竹鶴21年物の試飲を余市ニッカウヰスキーのウイスキー博物館で味わう

北海道/札幌旅

 旅行期間:2020年9月1日~4日

 

「竹鶴21年」の味

ニッカウヰスキー余市蒸留所内の博物館へと入る

北海道は余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸留所」にやって来ています。今ではアサヒビール傘下となっているニッカウヰスキーが創業された、この余市工場はまだ現役でウイスキー造りを行っている場所でもある。そんな工場内の見学はコロナ禍の影響もあって自由見学は中止されていて、専用ガイド付きツアーのみが開催されていた。

 

「ニッカウヰスキー余市蒸留所」博物館にて

ニッカウヰスキー余市蒸留所内の博物館入口の景色1

そんな工場見学ツアー自体はコロナ禍の影響もあって、通常よりも短い約15分で終了する。その後は解散となって自由見学の時間となる。そこで敷地内に造られている、こちらの「ウイスキー博物館」を見学する事にした。

 

余市町のウイスキー博物館内

そんなウイスキー博物館の入口を入った所には、このようなニッカウヰスキーのシンボルと文字が刻印された樽が、何個も重なるように置かれていた。このウイスキー原酒が寝かされる樽も、ここ余市蒸留所で造られているのである。そしてこの樽も毎回使い捨てではなくて、何回か使いまわして使用されて、熟成回数を重ねる程に若い木の味わいが抜けていき、落ち着いた木(オーク材)の味わいがウイスキー原酒に宿るようになるという。

メグちゃん
メグちゃん

ウイスキー樽も人間のように、熟成年数を重ねる程に繊細になっていくのね!

なお一般的には樽は50~70年程使われて、貯蔵に使われて初期の頃の樽は木の成分が強く出るので、ウイスキー用の樽としては落ち着いた年代となった樽が使われているという。なお樽を製造する工程の最後には、木材の成分が出過ぎないようにと樽の内側を火で焼く「チャー」という作業が行われている。

 

余市町のウイスキー博物館内1

こちらはすっかりニッカウヰスキー社のシンボルマークともなってしまった、”キング・オブ・ブレンダーズ”と名付けられているマスコットキャラクターである。1960年代に発売された「新ブラックニッカ」という大衆ウイスキーのラベルにデザインされたのが始まりで、ススキの街の代名詞的な交差点にある看板にこのキャラクターが広告として出ているのが特に有名である。このモデルについては色んな諸説があるが、簡単に言うとスコットランド人風のオジサンを描いたものであろう。

 

ススキノビルにある、ニッカウヰスキーの広告パネル

「すすきのビル」にある、ニッカウヰスキーの広告パネル

テレビなどでススキのニュースなどが流れる際には、札幌駅前通りと大通りが交差する交差点角にある、こちらの「すすきのビル」の角にあるニッカウヰスキーの広告パネルが必ずと言っていいぐらいに毎回写される。

 

余市町のウイスキー博物館内2

ヨーロッパではウイスキー以外にも、ワインやブランデーなど他のお酒もよく飲まれていた。しかし1860年代に品種改良を目的に、アメリカ産のブドウの木をヨーロッパに移植した。しかしその木には「ブドウネアブラムシ(葡萄根油虫)」というカメムシ目の昆虫が付いていた。その虫はブドウ樹の根や葉から樹液を吸う為に、その吸われた場所が腫れるようにこぶ状に膨れ上がって、土壌の水分をまともに吸い上げる事が出来なくなって、仕舞いには木が衰弱して枯れていく。

そんな事とは露知らずにアメリカ産ブドウ樹を輸入したヨーロッパで、たちまちこの虫がヨーロッパ中のブドウ樹に群がって次々と枯らせていった。ワイン業界はそんな大打撃にあってまともなワインを造る事すら出来ない時代があり(ブランデーもそんなワインが使われている為に減少)、その間にアルコールの世界市場はワインから安定的に供給されていたウイスキーへと移っていったという。

 

