までは、首都高速沿いを北に歩いて行くと判り易い。
天下の凸版印刷の本社だけあって、スーツ姿に身を包んだ営業社員と見られる人が、色校正などの原稿を入れた”紙包み”を手に慌ただしく移動している姿が見えた。
個人的にはそんな凸版印刷の本社に興味があった訳ではなく、その場所に併設されている「印刷博物館」を見学してみたかったのである。
印刷も「活版印刷」から、現代ではメインになっている「オフセット印刷」やら、最近増えてきている「オンデマンド印刷」など、時代と共に新しい技術にどんどん移り変わっていく。
しかし、それぞれの印刷方式には味わいある特徴があり、必ずしも最新の印刷方式が全てで好まれるという訳でもないのが、面白い所だ。
私は今でも”カセットテープ派”です♪
館内では何枚かの絵が展示されていたが、その中で気になったのがこちらの「フェルメール猫」。
こちらは宮城県石巻市にある石ノ森萬画館で、訪れた2020年11月に開催されていた『シュー・ヤマモト:CAT ART展』で展示されていた、同じような猫をモチーフにした絵である。
この絵のパクリって事はないと思うが、世界的名画のパロディー作品は世の中に溢れているので、独自性があまり感じられないが。。
私は、こっちの作品の方が好きやね♪
そんな展示されている絵を素通りして先に進んで行くと、「印刷博物館は下に!」という表示があったので、それに従って進んで行く。
「印刷博物館」というマニアックな部類に入る博物館で、ちょっと駅から離れている事もあって入場者数が少ないイメージを持っていたけど、ボクら以外にもチラホラと見学者の姿を見かけた。
住所:東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川本社ビル
営業時間:10時~18時頃(※定休日:月曜)
電話番号:03-5840-2300
入館料:大人400円/大学生200円/高校生100円
※70歳以上は無料
訪れた2022年11月時点では、入場料:大人500円となっていたが、2023年にホームページを確認してみると、大人400円と少し値段が下がったようだ。
そんな印刷博物館に入館すると、このような大昔に使われていた「木製手引き印刷機」なども展示されていた。
江戸時代に国内で行われていた活版印刷では「木版」も使われていたが、金属版ではなかったので、その分消耗も激しく、大量印刷が出来ないのが難点だったようだ。
印刷技術というと、15世紀にドイツ人の「グーテンベルク(Gutenberg)」が発明した『活版印刷機』で、爆発的に印刷技術が世界に広まったという。
ただし、古代中国では昔から印刷という技術が用いられており、日本国内にもその印刷技術が伝来していて、「印刷」という概念自体は昔から存在していたようだが。
そんな古代から人々が知識を残そうと活用した「印刷」について、これから勉強していきたいと思います。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年11月上旬に訪れた、2泊3日の東京旅です。