猿島で最終便が出発する間際が、その神秘的な景色を満喫できる瞬間!【神奈川旅行記㊹】

神奈川旅行記2020年秋-㊹

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(The moment just before the last flight departs from Sarushima is the best time to enjoy its mysterious scenery! [Kanagawa Travelogue 44)

ショッカー軍団の本拠地!

東京湾入口に浮かぶ、自然島の猿島はその立地から幕末~明治時代~戦前に掛けて、東京を守る前線要塞だった。しかし無人島で長い間放置された事によって、島内は緑が生い茂って乱立して、かつて人類が築いた建造物なども野生化してジャングルの中に入っているかのような錯覚を受ける。

 

 

 

最終便間近の猿島にて

猿島の展望台は、ショッカーの秘密基地だった

猿島の展望台は、仮面ライダーの撮影も行われた事がある

こちらは初代:仮面ライダーの撮影で、まさにこの猫島の展望台がそのロケ地になっていた証拠である。実はこの猿島にショッカーの拠点があるという設定になっていて、そこに乗り込んできた仮面ライダーがこの展望台の上で暴れていたようだ。ちなみにこちらの写真はその撮影時の一幕で、右側のカメラに写っていない所で、ゲルショッカーが手すりに腰を掛けて見物している姿が何とも微笑ましい。

 

この猿島では通行できないトンネルや立ち入り禁止の場所もあったけど、この訪れた前年に襲った台風などの影響で、未だに通行止めとなっていた。本土側であればすぐに修復工事をするのだろうが、ここは横須賀市街からは海で隔てられた孤島。修復工事をするとなればそれなりに費用が掛かるので、そのまま放置されているのだろう。

 

まだ16時発の最終便が出るまであと15分ほどあるけど、島内はご覧のようにガラ~~ンとしていた。ちなみに島内では最終フェリー出発前のアナウンス放送が何度かされるので、それをしっかり聞いていれば、まず写真を撮るのに夢中になり過ぎてフェリーに乗り過ごしたという事にはならないだろうと思う。

 

 

静かな猿島の景色!① 動画

 

 

最終便で帰ろうとしている観光客の大半はもう見えないけど、それでもボクと同じようにギリギリまで猿島を堪能したいという人の姿もチラホラと見る事が出来る。首都圏に住んでいる人であれば、また次に来ることが出来るかもしれないけど、旅行で来ているボクの場合はひょっとしたら2回目訪問の可能性はとても少ない事だろう。

朋ちゃん
朋ちゃん

神奈川県はいい所だから、また来なさいよ!

 

ガラ~~ンとした猿島の方が、無人島らしさを感じれてこの時間の雰囲気が本当に堪らなく感じる。観光客が多い所に行ってもあまり面白さを感じない性格だけに、このような静寂な猿島は何とも言えない。ただし最終フェリーのアナウンスが度々放送されるので、静寂の中で佇むのも出来ないのであるが。。

 

 

静かな猿島の景色!② 動画

 

 

ここが仮面ライダーの撮影で使われた事があるので、それを活かして「仮面ライダーにこの道をバイクで走らせる!」とかのイベントをしても面白いと思う。個人的には仮面ライダーには興味が無いけど、いい宣伝になると思う。この横須賀に猿島という島がある事を、もう少し全国的にアピールした方がいいのかと感じた。

 

11月下旬という事で、イチョウの葉っぱが黄色くなって、他の木々も哀愁感を出している表情が、寂れた雰囲気の猿島にピッタリ合うように思う。これが春とか冬だと猿島には似合わないような雰囲気がするけど、秋の哀愁にフィットするように感じる。

 

こちらが最初に通った、猿島でも人気の写真スポット。最終便間近の時間帯以外では、たいがい観光客がこの通路を歩いているので、このように誰も居ない時の写真はなかなかに撮れない。そして改めて両側から木々の枝がせり出してくる光景が、猿島の哀愁感を更に演出してくれている。

 

静かな猿島の景色!③ 動画

 

 

もう少し滞在したく思ったけど、こう見えても時間には正確なボク。だから『天空の城ラピュタ』の最後のように、もう少し居たいような名残惜しさに後ろ髪を引かれる思いで、止む無く猿島を去る事にする。

 

最終便出航10分前に桟橋近くに戻ってくると、レストランや猿島探検ツアーの受付所は、既にこのように閉められていた。地方の観光地程にお店が閉まるのが早いけど、特に猿島は帰りのフェリーの時間が決まっているだけに、毎日ルーティン作業のように早めに閉まるのである。

 

この桟橋近くのオープンデッキ付近には、まだ観光客の姿もチラホラ見られる。ただ何だかんだで日本人は全般的に時間には正確な人が多いので、みんなキチンと16時までに帰りのフェリーに乗り込んでいた。

 

ちなみに日本の旅行代理店経由で海外ツアーに行くと、同行する添乗員さんが全員が揃うまで待っててくれているけど、海外主催のツアーは集合時間に集まらないと、置いて行かれるのが普通である。海外は自己責任が普通で、集合場所に遅れた人は「自分で移動してきなさい!」という世界なのである。

シンガポールの空港で空港主催の街観光ツアーに参加したけど、その時もアッサリ集合時間に来ない人は置いてったので、日本国内と同じ考えで海外に行っては火傷するという事を学んだのである。。

 

桟橋にはフェリーに戻って行っている人達の姿が見られる。この猿島のレストランなどで働いている人も「あ~~今日も仕事、やっと終わったな~~!」という雰囲気で、帰路に着いているようだった。こういう猿島で働くと、この島では残業できないので、残業ゼロを目指す環境としてはいいのかもしれない。

 