余市町のウイスキー博物館内の説明

元々はヨーロッパのお酒だったウイスキーは、後進国と思われていた日本産ウイスキーについては、元来評価が総じて低いものであった。しかし日本で造られる国産ウイスキーも販売ターゲットに合わせて、その品質と価格をレベル分けして造られている。そして2000年から発売された『竹鶴12年ピュアモルト』や、竹鶴ピュアモルト・ウイスキーの熟成年違いの17年/21年/25年物などは世界的な品評会で数々の賞を受賞し、今では”ジャパニーズ・ウイスキー”の高級品は世界各国からも大人気となってプレミア価格も付いて高値で取引されるまでになっている。

 

 

 

ウイスキー造りに使われる樽

余市町のウイスキー博物館内にあった、樽造りの説明

こちらでは実際にここで造られていた樽造りの道具が展示されていて、その樽造りの説明パネルなども設置されている。なおこの樽には木がベースで造られているものだが、基本的に釘は一本も使われていない。その代わりに木の板を並べて固定するのに帯鉄(タガ)が使われている。”タガが外れる”という言葉を皆さんは何回か使った事があると思うが、その語源にもなっているのがこのような樽や桶を周囲で挟んで止めているタガ(箍)である。

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、樽の見本

ただ一口に樽と言っても、何を入れる為の物かによって、その大きさや木の材質などが違う。だから無いと思うけども、もしウイスキーの樽を発注する必要が出てきたら「ウイスキーを入れる為の樽が欲しい!」と伝えないと、ウイスキー造りに向いていない樽が届くかもしれないので注意である。なお、こちらはシェリー酒などを入れる長期熟成用の樽「バット(BUTT)」だそうだ。

メグちゃん
メグちゃん

う~~ん、まずそんな樽を発注する機会は訪れないよね~!

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、樽の説明

ただウイスキー熟成用の樽と一口に言っても、どんな味を造りたいかでその使い分けが必要になる。バーボン用に使われる「バレル(BARREL)」樽や、ワインやビールなどの貯蔵用だった「パンチョン(PUNCHEON)」とか、色んな樽があるようだ。

だからウイスキー樽を発注する際には、どんな味や香りのウイスキーを造りたいかまで説明しないと・・・

メグちゃん
メグちゃん

だから、そんな機会なんてないよ~~!

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、樽の見本1

こちらの樽はバーボン用に使われる「バレル(BARREL)」であるが、その容量はアメリカやイギリスなど流通する国や入れるお酒の種類によってもマチマチなサイズだという。そしてこの「バレル」という名前には聞き覚えがあると思うが、世界的な石油の単位がこの「バレル」になっている。この石油の単位がバレルとなったのはアメリカで石油が産出された際に、42ガロンが入る鰊(ニシン)用のバレル樽に入れて運搬されたのが起源だそうだ。

なお1バレルは42ガロンの事でもあり、42ガロンは約159リットルである。(バレルやガロンはアメリカを中心とする、「ヤード・ポンド法」という測量単位が用いられている)

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、蒸留所の模型

こちらにある模型はイギリスから導入した、「カフェ式連続式蒸溜機」という蒸留機械のもの。昭和30年代には大衆によく売れて人気だった2流ウイスキー品種は、価格を下げる為にモルトウイスキーに醸造用アルコールを混ぜて販売していた。しかしそんな2流ウイスキーの品質も向上させたかったニッカウヰスキーに対して、当時のアサヒビール社長だった山本為三郎が決断して数十億円を投資し、このカフェ式連続式蒸溜機を導入する事になった。なおこの山本為三郎という人物は竹鶴がスコットランドのエジンバラにあったボーネス蒸留所で、グレーンウイスキーを造る複式蒸留機をこっそり見学した3年後に、スコットランドを訪れてこのカフェ式連続式蒸留機を事詳細にスケッチしていたという。

 

そしてこの連続式蒸溜機でトウモロコシなどの穀物を原料とするグレーンウイスキーを造り、それをモルトウイスキーと混ぜる事により、以前よりも品質の高いブレンド・ウイスキーが日本国内に普及する事になる。その際に発売されたブレンドウイスキーが、ラベルに”キング・オブ・ブレンダーズ”が初めて使われた「新ブラックニッカ」というウイスキーだったのである。

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、蒸留所の模型1

こちらには昔の酒造りに関連した物が展示されている。一番上の段に置かれているのは「カールスベルヒ酵母培養器」で、デンマークに設立されたビール会社「カールスバーグ(Carlsberg)」の研究所が開発した、ラガービールの醸造に必要なカールスベルゲンシス酵母を培養する容器のようだ。

メグちゃん
メグちゃん

海外ではよくカールスバーグ・ビールの名前を聞くよね!

