高千穂町にあるパワースポットの槵觸神社と荒立神社【宮崎旅行記㉙】

宮崎県旅行記2020年-㉙

 旅行期間:2020年10月18日~22日

高千穂町にある神社

さて棚田を見て宮崎市内に引き上げようかと思っていたけど、ガイドブックを見ると「5大パワースポット」の内、高千穂神社・天岩戸神社・天安河原は既に訪れているので、残り2箇所の槵觸神社荒立神社を見学してから帰る事して少し寄り道してみる。

 

 

槵觸(くしふる)神社を訪問!

そして先にやって来たのは、こちら「槵觸(くしふる)神社」。元々はこの辺りにある槵觸山という山をご神体にしていた神社だが、今では天照大神の孫にあたる「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」が御祭神とされている神社。

 

 

この説明によると、この槵觸神社は”天孫降臨の山”とされている槵觸山の中腹に造られたそうだ。その時は本殿がない神社だったらしく、いつ頃造られた神社かは定かではないが、江戸時代になって高千穂神社の宮司が延岡藩主の援助を受けて本殿を建造したという。

 

この「槵觸(くしふる)神社」という漢字はまず読めないので、平仮名で記載されているパンフレットなども多い。それぞれの漢字ともに今の時代には全く見かける字ではないので、平仮名表記が多いのも当然だろう。

 

そんな大きな鳥居を抜けて境内へと進んで行くが、全然ひと気がない神社。電話番号が高千穂神社のものとなっていたので、ひょっとしたらこの神社は基本人が駐在していない可能性が高い。このような神社も勿論維持費がかかるので、大勢の観光客が来ないと人を置く余裕がないのかもしれない。

 

この槵觸神社も高千穂町にある他の神社に負けずとも劣らず、このように背の高い木がお出迎えしてくれているような光景が待ち受けている。このように背の高い木だけ見ているだけで、この神社の長年の貫禄を感じられる。

 

この槵觸神社はこの地を治める為に三種の神器を纏って送り込まれた、天照大神の孫にあたる瓊瓊杵尊が天孫降臨した場所に造られたもの。しかしそんな場所は今では人間たちによって、土地は開発されて色んな建造物が造られた場所となってしまっているが。。

 

ここの本殿は1694年に建立されたもので、今では”高千穂町指定文化財”に指定されている。という事はその本殿まで登る階段も、その頃には同じようにあったと考えられるので階段自体もそこそこに年季の入った逸品である。

 

そして広い境内には、珍しくド~~ンと目の前に屋根付き土俵が見えている。よく神社の境内で巡業中の相撲部屋用に臨時の土俵が造られているのを見る機会があるけど、この槵觸神社では昔から秋に豊潤を祈る”神事相撲”が開催されていて、九州中から力士がやって来たという。

 

ひっそりとした槵觸神社の境内を、1人ひっそりと進んで行きます。ここは他の神社とは違って全然人が居なかったので、静かな雰囲気が漂っていた。

 

階段を登っていくと、江戸時代(1694年)に造られたとされている本殿が顔を覗かせてくる。木造の建物が約300年間に渡って火の手を逃れて立ち続けているというのは、何気に凄いと思う。ただこの神社はひと気がないので、火気も全然なさそうだけど。。

 

この本殿には高千穂神社に負けるとも劣らない程の木の彫刻が建物外観周囲に施されているというが、これまた見逃してしまった。単なる神社としか思っていなかったし、興味が次に移っていたのでそこまで神社の本殿を観察するのを忘れたのである。。

 

これは本殿内の景色で、おみくじや授与品などはセルフサービスとなっている。神社ではこのような盗人が神社には来ない前提でのセルフサービスが多いけど、背に腹を代えられない盗人はたまに神社で賽銭泥棒を働く。しかしここではそんなに盗むほどの現金も、入ってないように感じる。。

 

この周囲には日本神話の史跡が何個かあるとこの案内図にも書かれていたけど、もうそろそろ夕方の暗くなる前の時間帯なので全部コンプリートは難しそうだ。なのでこの中でも一番大きそうな荒立神社を訪れる事にする。

 

 

荒立神社を訪れる!

さっきの槵觸神社から車で約3分ほど走ると、すぐに荒立神社の入口に到着する。この神社では「猿田彦命(さるたひこのみこと)「天鈿女命(あめのうずめのみこと)の2つの御祭神が祀られている。

 

 

この荒立神社の鳥居が何か見覚えがあると思っていたら、鳥居の右脇には鉄道の線路が見えている。というのもさっき乗車した高千穂あまてらす鉄道:グランド・スーパーカートで、トンネルを越えた際に左手に見えていたのがこの荒立神社だったのである。

 

この荒立神社はいつ頃建立されたものかはハッキリしていないそうだけど、この献灯はまだ比較的新しい外観をしているので、最近新しく建てられたものだろう。

 

