宮崎県旅行記2020年-60
旅行期間:2020年10月18日~22日
(After eating Negi Ramen, I went to a long-established bar on Tachibana-dori called “Western Liquor Heaven” to taste some drinks.)
今までにスレ違っていたかも?!
宮崎旅4日目は暗くなって、宮崎県南部にある日南市の昔に港として栄えた油津という町に来ています。今日は宮崎旅最後の夜という事で”最後の晩餐”を探しにこの町までやって来ましたが、予算の都合もあってこちらのネギラーメン屋さんを選ぶ事にします。
「麺屋あとひき」で最後の晩餐を!
この油津という町は昔は飫肥杉の積出港として栄えて、さらに一時はマグロの水揚げ高も増えて、とても潤った町。しかし時代が進む毎に木材の出荷は激減して、漁業もイマイチとなって今は少し寂れたように見える町。ただこんな海に近い港がある町だと、ここを訪れる観光客の殆どは鮮魚関係の料理を食べたいと思うのだろうが。。
意を決してお店の中に入ってみると、お客さんの姿は殆ど見えず。こういうガラガラとした店内を見てしまうと、思わず「店選びを間違えたかも・・・?!」と脳裏をよぎるけど、一度店内に足を踏み入れたからには戻る訳にはいかない。
「お客さんが少なかったら、それだけ早く料理が出てくる!」とポジティブに考えるようにしているので、個人的にはそこまで問題はない。逆にお客さんだらけで満員状態の店の方が、入るのが嫌になるのである。そしてこちらが「麺屋あとひき」のメニューで、ラーメン以外には餃子しかないようだ。
勿論入口の窓に書かれていたように、こちらのお店の名物とあったネギラーメン(750円)を注文する。すると期待に応えて約3分位でラーメンが届られた。人によっては「ネギ抜き」とか注文を付ける人がいるけど、ボクからしたらネギを抜くなんて考えられない事。好みも勿論あるだろうけど、やっぱりネギはラーメンには欠かせない。
この「麺屋あとひき」は宮崎県内で数店舗を展開するフランチャイズ経営されているようで、名物のネギラーメンのベースは豚骨醤油味。基本的にラーメンに使用している材料は国産を選んでいるそうで、ネギは勿論宮崎県産の有機堆肥を使用して手間隙かけ育てた物を使用しているという。
別に港町に来たからと言って魚料理を食べなくてもいいと思う。というのも魚は海に住んでいるもので、地方の港で造られた訳ではなくて、そこで水揚げされただけだからである。それよりも宮崎県産の食材などを使った地産地消の料理の方が旅行時に食べる価値があるのではないかと思う。
そしてあっという間にネギラーメンを食べ終えたけど、まだ宮崎市内のホテルまで車で帰らないといけないのでビールはお預け。そして車を停めてある駐車場まで戻る際に、再び堀川運河沿いを少し歩く。既に夜になっているので、吹き付ける風が何とも心地よくて散歩にはちょうどいいコースである。
何気なくこの橋を通って車から運河を見ているだけだと、この堀川運河の運命やこの油津という町の歴史についても全然知る事が出来なかっただろう。そう思うと旅先では「すぐに疲れた・・・」と言ってホテルに戻りたがる人が多いけど、行動時間を増やして色んな場所を歩いて見た方がいい経験になる。
アンタはちょっと歩き過ぎや!(怒)
宮崎第一ホテルに帰還!