 

 

蒸発するウイスキーについて

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本

そしてウイスキー製造時に大事な工程である樽に入れての熟成であるが、完全密閉されている樽ではないので、その隙間から僅かに内気が出たり外気が入ったりという”樽が呼吸”するようだ。そしてそんな現象によって内容物であるウイスキー原酒が、蒸発(気化)して樽から出ていってしまうのだ(一般的には1年間で初年度は2~4%、それ以降は1~3%が年間に蒸発するとされている)。その内容については先程案内してくれたガイドさんが説明してくれたけど、ここではそれが可視化できるようにとこのような展示がされているのである。

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本1

このように寝かしているウイスキー原酒が樽内から蒸発してしまう現象を「エンジェルズ・シェア(天使の分け前)」と言うらしい。天使がウイスキーを飲んだ為に減ってしまったという意味合いであるが、如何にもキリスト教徒が多い国ならではの考え方である。そしてここの展示されている樽では、その熟成時に香りや味と共に付く色合いも表現されている。このように熟成すればするほどに、香りと味わいと共に色まで深くなっていくのである。現実的に言うと、木材の成分がアルコールによって揮発された、溶けだしていっているのである。

メグちゃん
メグちゃん

ウイスキーって木材エキスを飲んでいる訳でもあるのね!

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本2

なお市販されているウイスキーは、ウイスキー原酒に水を加えてアルコール度数を落として飲みやすくした状態となっている。このように製造されて樽内で熟成されているウイスキー原酒は、約70~80度という高アルコール度数の状態になっているので、気化(蒸発)しやすい状態にあるのだ。

メグちゃん
メグちゃん

なるほどね、70度程のアルコールだから蒸発しやすいのね~!

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本3

ウイスキーというお酒は醸造されてアルコールという液体になった時点では、色も味わいも全然付いていない。だからそれを木(主にオーク)の樽に入れて保存すると、高アルコール状態のウイスキー原酒にその容器である木材の成分がウイスキー原酒に染みこむという。お酒って発酵させてアルコールにしている訳だけど、てっきり長い年月を熟成させればさせる程により発酵されて味に深みが出るのかと思っていたけども、実際には樽に使われている木材の成分がウイスキー原酒にドンドンと出てくるようだ。

仁義スカンク
仁義スカンク

木を利用してお酒の味わいを深めるとは、人類はなかなか凄いプ~~!

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本4

一番右に置かれている樽はまだ樽にウイスキー原酒が詰められてすぐの状態の物で、まだ原酒が蒸発していない最初の状態。ただ目一杯に原酒を詰め込んでいるのかと思いきや、このように少しだけ空きがある状態で詰められているようだ。これを最初の段階として、5年熟成品と15年熟成品とでどれくらいウイスキー原酒が蒸発したかを可視化して比べる事が出来る。

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本5

5年間樽に詰めて熟成されたものは、このように7割ほどまで目減りしているのが分かる。ただこのようなアルコールが蒸発してしまう現象を受け入れて伝統的に作っているスコットランドなどの国だけど、几帳面な日本人にはこのように寝かせているだけで蒸発して、売れるハズだったお酒が無くなって機会損失となってしまう現象は許されていなかったかもしれない。

モ~モ~子
モ~モ~子

昔の技術では、蒸発しない容器造りが出来なかったのも要因だろうね~!