11月下旬になると、だいぶ陽も傾くのが早くなってきている。観光するにはなるべく日が高い時期の方が、長く活動できるからいいけど、都会だと夜でもライトアップなどされていたり、お店も遅くまで開いていたりするので、冬でもそう困る事はない。

 

そして最後に夕陽を背中に受けて、コインロッカー越しに1人記念撮影を行う。こちらは猿島内のコインロッカーになっているが、荷物を預けるのは有料となっているので注意である。小さい方でも300円掛かるみたいなので、下手な駅のロッカー並みの地価に思われる猿島。

 

最終便出航まで残り5分となったので、そろそろ桟橋を渡って船に乗り込む事にする。ちなみにまだ島に残っている人もいたので、ボクは最終搭乗者という訳でもない。こう見えてもボクは中身は真面目なので、海外のツアーに何回も参加したけど、フリータイムの後で集合時間に遅れた事は殆どない。

 

ただ海外旅行に目覚める事になるドイツ旅行をした際に、雪のノイシュバンシュタイン城のマリエン橋まで無理やり写真撮影しに行った時に、集合時間に5分程遅れてしまった事がある。その時は通行禁止となっていたマリエン橋までの道を、柵をよじ登って入って行った事を他の人が添乗員さんに伝えていたので、その後のバスの中で粛々と怒られたのを思い出す。

誰でもある、「若かりし頃の・・・」ってヤツです!

 

 

猿島からの最終便で、横須賀に戻る!

桟橋には「Sarushima, See you next time」という看板があったけど、恐らく次回はないかと思う。もう次は来たくないという意味ではないが、次来たとしてもまた今回と同じように写真を撮りまくりたいという気持ちが多分ないと思うからである。

 

こちらの看板には猿島発の最終便にもし乗り遅れた場合は、フェリーを運航する会社に電話すれば、特別に迎えに来てくれる旨が書かれているのが見える。ただし「別途料金を申し受けます」とも書かれているので、少なくとも費用が発生する事は最初に知っておいた方がいいだろう。

 

こういったフェリーはなるべく上の前側の席に陣取りたい所だけど、フェリーに乗る時間が遅かったので特等席は既に埋まっているのがここからでも分かる。最後の最後まで猿島に滞在したかったので、それはそれで満足したけど、帰りの特等席を取れなかったのは残念であった。。

朋ちゃん
朋ちゃん

子供みたいな事言うね~!(笑)

 

さて短い約1時間ちょいの滞在だったけど、それなりに満喫した「猿島」。人類に翻弄されて改造されまくった島は、これからも人類に翻弄され続けていく事だろう。でもそんな島でも長い時間が経過すると、植物の力の方が勝って、島を緑が飲み込んでしまう現実も目に焼き付ける事が出来た。

 

こちらは猿島での探検ツアーに申し込んだ特典で貰えた缶バッジ。ただボクの相棒でもあるリュックサックには、既に長崎で購入した「長崎の猫:缶バッジ」を2個も付けているので、もうこれ以上付ける場所はなかった。なので、この猿島の記念缶バッジは、誰かにプレゼントする事にしよう。。

 

猿島発の最終フェリーに乗り込んで出航する頃には、既に太陽は「金曜ロードショー」のオープニング映像みたいな雰囲気になって来ている。小さい頃は民放の各局が毎週決まってゴールデンタイムに映画を放送していたけど、今は時代が変わってたまに映画が放送されるだけとなっている。

まあ今はレンタルビデオ以上にネットでの動画配信サービスが増えたし、わざわざテレビで放送するのを待って、更には良い所で何回もCMが入るのも邪魔くさいので、民放で映画が放送されても見る機会がとても減ったのであるが。。

 

 

猿島から帰るフェリーにて① 動画

 

 

横須賀市に住んでいる人であればそうでもないだろうけど、このような軍艦が普通に見られる事なんて、そんな機会は今まで殆どなかった。出来ればこの記念艦:三笠の艦内も見学したかったけど、さすがにタイムオーバーとなっていた。。

 

 

猿島から帰るフェリーにて② 動画

 

 

そして16時11分に横須賀港側に、無事到着する。沖縄以外ではここ横須賀が一番アメリカナイズされた街みたいだけど、今の所そういった雰囲気にはまだ出会えていない。なので、これからちょっとそういった雰囲気の場所を探して、散策しようと思う。

 

 

この記念艦:三笠はもうこの場所に約100年程、置かれた状態になっている。戦時中はこの横須賀港も空爆にあったが、幸いこの三笠には爆弾が当たらず、破壊される事はなかった。しかし、敗戦後の貧しい日本ではこの艦内の廊下に敷き詰められていた木の板が持ち去られたり、館内にディスコや水族館が設置されている時期もあったという。

 

その後は日本国内でもこの三笠を保存するかで意見が分かれたが、日露戦争での活躍でその名前が全世界に轟いていた東郷平八郎元帥の乗った船だったので、海外からも保存への後押しがあって、結局この場所に継続して保存される事になった。

 

だから戦艦として現役で活躍している時代よりも、その歴史を調べてみると、引退してからの方が時間が長いのもあるけど、より波乱の過去があった三笠。観光客はその戦艦:三笠時代の華々しい経歴だけを見て称賛するけど、廃艦となってからの三笠とも向き合うべきであると思う。

 

この写真だけを見ていると、ここに社会見学に来る子供達はまず「さかみ」と読んでしまう事だろう。そして今の子供の立場からすると、「なんで左からではなくて、右から読むの??」と疑問に思うだろう。

 

そう子供に聞かれたパパとママは

「そういう時代だったんだよ、昔はね!」

と言うのだろう。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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