そして日南市より約1時間掛けて、宮崎市内にある宿泊している「宮崎第一ホテル」に戻ってくる。今日で4泊目という事で、すっかり宮崎市内中心部の道にも慣れて、段々とこの土地に順応している実感を感じる。なおこちらの豪華な椅子は宮崎第一ホテルのロビーに、違和感を感じつつも置かれている椅子である。
よ~~く見ると2020年東京オリンピックの開催に合わせて、そのデザインが施された椅子のようだ。このブログが公開される頃には色々と物議を醸した2020年東京オリンピックも、無事終わっている事だろう。ただ個人的には去年からテレビなどで流される放送については、放送局サイドの都合が大きく関与している番組作りに嫌気が差して、殆どテレビ番組を見る事を止めてしまった。なのでこの2020年東京オリンピックも全く見るつもりはない。
こちらにはそんな豪華な椅子に座って、記念写真を撮っている王貞治氏の写真も飾られている。王貞治氏も巨人軍の監督を辞めた後は冷遇され、ダイエーホークスの監督時代はファンに卵を投げつけられる事もあったけど、今では九州のプロ野球ファンからすれば神様のような存在になっている。
この宮崎第一ホテルは普通のビジネスホテルだけど、ロビーだけはこのように高級なホテルに来たかのように錯覚する調度品などが置かれている。このホテルの経営者はお客さんを楽しませずにはいられない性格のようで、このように色んな仕掛けを用意してくれている。
個人的には大浴場も完備されているし、部屋でのWi-Fi通信も問題ないし、宮崎市内からは近いし、料金もリーズナブルだし、細かいサービスは最高だし・・・という事でとても満足したホテルだった。
また宮崎に行く事があれば、次も泊まりたいホテルとなりました!
SNS映えと無縁な外観です。
by 宮崎第一ホテル
まさにこの通りで国道10号線に面する立地のホテルな割りに、その外観はとても無機質。しかしそれは外側には無駄なお金を掛けずに、内側に費用を集中しているという姿勢が表れているのだろう。
お客様想いな試飲、軽食サービスではなくて、辞めれなくなっているだけ。
by 宮崎第一ホテル
こういった事ってやってお客さんが喜ぶ姿を見れば、どんどん過激になっていきやすいもの。
アルコール試飲サービスがあるホテルは、基本的にいいホテル!
最安値にしてるのに、1番予約が入らない公式ホームページ。
by 宮崎第一ホテル
これは恐らく今どきホテルなどを予約する際は、直接そのホテルのHPを見に行く事をせずに、ホテルの値段比較サイトやアプリを使って探す人が多いからだろう。ボクの場合も直接ホテルに予約するのではなくて、楽天トラベルやじゃらんネット経由で飛行機やホテルやレンタカーを予約している。
というのも予約サイト経由だと、ポイントが加算されますからね!
今日は既に美味しいネギラーメンという最後の晩餐を食べてお腹いっぱいなので、まだ飲んでいないアルコールを飲みに、今日も再び橘通りへと向かう。
老舗洋酒バーの「洋酒天国」にて
この日は事前に何も考えていなければまた入口に美人マネキンが置かれている立ち飲み屋さんに行ったかもしれないけど、今日は宮崎旅最後の夜だったので「橘通りの飲食店パンフレット」に載っていた、こちらの「洋酒天国」というバーに入る事にした。
「スタッフが女性だけ」という文言に惹かれたのです!
バーというお店はなかなか初めて所は、1人身だと入りにくい。特にバーは店内が見えない重厚な扉が立ちはだかっているので、弱気な人間では簡単にお店に入る事が出来ない。このお店もこのような急な階段がまずは立ちはだかっているが、今日はここにすると決め打ちしていたので勢いに乗って階段を登っていく。
お店に入ってみると、カウンター7~8席ほどしかないこじんまりとした店内にも関わらず、お客さんがギッシリで何とか一番ドア側の1席が空いていたので座れた。
下手したら座れなくて、追い返される所だった・・・
さて一杯目は名物ママさんのようなマスターに「宮崎らしいカクテルをお願いします!」と伝えると、「う~~ん、宮崎らしいのってね~、無いね~~!(笑)」と返ってきて、とりあえずジントニックを入れてくれた。
こちらは突き出しのようなつまみで、フルーツにチーズを添えたものがあって、バーらしくないつまみだった。
2020年のコロナ禍の影響でカウンター席にはアクリル板が置かれていて、今年(2020年)は夏頃はとても暇だったとの事。特に宮崎県でも一番の繁華街でもあり、歓楽街でもある橘通りはコロナの影響をとても受けていたという。