 

ただペットボトルで封されているミネラルウォーターも、完全密封されているようで実は内容物の水が蒸発するそうだ。ミネラルウォーターには消費期限が記載されているが、ミネラルウォーター自体は天然水を完全消毒してから詰めているので基本的には何年も置いていても腐る事はまずないという。しかしそんなミネラルウォーターに消費期限が設置されている理由は、ペットボトルという素材に酸素の透過性がある為に、その内容物が蒸発してしまい記載されている内容量との間に乖離(違い)が出てしまうからである。

 

余市町のウイスキー博物館内にあった、エンジェルズシェアの見本6

こちらは15年熟成の樽で、このようにウイスキー原酒が半減してしまっている。なおこの「エンジェルズ・シェア(天使の分け前)」と呼ばれているウイスキー原酒が蒸発する現象は、その樽が保管されている場所の気候によっても大きく左右される。それには湿度が大きく関与していて、湿度が高い地域では蒸発がしにくく、湿度が低い場所では蒸発がしやすい。なのでニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝は、大阪府の山崎蒸留所ではなく、当初から湿度が本州に比べて低い北海道の大地で、樽を充分に呼吸させたウイスキー造りをしたいと望んでいた訳である。

 

余市町のウイスキー博物館内の景観

ウイスキー博物館内にはこのように「ウイスキー・ストリート」という、街頭に立っているような街路灯が設置されていた。こんなのも昔はガス灯だったのかもしれないけど、ここではこのように電気照明となっているのである。

 

余市町のウイスキー博物館内に展示されているお酒

そしてそんな場所には「ウイスキー・ギャラリー」と称して、このように色んなウイスキーが所狭しと展示されているのが見えている。こうやって見るとお酒も単にそのお酒単体で売り出しているもの以外に、ここに見られるように付随するパッケージや特別な形状をした容器などを用いて、お客さんの購買意欲を刺激するような商品も多く作られているのが分かる。

 

こう見えても、昔はパッケージ製造会社で働いていたもんで・・・

 

余市町のウイスキー博物館内に展示されているお酒1

こちらには数量限定品「竹鶴35年」「シングルモルト余市1987年」が展示されているのが見える。この「竹鶴35年」は35年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーで、2000~2011年まで販売されていたもの。なお高級な商品を入れる為のパッケージではこのように布張りの中ゲスを使った物が昔は多かったが、近年では商品コストの削減や手間がかかる為に使われる機会がどんどん減って来ているのである。

 

 

一時は定価70,000円(税別)で販売されていたようであるが、今ではジャパニーズ・ウイスキーが世界的な人気となった為にプレミア価格が付いているようで、今では1本100万円前後で取引されるような事態になっているようだ。

メグちゃん
メグちゃん

ビンテージのお酒も投機対象になるって、聞いた事があるよ~!

 

 

余市町のウイスキー博物館内に展示されているお酒を眺める男

「ウイスキー・ギャラリー」でそんな風に、プレミア価格が付いた高級ウイスキーの写真を撮る男の後ろ姿。他にも色んな趣向を凝らした容器に入れたお酒があったけども、個人的には商品そのものよりもそれに付随するパッケージに目が行ってしまう。

 

余市町のウイスキー博物館内で記念撮影

こちらはアルコール飲料は大好きだけど、今回は運転手となる為にここでウイスキーの試飲が出来ないので残念がっているように見えるメグちゃんの姿が見える。メグちゃんは写真を撮るのも好きだけど、このように写真を撮られるのも気軽に対応してくれる。

”キング・オブ・ブレンダーズ”ではなく、街灯にしがみ付くメグちゃんでした・・・

メグちゃん
メグちゃん

ハハハ・・・・(笑)

 

余市町のウイスキー博物館内に展示されている、小便小僧

こちらは小便小僧をモチーフにした、ニッカウヰスキーの樽を担いだ天使のような像が置かれていた。恐らくこの天使っぽい奴が、この余市工場内で熟成樽に入れられているウイスキー原酒を盗み飲みしている天使だろう。個人的にはこの天使っぽい像のアソコからウイスキーが出ていれば、より一層人気になりそうな像になると感じるが。。

 

 

待望のニッカウヰスキーの試飲タイム

余市町のウイスキー博物館内を進む

さてここはウイスキー博物館となっていて入口からニッカウヰスキー関連の世界観が広がっている場所であるが、博物館という名前が付いているだけに実はもっと奥までウイスキーに関連する品々などが展示されている。ただしこのウイスキー博物館を訪れる人の大半の目的は、ここで行えるニッカウヰスキーの試飲である。なのでこのように早々にウイスキーの試飲コーナーが設置されているのである。