荒立神社の鳥居をくぐったけど、すぐに神社の境内に立ち入る訳ではなくて、このように道沿いに民家が立ち並んでいる光景が見られる。本殿まではもう少し先に進む必要がある。

 

そして進んで行くと「荒立宮」と文字の入った、少し大きめの鳥居が見えてくる。この先に車で進んでも道が狭かったり、駐車場がなかったりしたら困るので車はこの辺りの空き地に停めて、歩きで奥に向かうとする。(この道路を進んだ先に駐車場は用意されてます)

 

そして荒立神社で3つ目の鳥居が見えてくる。ここが荒立神社の本殿がある場所のようだが、手前に見えている石段はそれなりに年季が入った階段のように見える。

 

この神社で祀られている猿田彦命は、さっきの槵觸神社で御祭神とされている瓊瓊杵尊が天孫降臨してこの地に降り立った際に、この辺りの道案内をした神様とされている。

 

そしてもう1人の御祭神である天鈿女命は、高千穂神社の道路向かいに置かれていた像にもあったように、天照大神が隠れた洞窟(天岩戸)から引き出す為にその扉の前で楽しそうな賑やかな舞を踊ったとされる女神である。

 

神社の本殿内には、猿田彦命と天鈿女命の日本神話での逸話を表す絵が飾られているのが見える。ただこの本殿自体はそんなに古い建物ではなさそうな感じであったが。

 

そんな本殿脇に置かれていた句碑は、角川春樹が詠んだ句が彫られている。この角川春樹という人物だが、彼の父は角川書店創業者:角川源義であり、かつ角川書店に入社後は映画製作に携わり、数々の有名作品を世に送り出した。しかしその人間性は日本という国には見当たらない程に珍しい、波乱万丈の人生を送った人物でもある。

 

高千穂よ 大根を引きに 猿田彦

by  角川春樹

この角川春樹という人物はコカイン密輸事件や業務上横領事件で逮捕されて、4年の実刑判決を受けて実際に刑務所に入った事もあり、結婚歴6回(離婚歴5回)と、これだけでも驚いてしまう程である。更にはヒトラーの熱烈な支持者で、自分は神武天皇やヤマトタケルの生まれ変わりだと自負していたりと、かなり個性的な人物。また俳句にも興味を持って活動しており、このような句碑が置かれている。

 

これだけ波乱万丈な人生を送ってきた角川春樹氏であれば、いっその事、この神社で御祭神に祀ってもいい位の人物ではないかと思う。日本人からするとこのような人物を問題児にしか思えないけど、これだけの特徴がある人物はなかなか現れない。出る杭は打たれる日本では珍しい、鋭利ナイフのように尖った人物。

 

 

そんな荒立神社もこの夕方の時間帯には、訪れる人も殆どいなくて、とても静か。なのでゆっくりと境内を散策できるも、そんなには広くない様子。ちなみに奥の山に造られている階段を進んで行けば、別のスポットに行けるみたいだけど、この辺りは街灯もないのでこれ以上暗くなるとさすがにボクもそんな道に行きたいとは思えない。。

 

こちらには荒立神社が御祭神としている神様についての説明が書かれている。ただいつも神社で不思議に思うのは、そのような祀られている神様に祈ると、その願いが叶えられて厄除け・子宝・長寿に御利益などがあるとされている事。

ブッダ君
ブッダ君

信じる者は救われるという考えじゃ!あまり深く考えるでない!

 

そして荒立神社を後にして、入口手前に停めた車まで向かっていると、その車を停めていた近くの田んぼにこちらの「カフェ ねこのしっぽ:ハーブ園」と書かれた看板が見えていた。

 

こちらの「ねこのしっぽ」は高千穂あまてらす鉄道:グランド・スーパーカートに乗る前に訪れた古民家カフェで、そこに張られていたスーパーカートの出発時刻が書かれているポスターを見て、慌ててお店を後にしたのを思い出す。この荒立神社のすぐ入口にある駐車場に車を停めていれば、このハーブ園には気付く事はなかっただろう。

こんなのも巡り合わせですね!

 

そろそろ17時頃となり、遠くの山の上には夕焼けが綺麗に見えてきている。高千穂町の稲刈りが終わった田んぼと、この夕焼けの構図が何とも言えない雰囲気を醸し出している1枚。

 

さっき訪れた古民家カフェでは、ここで栽培しているハーブ茶がオススメ品だった。だからこれを見て訪れる人は、ここで自家栽培されている美味しいハーブ茶を是非飲んで行って欲しいと思う。

日向夏男
日向夏男

宮崎県で作られたものは何でも美味しいよ!

 

さてもう充分に高千穂町を満喫したので、約3時間程かけてホテルのある宮崎市内に戻るとする。高千穂に来る時には高速道路は使わなかったけど、帰りもケチって高速道路は使わずに下道で帰る事にする。。

ブッダ君
ブッダ君

無職の人間は、下道で充分じゃ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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