2杯目も無理言って宮崎らしいドリンクを作ってもらうと、こちらのマンゴー色した少し甘いドリンクが出てきた。男性は人によって甘いものが苦手な人がいるようだけど、ボクは甘いのも問題ないのでアルコール類は何でもござれである。
2杯目のドリンクを飲み終わった頃になると、数人のグループがちょうど帰っていったので、店内はちょっと空いてきた。なおママさん曰く、さっきまで来ていた年配のオジサンは国内では誰もが知っている洋酒(ビール含む)メーカーの会長さんだったという。このお店は先代の時からサントリーなどの洋酒を提供しているので、それもあって年に数回は宮崎県に来た時にお忍びで寄ってくれるんだとか。
こちらは3杯目となるソルティドッグ。ママさんにお任せで注文したけど、ボクが好きなカクテルばかり出てきて、さすがはベテランの貫禄を見せつけられているような気がした。なおママさんからは、先程の某大会社の会長さんのような人間程に「飲み方が綺麗!」だという。というのは秘書の女性を連れてやって来て、自分らは1杯ずつ飲み、そしてお店のスタッフにドリンクを驕り、1杯だけを飲んだらサッと会計して帰るのだという。
この話を聞いて、ボクが3年前程にミナミのラウンジの店でバイトしていた時のエピソードを思い出す。店側にとって印象の悪い人程に1杯の酒で長時間粘るけど、良い印象の人は必ずスタッフにお酒を驕って30分もしない位で帰るのだ。その裏にはそういう良い印象の人は何軒も梯子をしないといけないので、1軒に時間を取られている訳にはいかないし、短い時間だとお店に対してあまりお金を払えないので、スタッフさんに飲ませて会計を上げるんだとか。
なるほど、飲みに来た訳ではなくて、顔を出しに来た訳だね!
だからラウンジなどは男がお店で働く女性を口説きに行く店でもあるけど、そこで1杯だけで粘れば粘る程に、女性に対して印象が悪くなるという事。勿論良い印象の人と同じような行動をするには財力も必要な訳だけど、金持ちのスマートな行動は見習う必要があると思う。
この日はバイトで入っていたお姉さんが宮崎の大学の農学部に今通っているけど、元々は大阪の八尾出身で高校は「大阪夕陽丘学園高等学校」に通っていたという。この高校は大阪市天王寺区にある四天王寺の敷地横にある女子高で、ボクが会社員をしている頃は毎朝自転車でこの学校の脇を通って通勤してした。その通勤途中に駅から学校に向かって歩く女子高生の長蛇の列を脇に見ながら通っていた訳だけど、ひょっとしたらこのお姉さんがその中に居てスレ違っていたのかもしれない。
宮崎で大阪人と会えると、嬉しい気持ちになります!
そしてこの日はこのバイトのお姉さんが初めて「ジントニックを作っていいよ!」とママに言われて、嬉しそうにジントニックを作りだした。しかし出来上がってからママが「あっ、ジンじゃなくて、ウォッカを入れちゃったのね!」と気付き、ジントニックではなくて、ウォッカトニックを間違えて作ってしまった。お客さんがいい人だったので「いいよ!それ飲むよ!」と言ってくれたので、作り直しはしなかったけど、ちょっと残念がっている様子だった。
なので最後の1杯をあえてジントニックを頼んで、このお姉さん初めての(今度こそ)ジントニックを作らせてあげたのである。今回はさすがに注意して作っただけにちゃんとジントニックが完成し、そのバイトのお姉さんもドヤ顔していたのが印象的でした。
いい宮崎最後の夜になったみたいだね!
普段は1人だとまずバーに行く事がないだけに、旅行先で訪れた宮崎でとてもいい経験が出来た。バーという場所は基本的にお酒を飲みに行く為の場所ではあるが、どんなバーでもマスターの個性が出ており、そこでマスターとお喋りするとその人柄が出ていて、良いマスターさんに出会えた時はとても幸せな気分になれるのである。
宮崎市内の国道の間に植えられたフェニックスの木も、首を上に傾けないと上の方まで見えない程に背が高く伸びてしまっている。宮崎県のシンボルともなっている木だけど、葉っぱが落ちると車に当たって問題となるので、これから多額の費用を掛けてこの並木道を植え替えていくという。
宮崎市内でも一番の繁華街である「橘通り」だったけど、コロナ禍の影響で大きく客足が落ちているようだった。コロナ禍で飲食店や呑み屋などに営業自粛要請をしたり、補助金を出したりしているがやっぱり飲食店にとっては大変な時期となっているようだ。
さて今日も色々と宮崎県内を回って、色んな出会いや景色を見れて大満足な一日。残すはあと1日だけど、最後まで全力で宮崎旅を楽しんで行きます!
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