出雲大社の祭神である大国主大神の像と、日本で一番古い青銅製の鳥居【島根県旅行記36】

島根県旅行記2021年11月-36

旅行期間:2021年11月上旬(2泊3日旅)

歴史ある鳥居!

島根県 出雲大社 第二の鳥居と石碑

全国から日本神話の神様が集う場所ともされていて、また島根県で一番のパワースポットでもある「出雲大社」。島根県に来たら必ずみんな立ち寄るという、この出雲大社の境内へとこれから進んで行きます。

 

 

 

出雲大社にて

島根県 出雲大社 御慈愛の御神像

そして見えてきたのは、こちらの『御慈愛の御神像』という、昔風のオジサンと手前にウサギが座っている姿が再現された銅像だった。これはかの有名な『因幡の白兎』伝説をモチーフとしたもので、騙したワニに皮を剥ぎ取られてしまったウサちゃんに対して、同情して情けをかける出雲大社の祭神でもある「大国主神(おおくにぬしのかみ)の姿となっている。

 

島根県 出雲大社 境内を進む

そして境内を更に進んで行くと、「銅の鳥居」と呼ばれる第四の鳥居が見えてくる。なかなか神社で4つも鳥居が設置されている所も少ないように思うけど、それだけ広大な敷地となっている事が伺える。

 

「ムスビの御神像」にて

島根県 出雲大社 ムスビの御神像

そしてその鳥居の手前脇には、こちらの『ムスビの御神像』と呼ばれる、これも出雲大社の祭神である大国主神の日本神話の一説のストーリーを再現した像が設置されていた。

 

島根県 出雲大社 ムスビの御神像1

この『ムスビの御神像』は、大国主神が日本の神様となる前の修業時代に、日本海の荒波から現れた”魂”と出会った時を再現しているようだ。大国主神も最初から神様だった訳ではなく、修行を経た上で神様になったという。

 

島根県 出雲大社 ムスビの御神像 正面

大国主神がどういった修行を行ったのかは分からないけど、この魂から色んな試練を託された事で、結果的に後に”ムスビの神”となったそうだ。日本神話の話らしいのであまり突っ込んで考える必要はないけど、修行を経て神様となるストーリーは世界的な宗教に通じる話である。

 

島根県 出雲大社 ムスビの御神像で記念撮影

そんな『ムスビの御神像』の前で、地球上のパワーを集めるかのようなポーズを見せるオカン。御年70歳を越えて、今まで修行してきた経験を解き放って、神様となる時を迎えたのだろうか?!

オカン
オカン

アンタが「同じポーズせえ!」って言っただけヤン!

 

島根県 出雲大社 会所

その『ムスビの御神像』の脇にひっそりと立っていたこちらの建物は「会所」という、1667年頃に建てられた”国指定重要文化財”にも指定されている、歴史ある建物だった。元々は本殿近くの宝物庫脇にあった建物だが、1943年頃にここに移設されてきたという。

 

島根県 出雲大社 文化財の案内

その建物脇には、こちらの「重要文化財」の看板が立っていた。この出雲大社では「本殿」が国宝に指定されているが、一般人はその本殿までは近づけなく、その手前に造られている拝殿で拝むだけしか出来ない。またこの本殿には天皇家も近寄る事が出来ないらしいが、過去に数回天皇陛下が参拝した事があるんだとか。

 

島根県 出雲大社 境内の松の木

そして松の木が生えている参道には、古そうで大きな松の木が何本も見られる。最初は江戸時代初期に植えられたという松の木だが、どれが江戸時代から残る木かまでは一目には分からないけど、こちらに見られる松の木はそれなりに年代物に思われる。

 

島根県 出雲大社 境内の松の木2

こちらの松の木は下の方で枝が分かれているが、その枝分かれも長い時を経ると枝分かれではなく、”幹別れ”とも言えるような貫禄を見せている。大昔は細かった枝分かれも、100年以上の年を経過すると、このように昔枝だった箇所が幹にしか見えないのである。。

 

島根県 出雲大社 境内の松の木を手入れする職人さん

そしてそんな松の木周辺に、松を管理している植木職人みたいなオジサンの後ろ姿を見かける。このような年代の古い松は枝が落ちやすく、観光客や参拝客が多い出雲大社では、人の上に落ちてきて事故が起きても困るので、特に念入りに松の木が手入れされている様子だった。

 

島根県 出雲大社 手洗い場

そして神社というと、本殿の参拝前に手洗い場で手を洗って、身を清める必要がある。2020年に起こった新型コロナウイルス感染が拡がった際に、このような手水場が使えなくなってしまった所も多かった。

 

島根県 出雲大社 手洗い場2

手水場に用意されている柄杓がコロナウイルス感染予防として使えない所が多かったけど、出雲大社ではこのように柄杓を使わずに手水で清めれるように工夫されていた。

 

島根県 出雲大社 手洗い場 看板

そして手水場には、このように「歩きスマホ禁止」を訴求する案内板も置かれていた。近年急激に人々の間に浸透していったスマホは、快適かつ便利すぎて、今では人々の生活に欠かせない道具となってしまった。しかし、その反面、スマホを触っていないと落ち着かない人も増え過ぎてしまい、道を歩いている時にもスマホの画面を見ながらの人を多く見かけるようになってしまっている。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

自転車でスマホ見ながら運転しちょ~奴も多えで!