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年の試飲を注文

ここでは有料でニッカウヰスキーの試飲ができるが、ボクが注文したのは「竹鶴 21年 ピュアモルト」というウイスキー。15CCで700円と、普通の酒飲みからすると僅かな量でそこそこなお値段がするように感じる、高級ウイスキーの試飲である。しかし2007年度に世界的なアワードを受賞しているウイスキーだけあって、現在では入手が困難なお酒でプレミア価格が付いている。

 

【ウイスキー用語について】
「シングルカスク」1つの樽のみから造られたウイスキー
「シングルモルト」1つの蒸留所のモルトから造られたウイスキー
「ピュアモルト」モルトのみから造られたウイスキー

 

 

ネットで調べる分には700ml入りの瓶が、1本約50,000円前後で取引されているそうだ。だからそのプレミアム値段からすると15CCは約1,000円程になるので、このような700円の試飲で「竹鶴 21年 ピュアモルト」を味わうのは、ウイスキー好きからすると全然高くは感じないものとなっているようだ。

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年の試飲を注文1

他にも何種類かのウイスキーがあったが、正直このニッカウヰスキー訪問時はあまりウイスキーというお酒に興味が無かったので、詳しい製法やブレンドウイスキーシングルモルトという言葉の意味を全然分かっていなかった時期。だからとりあえず竹鶴さんの名前が付いているお酒で、20年を超える熟成品だったから試飲を注文してみただけだった。。

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年の試飲を注文2

こちらが「竹鶴 21年 ピュアモルト」のボトルと、それが注がれたショットグラス。これは酒飲みのこだわりであるが、このように注いだお酒のボトルを直ぐに元の棚に戻すのではなくて、このようにテーブルに置いといてくれると、そのボトルの味わい(外観デザインの)も一緒に楽しめる。だから雰囲気のいいバーなどに行くと、このように注いだお酒のボトルをそのまま置いててくれるのである。

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年の試飲コーナー

札幌にあったサッポロビール博物館もだけど、このニッカウヰスキー余市蒸留所にもお酒の試飲を味わいに、海外の観光客が多く訪れる人気な場所となっているそうだ。ここ数年はウインタースポーツ用の良質な雪を求めて北海道を訪れる海外からの観光客が増えているので、コロナ禍前までは日本人よりも海外からのお客さんの方が多かったそうだ。

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年の試飲コーナー1

普段は全然飲まないウイスキーだけど、ここニッカウヰスキー余市蒸留所に来たならばウイスキーを飲まないという選択肢など考えられない。15CCなんて量は飲んだらあっという間に無くなってしまうので、1杯700円の価値を存分に味わおうと、飲む前に匂いをじっくりと嗅いで、オーク材のエキスがいっぱい沁み込んだ芳醇な色をしばし眺める。

忙しいクマ
忙しいクマ

早よ飲んで、次行けよ!

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年の試飲コーナーで撮影

ここまではボクが運転手となっていたけど、ここからはメグちゃんにバトンタッチとなるので、メグちゃんは残念ながらこの芳醇な「竹鶴 21年 ピュアモルト」を試飲する事は出来ない。

メグちゃん
メグちゃん

いいよ、ワタシ写真撮るだけで~~!(笑)

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年を試飲する男

コロナ禍前までは他の場所でアップルワインなども無料試飲できたようだけど、この2020年には新型コロナウイルス感染対策の為に、ここでの有料試飲のみしか行っていなかった。本当はもっとじっくり眺めていたかったけども、この工場が閉館される時間が迫っていた。まだまだこのウイスキー博物館には展示されている物があり、それを見ないといけないので仕方なしに「竹鶴21年ピュアモルト」をグイっと味わう事にする。

 

余市町のウイスキー博物館内で、竹鶴21年を試飲する男1

味の感想としては「芳醇な香り深いウイスキー・・・」という感じしか分からなかった。というのも普段からウイスキーを飲んでいればその繊細な味や香りの判断が出来るが、これ1杯だけだと他と比べる材料が無いので「どう違うのか?」が分からないのである。。

そんな感じでチェイサーの水を飲む男であった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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