 

 

第四の鳥居「銅の鳥居」をくぐる!

島根県 出雲大社 第四の鳥居

出雲大社に設置されている4つの大きな鳥居の中で、この4つ目の「銅の鳥居」が最も古い鳥居となっている。この鳥居は江戸時代の1666年に、長州藩の第2代藩主だった毛利綱広によって寄進された青銅製。ちなみにそれ以前は1580年頃に毛利輝元が寄進した木像の鳥居が設置されていたが、老朽化していたので新しく青銅製が建てられたという。

 

島根県 出雲大社 第四の鳥居を進む

なお、青銅製の鳥居としてはこの出雲大社の「銅の鳥居」が国内で最も古い鳥居でもあるという。青銅というと太平洋戦争時に金属回収令によって全国の青銅製の銅像や鐘などが回収されていったが、さすがに日本神話の神様を祀る出雲大社の鳥居には手が掛けられなかったようだ。

 

島根県 出雲大社 神牛像

そしてその歴史ある鳥居をくぐって行くと、その脇にこちらの「神牛像」が鎮座しているのが見えてくる。このように日本は多神教の国なので、神様の牛も存在しているのだ。

 

島根県 出雲大社 神馬像

そしてその脇にはこちらの「神馬像」も見えてくる。馬というと昔は貴重な動物だったので、このような神社に奉納する対象だった。しかし、馬はその飼育などに手間が掛かる為に、馬の奉納を簡略化した「絵馬」が開発される事になる。

 

出雲大社の拝殿にて

島根県 出雲大社 拝殿 建物

そして中に進んで行くと、このように大きな建物が見えてくる。出雲大社に初めて来た人間からすれば、この建物が「本殿」かと勘違いしてしまいそうだが、こちらの建物は国宝の本殿ではなく、その手前に造られているお参りする為の「拝殿」である。

 

 

拝殿を眺める! 動画

 

 

島根県 出雲大社 拝殿 建物 斜め

普通拝殿というと小さな建物が多いけど、さすが出雲大社だけあって、このように立派な拝殿が設置されていた。この立派な拝殿を見ていると、逆に国宝の本殿の方が質素な建物なだけに、こちらを本殿と勘違いしても不思議ではないように感じる。

 

島根県 出雲大社 拝殿 注連縄

そして出雲大社というと、こちらの大きな「注連縄(しめなわ)を思い浮かべる人も多いと思う。この注連縄は神道では「神域と現世を隔てる結界」の境である事を表す物として、神社で必ず見かける物となっている。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

長さ6.5mで重さは1トンの大きな注連縄だわ!

 

島根県 出雲大社 拝殿 正面

ちなみにこの立派な拝殿の建物だが、これは1959年に建てられた物となっている。それ以前の拝殿は1519年頃に尼子氏によって建てられた豪華な歴史ある建物が長く鎮座していたが、1953年に行った祝い事での火の不始末によって焼失してしまったそうだ。

 

 

1953年に焼失した鑽火殿が燃える様子--wikipediaより

1953年に焼失した鑽火殿が燃える様子–「出雲大社」wikipediaより

こちらの写真はその1953年に拝殿が火事で焼失した際に、出火元となった「鑽火殿(さんかでん)が燃えている様子を写した写真。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

祝い事の火の不始末で、本殿まで燃えんで良かったわ・・・

 

島根県 出雲大社 拝殿 宝物殿案内2

そして拝殿の脇には、「宝物庫」の入口もあった。この宝物庫には平成12年に発掘調査で発見された「岩根御柱」という、大昔の出雲大社本殿が高台に設置されていた際に、その支柱となっていた柱が展示されているようだ。

 

伝説によると、出雲大社の本殿の高さは今の本殿の約2倍の高さに設置されていたらしく、こちらのホームページ内にあるような古代遺跡のようなイメージだった可能性があるようだ。

 

島根県 出雲大社 拝殿 宝物殿案内

古代エジプト遺跡が似たような建造物が造られていた事もあって、日本国内でもこのような荘厳な建物が造られていた可能性はある。しかし、国内の他の場所ではこのような建物跡が見られないだけに、いまいち信じがたい光景でもあるが。。

 

島根県 出雲大社 拝殿 室外機

そして周囲には防火用の水が入ったバケツが何個か並べられており、更にはこのように木の枠で覆いをかけられたエアコンの室外機も見られる。昔からの伝統を引き継ぐ出雲大社でありながら、エアコンのような近代的な設備を導入しているのは、ちょっと違和感があったが。。

オカン
オカン

最近は特に暑いからな・・・

 

島根県 出雲大社 拝殿 御守所

そして日本人が神社に行くと、必ずと言っていい程に「お守り」を購入する姿を見かける。特にこの出雲大社は国内でも最も古い神社とも言われているだけに、”神社の聖地”的存在の場所でもあるので、余計に御守りを買って帰る人が多いのだろう。

 

島根県 出雲大社 拝殿 御守所 受付

そしてお守りと共に「御朱印」も、コレクターにとっては堪らない物となっている。個人的には”断捨離”を遂行している人間なので、このような荷物が増える御守りや御朱印帳には興味がないけど、意外と多くの人が集める物となっている日本であった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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